双子の妹がキャンプにハマりました 作:トロホルモン
車に揺られながら俺は車の窓の外を眺めていた。
今日から家族全員で静岡から山梨にお引っ越しする事となった。今は姉の各務原桜が運転している車に乗って山梨に向かっている。助手席には双子の妹の各務原なでしこがすやすや眠っており、その背後の席に私こと各務原やまとが座っている。
「見えてきたわよ」
「……富士山だ。浜名湖からよりも綺麗だな」
「そうね」
窓の外には大きな富士山が見えていた。
静岡にいた頃はよく妹のなでしこと幼馴染の綾乃と3人で浜名湖から富士山を見ていたな。山梨からだと富士山はこんなにも大きく見えるんだな……なんだか感動するな。
「そうだ。なでしこ、なでしこ起きろ!」
「へへへっ、もう食べられないよ」むにゃ〜
助手席で眠っている双子の妹のなでしこを起こそうと背後から揺さぶった。だが全くの反応がない……ただ熟睡しているようだ。
「起きないわね」
「昨日は富士山が間近で見れるといって夜ふかししてたからな」
昨日夜は妹のなでしこが俺の部屋までやって来て目をキラキラ光らせて『富士山、富士山!!』と連呼してたからな、多分夜中まであんなテンションだったんだろう。綾乃と別れる時はあんなにポロポロ泣いていたのにな。本当に変わった妹だよな。
「やまとは昨日は眠れたの?」
「なでしこを部屋から追い出してからすぐに寝た」
「そう」
「起きたら『なんで起こしてくれなかったの!!』てブーブー言われそうだな」
「なでしこが早く寝なかったのが悪いから気にしなくていいわよ」
俺はなでしこを起こすのを諦めて車のドアーの方に持たれて外の景色を眺める事にした。本当にデカイな富士山……
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「どうして起こしてくれなかったの!!」
新しい新居に着いて俺は車から降りて助手席で熟睡していたなでしこを無理矢理に起こした。そして新しい家に着いた事を話すと驚いた顔をして俺の方を向いて『富士山は?』と尋ねられたから通り過ぎた事を伝えると涙目になって俺にそう言ってきた。
新しい家からは富士山は見えない。父さんがこっちに引っ越す前になでしこに家から富士山が見えるとか言ってたから、後で俺が気になって調べてみた結果、山が邪魔して富士山は見えないと言うとなでしこは絶望していた。父さんは申し訳なさそうにしてたが姉さんが『あっちの家に行く前に富士山がよく見れる場所通るからその時に見たらいいじゃない』と言うとなでしこは立ち直り元気になった。
「起こしたけどお前が熟睡してたんだろ。そんな事より早く車から降りて荷解きするぞ」
「ちゃんと起こしてよお兄ちゃん!」
俺は背後からブーブー文句を言ってきてたが、それを無視して家の中に入った。先に父さんと母さんが家に来ているし、引っ越し業者の人があらかたの荷物は運んでいてくれている筈だ。後は荷物を荷解きして整理するくらいだろう。
俺は玄関を開けて中に入った。中に入ると下駄箱があり真っ直ぐな廊下があり、突き当たりには階段があった。初めてみたからなんだか新鮮な感じがするな、数日でもしたら慣れるだろうな。
「あら、おかえりやまと」
「……ただいま」
奥の扉が開いて母の静香が出てきてそう言ってきた。なんだかただいまって返事をするのに若干違和感を覚えた。まぁ、新しい家での初ただいまだからな。新しい家と同様に直ぐになれるだろう。
すると背後の扉が開いてなでしこが入ってきた。
「お母さんただいま!」
「なでしこもおかえり。二人の荷物は2階の自分の部屋に置いてあるからそこの扉が洗面所になるからそこで手洗いうがいしてから自分の荷物の荷解きして来なさい」
「「はーい」」
洗面所で手洗いうがいしてから俺たちはそれぞれの部屋へと移動した。部屋に入ると段ボールがたくさん置いてあり、ベッドは既に組み立てて貰っていてマットレスも敷いてあった。引っ越し屋さんか父さんがやってくれたのかな?
そうそう、俺の部屋はなでしこの部屋の隣だった。なでしこの部屋の前には姉さんの部屋だそうだ。姉の部屋の前を通ると扉が開いていて、真面目そうな顔をして原付の旅のDVDを大事そうに仕舞っていた。本当に好きだよなそのシリーズ、確かに面白いけど……
さてと、俺もさっさと荷解きを早く済ませてからここら辺をぐるっとランニングしに行こうかな。俺は片手にカッターを持って梱包された段ボールを切って中身を開けて荷解きを始めた。
「そうだ、今から自転車で富士山を見に行こう!」
やまとがせっせと荷解きをしている時に隣の自室に居たなでしこはそう言って、荷物の中からトランプをポケットに入れて部屋から出て行った。外に出てガレージに置いてあったなでしこ愛用の自転車を出して、そのまま富士山目掛けて走り出した。
「よーし、富士山に目指してレッツゴー!」
そしてなでしこの42kmの自転車の旅が始まった。
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荷解きを終えた俺はランニングウェアに着替えた。俺の荷物は姉ちゃんやなでしこよりも少なく思っていたよりも早くに荷解きを終えた。
携帯をポケットにしまってから部屋を出てリビングに向かった。リビングでは父さんと母さんがまだ荷物をしていて忙しそうに見えた。
「あら、やまとも荷解き終わったの?」
「うん。もって事はなでしこか姉ちゃんも終わったの?」
「なでしこがね。30分前くらいにガレージから自転車を出してそのまま何処かに行ったのよ」
「たぶんまだ荷解き終わってないなアイツ」
「それでやまとも今から外にランニングしに行くの?」
「その予定だったけど、父さんと母さんの荷解きが大変そうだから手伝ってからにするよ」
「あらそう、ならお願いするわね」
そして俺は父さんと母さんの荷解きを手伝ってから家を出て走り出した。
オリ主紹介
名前 各務原 やまと
年齢 15歳
趣味 ランニングと料理
容姿 姉の桜に似て美形で結構なイケメンで、髪の色も姉の桜と母と一緒の紫色の髪をしている。
幼稚園の時に浜名湖のマラソンを観て浜名湖マラソンを出る事決意してその日から浜名湖の周りを毎日のようによくぐるぐると走っていた。そして小学五年生の頃から高校一年生まで10kmで一位を取り続けたという伝説を残した。しかも2位との差をとてつもなくつけての一位だった。
中学の時の夏休みに姉の桜がぐーたらしていた妹のなでしこにキレて浜名湖の周りを自転車で走らせた。それにやまとも走りで参加していたが途中でペースを上げていき、自転車と原付で走っていたなでしこと桜を追い抜いて一周遅れや2週遅れがあり、やまとが調子が良い時はそれ以上もあったそうだ。2人曰く『体力の化け物』とか『金メダル取れるね』とか言っていたそうだ。
中学の部活は囲碁将棋部でよく運動部の同級生や先輩、先生などにスカウトをよくされていたが全部断っていた。やまと自身走る事は趣味みたいなものでガチでやりたい訳ではない。囲碁将棋部に入った理由は近所のお爺ちゃんお婆ちゃん連中とよく将棋を指していたからだ。
交友関係は意外に狭くてクラスメイトとはあまり喋らない方だった。彼自身は話をしたい方だったがクラスメイトからはミステリアスな雰囲気と何処となくオーラみたいなものがあって話しかけ難かったようだ。幼馴染の土岐綾乃と妹のなでしこはよく話していた。
取り敢えずオリ主の設定はこんな感じです、長いな紹介。
今更ながらやばいなこのオリ主。取り敢えずタグにスーパー浜松人っと付けておきます。
次回は迷子のなでしこちゃんを姉の桜と一緒に迎えにいきます。リンちゃんも出るよ。