双子の妹がキャンプにハマりました   作:トロホルモン

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第11話

 

 なでしこ達、野外活動サークルがキャンプをすると決めた次の週の土曜日。

 

 俺は一人リュックを背負って電車に乗って待ち合わせ場所である斉藤の家に向かっている。先週に斉藤とちくわとで約束してたピクニックの日だ。今日に行く予定の公園は斉藤が教えてくれた公園で、斉藤の家から近いようなので待ち合わせ場所は斉藤の家となった。それと、朝に二度寝して寝坊してしまいそうだから斉藤の家に待ち合わせ場所にして欲しいと頼まれたからだ。斉藤の家は事前にマップアプリで家の場所を教えて貰っていて場所はだいたいは分かる。

 

 ピクニックだから俺は自分の分と斉藤の分の弁当を作る事にした。この間に志摩にキャンプで作った鍋が美味しかったと話をしたから俺の料理を食べたいと言われたから作る事にした。まぁ、俺が今日斉藤とちくわを誘ったからこれくらいは容易い事だ。……弁当を作っている時にキャンプで作るキャンプ飯の準備をしていたなでしこが目をキラキラさせて食べたそうな顔をして見てきたが無視して弁当を作った。いつの間にかなでしこがキャンプに行っていた。

 

 

 斉藤の家の近くの駅で降りて、斉藤の家に向かって歩いている。今日の天気は晴れで、気温もいつもよりも暖かい。これなら斉藤とちくわも家から出られそうかな。……それよりも起きているのだろうか?取り敢えず、メッセージアプリで連絡してみるか。俺は携帯を取り出して斉藤にメッセージを送った、着く頃にはメッセージを見てくれて準備を終わらせてくれるだろう。

 

 斉藤の家に無事に着いたんだが……

 

「まだ既読がつかないな」

 

 メッセージアプリでさっき送ったメッセージを見てくれてないらしい。もう一度斉藤にメッセージを送ったが既読がつかない。これは絶対に斉藤は寝てるな。

 

「取り敢えず、インターフォンを押してみるか」

 

 俺は斉藤家のインターフォンを押してみた。ピンポーンっと音が斉藤の家の中で響いた。少ししてから扉が開いた、眼鏡をかけた斉藤っぽい感じの男性が出てきた。たぶん斉藤の父親だろう。自己紹介をしてから斉藤を呼んで貰おう。

 

「あの、初めまして。私は各務原やまとといいます。斉藤……恵那さんとは友達で、今日は遊ぶ約束をしていましてお宅まで来ました。恵那さんを呼んで貰えませんか?」

 

「・・・」

 

 俺は斉藤のお父さんに説明してみたが、斉藤のお父さんは表情を一つも変えずに何も話さず無言だった。これは怒っているのだろうか?

 そんな事を考えていると斉藤の父親が一歩下がってからこちらに手招きをしてきた。これは入れってことなのだろうか?

 

「えっと、お邪魔してもいいのでしょうか?」

 

 そう聞くと斉藤のお父さんはこくりと首を縦に振ってくれた。そしてスリッパを出してくれた。俺は『お邪魔します』と一言いってから斉藤の家にお邪魔した。スリッパを履いてからリビングに向かった。

 

 

 

「あっ、ありがとうございます」

 

「・・・」

 

 リビングに入ると暖房をつけていて床は床暖房をついていた。床暖房はちくわの為についているのだろうな。……斉藤はリビングに居ないな、それとちくわも。そんな事を考えながら突っ立っていると斉藤のお父さんにソファーに座るように進められてソファーに座った。ソファーに座ってから斉藤のお父さんが温かいお茶を出してくれた。……無言でだけど。

 

 俺は一口お茶を飲んでから一息ついてから斉藤の事を聞くことにした。

 

「あの、恵那さんは?」

 

「・・・」

 

 そう聞くと、斉藤のお父さんは立ち上がってからリビングを出て行き階段を登って行く足音が聞こえてきた。たぶん、斉藤の部屋は2階なのかな。そんな事を考えながら両手で湯呑みを持ってお茶を飲んだ。

 すると、上の方から斉藤の驚いた大きな声が聞こえてきた。これは斉藤は寝坊してたな。斉藤の予想通りに寝坊したな。斉藤の家を待ち合わせ場所にして正解だったな。

 

 リビングに斉藤のお父さんとちくわが降りてきた。ちくわは俺の事に気がついて俺の方に近づいて来た。俺は近づいて来たちくわを抱っこした。

 

「久しぶりちくわ、元気だったか?」

 

『ワフゥ』

 

「そうか」

 

 俺はちくわを膝をの上に乗せて撫でた。ちくわは気持ちよさそうな顔をして鼻ちょうちんを作って眠りだした。こののんびりとした感じは斉藤に似たのだろうな。

 

「ごめん各務原くん、もう少しだけ待ってて!」

 

「えっ、あぁ」

 

 すると斉藤が慌ててリビングにやって来た。服は着替えていたが髪の毛が寝癖が出来ていた。こんなにも慌てた斉藤を見るのは初めてだな。まぁ、まだ知り合って1ヶ月も経ってないけど。……知り合って1ヶ月くらいの奴が家まで遊びに来るのは普通なのだろうか?これまで友達が綾乃しか居なかったからな。

 

『ワフゥ?』

 

「うん……なんでもないよ」

 

 ちくわは俺の方を向いて不思議そうな顔をして見てきた。俺はそう言ってからちくわをまた撫でた。ちょっと考えすぎかな。

 

 俺は斉藤とちくわの少し遅めの朝ごはんを食べ終わるのを待っていた。朝ごはんは斉藤のお父さんが作ってくれて、斉藤は慌てて朝ごはんを食べようとしていたが、俺がそれを止めて斎藤はゆっくりと朝ごはんを食べた。床ではちくわも朝ごはんを食べていた。

 

 

「ほんとうにごめんね各務原くん。二度寝しちゃって」

 

「いいよ。今日はバイトもないから1日暇だから」

 

「ありがとう各務原くん」

 

「朝ごはんを食べ終わったばかりだから少しゆっくりしてから行こうか」

 

 俺はそう聞くと斉藤は肯定してくれた。食べてすぐに動くのはしんどいからな。そう言えばちくわと斉藤のお父さんが居ないけど、何処に行ったのだろうか?

 

「なでしこちゃんはもうキャンプ場についたのかな?」

 

「そう言えば、なでしこからさっきメッセージが届いていたな」

 

 携帯を確認するとなでしこからメッセージと写真が届いていた。写真はなでしこと野外活動サークルの2人のスリーショットの写真が送られていた。なでしこは元気そうだけど、他の2人は疲れた表情をしているな。

 

「なでしこちゃん達も楽しんでるね」

 

「そうだな、志摩からはまだ連絡はないからまだ原付に乗っているのだろうな」

 

「たぶんそうだね。私達もそろそろ向かおうか」

 

 そして俺と斉藤は立ち上がった。するとさっきまで居なかったちくわがリビングに戻って来た。初めて会った時に着ていた緑のダウンコートを着ていて、頭にウサ耳を付けていた。何故犬にウサ耳を付けているんだ。それと斉藤のお父さんが無表情で俺の方を見ていた。何故かドヤ顔をしているように見えた。いや、どんな反応したらいいのか分からない。

 

「よーしよし、ちくわも行こっか」

 

『わふぅ』

 

「お茶ありがとうございました。お邪魔しました」

 

 俺は斉藤のお父さんに一言お礼を言ってからリビングを出た。斉藤のお父さんは何も言ってくれなかったが『また来たね』って言っているように思えた。

 

 

 そして俺と斉藤とちくわは家を出て公園に向かって歩き出した。




 投稿が長らく開けて申し訳ございませんり
 理由は世界的に流行していた感染ウイルスにかかっていました。結構重症で入院もしてました。年末年始がまさか病院で過ごす羽目になるとは思いませんでした。仕事の方とかでも色々とありましてドタバタありまして、書く気にならなくて今まで過ごしてました。

 現在は落ち着いて少しずつ書き続けてようやく投稿できました。長らくお待ちして申し訳ございませんでした。


 次回の投稿はまだ未定です。

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