双子の妹がキャンプにハマりました   作:トロホルモン

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第13話

 

 斉藤とちくわとのピクニックをした週末明けの月曜日。俺はなでしこと一緒に登校している。今は電車に乗って学校に向かっていた。

 今日は運が良く席に座れてなでしこと一緒に席に座って電車に揺られている。

 

「むにゃむにゃ……おにいちゃんそのおにぎりは私のだよ……」

「まだ食べ足りないのかよ」

 

 なでしこは俺にもたれかかって気持ちよさそうに眠っている。

 昨日、なでしこがキャンプから帰って来たのは夜だった。

 なでしこはイーストウッドキャンプ場での出来事やキャンプ飯や温泉などを長々と話していた。俺は途中で眠くなり部屋に戻って寝た。あの後なでしこは何時まで起きてたのか知らない。だけど今日のなでしこは中々起きなくて起こすのに大変だった。どれだけ擦っても叩いても音を立てても起きなかった。だから行儀は悪いが最終手段に出ることにした。俺はキッチンでおにぎりを握ってから眠っているなでしこの口の中におにぎりを突っ込んだ(良い子は真似しないでね)。するとなでしこは目を覚ましておにぎりをむしゃむしゃ食べ出した。なでしこは睡眠欲よりも食欲が勝った……なでしこらしいな。そしてなでしこは寝ぼけながら支度をしておにぎりを食べさせながら駅まで連れて行き今に至る。

 

「……あれ、私のおにぎりは?」

「もう全部なでしこが食べてねーよ。おはようなでしこ」

「ふぁ〜おはようお兄ちゃん……あれ、ここは電車!?」

 

 目を覚ましたなでしこは目を擦ってから大きな欠伸をしてから辺りを見回して電車にいる事に驚いていた。やはり気がついてなかったのかよこの妹は……

 

「お前が中々起きなかったからおにぎりで釣ってここまで連れて来たんだからな」

「ありがとうお兄ちゃん。えへへ昨日のキャンプの疲れで中々起きれなかったみたい

「そうかよ。今日は起こしたけど明日からは自分で起きろよ」

「はーい」

「……寝坊して姉ちゃんに怒られてしばかれても知らないからな」

「えっ!?」

 

 そこからなでしこは必死に俺に寝坊しないように起こしてとお願いして来たが俺は断り無視して学校の最寄駅まで着くまでのんびりとした。

 

 

********

 

 学校に着いて教室に入ると志摩が先に席についていた。

 

「おはよう志摩」

「おはよう各務原」

 

 志摩に挨拶をしてから志摩の隣の席に座った。

 

「キャンプ楽しんでたみたいだな。写真で送って来たボルシチ美味そうだったな」

「あぁ、かなり美味しかったよ。そっちこそちくわと楽しそうに遊んでたな」

「人には好かれないけど犬や猫などの動物には好かれやすいんだよ」

「なるほど、そうみたいだな」

 

 志摩はうんうんっと納得したように首を縦に振っていた。

 その反応にムカつくけど本当の事だから何も言い返せない。

 

「初の県外のキャンプだったけど大丈夫だったか?」

「まぁ、そうだな。自転車よりも楽だけど風がキツかった」

「自転車よりもスピードが出るからなバイクは……」

「かなり寒かった。でも運転中にたくさん犬を乗せた車が居て可愛かった。かなり癒された」

「志摩も犬派だよな」

「犬と猫なら犬派だな私は」

 

 志摩は無表情な事が多い。だけど携帯を見ながら嬉しそうな顔をする事がある。その時は犬の動画を見ている事が多い。この間なに見てるんだって聞いたら犬の動画っと答えて見せてきた。偶におすすめの犬の動画を送ってくる。

 

「そうだ。お土産買って来たんだ」

「お土産?」

「この前の鍋作ってくれただろ。そのお礼で」

「俺となでしこも食べてたからお礼なんていいのに」

「それだと私の気が収まらないから。まんじゅうを買って来たから受け取ってくれ」

「分かった、ありがとう志摩。だけど今日バイトがあるからお代わりになでしこにお土産を渡してくれないか?」

「今日もバイトなんだな。確か昨日もバイトだったよな、よく働くよな。何か買いたい物でもあるのか?」

「いやないけど。もうそろそろ期末テストがあるから働けない期間があるから今のうちに稼いでおこうと思ってな」

「確かにそうだな。私も土日のキャンプで使ったから稼がないとな。今年中にあと2回くらいは行きたいな」

 

 

 本当にキャンプが好きだよな志摩は。俺はそこまで熱に入れている事は………ランニングくらいかな?なでしこは食べる事とキャンプだな今は。

 

 そんな事を考えているとチャイムが鳴り授業が始まった。期末が近いからちゃんと勉強しないとな。バイトをする時に成績をしっかりとすると母さんと約束したからな。静岡の高校では成績は上位だったけど、山梨でもそうとは限らないからな。しっかりと勉強をしておかないとな。

 

 

 

 

 

 バイトが終わって家に帰って来た。

 今日も女性客が多かったな……無駄に話しかけられたり妙な視線とか感じて精神的に疲れたな。志摩から送られて来たオススメの犬動画を見て癒されよう。

 

「おかえりお兄ちゃん」

 

 リビングに入るとなでしこがソファで寝転びながら携帯を弄っていた。何かを調べているようだ……またキャンプの事だろうな。

 

「ただいま。ソファで寝転がって何してるんだよ」

「キャンプ場を探してるの、今週の土日にリンちゃんと焼肉キャンプするんだ」

「………………はぁ?」

 

 何言ってるんだこのバカは。期末テストがそろそろある事知らないのかこいつは?志摩は知ってるのになぜ断らない……いや、このバカが話に流されて断るタイミングを逃したんだろうな。土日は俺はシフト入れてないから空いてるけど勉強をする予定だから俺には関係ないからな。

 

「そうか、楽しんでこいよ」

「何言ってるのお兄ちゃん。お兄ちゃんも一緒に焼肉キャンプだよ!」

「………………はぁぁぁ!?」

 

 突然のことでなでしこが言っている事に理解をするのに時間がかかった。

 本当に何言ってるんだよこのバカは。俺の返事も聞かずに何決めてるんだよ!

 

「何勝手に決めてるんだよ!」

「だって今週の土日はお兄ちゃんバイト入ってないじゃん」

「入ってないけど、それはもうすぐ期末テストがあるから勉強する予定なんだよ」

「まだ期末テストまで日にちはあるから大丈夫だよ」

「…………はぁ〜、なでしこが勉強に困っても勉強教えないからな」

「大丈夫だよ〜」

 

 なでしこの台詞が何処かフラグのように聞こえたが……俺には関係ないからいいか。姉ちゃんに怒られる未来が見えるけど

 もう諦めよう。どうせ志摩にも文句を言ってもお前もみちづれだとか言って来そうだからな。




数年ぶりに投稿したのにまた日間ランキングに載りました!
ありがとうございます!!

次回は四尾連湖での焼肉キャンプになります。
なるべく早く投稿します!!
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