前回、第四話を投稿したときのおよそ40分程度でUAが113にも及びびっくり仰天してました。
メキシコ沖を航行する艦隊がいた。彼らはアメリカ海軍第三艦隊第30任務部隊。演習のために母港たるサンディエゴ海軍基地から出航して間もなく、メキシコとの国境からほど近い位置にあるメキシコ軍の基地が謎のテロリストにより襲撃されたとの一報を受け、急遽先遣隊として派遣されることとなった。
「全く、テロリストの戦力も不明な状態で艦隊の派遣とは....」
そうぼやくのはUSSロナルドレーガンに乗る艦隊司令のウィリアム・S・ホーキンス。
「全くです。司令部は何を考えているのやら...」
USSロナルドレーガン艦長のジョン・マグガーデンもため息をつきながらぼやいた。
それもそうだ。現地の状況も敵の戦力も目的も何もかもが不明なのだ。
「まぁ、ボヤいても仕方あるまい。合衆国軍人として命令に従うだけだ。」
「それもそうですな。」
そう言うと航海士から報告が入る。
「艦長、間も無く作戦海域へ到着します。」
「わかった。司令ご指示を」
ホーキンス提督は頷き制帽を被り直しマイクを受け取った。
「全艦へ達する。これより我が艦隊は作戦海域へ突入する。これは訓練ではなく実戦である!現地の詳細はいまだ不明。よって本艦隊は現地における偵察、情報収集を実施する。これに伴い敵との交戦も十分にあり得る。敵の保有兵装が不明である以上、最大限の警戒を行え!総員の合衆国軍人としての働きに大いに期待する!以上だ。」
そう言うと椅子に深く座り直し、マイクを艦長に返した。
「対空対潜警戒を厳となせ!戦闘機隊は発艦用意!準備が完了次第速やかに発艦、現地の偵察任務に当たれ!」
そう艦長が命じ、艦隊は緊張感に包まれると同時に慌ただしい雰囲気に包まれることとなった。
一方、研究所内ではなんとか子供たちの監禁されている部屋に着いた。
「お姉ちゃん!」
「ファナ姉ちゃん!」
「みんな!もう大丈夫だよ!」
彼女の名前を聞きそびれたままであったがファナというらしい。ファナを見た瞬間、部屋にいた7人の子供たちは一斉にファナに抱きついた。泣いている子もおりかなり不安だったのだろう。
「えっと、ファナ...でいいか。」
「あっ、はい!すみません、自己紹介してませんでしたね。私はファナと言います。ファナ・ガルシアです。」
そう自己紹介をもらったが周りの子はどうやらオレを警戒しているらしく、静かにこちらを睨んでいる。それを無視してこちらも自己紹介をする。
「オレは仙洞一樹だ。好きに呼んでくれ。」
「わかりました。カズキさんと呼ばせてもらいます。」
自己紹介を取り敢えず終え、子供らの様子を見てファナに言う。
「ファナ、お前さんはこの子らとここにいてくれ。野暮用を片付けてこっちに戻ってくる。」
「えっ⁉︎私も行きます!」
オレは彼女の目をしっかり見据えながら断る。
「ダメだ。キミはここに残ってこの子たちを守るんだ。この子たちに付いてやっとかないと、姉ちゃんなんだろ」
結局、不満げではあるがここに残ってくれることになった。
そして膝を折り、ファナの周りに固まってる子達、特に男の子を見すえて話す。
「オレのことは信用しなくてもいい。だがファナ姉ちゃんは信用しろ。ファナ姉ちゃんがきっと守ってくれる。だから男の子はしっかり周りの女の子を守ってやって、ファナ姉ちゃんを助けてやってくれ。....いいな。」
力強く頷くのを見てオレは部屋から出ていった。
『その先の部屋が恐らく連中のいる部屋だよ!』
束のナビのおかげで迷わずに辿り着いた。
部屋にたどり着いたが扉が開かない。鍵でも閉めてるのか。往生際の悪い奴らだ。
残ってる突撃砲を取り出し、74ミリを扉に叩き込む。
「ひぃっ⁉︎」
「うわぁ⁉︎」
「ぎゃっ⁉︎」
すると中で悲鳴が聞こえた。吹き飛ばされたり潰されたのだろう。
中に入りそこにいる奴らを確認する。
白衣の連中が倒れもがいていた。中に入り運悪く弾が命中したのだろう。ミンチになってるやつもいた。そいつらに銃を向け
「そこでミンチになってるやつとか腕もげてる奴みたいになりたくなけりゃ知ってること全部話せ。嘘をついたら一つ嘘をつくたびに指折っていく。」
そう脅すと
「い、命は保証してくれるのか?」
「はぁ、、正直殺してやりたいがノーバディのことも含めてお前らの情報は有益になる。知ってる限り話してくれるなら命は保証するし拷問だってしない。」
そう言うと、堰を切ったかのように喋り出した。データに関して尋ねるとあちらから所持しているデータや実験記録などを差し出してきた。
実験の内容は例えばホルモン量によって適性が変わるのではと言うことから男に女性ホルモンを大量投与したり、脳をいじったりと好き放題やっていたようだ。
ファナ達のことを尋ねると、ファナは肉体の一部を機械化することで類稀な戦闘力を身につける計画、トルーパー計画というものの被験者だったらしい。正確には手足を機械化しており計画における唯一の生き残りだそうだ。ISの適性も高く子供達を人質に実験に参加させていたらしい。今回の戦闘においては無理やり戦わせるために洗脳用のデバイスを追加で使用したらしい。トルーパー計画も含めて所長であるノーバディの指示だったそうだが、ノーバディは基本的にこの研究所にはいなかったそうだ。
他にも様々なデータを回収していると、あるデータが出てきた。それはアメリカ空軍が中核担っている派閥が援助を行なっていたというデータだった。
取り敢えずそのデータも含め回収できるデータは全て回収した。あとはこの研究所のサーバーを破壊し記録を全て抹消するだけだ。しかし事態は急変した。
『大変だよかーくん!米軍部隊が到着した!』
「なんだと!」
アメリカ軍の国境突破には時間がも少しかかる予想だったのだが、予想外の事態になった。
「どこの部隊かわかるか?」
『ちょっと待ってね.....アメリカ海軍第三艦隊所属の艦載機だよ!』
海軍機か...空軍じゃなくてよかった。参謀部で揉めてるんだろうな。
「わかった。....おいアンタ!」
その辺にいる研究員を捕まえ出来るだけ強力な通信機器がないか尋ねた。
一方、このUSSロナルドレーガンでは偵察隊からの報告を聞いていた。
「なるほど、格納庫はあらかた破壊されあちらこちらから火の手が上がっていると....」
「はい、それと不審な点としまして、あちらの管制官から米空軍かと尋ねられ、海軍機だと返すと退去を命じられたとのことです。」
「それは、なんとも不審だな。退去を命じられた偵察隊はどうしてる?」
「偵察を続行させています。」
提督を含め艦隊の司令部はどうしたものかと頭を悩ませていた。すると
「司令!例の基地より通信が入っています。」
「何?なんと言っている。」
「我々は基地の地下より連絡をしている。非常事態につき司令官と直接お話がしたいと」
「....わかった。」
「司令!宜しいのですか⁉︎」
「中の状況がわからん以上、重要な情報源だ。無駄にするわけにはいかん。貸してくれ。」
ヘッドセットを受け取り交信する。
「こちらアメリカ海軍第三艦隊第30任務部隊司令ウィリアム・S・ホーキンス少将だ。貴官の所属と名前を聞きたい。」
『ホーキンス少将、交信に応じていただき感謝します。私は...そうですね基地を襲撃したテロリストということになってるでしょうな。』
手で合図を送り司令部員がいる部屋のスピーカーに流れるようにした。
「ほう、テロリストが私になんのようかね?」
『簡単なことです。基地の地下に存在していた研究所を我々は襲撃しました。目的は内部に囚われ、実験台となっている人々の救助でした。彼女達を救った以上目的は果たしました。しかし彼女達を我々の戦いに巻き込むわけにはまいりません。そのため彼女達の保護を頼みたい。』
「.....それを私が信じると?」
『信じたくなくば信じなくて結構、そうなれば彼女達は救われたにも関わらず暴力によって押しつぶされ死ぬだけです。』
「...彼女達と話せるかね。」
『話せます閣下。少々お待ちを』
あちらから一旦声が途切れたのを確認し、ため息を漏らす。相手の言うことが事実なら救い出さなければならない。正義を掲げ大義とする合衆国軍人として苦しむ無垢の子らを助けないわけにはいかん。しかし、罠だとしたら部下が何人も死ぬことになる。取り敢えず冷静になるためにコーヒーを飲み心を落ち着けた。
『えっと...聞こえますか?』
!少女の声が聞こえた。
「あぁ、聞こえるとも。君の名前を教えてくれないか?」
『はい、私はファナ・ガルシアです。この人達に救ってもらいました。』
「そうか...Ms.ガルシア、君は救ってもらったと言っていたが、そこに囚われていたということで間違い無いかね。」
『間違い無いです。ここの研究員によって私の手足は機械のものに変えられ、身体のあちらこちらを弄られました。他にも20人ほどいたのですが、みんな.....』
とても悲しげな声で涙を我慢できなかったのか少し泣いているようにも感じた。
「そうかね、囚われて生き残っているのは君を含め何人かね」
何を話しているかまではわからないが、何か話しているようだ。
『.......8人です。助けてくださるんですか。』
「当たり前だ。私は誇りある合衆国軍人だ。苦しむ民を助けずに胸を張って生きてはいけん。上から文句を言われるのなら私の命をかけて君たちを守ろう。」
『ありがとう....ございます...』
『感謝します閣下。』
先ほどの男のようだ。
「合衆国軍人としては当然の行いだ。だが貴官は別だ。理由は何にせよテロ行為であることは明白だ。」
『理解しております。閣下、礼としてここで手に入れた情報をお渡しします。ファナに、Ms.ガルシアに預けておきますのでできれば直接お受け取りください。』
「.....わかった。そちらにヘリを飛ばす。どこで拾えばいい?」
『基地の外につながる出口を発見しました。そこの座標データを送ります。脱出を見送り次第、色々と吹き飛ばしますのでその点はご了承を。』
通信士に確認するとデータは無事にデータが送られてきたようだ。
「座標は確認した。そちらにヘリを派遣する。」
『LZは確保しておきますので、お待ちしております。私の合流時のコールサインはハウンドドッグです。』
忘れるところだった。
「待ってくれ、君の名を聞いていなかった。」
答えるとは思っていないがいつまでもテロリストと呼んでいては区別がつかんし偽名でも言ってくれれば助かると思ってのことだった。
『私は仙洞一樹と申します。ちなみに本名です。まぁ、調べても私の記録は出てこないと思いますがね。』
即答だった。まさか即答されとは思っておらず少し固まってしまった。
「...そうか。Mr.仙洞。覚えておこう。」
『はい、それでは』
そうしてMr.仙洞との通信は終わった。
「閣下、ヘリを飛ばします。」
「あぁ、そうしてくれ。それと偵察隊は彼らの護衛をするように伝えたまえ。」
「了解です、閣下。」
さてヘリを飛ばし彼女達を救出せねば。
奴の言っていた礼とは何なのだろうな....。
そういえば直接受け取れと言っていたな。
「待ってくれ艦長。」
彼は訝しみながら振り返った。
「何ですか司令?気でも変わりましたか。」
頷き返す。
「ああ、気が変わった。私も現場に向かう。」
「と、いうわけでファナ達はアメリカ軍に拾ってもらうことになった。軽く束に調べてもらったが信用できそうな人だしな。」
そうファナや子供達に伝える。
少しついて行きたそうに見ていたが
「ファナ...お前にはこの子達がいるだろ。大丈夫、ほとぼりが冷めたら束と一緒に会いに行くからさ。」
「ありがとう....ございました.....。このご恩は忘れません!」
そう力強くいう彼女にの様子と今までの行動を見て大丈夫だろうと安心した。
「ガキンチョどもはファナに心配させんなよ」
「心配なんかかけねえよ!オレはでかくなってファナ姉ちゃんやみんなを守るんだ!」
力強い言葉に思わずフッと笑ってしまう。
「笑うんじゃねぇ!」
「そうだな。笑うのは戦士に失礼だ。じゃあ戦士よ、名を聞こう。」
そう聞くと胸を張り
「オレの名前はディーダだ!」
「そうか、ディーダ。お前が強くなって皆を守り抜けよ」
そう言うと言われるまでもねぇと胸をさらに張った。そんな一見微笑ましい話をしていると無線が爆音と共に入った。
『こちらUSSロナルドレーガン所属のヘリ、コールサインはコンボイ。えっと、ハウンドドッグ!聞こえてるか?』
ロナルドレーガンのヘリだ。
「こちらハウンドドッグ。コンボイからの感度は良好。こちらからいかが。」
『こちらコンボイ、そちらからの感度良好。目印を上げてくれ。』
通信に異常はないのを確認すると、信号弾を取り出す。真上に信号弾を撃ち上げ、続けてもう一発撃った。
『こちらコンボイ、二発の信号弾を確認した。そちらに向かう。』
「メキシコ軍に察知されただろうから急いでくれ」
『わかってるさ。』
程なくしてヘリが2機降りてきた。
すると中から武装した兵士二名と非武装の男が降りてきた。
「君がハウンドドッグ、仙洞一樹かね」
「ええそうです。そういうあなたは?」
すると彼はイタズラに成功したかのような笑みを蓄え言い放つ。
「そうか、わからんか。私は第30任務部隊司令ウィリアム・S・ホーキンスだよ。」
「なっ⁉︎司令官おん自ら来られるとは...。あっ失礼を、司令官閣下。」
そう言い軍人としての癖で敬礼をしてしまった。すると彼はこちらを不思議そうに見ながら問うた。
「君は元も軍人だったのかね?」
「はい、一時は軍に籍を置いていました。しかしながら閣下、今は急いでいただきたい。」
彼はわかっていると言い軍人としての顔に戻った。そしてファナ達の方を向いた。
「君たちは4人ずつにわかれてヘリに分乗してもらう。ファナさんには色々と事情を聞きたいから私の乗るヘリに乗ってもらう。よろしいかな。」
「はい!」
そうファナ達に言い、彼女達の力強い返事に満足げに頷く。そんなホーキンス司令の肩を叩きこちらを向かせる。
「ホーキンス司令、例の情報に関しててですが、概要だけは今教えておきます。」
と耳を貸してもらい。
「この研究所はどうやら米空軍内の一派閥が関与しているようです。」
「なにっ⁉︎それは本当か⁉︎」
「ええ、誠に残念ながら。詳細や証拠に関してはファナに持たせてあります。他にも聞きたいことがあるでしょうからこちらを。」
そう言い自分のプライベートナンバーを預ける。
「これを使って連絡を取ってください。」
「待て、彼女達の保護には協力すると言ったがこんなことには....」
そう渋る彼に続けて言う。
「これは時間との勝負です。これを揉み消されて仕舞えば恐らく証拠を完全に消すためにファナ達にも被害が及びます。これは彼女達を守るためであります。」
少し悩むそぶりを見せたが
「わかった。命をかけて守ると言ってしまったからな。引き受けよう。」
そう笑いながら引き受けてくれた。
「司令!早くお乗りください!」
「わかった!すぐ行く!」
彼はヘリパイロットに向かって返事をし、オレの顔を見据えた。
「君とは正直話し足りん、詳細を含め改めて連絡を取らせてもらう。それに彼女達にもう一度会ってもらわねばならんしな。死ぬなよ。仙洞。」
その言葉にこの人は頭抜けたお人好しなんだなと思わず笑ってしまった。
「伊達に地獄は見てませんよ。こんなもんで死んでやるものですか。閣下こそせいぜい寝首をかかれませんように。」
そう返されると笑いながら手を振りヘリに乗り込んでいった。
無線からはファナ達の感謝の声や別れの言葉が聞こえてきた。そんな声を聞きながら飛んで行くヘリを見送り離脱の準備を始めた。
いかがだったでしょうか。
今回は持病の「カッコいいおっさん出したい病」の発作から名前が出てくるオッサンを出してしまいました。
多分これからも出ます。オッサン好きなんで。
いかんな、オッサンめっちゃ話してるのに束が全然話してなくて影が薄い。
ちなみに今話で出てきた第30任務部隊は実在しますが艦隊編成はよくわからなかったので名前だけ借りて、取り敢えず第三艦隊司令部のあるサンディエゴを母港とする部隊を編成しました。多分...というか確実にリアルとほ矛盾点が多数存在しますが気にせんでください。
それとLZっていうのはランディングゾーンの略称であり、ヘリのような垂直離発着を行う機体の着陸する場所のことです。
今後の展開
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さっさと原作にいけや!
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2つとも研究所潰すとこもやって
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片方だけでいいよ
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そんなことより日常パート
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展開は好きにしな結果だけ見たい