やっとここままで来れた...
第五十三話
一樹は着慣れたかつての強化装備に身を纏い、立っていた。
見渡すとかつて自分が衛士としての基礎を学んだ舞鶴衛士学校が広がっていた。
周りには無表情で立つかつての同期達がいた。
話しかけるために前へ出ようとしたが体が動かない。
声も出ない。
まるで金縛りにでもあってるかのように指一本も動かせない。
そんな状況に困惑していると、ただ首だけは動くようで辺りを見渡す。
周りに立っているかつての仲間達は真顔だった。
それがいやに不気味だった。
すると、一人が声をかけてくる。
「俺たちは死んだ。死んでしまった。」
そいつは坊主頭が特徴の男。
明石が故郷で家から見える大橋の話をよくしていた男だ。
要撃級にコックピトごと潰されて死んだ。
また別の声が聞こえた。
「守るために戦いたかった。」
そいつは大柄で髪をオールバックにまとめている男。
よく大勢いる兄弟の話をしていた。
突撃級に対して回避が間に合わずそのまま轢き殺された。
「生きて故郷に帰りたかったのに。」
美しい長髪を後ろにまとめた女。
故郷にある美しく広がる田んぼの話をしていた。
焦って高度をあげすぎて光線級に落とされた。
「どうして助けてくれなかったの?」
茶髪を短く切りそろえた女。
人懐っこい笑顔が特徴で全員の妹のように可愛がれていた。
要塞級の触手に貫かれ酸に溶かされ死んだ。
即死できず酸に苦しみながら死んだ。
「生きたかったのに。」
「生きていたかったのに。」
「私たちを見捨てたくせに。」
「守るべきものを守れなかったくせに。」
「生きることを諦めていたくせに。」
周りの仲間達が次々に淡々と告げてくる。
その言葉にオレは呼吸を忘れていた。
呆然としていると足首を掴まれた。
慌てて下を見ると血まみれで倒れ伏す妹の姿があった。
「幸....。」
ようやく絞り出すことのできた言葉は妹の名前だった。
幸の右手は欠損しており左手で足首を掴んでいた。
「兄様.....痛いよ....助けてよ......。」
幸は避難中にBETAに襲われ母上と共に食い殺された。
母上も幸も遺体を見つけることはできなかったが、昔プレゼントしたペンダントを握りしめた幸の右腕だけが残されていた。
そのペンダントはクロエに預けてある。
お守りとして、何より自分の罪の証として持っていた。
だが、もはやオレはそれを直視できなくなっていた。
自分が幸せでいる罪悪感から、そしてトラウマを思い起こすからだ。
だからクロエに与えた。
現状から、そして己に刻み込まれた罪から目を逸らすために。
「兄様.....助けてよ....守ってくれるんじゃなかったの....?」
その言葉の一つ一つがオレに突き刺さる。
幸から目を逸らすと周りは血の海になっており、オレを取り囲むように立っていた同期達が口を開く。
やめろ....。
「何も守れなかったのに。」
「俺たちを見捨てたくせに。」
「私たちを死なせたくせに。」
「死のうとしていたくせに。」
やめてくれ.....。
「「「「なんでお前は生きてるんだ?」」」」
もう....許してくれ....。
「........くんッ!」
「カズキくんッ!」
「はっ⁉︎ 」
自分を呼ぶ大声で目を覚ます。
周りを見渡すとバスの中であり臨海学校に向かうべくバスに乗っていたことを思い出す。
横を見ると隣に座っていた清香が心配そうに見ていた。
「大丈夫?」
若干呼吸が荒くなってしまったが、心配そうにこちらを見てくる清香の顔を見て落ち着きを取り戻す。
嫌にベタつく寝汗が先程の悪夢のことを思い出させてくる。
「大丈夫だ...。夢見が悪かっただけだ。」
「すごい魘されてたよ。....はい水。」
蓋を開けて渡されたペットボトルを勢いよく飲む。
すると後ろの座席からニヤニヤしながら谷本が顔を出してきた。
「ほんと清香ったらすごい焦っちゃって、あたふたしながら手なんて握ったりしてたんだから。」
「ちょっ!ちょっと瘉子⁉︎ 」
「そんな照れなくてもいいじゃん。事実だし。」
「瘉子!」
そんな2人の様子を見て微笑ましく思うが、先ほどまで見ていた悪夢を思い出しうまく笑えなかった。
特に谷本の方はいつもなら呆れなり何か反応が来るはずなのにそれが無いことに違和感を覚えたらしい。
「......本当に大丈夫?」
谷本にすら気を使わせてしまっている。
そんなことにさえ罪悪感を感じてしまう。
「大丈夫だって。」
「....体調が悪いなら言ってよ。」
誤魔化すような言葉に清香はとりあえず納得はできていないようだが、そう言ったきりだった。
もう一度眠る気にもならず窓から外を見ていると、女子生徒の一人が声を上げた。
「海が見えたよっ!」
その言葉に釣られ皆、自分が見ている方とは反対の窓に視線をやり海を見て歓喜の声を上げている。
最近の夢見の悪さに辟易しつつも、さっさとコンディションを戻そうと意識する。
なんと言ってもみな楽しみにしていた臨海学校なのだから。
そうやって別のことに集中していたせいか、ついぞや清香の視線に気がつくことはなかった。
♢
目的地に着くとそれぞれ自分の荷物を担いで千冬の先導で旅館に向かう。
旅館の前には女将らしき女性が待っていた。
「ようこそ、当旅館へ。皆様のお越しをお待ちしておりました。」
そう言うと頭を深々と下げる。
生徒達がよろしくお願いしますと元気よく返事すると朗らかな笑顔を浮かべながら顔を上げる。
「元気な生徒さん達ね。やっぱりIS学園の学生さんはこうでなきゃ。」
そう言う女将に千冬が近づき軽く話すと、男子学生を呼ぶ。
呼ばれたカズキ達3人がそこに向かうと千冬は女将に紹介する。
「今回部屋割りで多大な迷惑をかける原因になったのが彼らです。」
「ちふ....織斑先生、その紹介は酷いんじゃないか?」
「先生まで言ったなら最後まで敬語を貫き通せ馬鹿者。」
千冬によるあんまりな紹介にもわず抗議の声を上げる一夏であったが軽い手刀によって黙らさられる。
ヤンとカズキは苦笑いを浮かべながら女将に頭を下げる。
そんな姿にふふっと軽い笑みを浮かべる。
「いいんですよ。お気になさらなくて。私どもの仕事はお客様をもてなすことですから。」
女将はそう言うと朗らかな笑みを浮かべたまま、カズキ達男子生徒を含めた学生を見渡す。
「それではご部屋に案内します。」
そう言われ女将の先導に従い各々の部屋と向かう。
どうやら自分たちは女子学生とは違う場所らしく「あとで部屋教えてね」なんて言ってきたが、千冬はそんなこと想定済みだったようだ。
「コイツらの隣は私の部屋でな。どんな事になるか覚悟の上で来るならそれを止めはせんが、後日どうなるかだけよく考えてくるといい。」
鶴、というより鬼の一声でそう言った声はすぐに止み、彼女たちはそそくさとそれぞれの部屋へと消えていった。
♢
今日は一日自由であり海水浴を楽しむべく浮ついていた一夏に急かされたのもあり、部屋に着くと素早く水着に着替える。
水着に着替えたと言っても流石に海パンで旅館内を歩き回るわけにもいかないので、上から服を羽織り着替えとタオルを片手に海に向かう。
海辺にある男性用の脱衣スペースで荷物を置いて羽織った服を脱ぐ。
「それじゃ先に行っとくからな!」
そう言っていの一番に飛び出していったのは一夏である。
小学生の時以来という海によほどはしゃいでいるのだろう。
ヤンとオレはそんな姿を見送ったのちに、千冬からの頼まれごとを完遂するべく荷物をいくつか担ぐ。
「あの馬鹿....千冬からの頼まれごとのこと完全に忘れてるな...。」
「あそこまで浮かれてるなら仕方ないじゃないか。...それにあれこそ正しく子供だろ。」
はしゃいだ様子で出て行った一夏に呆れの言葉が思わず出てしまうが、ヤンがフォローする。
確かにガキだからこそこれぐらいは多めに見てやろうと、大人な対応を決めて一夏の後を追った。
砂浜に出ると、千葉県屈指の透明度を誇る海水浴場なだけはあり美しい海が広がっている。
ベタ凪のため流されたり波に攫われることはそう無いだろう。
湾にのようになっている海の真ん中には鳥居が佇む島があり元気な連中は泳いで行ってしまいそうだ。
普段なら一般の海水浴客で賑わっているであろう海岸に人がいない事にどことなく寂しさを覚えつつ、これだけの美しい場所をIS学園が貸し切っているという事に組織力の凄まじさを痛感する。
臨海学校期間中に出店できない周辺事業者には莫大な補償金を払っている事が容易に想像でき、ついつい脳内で算盤を弾いてしまった。
「何ボケっとしてるのさ。さっさと設営するよ。」
考え事に耽りながら海を眺めているとヤンに声をかけられ我に帰る。
パラソルやタープを張り、休めるようにシートを敷く。
そしてはしゃいで水分不足になる奴がいることを見越して用意されているスポーツ飲料やジュースの入ったクーラーボックスを二つ置く。
ちなみに大半は旅館や海の家から借りた物だが、飲み物は我らが織斑大先生の実費による奢りだ。
手際よく準備を終えると、ちょうどよく女子たちがやってきた。
先に出たはずの一夏は箒たちに絡まれていたようで箒、シャル、セシリアの3人にもみくちゃにされながらやってきた。
こちらを視界にとらえると己の失態に気がついたのか箒たちに一言告げるとこちらに走ってきた。
「すまん!完全に忘れてたっ!」
一夏はすごい綺麗に頭を下げた。
そんな一夏の肩にオレは手を置くとイイ笑顔を浮かべた。
「気にすんなよ。」
そう一言告げると一安心したようにホッと一息吐き顔をあげるとオレの顔を見て固まる。
「後でたんまり奢って貰うからな。」
オレがそう言うと膝から崩れ落ちた。
一夏はヤンなら助けてくれるのではという淡い期待でも抱いたのかそちらに視線を向ける。
が、現実は非常であった。
「僕は何を買って貰おうかな?」
イイ笑顔を浮かべそう告げられると一夏は今度こそ肩を落とした。
♢
「この格好見て言うことあるんじゃ無いの?」
セシリアが一夏にサンオイルを塗って貰おうとしているカオスな風景を眺めていると、鈴から声をかけられた。
「何言ってんだよ。水着はあの時選んだやつなんだからオレ見たし感想も言ったろ。」
「はぁ....。アンタは女心って奴をわかってないわねぇ。」
水着の感想を求められたが、オレンジのスポーティなトップスにボトムのようなアンダーという以前の買い物で見た物であった。
自分としては至極真っ当なことを言ったつもりなのだが、鈴からは深いため息と共に呆れた声色が返ってきた。
「へいへい、オレは女心がわかりませんよ。」
若干イラッと来たがこういう時女には勝てないということをよく知ってるので文句を言うぐらいしかできない。
「そう拗ねないの。」
「拗ねてねぇよ。」
「アンタってそういう時アホみたいにわかりやすいわね。」
「アホとはなんだアホとは。」
物凄く馬鹿にされてる気もするが軽口を叩いていると少し調子が戻ってきた。
すると鈴は安心したように息を吐いた。
「......清香から様子がおかしいって聞いてたけど取り敢えず大丈夫そうね。」
「清香から?」
「ええ。バスの中でうなされてから何か調子がおかしいって言ってたわよ。.....清香、心配してたわよ。」
どうやら清香には誤魔化しきれてなかったようで鈴にまで心配をかけてしまっていたらしい。
「はぁ....悪いことしちまったなぁ....。」
思わずため息を溢し後ろ頭を掻く。
そんな中、不意に背中からヒヤッと冷たい感触がした。
「ホワッ⁉︎⁉︎ 」
声を上げ慌てて立ち上がると、驚いたように目を丸くした下手人の清香とケラケラ笑っている鈴と谷本の姿があった。
「ホワッ⁉︎だって、あっはっはっはっは!」
「やめ、やめなさいよ癒子。ぐふっ.....。」
はしたない笑い声を上げる谷本と釣られて堪えきれてない笑いを溢す鈴にイラっとするがそれよりも下手人の方に目を向ける。
思わぬ反応に驚いて硬直していた清香は「あははは....。」と誤魔化すように笑っていた。
無論誤魔化しきれてないわけだが。
「清香さんや。」
「はいっ!」
オレが清香の名前を呼ぶと直立不動になり返事を返してくる。
「何か....言いたいことはあるかい?」
「え〜と.....思ったより可愛い声出るんだね。」
まさか謝罪より先に感想が出てくるとは思わなかったが、カチンときたので取り敢えず清香を担ぎ上げる。
「えっ...⁉︎ ちょ、カズキくん⁉︎ 」
お姫様抱っこのような丁寧な抱え方ではなく肩に担ぎ上げる。
顔のすぐ隣にちょうど尻がくる形になるが気にすることなく海の方に歩いていく。
「ま、まさか....そのまま放り投げるつもりじゃないよね....。」
「そのまさかだ。」
「ご、ごめんて謝るから、許してよ〜。」
悲鳴のような声を上げながらオレの背中をタップするが関係ない。
「どっせい!」
「きゃあああああああああああ⁉︎ 」
清香の悲鳴と共に大きな水飛沫が上がる。
ぷはっと顔を出して無事なのを確認すると、まだ笑ってる鈴と谷本を視界に入れる。
抗議の声を上げる前にオレが次に何をしようとしてるのか理解した清香は、横に来ると鈴たちを指差して一言。
「やっちゃえ。」
その言葉を引き金に走って一気に距離を詰める。
「えっ?なになに?...急に担ぎ上げて何さ?なんか海の方に向かってない?あっ、ちょっ、まっ」
素早く谷本を担ぎ上げると何か喋っていたが喋り切る前にぶん投げて黙らせる。
そして鈴を視界にとらえるとそちらに向かって駆け出す。
「待てやゴラァ!」
鈴は流石に自分も標的であることに気がついたらしくオレとは逆の方へと逃げる。
しかし足元は砂であり走りにくい環境。
いくら運動神経が高く体幹もしっかりしているとはいえ、普段から鍛えてる現役軍人のオレに敵うわけはない。
しかしすでに2人投げてることから少し消耗していることは否定できない。
「お父様!何をやられているのですか?」
するとラウラと思われるタオルケットお化けを連れたクロエが現れた。
タイミングの良さに思わず笑みが浮かぶ。
「クロエ!鈴を捕まえろ!」
「ちょっと卑怯よ⁉︎ 」
「やかましい!卑怯汚いは敗者の戯言なんだよぉ!」
自分の進行方向に現れたクロエを使おうとするカズキに堪らず抗議の声を上げるが一蹴されてしまう。
一方、頼まれたクロエは理解した上で策を弄した。
そもそもこんなところを歩いているのは出るのを渋るラウラを引っ張り出すのに苦労した事が原因だ。
そしてなんとか外に出した今もタオルに身を包み体を隠しているのだ。
そこにちょうど良くカズキからのお願い。
「ラウラさん!鈴さんを捕まえますよ!」
ラウラを巻き込んで乗った。
「はぁ⁉︎ 3対1は流石に無理よ!」
ラウラは今まで「タオルを外せ」と言われてたところに全く違う「捕まえろ」という指示に思わず体が動いてしまったのだ。
悲鳴にも近い抗議の声を上げるが素早く身柄を取り押さえにかかったラウラに捕まってしまう。
「ちょっとどこ触ってんのよ⁉︎ 」
「変なとこは触ってねぇよ。ありがとな、ラウラにクロエ。」
2人に礼を言うとラウラは自分の体がタオルに包まれていないことに、遅ればせながら気がつき慌てて体を隠そうとする。
「似合ってんだからそんな隠すことはないぞラウラ。なんなら後で千冬にでも聞いてみろよ。」
「ッ!? .......不意打ちでそういうことを言うな...。」
慌てて体を隠そうとするラウラに前回言う事ができなかった水着の感想を言うと、顔を若干赤らめながらか細く返事をした。
「?取り敢えず助かったわ。」
なぜ顔を赤くしていたのかはわからないが取り敢えず改めて感謝を伝え鈴を肩に担ぎ海に向けて走り出した。
なんだか呆れたように鈴がため息をこぼしていたが、あえて無視ししてしっかり海に放り込んだ。
♢
3人娘を海に放り込み抗議の声を左から右に聞き流しながら歩いていると、黒ビキニに身を包み堂々とした立ち姿を見せる千冬がいた。
そしてその傍にはソワソワしてるラウラとそのラウラを後ろから抱きしめるクロエがいた。
「か、可愛いぃぃいいい!」
そう言いながら、いの一番に突撃してラウラとクロエの2人を愛でに向かったのは清香である。
相変わらずこの2人のことを妹のように可愛がっているようだ。
鈴と谷本も2人の姿と千冬の見事やプロポーションに意識を割かれこちらへの抗議の声はぱったりと止んだ。
「カズキ.....?なんでお前はそんなに濡れているんだ?」
せっかく抗議の声が止んだというのに空気を読まずオレの姿を指摘してきた千冬に内心舌打ちしながらも3人娘を指差す。
「コイツらに少しお仕置きしてたんでね。」
「そのためにさっき鈴さんを追いかけていたんですね。」
オレの言葉にもみくちゃにされているクロエが納得したように声を上げた。
ふと周り見ると、千冬という目印の周りでわちゃわちゃと集まっていたからか段々と一夏やヤンが集まってきた。
「カズキ、しっかり楽しんでるじゃないか。」
若干呆れたようにヤンが声をかけてくる。
「うっせ。」
若干むすくれた感じでぶっきらぼうに返事をする。
そんなオレに一夏はニヤニヤしながら肩を組んでくる。
「そうむすくれんなよ。そんなことよりビーチバレーしないか?」
「ほう?私も混ぜてもらおうか。」
組んできた腕とは逆の手にはバレーボールが握られており、今までビーチバレーの準備をしていたらしい。
一夏の誘いに真っ先に反応したのは千冬であった。
「えっ....?」と、間抜けな声を一夏が上げるとヤンがすかさず助け舟を出す。
「それなら織斑姉弟チーム対僕たちエレメントコンビで良いんじゃないかな?」
「良いだろう。貴様ら.....特にカズキには色々と叩き込みたいのでな。」
「なんか私怨が入ってる上、目的なんかおかしくね?」
なぜか殺る気を迸らせる千冬に引きつつ返事をする。
参加するなんて一言も言ってないんだがやる流れになっている。
周りも盛り上がっているしこれは引き下がれないな。
「カズキなんてボコボコにしてしまいなさい!」
「そうだそうだ。カズキくんなんてぶっ飛ばしちゃえ〜!」
なんだかしれっと応援の方向性がおかしなバカ2人がいる。
鈴と谷本のようだ。
良いだろう...。
「やってやろうじゃねぇか。」
「おっ!カズキもやる気じゃんか。」
「おう、殺る気満々だよ。」
「?じゃあ行こうぜ。」
女子たちはひと足先に作られたコートに向かい歩いていく。
プレイヤー組とクロエたちと並んでコートに向かう。
千冬ではなく徹底的に一夏を狙うべくイメージを膨らましていると、いきなり背中に柔らかい感触と共に視界は真っ暗になり聞き覚えのある声が聞こえた。
「だーれだ♪」
いかがだったでしょうか。
相変わらず安定してませんが取り敢えず最近では早めに出せました...。
今回は冒頭で一樹のトラウマを少し出しました。
かつて共に戦った戦友というか、衛士訓練校の同期たちです。
軽く説明しておくとマブラヴにおける衛士(パイロット)、特に新兵は死亡率が極めて高くなんの活躍もできないままそれが当然の如く死んでいく人間の方が多いです。
その中で唯一生き残ったのが一樹です。
より詳細な彼の過去話は後々出てきますのでお楽しみに。
ところで最後に出てきた女は誰なんですかね?(すっとぼけ