二つのコスモス~続・新世紀エヴァンゲリオン 第三部・トップはオレだ!   作:VIA MEDIA

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第十話・因果応報

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第十話・因果応報

 

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「新世紀エヴァンゲリオン Another Case」

 

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(初号機ケージ。エヴァを降りたシンジの前にミサトが。疲れてはいるが表情は明るい)

 

ミサト「シンジ君、おつかれさん」

 

(淡々とした表情のシンジ)

 

シンジ「いえ、どうも……」

 

ミサト「ほんとに助かったわ。どうもありがとう……。あ、シャワー浴びて来てちょうだい」

 

シンジ「はい……。あ、アスカと綾波は……」

 

ミサト「二人とも、念のため病院に行ったわ」

 

シンジ「そうですか。……じゃ……」

 

(シャワールームに向かうシンジの後姿を見送るミサト)

 

ミサト「…………」(シンジ君、あなたのまごころ、むだにしないわよ)

 

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(モノリスのホログラム映像によるゼーレの会議)

 

キール『我等のシナリオは完全に破綻した。この期に及んでは、最早碇には死を与えるよりあるまい』

 

02『しかし、まさか使徒が逃げるとは、こんな事があるのか』

 

03『裏死海文書には記載されていない事だ』

 

04『我等の願いを叶えるためには、残りの使徒3体の殲滅が不可欠だ』

 

05『最後の使徒たる、「原初のヒト・アダム」は我等の手中だ。しかし、「アダムの最初の妻・リリス」はやはり我等に背くのか』

 

キール『リリスも最後には殲滅せねばならぬ。そのための量産型だ。S2機関も正常に機能している。この際、裏シナリオを実行するよりあるまい』

 

04『裏シナリオか。やむを得ぬな。量産型はアダムのコピーのダミーで動かそう』

 

02『その後、碇とリリスに死を与えよう。しかし、量産型9機では数が足りない。今のままでは裏シナリオの最終ステージの実行は不可能だ。「もう一つのアダムの分身」たる弐号機が必要だ』

 

03『量産型は9機、最後のセフィロトたるマルクトが足りない。それを弐号機に肩代わりさせると言う事か』

 

05『隠れセフィロトたるダートはどうする』

 

04『「リリスの分身」ながらも、初号機か零号機に行わせるしかあるまい。現状ではそれ以外ない』

 

キール『では直ちに裏シナリオを実行する。量産型を3機ずつ3つの班に分け、太平洋、大西洋、インド洋でそれぞれ活動させよう。軍事衛星対策を怠るな』

 

02『低気圧に隠れて実行すべきだ』

 

キール『うむ。それがよかろう。以上だ』

 

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(ネルフ司令室。深刻な表情のゲンドウと、恬淡とした顔の冬月)

 

冬月「碇、この期に及んでは、全ての口実は無意味となったな。使徒を取り逃がしてしまった以上、老人達はだまってはいまい」

 

ゲンドウ「…………」

 

冬月「お前の補完計画は全て白紙に戻せ。今は生き残る事が再優先だ。このままではユイ君に会うどころではない。我々全員が殺されるのは時間の問題だぞ」

 

ゲンドウ「…………」

 

冬月「とにかく今後の指揮は私が執る。お前は休養しろ」

 

ゲンドウ「……好きにしろ……」

 

(無言で司令室を去る冬月。暫く考え込むゲンドウ。やがて机の引き出しのカギを開ける。引き出しの中からはアダムのサンプルが)

 

ゲンドウ「……ユイ……。もうすぐだ……。最後の望みに賭ける……」

 

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(修復作業が始まった弐号機ケージ。それを見守るミサト。そこへ加持が)

 

加持「葛城」

 

ミサト「あ、加持君」

 

加持「ちょっといい話があるんだ。自販機コーナーまで付き合ってくれないかな」

 

ミサト「……いいわ、聞きましょ」

 

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(自販機コーナー)

 

ミサト「……わかったわ。じゃ、早速その燃料電池を手配するわね」

 

加持「わかってもらえてありがたいよ。じゃ、俺はこれで」

 

ミサト「どうもありがとう。……あ、ちょっと待って」

 

加持「なんだ?」

 

(周囲を見回し、人気のない事を確認した上で加持に耳打ちするミサト)

 

ミサト「一番小さい盗聴器を一つ貸してよ」

 

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(リツコの研究室)

 

「トントン」

 

リツコ「どうぞ」

 

ミサト「入るわよ」

 

(ドアを開けて入って来たミサトを見るリツコ)

 

ミサト「さて、リツコ、話してもらいましょうか。なんで初号機の肩の装甲板が吹き飛ばされた時、パンチ力が増加したのかをね」

 

リツコ「仕方ないわね。……あれは装甲板ではなかったのよ。拘束具だったの」

 

ミサト「拘束具?!」

 

リツコ「そう。本来のエヴァの力を抑え、私達の手の内に入れるための馬銜でもあり、手綱でもあったのよ」

 

ミサト「まんまと一杯食わせてくれたわね。ま、作戦部長たる私がそんな事も知らなかったなんて、万死に値するおまぬけぶりだわ。……じゃ、早速だけど、作戦部からの『強い要望』よ。可及的速やかに、エヴァ3機の全ての『拘束具』を撤去し、最大限の力を発揮出来るようにしてちょうだい」

 

リツコ「仕方ないわね……」

 

ミサト「そ。あんな強い使徒がいる事が判明したし、その上、取り逃がしたんだからね。……あいつが回復してまたやって来た時、使徒は学習能力も持っているし、今回の戦いの経験を活かして更に強くなって来たら、もう今のエヴァでは止められないのは火を見るより明らかよ。この際、制御の容易さよりも力を取るわ。……じゃ、頼んだわよ」

 

リツコ「わかったわ。早速指示しておくわ」

 

ミサト「それから、作戦部の予算を全てはたいて、さっき燃料電池を3基発注したわ」

 

リツコ「燃料電池?」

 

ミサト「そう。あさってには入荷するから、エヴァ用の特殊装甲板で外装を作って、エヴァに背負わせる事ができるようにしてちょうだい。もちろん、外部電源は並列で使えるようにしてね。それから、その燃料電池の動力幹線用遮断器は無線で操作出来るようにしておいてよ。もしエヴァが暴走したらそれで電源を断つから」

 

リツコ「大容量外部電池の代わり、と言うわけね。……作戦部にしては、やる事がスマートじゃない。……あなたのアイデアなの?」

 

ミサト「そうよ、と言いたいところなんだけど、残念ながら私のアイデアじゃないわ。……『人類のピンチを救うかも知れない』のは、加持のアイデアよ」

 

リツコ「加持君の?!」

 

ミサト「そう。それについては副司令の許可も取ったわ。お願いね」

 

リツコ「碇司令は、なんて……」

 

ミサト「碇司令は、ついさっき正式に『休養』に入られたわ」

 

リツコ「!!!……」

 

ミサト「今後の指揮は冬月副司令がお執りになられるから、よろしくね」

 

リツコ「……わかったわ。……コーヒー飲む?」

 

ミサト「ありがとう。いただくわ」

 

(デスクから立ち上がってコーヒーを入れに行くリツコ。その隙にリツコがいつも持っている猫のアクセサリーの中に超小型盗聴器を仕込むミサト)

 

リツコ「はい、コーヒー」

 

ミサト「ありがとう」

 

(しばし無言でコーヒーを飲む二人。やがてミサトはカップを机に置いた)

 

ミサト「じゃ、これで。よろしく頼むわね」

 

リツコ「わかったわ」

 

(ミサトが出て行った後、電話機に手を伸ばすリツコ)

 

リツコ「…………司令、どうしても今夜、お願いします……」

 

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(初号機パイロット待機所。どこへ行けばいいか判らないまま一人膝を抱えるシンジ)

 

ミサト「シンジ君」

 

シンジ「!!」

 

(驚いて顔を上げるシンジ)

 

ミサト「シンジ君、あなたの上司として一つ命令があるの」

 

シンジ「……なんですか……」

 

ミサト「アスカとレイは今病院で検査を受けているわ。今のところ異常ないみたいよ」

 

シンジ「!! よかった……、ほんとによかった……」

 

(シンジの安堵の表情に微笑むミサト)

 

ミサト「それでさ、あなたの任務は、二人を迎えに行くこと。頼んだわよ♪」

 

シンジ「は、はいっ!」

 

(慌てて立ち上がるシンジ)

 

ミサト「あ、それからさ、一つ言っておくわ。エヴァに関して明るいニュースがあるの。エヴァの戦力を大幅にアップさせる方法がみつかったのよ。これで戦いもずっと楽になるからね」

 

シンジ「えっ? まさか、じゃ、あの時パンチ力が上がったのは……」

 

ミサト「そうよ。ま、くわしくはまた言うわね。……わたし、今日は徹夜だから、二人のこと、おねがいね」

 

シンジ「はいっ!」

 

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(病院の廊下。ベンチに腰掛けるシンジ。俯いたまま手を組んでいる)

 

アスカ「!!……、シンジ……」

レイ「……碇くん……」

 

(シンジが顔を上げるとそこにいたのはアスカとレイ。二人とも疲れた表情はしているものの、怪我はない。立ちあがるシンジ)

 

シンジ「!! アスカ! 綾波! ……無事で、よかった……」

 

アスカ「おかげさんで、なんとかね。……シンジ、……あんた、なんでかえってきたのよ……」

 

シンジ「えっ!? いや、その……」

 

(アスカの思わぬ言葉に黙り込むシンジ。一瞬の後、レイが口を開く)

 

レイ「……碇くん……。ありがとう……。ほんとにありがとう……」

 

(思わずレイを見るアスカとシンジ)

 

シンジ「!!」

アスカ「!!」

 

レイ「……じゃ、行くから。……さよなら……」

 

(去って行くレイを呆然と見る二人。ややあって口を開くアスカ)

 

アスカ「……シンジ、あたしたちもかえりましょ……」

 

シンジ「え?! う、うん……」(あたし「たち」?……)

 

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(マンションに帰って来たシンジとアスカ。二人とも着替えた後、リビングのテーブルで無言で向かい合う)

 

シンジ「……ミサトさん、今日は徹夜だってさ……」

 

アスカ「そう……」

 

シンジ「……出てったり、帰って来たり、……勝手なことして、ごめんね……」

 

アスカ「……シンジ、……あんた、……なんでかえってきたの」

 

シンジ「え? ……そ、それは……」

 

アスカ「あんたなんか、べつに、かえってこなくても、よかったのに……」

 

シンジ「……ごめん……。じゃまだったら、また出てくから……」

 

アスカ「そんなこときいてないわよ。なんでかえってきたのか、ってきいてるのよ」

 

シンジ「……電車に乗ろうとした時、使徒が来たんだ。それで、シェルターに行ったんだけど……」

 

アスカ「…………」

 

シンジ「エヴァの装甲板が吹き飛ばされた時、それがシェルターを直撃したんだ。……それで、別のシェルターに避難しようとした時、零号機と、弐号機が、あの使徒にやられてるのを、見てさ……」

 

アスカ「…………」

 

シンジ「……急に、アスカと綾波のこと思い出して……、アスカの顔、とか、……キス…した時のこと、思い出して……」

 

アスカ「!!!!!……、シンジ……」

 

シンジ「……絶対に死なないでほしい、って、……そう思ったら、……なにも考えられなくなって、……本部にもどったんだ……」

 

アスカ「……シンジ……、あんた……」

 

シンジ「でもさ……、アスカが僕のことじゃまなんだったら、出て行くよ。エヴァのパワーアップの方法がみつかった、って、ミサトさんも言ってたし、……もう、僕なんか、いなくても……」

 

アスカ「…………」

 

シンジ「じゃ、僕は部屋にもどって片付けをしたら、出て行くよ。……さよなら……」

 

(シンジは、そう言って立ち上がり、自室に向かおうとする)

 

アスカ「バカ!!!」

 

(その時、アスカが飛び上がってシンジに抱き付く。シンジは眼をむいて驚く)

 

シンジ「アスカ!!」

 

アスカ「バカ! バカ! 女の子にこわい思いさせるなんて最低よ! あたし、どんなにこわかったか!!」

 

シンジ「……あ、アスカ……」

 

アスカ「最低よ! 男だったらもっとしっかりしてよ! もうぜったいにあたしにこわい思いさせないようにしてよ! シンジのバカ! バカ! うわあああっ!」

 

(シンジに抱き付いて泣くアスカ。訳が判らないまま、アスカの背中に手を回して抱き寄せるシンジ)

 

シンジ「…………」(アスカ……)

 

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(その日の夜。ゲンドウのマンションを密やかに訪ねたリツコ。リビングのテーブルで話し合う二人)

 

リツコ「ミサト、いえ、葛城三佐は何か気付いたようです」

 

ゲンドウ「問題ない。冬月も裏切ったが、最後の切り札は私の手の中にある」

 

リツコ「はい。……でも、ゼーレに対してはどうしたら……」

 

ゲンドウ「連中は当然こちらを切り捨てて、独自のシナリオを実行しようとするだろう。『最終回の逆転』に全てを賭ける」

 

リツコ「はい」

 

ゲンドウ「もうすぐだ。もうすぐ全てが終わり、そして始まる。……リツコ君、最後まで付き合ってくれ」

 

リツコ「はい。……あなたのためでしたら……」

 

(眼を伏せてゲンドウを誘うリツコ。ゲンドウは無表情のまま眼鏡を外し、リツコを抱き寄せて唇を奪う。なすがままのリツコ。テーブルの上には猫のアクセサリーが)

 

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(4日後、初号機ケージ。突貫作業で続くエヴァの拘束具撤去と燃料電池取り付け)

 

作業員甲「オーライ、そこでいい」

 

作業員乙「ボルトで固定だ。慎重にやれ」

 

(作業を見守るミサト。そこにやって来た冬月)

 

冬月「順調だな」

 

ミサト「あ、副司令。ごらんの通りです。これでエヴァの活動時間を飛躍的に伸ばせます。計算では、1回のチャージで、最大戦速で6時間は活動可能です」

 

冬月「爆発の危険性はどうなる」

 

ミサト「外装の強度はエヴァと同じです。それに、いざと言う時は分離可能です。無線でも切り離せます」

 

冬月「うむ、よかろう。拘束具撤去による戦力増強の割合はどうだ」

 

ミサト「計算では、腕力が185パーセントにまで上がりました」

 

冬月「8割5分アップか。大したもんだ」

 

ミサト「はい。これで計算上はあの使徒が再来しても充分戦えます。それから、拘束具はプログナイフの鞘も兼ねていましたから、拘束具としての機能は外しますが、武器ケースとしてはそのまま使います」

 

冬月「わかった。進めてくれ。……ああ、それから、この際だから君には言っておこう。……ゼーレの干渉には充分注意しろ」

 

ミサト「!!!!」(ゼーレの干渉?! まさか……)

 

冬月「量産型に関しては連中が主導権を握っているんだ。それを忘れるな」

 

ミサト「了解致しました」(まさか、最後の敵は使徒ではなく、人間……)

 

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(同じ頃、低気圧で荒れる太平洋上のある場所。驚いた事にそこには白い機体の量産型エヴァが3機。羽を広げ、海上を低空で旋回している)

 

キール『アダムの分身にして自らの忠実なる下僕達よ。我等の聖なる願いのため、血のワインを飲み干し、肉のパンを口にせん事を!』

 

(どこからともなく響くキール・ローレンツの声に合わせて3機の量産型エヴァは鈍く光り始めた。すると、またもや驚くべき事に、突如海中から「最強の使徒・ゼルエル」の姿が)

 

「グワアアアアアアッ!!!」

 

「グエエエエエエエッ!!!」

「グエエエエエエエッ!!!」

「グエエエエエエエッ!!!」

 

(ゼルエルの雄叫びに呼応するかのように、3機の量産型はゼルエルに飛び掛った)

 

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(ここは大西洋上のある場所。同じように低気圧の中、鈍く光る量産型3機)

 

ブオオオオオオッ!!

 

(突如、雲を割り、風を切って上空から飛来する「鳥のような姿の使徒…アラエル」。3機の量産型はすぐさま高度を上げてアラエルに襲い掛かる)

 

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(インド洋上のある場所。低気圧の中、量産型がやはり3機)

 

ヌオオオオオオオオッ!!

 

(突如海中から姿を現した「リング状の使徒・アルミサエル」。同じくアルミサエルに襲い掛かる3機)

 

ブワアアアアアアアッ!!

 

(体をロープ状に変え、量産型に襲い掛かろうとするアルミサエル。しかし強力なATフィールドに阻まれ、量産型には融合出来ない)

 

「グエエエエエエエッ!!!」

「グエエエエエエエッ!!!」

「グエエエエエエエッ!!!」

 

(余裕綽々でアルミサエルに襲い掛かる3機)

 

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「グワアアアアアアッ!!!」

 

(悲鳴を上げるゼルエル。しかし、瞬く間に量産型に食い尽くされてしまう)

 

「グエエエエエエエッ!!!」

「グエエエエエエエッ!!!」

「グエエエエエエエッ!!!」

 

(量産型の口の周りはゼルエルの血と肉片でベトベトになった。僅かの残骸が海中に消えたのを見届けると、どこへともなく去って行く3機)

 

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(モノリスのホログラム映像によるゼーレの会議)

 

キール『破損の危険を冒してまで量産型を投入した甲斐があった。これで16の使徒は全て殲滅した』

 

02『後は最後の使徒にして、「原初のヒト・アダム」を「昇天」させるのみ』

 

03『左様。その手筈は既に整えてある』

 

04『同時に碇には死を』

 

05『我等の聖なる願いはもうすぐ叶う』

 

キール『約束の日は近い』

 

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「新世紀エヴァンゲリオン Another Case」

 

第弐拾話終わり。第弐拾壱話に続く。

 

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 第弐拾話後半のファイルの再生が終わり、思わず溜息をついた二人に、ゆかりは微笑み、

 

「如何ですか」

 

 まず、サトシが、

 

「いや、なんのかんのと言いながら、思わず見てしまいますよ」

 

「ネルフ内部の軋轢が生々しい展開ですね」

 

と、アキコが言ったのへ、サトシも頷き、

 

「そうだよなあ。こんなシーンはあまり本編にはなかったよね」

 

 ゆかりは、我が意を得たり、と言った顔で、

 

「そうなんですの。これも博士のアレンジですわ。さて、次は弐拾壱話ですけど、どうなさいます? 少し休憩致しましょうか? お二人とも、お寿司余り召し上がっておられないようですしね」

 

 サトシはアキコの方を向き、

 

「あ、そうですねえ、見てばっかりで……。どうする、形代?」

 

「せっかくじゃし、少し休憩して、お寿司いただきましょうか」

 

 二人の言葉に、ゆかりは微笑んで、

 

「そう致しましょう。ささ、御遠慮なさらずにどうぞ♪」

 

「はい、いただきます」

 

「ありがとうございます。じゃ、いただきます」

 

 サトシとアキコは改めて箸を手にした。

 

 続く

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