もう一人のトリックスター   作:闇の翼

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ペルソナ覚醒

昏睡状態から目を覚めたら、私1人の部屋だった。

女子と見分けられたのか。

 

しかも、ここ杏が捕まってた所じゃん。

って事は1階の西側か。

 

ここから地下監獄行けるのか?

まぁ良い。

 

腕固定されている為、逃げられない。

どうしたものかと悩んでいたら兵士姿のシャドウがこちらにナイフを投げてくる。

 

顔以外当たった所によって得点変わるヤツかよ。

 

 

 

時々投げてくるナイフを避けつつ、考えてみた。

しかし良い案は見つからず。

 

ペルソナ覚醒出来たら1発なのだが。。

 

 

 

―――グサッ

 

不意に眼帯している左目に走る痛み。

 

 

――イタイ、イタイ、イタイ、アツイ、イタイ

 

痛みを耐えながら、不意に声が聞こえる。

 

―力が欲しいか

 

ああ、欲しい

 

――痛みが伴ってもか

 

……ああ、悪魔と契約するなら代償は必要だろ

 

 

――なら、叫べ。我の名を。我は汝、汝は我

 

 

『来い、ダンダリオン!!』

 

 

 

瞬間青い炎に包まれ、黒を基調としたトップスにワイドパンツ。

そして腹出しと悪魔っぽい角。

右目に眼帯となる怪盗服。

 

固定されていた腕の枷は破壊され自由となる。

 

そして、ペルソナは無数の老若男女の顔を持つ男性の姿。

右手には一冊の本。

 

ダンダリオンの特性は…召喚しながら戦うのか。

目の前の敵を一掃してから回復だな

 

『ダンダリオン、ケルピー召喚!』

 

《御意、我が主よ》

 

右手の本をパラパラと開きケルピー召喚する。

 

そのケルピーは本よりも高い位置で普通よりもちいさい姿で召喚された。

 

 

召喚の元となってるのが本なのね。

その上に該当ペルソナが来ると……。

 

 

敵はジャックオランタン2体。

私が弱っているの思ってアギを2体連続で放つ。

 

それを右に避けつつ、片手で右目の眼帯を取り、ガルを放つ。

 

 

1体をコカし、もう1体もガルを放つ。

 

総攻撃チャンス到来。

いつの間にかあった大鎌を振り回しダメージを与える。

 

 

『The endだ』

 

そう大鎌を振り回しながら言う。

 

初の戦闘終了。

 

 

 

正面ホールで待っていたらモルガナ達が来るはず。

 

待っておくか。

 

「さ、ここから出口に繋がるはずだ」

 

「へぇーって、モルガナは?」

「まだやらないといけない事があるからな。ワガハイには」

 

良かった、モルガナ居る。

 

『無事だったのか?』

 

「ああ」

「アンタこそ無事だったのか」

 

『なんとかね』

 

「その格好、召喚出来たのか!?」

 

『?ああ。猫が話してるの気になるが、ここから出た方が良くないか?』

 

モルガナが驚いているのはまぁ当たり前だよな。

角あるし。

 

「そうだが、ワガハイは出られないから、簡単に説明するけど……」

 

 

モルガナが一緒に行動してる理由を簡単に話してくれた。

まぁ、原作と同じという事だな。

 

 

「さぁ、上の通気口から出れるはずだ。行け!」

 

「ああ」

『ありがとうね、モルガナ』

 

 

 

 

通気口から城の外へ出て、現実世界へと帰る。

 

景色がグニャリとなり浮遊感に見舞われる。

 

これを毎回するのか。

慣れるかなぁ。

 

 

 

 

――現実世界へ帰還しました。

 

 

そんな異世界ナビの声と共に坂本が叫ぶ。

 

曰くさっきのはなんだったのか。

ここで議論していても警察に補導されるだけなので学校に向かう事を誘導する。

 

 

 

 

学校に着くと鴨志田が校門に居た。

 

「よぉー、坂本、お昼から登校とはいい度胸しているなぁ。陸上の頃とは大違いだな」

 

「ちっ、別にいいだろ」

 

「後ろにいるのは転入生か。せいぜい気をつけるんだな」

 

とニヤついた笑みで私達に声をかけ、校内に帰って行った。

 

 

 

―ゾクリ

 

不意に悪寒が走る。

鴨志田に見分けられたのか?

パレス内でも見分けられていたからな…。

用心するか。

 

 

 

坂本と別れ、蓮と共に職員室へ向かう。

 

秀尽学園の職員室は2階の渡り廊下にある。

珍しいよな。2階にあるの。

 

 

 

--コンコンコン

3回ノックし自分の名前、先生の名前を告げ、入る。

 

職員室にいる人は川上先生と七森先生だけだ。

 

「君たち、揃いも揃って遅刻ってなんなの?もう半日過ぎたんだけど?」

 

 

「すいません」

『ごめんなさい。道に迷ってしまって……』

 

 

「まぁまぁ、川上先生、そんなに怒らないであげてください。彼ら都内慣れてないっぽいので」

 

「でも、次は無いですからね?」

 

「はい」

『了解です』

 

「佐倉さんも心配していましたからね。あと今日5限だけになったのであとで自己紹介お願いね」

 

 

「流星さんは僕に着いてきてください」

 

『はーい。またな、蓮』

 

 

 

川上先生と蓮と別れ七森先生について行く。

 

 

 

 

「早速だが、転入生を紹介する」

 

 

『雨宮流星だ。よろしく』

 

無難な挨拶にぺこりと会釈する。

 

 

 

--真面目そう

--ヤバいやつではなさそう?

 

 

そんな声が聞こえてくる。

 

 

クラスの評判なんが、どーでもいい。

坂本が居るかどうかだ。

 

「席は…1番後ろね。近くの人教科書見せてあげて」

 

「あ」

 

『ちっす』

 

私の席の隣は坂本だった。

 

‐え、何あの2人。

‐なんか、怪しいぃ。

 

怪しむ声が聞こえる。

 

「はい、授業始めます。日直」

 

 

「きりーつ」

 

 

あれ、この声鈴井?

 

やったね。

飛び降り防止させたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※※※※※

 

放課後。

 

5限が終わり14時過ぎ。

 

隣にいる坂本に屋上に来いと言われたので蓮と共に行こうとする。

 

 

川上先生に「坂本君とつるまないように」と釘さされているが、無理だよ。先生

 

 

『よー、兄貴。大丈夫か?』

 

「ああ」

 

 

屋上へ連と共に行き、朝の事はなんだったのかの推測の会話。

 

 

無駄話はしたくないので、異世界ナビの事を軽く話す。

 

 

「それ、原因じゃねぇか!なら行こうぜ!」

 

という訳でパレスに行く事が確定した。

人気のない、路地裏へ行き、パレスに入る。

 

 

 

 

 

 

 

---グニャリ

 

 

もちろん真正面からの潜入なのでシャドウが警戒している。

それに気づいたモルガナが怒りを含ませながら、「なぜ来た!?」と説教。

 

 

 

「よし、入れたな!早速奴隷達の顔覚えないと」

 

『奴隷?』

 

 

「ああ、この地下にはカモシダにこき使われている人達がいるんだ」

 

つまり、《愛の修練場》へ行く事だな。

 

 

 

 

坂本覚醒か。

 

にしても少し展開早いな?

これ進めるの翌日だったはず。

 

 

 

先頭を歩く蓮に話しかける。

 

『この展開坂本覚醒よな?』

 

「ああ、だがこれは翌日だったはず。パレス2回入っても問題無いのか?」

 

『初回なら疲れ果ててるが、ある程度鍛えてるから、その影響かもな』

 

 

 

 

愛の修練場に行くまでに、ここでの戦い方をモルガナから教わる。

しかし、私はある程度分かっていたので褒められて終わった。

 

 

 

『蓮、待って。前方に敵』

 

蓮を呼び止め、スナイパーライフルで足を狙い素早く仮面を剥がす。

 

『さぁ、ショウタイムだ!』

 

 

ピクシー2体とジャックオランタン1体。

 

スナイパーライフルを構えピクシー2体をコカす。

続けざま、ケルピー召喚し、ガルを放つ。

 

 

『敵包囲!』

 

《待って待って!撃たないて》

 

ピクシーが負けを聡い命を懇願してくる。

 

ほー、ここで蓮のペルソナ保管か。

 

 

そのまま話は流れ、ピクシーが蓮の仮面へと入っていく。

 

 

それを見たモルガナは驚いているがそういうものかと納得している。

 

現にペルソナ召喚しながら戦う私がいるからかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

《愛の修練場》

そんな弾幕が扉の上にある。

 

不気味だなと思いつつ扉を開ける。

 

 

 

 

そして、そこいにるバレー部員の顔を全員確認する。

三島の顔も。

 

 

 

全員確認した後、そこを後にする

 

 

 

 

 

 

※※※※

 

城から出ようとした時沢山のシャドウに囲まれる。

その数、数え切れない程に。

 

1回目は負け確定なので、あまり攻撃しないようにする。

蓮がシャドウに組み伏せられ、ペルソナを出そうとすると首に剣が当たる。

 

「抵抗するなよ?こいつの首がどうなっても良いならなぁ!」

 

カモシダが言う。

 

唯一、何もされていない坂本に向けて。

 

 

「すぐ感情的になるクズ、この俺様に手を上げやがって、臨時とはいえ少しの間陸上部の練習を見てやった恩を忘れたか?」

 

 

「あんなもん、練習じゃねぇよ!体罰だ!単にてめぇが陸上部が気に食わねぇから…」

 

坂本が吠える。

 

「実績を上げるのは俺様だけでいいんだよ!クビになった監督も救えない馬鹿だ…」

 

「正論言って楯つかなければ、エースの足を潰すだけにしてやったものを……」

 

 

「な、なんだと」

 

「もう一本もやってやろうか?学校が『正当防衛』してくれるだろうしな」

 

 

聞いてるだけで反吐が出る、このクズ教師。

イラついてペルソナを出しそうになるが、首元に剣がある為出せない。

出したら、問答無用で首チョンパ確定だし。

 

 

 

 

「クソッ……俺また負けんのかよ…!!こんなクソのせいで走れなくなって…陸上部も失って…!!ちくしょう…!!」

 

 

 

 

 

「おいリュージ!しっかりしろ!下を向くんじゃねぇ!」

 

 

 

「・・・言われっぱなしでいいのか、許せないんだろう」

 

『・・・おい、話せよ。坂本、お前のくすぶっている感情を!』

 

「ああ、そうだなぁ」

 

 

―――――我は汝、汝は我

 

 

 

「来いっ!!キャプテン……キッドォ!!」

 

 

 

瞬間坂本の体は黄色く包まれ雷の柱を形成し、近くにいたシャドウはそれに呑まれ消滅していく。

 

坂本が纏う怪盗服は兄貴や私の様な紳士じみた格好ではなく、言うなれば暴走族が来ているようなライダースーツを着ている。

 

雷を意識した黄色い手袋に赤いマフラーを巻き、肩にショットガンを持ちあくどい笑みを浮かべている坂本。

 

 

鴨志田を睨みつけていた彼はふと後ろを振り返ると私達に坂本らしい笑顔を見せる。

 

「ぶっ放せ!!キャプテン………キッド!!

 

 

目の前にいた敵(アークエンジェル)を蹴散らす竜司。

 

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