もう一人のトリックスター   作:闇の翼

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町医者

 

4月 9日 (土)

午前8時

 

 

変な夢を見た。

 

兄に聞いてみると兄も似たような夢を見たとの事。

 

 

朝ごはんのカレー(自作)を食べ、診療所へ向かう。

 

 

 

 

 

in 診療所

 

「初診?」

 

『全身が気だるくて』

 

 

「………そう、診察室へどうぞ。そちらの彼は付き添い?」

 

 

「はい」

 

「2人ともおいで」

 

よし、第1関門突破。

 

 

診療室へ移動し、先生と対面の椅子へ座る。

蓮は左後ろにいる。

 

軽く症状を伝える。

 

「どうせ、ストレスでしょ?そういうのはだいだいそう」

 

 

「とりあえず、鎮痛剤…在庫…。睡眠薬でもいいかしら?寝るのは1番大事よ」

 

『鎮痛剤も欲しいな』

 

「そう。しかもいっぱい欲しい顔だね。貴女健康でしょ、それを見抜けないほどバカではないよ。うちの噂聞いて来たの?」

 

『ええ』

 

何をしているんだ?という蓮の疑いの視線を感じる。

後で説明するから待ってよ…。

 

「世も末だね。その歳で訳あり患者?今どきの高校生も大変だね。いいよ。薬処方してあげる。体調回復に限ってだけど」

 

「一応真面目そうだし、面倒もなさそうだから通したの。自由診療みたいなもの。私の薬『オリジナル』だし。病院の受付で売ってるの見たことない?薬事法による医師の調剤って事。体調崩しても自己責任。それで良ければ何時でもどうぞ」

 

 

『助かる』

 

「まぁ、貴女が面倒な事を起こさない間は……ね」

 

 

 

そう言って、診察室を後にした。

 

そしてスーツの男性がするりと診療室へ滑り込む。

あれ、早いのに続くんだ。

 

『蓮、先帰ってて』

 

一瞬驚いていたが、分かったと言いルブランへ帰らす。

 

 

男性と武見が話をしているのを聞き耳立てる。

基本的には原作通りか。

『例の薬』、『一時的な強大な力』その情報だけでも聞けたらおkだ。

 

後はパレス行ってからじゃないと進まない。

モルガナ居ないしね。

 

ルブランに戻ろう。

 

 

12時

 

屋根裏部屋に帰ると蓮に問い詰められた。

 

『蓮、聞いて驚くなよ。私転生者なんだよ。この物語がどんな行方なのかもわかるよ。大雑把にね』

 

「そ、そうなんだ」

 

『転生者って事は蓮にしか明かさないよ。他の人と共有したらどんなバタフライエフェクトが起きるか分からない。ただでさえ、イレギュラーな私がいるんだもん』

 

『もう既に物語の範囲外に進んでる気がするけどね。本来ならば、今日ココに着く予定だったもん』

 

「……」

何か言いたそう蓮だが、言葉に詰り黙っている。

 

 

『どんな未来が気になる?』

 

「いや」

 

『ん、そうか。じゃ、リサイクル屋で売られてた、レトロゲームやるか』

 

 

 

 

******

 

 

約5時間遊び倒し、時刻は17時半。

 

度胸と魅力がいくつか上がった気がする。

 

人間パラメータもどんな風にするかだな。

まぁ、コープに必要な奴は分かりきってるから、それメインに上げるか。

といってもある程度上がりきってはいるけれど。

小さく、『パラメータオープン』と唱える。

視界の右に現れたのはゲームていう人間パラメータの折れ線グラフ。

 

知識→ものしり

度胸→男らしい

器用さ→職人級

優しさ→駆け込み寺

魅力→気になる存在

 

といった感じか。

5歳からここがゲームの世界ということに気づいてからある程度自分で上げていたからな。

蓮もそんな私を見て何回か一緒にしていたから、rank2ぐらいまで上がっている事だろう。

私のしか見れないから、蓮のパラメータがどんな感じなのか分からないのが悔やまれる…。

ちなみに、コープ関係者を視界に捉えていたら、その人物が教えてくれるコープ作業が取得しているか否か確認出来たりする。

 

惣治郎を見てみるとルブランのコーヒーが作れるようになってたりする。

あれ、これ蓮もループした後…?

 

後で聞こう。

 

 

 

 

 

 

 

夜ご飯と銭湯を済ませ、ルブランへ帰る。

 

「おっ、帰ってきたか。俺りゃ、そろそろ家帰りたくてだな…」

 

 

『らじゃー』

「はい」

 

「気をつけるんだぞ。明日秀尽行くからな。またな」

 

 

 

 

惣治郎は自分の家…双葉ちゃんの所へ帰って行った。

 

 

『…蓮聞きたいことがある』

 

「?」

なんだ、という顔を傾ける蓮。

 

 

『貴方、何周目?』

 

「なっ、それは」

 

ポーカーフェイスが崩れる蓮。

 

『何周目でも良いや、コープ関係のアイテムは』

 

「ある程度は。だが、杏、龍司、モルガナ、惣治郎、すみれはMAXまで持ってる」

 

 

〘ジジジジジジ〙

目の前の黄色の電話が鳴り響く。

 

一瞬どちらが取るか視線で会話する。

ち、したかねぇ、取るか。

 

 

『はい、こちらコーヒーとカレーが美味な『純喫茶ルブラン』でございます』

 

「変なキャッチコピー作るな、佐倉惣治郎だ。あんたらの電話番号聞くの忘れちまってな、公衆電話の方にかけさせてもらった」

 

電話先の主はこの『純喫茶ルブラン』の店主だった。

 

『なるほど、明日電話番号も交換しますか?』

 

「そうだな、男の方は取らない主義だから流星と交換するか。……で、頼みたい事がある」

 

『なんでしょう』

 

「表のドアの表示CLOSEにしてきて欲しい」

 

『了解致しました。ドアの表示を『CLOSE』にですね』

 

それを聞いた蓮はすぐにCLOSEにしに行った。

「ああ、それだけだ。じゃあな」

『ええ』

 

 

受話器を元に戻し戻ってきた蓮に話す。

 

 

『ありがと、蓮。…にしてもすみれ?知らない人がいる。私にとって初見の世界か、優しくないねぇ。蓮がいるから大丈夫なのかな?』

 

「大丈夫だとは思う。俺人間パラメータほぼMAXに近いし。ただ、流星がいる世界は無かったからな…」

 

 

『まぁ、頑張るしかないさ。未来教えろとは言わん。双子だからコープ共有されるかも』

 

「その可能性は高いな。イレギュラーな事が起きれば互いに言う事だな」

 

『もちろん、イレギュラーじゃなくとも、何を過したかも言った方が完璧になれるかも』

 

 

「そうだな。今まで俺1人だったのが流星も加わってコープ進めやすくなるかも」

 

 

 

『ああ、それじゃそろそろ寝るか』

 

 

2階の屋根裏部屋に行き明日朝早いため就寝する。

 

 

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