ソラを駆ける衛士   作:タリズマン

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更新が遅くなり申し訳ありませんでした。
詳しい言い訳は活動報告にありますので確認していただけると幸いです。
簡単な言い訳は後書きにて書いてありますので短く済ませたい方はそちらをどうぞ。


間章 休息
第四十九話


「「休みですか?」」

 

転入組2人の歓迎会が終わって数日後、放課後に司令からの呼び出しを受け出頭したオレとヤンの2人は休みを取れと言われ困惑の声を上げていた。

 

「そうだ。貴様ら2人とも真面目に働くのは喜ばしいことなのだがな、我々は所詮は公務員だ。有事でもない限り休みはしっかり取って貰わねば困る。と、事務の新垣中尉から相談があった。」

 

確かに我々は国連軍の所属とはいえ公務員であることに変わりはない。

となると監査局による労務状態の監査ももちろん存在している。

そのため各基地や各隊の協議、基地所属の労務課によって労務状態や休暇の取得状態の管理が行われるのだ。

 

「それに今度ある臨海学校では海水浴もあるそうじゃないか。水着でも買いに行ったらどうだね?」

 

「いや、我々が水着を着て泳ぐ必要など...。」

 

臨海学校用の水着を買うように勧められるもの、護衛であるオレたちが着用する必要などない。

むしろ着ずに装備を整えていた方が良い。

そう考え食い下がるも准将は首を横に振る。

 

「それも一理あるがまぁ聞け。....お前達との関わりの深い1年生の1組、2組は大丈夫だが、その他のクラスから多少の不信感を抱かれているのはお前達も周知の事実だろう。それを少しでも紛らわす為に関係性を深めろというわけだ。」

 

「....つまりマスコットになれと?」

 

「そこまでは言わんが、まぁそんなところだ。....というか元からそうだろう?」

 

准将の話に対し苦々しげに返すも、割とあっさりと返されてしまう。

思わず大きくため息を溢してしまったが、そんなオレの肩にヤンが手を置く。

 

「まぁ、クロエちゃんと遊べるとかポジティブに考えようよ。」

 

そのなんとも前向きな言葉に答えるべく斜め後ろに顔を向けると、諦めきった目と表情を浮かべるヤンがいた。

思わず頬を引き攣らせつつ前を向くと、その表情を直視していた准将が申し訳なさそうな表情を浮かべながらもしっかりと引いていた。

 

 

そしてその夜。

 

「お買い物、ですか?」

 

いつも通り部屋に来ているクロエに准将に言われたことを話し、週末に買い物に行くことを提案する。

 

「ああ。今度の臨海学校用の水着を買いにな。....なんか予定でもあるなら別にいいが。」

 

「いえ!一緒にお買い物嬉しいです!是非行きましょう!」

 

不思議そうに首を傾げたクロエについ予防線を張ってしまうが、嬉しそうに微笑みを浮かべ直ぐに了承してくれた。

するとクロエは何か思いついたように手を叩いた。

 

「あっ!せっかくだから皆さんをお誘いしませんか?」

 

「皆さん?」

 

「はい!"皆さん"です!」

 

クロエはそう言うとオレの手を掴み部屋を出た。

向かった先は談話室。

寮には各階にテレビやテーブル、ソファといったものが一通り揃えられている広めの部屋が備えられており、放課後や休日に学生が集まりゲームに勤しんだりお喋りに興じたりする談話室が備えられているのだ。

 

閑話休題

 

そして談話室にたどり着くとクロエは勢いよく扉を開けた。

するとそこにはラフな格好でくつろぎながらお茶を嗜む顔見知りがいた。

ホットパンツにキャミソール、もしくはダボっとした大きめのシャツを身に纏う相川、谷本、鷹月、鈴の4人だ。

全員が最近暑くなってきたのもあり上記の通りかなりの薄着だった。

そんな中でいきなり扉が開かれその先に男がいるという急展開に追い付けなかったのか全員がこちらに視線をやりながら固まっていた。

チラリとクロエに視線をやると"ほら皆さんを誘いましょう!"とでも言いたげに目を輝かせながらこちらを見上げている。

どうにも居た堪れなくなったオレは気まずげに口元をひくつかせながら片手を上げる。

 

「...よっ。」

 

すると一番近くにいた鈴が顔を赤くさせつつすくっと立ち上がりこぶしを握る。

 

「ノックぐらいしろぉぉぉぉおおお!」

 

ごもっともな叫びと共に放たれた俊速の一撃をもろに顎に受けたオレは、理不尽さを覚えつつ意識を飛ばすのだった。

 

ただこれだけは言わしてくれ。

 

オレは悪くねぇ

 

 

その後2分ぐらいしてから意識を戻したオレは、仁王立ちしている鈴の前で正座をしていた。

谷本と鷹月は"スケベ"だの"エッチ"だのブーブーと抜かして、相川は"わざとじゃないし"と宥めてくれてる。

やっぱり良心を持ってるのは相川だけだ....。

 

「あの...イイの1発もらってさっきまで気絶してたので正座を解きたいんですけど...。」

 

鈴に正座を解かせてもらえるようお願いするもキッと睨まれた。

いや、たしかにラフな格好してくつろいでる姿見られて恥ずかしかったのはわかるけどさ。

何がどうなってるのかわからないままクロエに連れてこられた訳だし、ノック無しに入ったのはクロエじゃん?

オレ悪くなくね?

 

そんな感じで内心でブツクサ文句を言っていると、オレの背後で申し訳なさそうにシュンとしているクロエが目に入ったのか鈴はため息を吐くと正座を解かせてくれた。

助かった...。

床が硬くて地味に痛かったんだよ。

 

ようやく解放されクロエと共にソファに腰掛ける。

 

「それで?」

 

腕を組み向かいに腰掛けた鈴から用件を尋ねられる。

 

「ああ、今週末に休めと言われてなクロエもオレも水着持ってないし、臨海学校に向けて買い物に行こうと思ってな。」

 

「それに来ないかってこと?」

 

「そう言う事です!」

 

オレが事情を説明すると瞬時に察してくれた鷹月が本題を言ってくれた。

するとそれに乗るようにクロエが体の前で拳を握りフンスと息を吐いた。

それを聞いた谷本はニヤつきながら相川に後ろから抱きつく。

 

「イイじゃん清香!最近胸が大きくなってるんでしょ?....ほれほれ。」

 

そう言いながら相川の胸を揉みしだく。

 

「あっ!...んっ、ちょっと....やめっ!」

 

胸を揉みしだかれる相川は少し艶っぽい声を上げる。

若干ムラッとするが相手は少し前まで中学生であった少女たちだ。

少し落ち着こう。

自分のムスコを宥めていると、鈴は自分の胸に手を置きながら目線を落としている。

 

「水着....胸.....。」

 

すごい負のオーラを出している鈴を見て一気に平常心に戻った。

サンキュー鈴、サンキューちっぱい。

相川たちの方に目線を戻すと、故意ではないものの抵抗した相川の裏拳が炸裂し谷本が悶え苦しんでいた。

そんなのを無視しながら鷹月はジトってとした目をこちらに向けていた。

 

「どした?」

 

「クラス代表戦の時の約束、ついでに果たそうってつもりじゃないよね?」

 

いっけね

素で忘れてた....。

 

「....そんな訳ないだろ。」

 

「...どうだか。」

 

わざとらしく少し拗ねた感じを出す鷹月に対しおどけて見せる。

 

「ご不満なら後日、2人でデートでもするか?」

 

そう言うと息を荒くさせていた相川と悶絶していた谷本、負のオーラを撒き散らしていた鈴の視線が一斉にこちらに向く。

それを認識した鷹月はチロっと舌をだした。

 

「お断りしとく。....後で怖いからね。」

 

他の3人にチラチラと目線をやりながら悪戯っぽい笑みを浮かべながらそう言った。

コイツ...確信犯だな...。

思わずため息を吐きそうになるが、ここで吐けばロクな目に遭わんだろうし耐える。

誤魔化すように軽く咳払いすると見渡しながら確認する。

 

「んで?どうするの?」

 

「「行く!」」

「行くに決まってるでしょ。」

「私も行くよ。」

 

最初に答えたのは谷本と相川、次に答えたのは鈴、そして最後に余裕を持って答えたのが鷹月だ。

 

「そんじゃ決まりだな。詳しいことが決まったら教えるよ。」

 

「「「「りょーかい!」」」」

 

息ピッタリだな。

ホント仲良くなっちゃってまぁ。

 

「そんじゃ邪魔して悪かったな。....クロエはどうする?残って女子会に参加してくか?」

 

「そうします。....皆さん参加しても大丈夫ですか?」

 

文字通りお邪魔したことを謝罪しつつ退室しようとするが、クロエの後ろ髪が引かれてるように感じた為、クロエに残るか尋ねる。

するとクロエは頷くと恐る恐ると言った感じで鈴たちに確認を取る。

二つ返事で色の良い返事が返って来たので、笑顔を咲かせながら部屋の中に戻っていた。

 

「それじゃ今度こそ。...おやすみ。」

 

そう言うとオレは談話室から出て、週末の日程を頭の中で組み立てながら部屋に帰る。

 

.....そういえばヤンはどうするんだろう?

 

 

僕はいつもの日課である整備室での手伝いを終え、簪と本音と共に帰路についていた。

そんな中、本音が思い出したように話し出した。

 

「ねぇねぇかんちゃん。週末に臨海学校の時の水着買いに行こうよ!」

 

「水着は持ってるからいい。」

 

簪を週末の買い物に誘うがにべもなく断られてしまった。

しかし本音は負けじと詰め寄る。

 

「どーせ学校指定の水着か中学の時のやつでしょ!最近ずっとOSの組み立てやってるし息抜きに行こーよ!」

 

ねーねー!と簪を左右に揺らしながら駄々を捏ねるように声を上げた。

少しこめかみを引きつかせながらも無視に終始する簪の姿に、思わず苦笑いを浮かべてしまうが面白いからあえて放置する。

そんな僕に簪は"なんとかしてくれ"という強い視線を向けてくる。

助け船でも出そうかと思ったその時、簪の視線に気が付いた本音がこちらに目を向ける。

 

「そうだ!やっくんも一緒に行こう!」

 

「えっ?」

 

本音の矛先が急に僕に向いたことに驚いたが、同時に考えた。

せっかく、親子で買い物に行くであろうカズキとではなく本音と行くのもありなのではないかと。

 

「本音、ヤンは仕事があるでしょ....。」

 

簪が呆れたようにそう言うので、僕は早めに答えた方が良さそうだと思い、さっさと答えた。

 

「いいよ。ちょうど休めって言われて休みもらってたし、ちょうど水着も買いに行こうと思ってたところだったしね。」

 

僕の言葉が予想外だったのか本音と簪は固まった。

多分、本音も簪を引っ張り出すために話を振って来たのだろう。

そんな2人の姿につい出てしまった笑みを浮かべながら続け様に言う。

 

「なに驚いてるのさ?本音が言い出したことだろう?簪は行きたがってないみたいだし2人でデートでもしようか。」

 

「.......へ?」

「.......は?」

 

本音は変な声をあげ顔を真っ赤にさせる。

対する簪はドスの効いた声が溢れ顔が怖い。

女の怖さを知るが故に若干ビビりつつも、挑発する。

 

「ハブられるのが嫌なら素直に行きたいって言いなよ。」

 

「そんなんじゃ...。」

 

ここで意識が戻った本音が若干顔を赤くしたまま簪に何か耳元で囁いた。

 

「かんちゃん!やっくんと2人きりで水着見に行く勇気はないから着いてきてよ!お願い!」

 

「本音.....恋愛弱者すぎるよ....。ハァ、わかった。私も行く。」

 

「かんちゃん!」

 

ぱぁっと顔を明るくさせ笑顔になると本音は簪に抱きついた。

「ちょっと!離れて!」と抵抗する簪を眺めつつ"なんだかんだで着いてくることといい本当に2人は仲がいいなぁ"と呑気なことを考えていた。

 

(絶対見当違いなこと考えてる...。)

 

なんだか簪からの視線を感じたが気にせずに話を進める。

 

「それじゃあ今週末に3人で買い物に行こうか。」

 

「うん!」

 

「......。」

 

元気のいい本音の返事とは対照的に簪は静かに頷いた。

簪は相変わらずのジトっとした視線をこちらに投げかけていた。

 

「どうかした?」

 

「なんでもない....」

 

簪はそう言いながらも呆れたようなため息を大きく吐くのであった。

 

 

一方その頃、談話室ではクロエの何気ない一言で混乱状態に陥っていた。

 

「そういえば皆さんはお父様のことが好きなのですか?」

 

本当にただのクロエの疑問であった。

クロエは恋愛感情と言うものがあまりよくわかっていない。

ただ、普段から素直になりきれていない束やファナが近所に住むハイスクールの同級生と仲良くしている姿を見ていた。

ファナはそれが原因でよくティファやミーシャといった年少の女子から詰め寄られているのだ。

クロエはシャクティと共に遠巻きから聞き耳を立てていたのだが。

そこから鈴や相川からなんとなく同じような気配を感じ取っていたのだ。

 

"それは恋心なのでは?"と。

 

そんな何気なく問いかけられた質問に鷹月と谷本は特に気にすることもなく平然としていたが、相川と鈴は顔を赤くさせながら目に見えて混乱していた。

 

「好きだよ。とは言っても歳の離れたお兄さんって感じでだけどね。」

 

「私もそんな感じだな〜。時折ドキッとさせられることはあるけど、お兄ちゃん...というか"兄貴"って感じかな。頼り甲斐のある感じだし。」

 

顔色ひとつ変えることなく鷹月と谷本がそう答え、クロエは自分の父に対し素直な好感を抱いてくれてることかわ嬉しかったのか顔を綻ばせていた。

相川と鈴の2人はそんなこと気にできるほどの余裕はなかった。

自分達にとって妹の様な存在であるクロエから、まさかそんなストレートな質問が飛んでくるとは思っておらず完全に油断していたのだ。

そして何よりクロエは自分達が憎からず想っているカズキの義理とはいえ"愛娘"なのだ。

頭の中ではどう答えることが正解なのがグルグルと思考が回転するが、口は動かずに黙ってしまう。

 

しかし、先ほども言った通りクロエには恋愛感情がわからない。

"なんとなく"そう感じたから試しに聞いてみたに過ぎない。

好きか嫌いかという二者択一とも取れる質問をしていたクロエは黙る2人に勘違いを起こしてしまう。

 

"実はこの2人に父はそこまで好かれていないのでは?"

 

この考えに至ってしまったクロエの表情は段々と曇っていく。

そしてこの2人にとってクロエは妹のような存在だ。

そんな彼女の表情が曇っていく様に罪悪感と居た堪れなさが加速していった。

 

先に耐えきれなくなり口を開いたのは相川だった。

 

「す、好きだよっ!センドウくんのことは好きだよ!けど....その....。」

 

好きであることを咄嗟に言ったがそこから先をどうするのか何も考えてなかった。

言い淀んでいると谷本がニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべた。

 

「クロエちゃん、清香はね。センドウくんのことが大好きだからそれを赤裸々に話すのが恥ずかしいんだよ。ラヴなのよラ・ヴ。」

 

「ちょっ⁉︎ 」

 

清香はとんでもないことをのたまった愉快犯に抗議の声を上げるが時すでに遅し。

恐る恐るといった感じでクロエを見ると凄い笑顔を浮かべていた。

すると負けじと鈴も口を開いた。

 

「アタシもカズキのことは好きよ。ら、ラヴかはなんとも言えないけど....。」

 

最初はスルスル言えたものの最後の最後でチキるのはなんとも鈴らしいと言えるだろう。

その2人のコメントにクロエは花のような笑みを綻ばせていた。

 

「カズキって中の良い女の人、アタシたち以外にいないのかしら?」

 

クロエの様子を見て鈴がそう零すのも無理ないだろう。

自分の同級生や同世代の女が自分の父に淡い恋心を抱いているというのは普通なら困惑こそすれ、このような笑みを浮かべるようなことではないはずなのだ。

それ故に湧く当然の疑問なのだ。

 

「いえ、仲の良い女性の方なら何人もいますよ。」

 

「何人..."も"?」

 

鈴の疑問にクロエが答えるも引っかかりを覚え鈴が聞き返した。

するとクロエは思い出すように指を折りながら名前を上げていった。

 

「はい。えっと...昔の隊で同じだったナターシャさんにイーリスさん、フィアナさん、あと演習で知り合ったというロシア人のスヴェトラーナさん、孤児院の束様にファナお姉様、他にはガルーダ隊のアリシアさんにクラリッサさんあとは....。」

 

「ストップ!もういいから!」

 

「中々の数ね...。」

 

得難い情報が聞けるチャンスと思いクロエに話させてみたものの思った以上に数が多く、堪らず谷本が止める。

その人数に鈴が口元を引き攣らせながら呆れている。

 

「お父様のご友人の方や隊の方を含めて関係がある程度深いのはこの辺りですかね。ファナお姉様はハイスクールの同級生の方と良い雰囲気という話を聞きますし、フィアナさんは既婚者でお子様もいます。スヴェトラーナさんはお酒を飲みに来てると言っても過言ではないですね。あとアリシアさんに関してはむしろ嫌ってるまでありますし、少なくとも今言った方々に恋愛感情はないように思えるとシャクティが言ってましたね。」

 

「....ふむ。」

 

「シャクティって子は孤児院の子?」

 

「そうです。しっかり者のいい子ですよ。」

 

皆の反応に対してフォローを入れるように恋愛感情を持っていないであろう人物を上げていく。

父の女性関係が乱れていると勘違いされることを防ぐためだ。

恋愛感情云々に関しては完全にシャクティからの入れ知恵だが。

 

「....そういえば1人だけ様付けされてた束って人は?日本人なの?」

 

そんな中、1人静かだった鷹月が疑問を投げかけた。

アメリカの孤児院所属であるのに日本人名でかつ様付けされていた束に気がついたのだ。

この質問を投げかけられた時、クロエは硬直した。

束に関しては有名すぎる人間ということもあり隠すために、お母様と呼んだりしていたのだが気が緩んでいて慣れきってしまっていたこともありつい溢してしまったのだ。

 

「......日本人ですね。」

 

「日本人の女性....。」

 

若干の間が空いてしまったがなんとか答える。

その答えに対して鷹月は少し考え込んだ。

 

「静寐どうしたの?」

 

「いや、なんでもない。」

 

鷹月は自分の中に浮かんだ考えを振り払う

クロエの言う"束様"が"篠ノ乃束"であると。

あまりにも馬鹿馬鹿しい妄想の類だなと振り払う。

 

「あ!そうだ!折角だし週末に水着以外も何か買おうよ!」

 

「ちょうど雑誌もあることだしクロエちゃんに似合う服でも探そうよ!」

 

考え込む鷹月を不思議に思いながらも話に飽きた谷本が話題を変える。

そしてクロエのことを可愛がっている相川がそれに乗り雑誌片手にクロエに詰め寄った。

それを見て鈴がため息を吐き、クロエが慌て出す。

鷹月はそんなみんなの姿を見て先ほどまでの馬鹿げた考えを捨て、自分の手元にあった雑誌を手に取り話の輪へと入っていった。

 

なお、クロエはなんとか誤魔化せたと内心でホッとしていたのであった。




えー、はい。
更新が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
12時間の当直が始まり仕事して寝てご飯食べたら当直みたいな生活で中々執筆に時間を割けなくなっていました。

本編に関する補足説明
鷹月が束という名前だけで気が付きかけた理由ですが、アメリカによる束との共闘宣言に関するネット記事をたまたま読んでいたからです。
深い理由はないです。
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