私の想いを歌にのせて平和を願う   作:猫神瀬笈

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今回はいつもより長いです。


第4話 私の一日

 

あれから一か月が経った。

 

ここでの生活にかなり慣れてきた。

 

今は提督からここで生活していく上で

作業の手伝いを義務付けられている。

 

いわゆる私に課せられた任務だ。

 

と言っても内容は一般の主婦の仕事、

それに私の趣味が混ざったものである。

 

朝に歌って、お仕事の手伝いをして、

「ネ()」達の相手をして一日が終わる。

 

今はその生活が普通になっている。

 

ん?「ネ音」が誰かって?

 

もちろんあの子、ネ級の名前だ。

 

ネ級の「ネ」と私、歌音の「音」。

 

安直な名前だが、ネ音は喜んでくれた。

 

私も妹ができたみたいで嬉しかった。

 

そのネ音は食堂の手伝いをしている。

 

最初はネ音の猫舌でも食べられる

熱さを探すことが目的だった。

 

だが、初日にちょっとしたぬるま湯

ですら飲めないことが分かったのだ。

 

そのため目的は直ぐに達成した。

 

今は、純粋に手伝いたいという

思いで手伝いを続けている。

 

私の仕事も手伝ってくれるいい子だ。

 

キューちゃんたちは明石の手伝い。

 

色々な実験に付き合っているらしい。

 

イ級達が実験の被験者になって

キューちゃんがその感想を翻訳する。

 

これによって研究が進んでいるらしい。

 

明石曰く

「モル…さんぷ…協力者のおかげで

いつもの10倍進みが早いです。」

だそうだ。

 

……何も起きないことを願う。

 

そして私はと言うと、家事をしている。

 

洗濯に掃除、畑仕事に歌のレッスン、

食堂の手伝いに歌詞作り。

 

やることは沢山あるのだ。

 

……別におかしいところはない。

 

とにかく今は掃除をしている。

 

基地全体を数ブロックに分けて

少しずつ掃除をしているのだ。

 

今日は執務室周辺のエリア。

 

この基地の中で重要なところだ。

 

だからこそ念入りに掃除する。

 

服も掃除するならこれだと、

ある人に言われてちゃんとした

服を着ているので問題無し。

 

最初は窓から掃除する。

 

掃除は上から下にやるからだ。

 

窓の溝にある埃を取っていく。

 

背が高いためやりやすい。

 

前は脚立があってもギリギリだった。

 

次第に掃除をするのが

楽しくなってきた。

 

私は掃除をしながらハミングをする。

 

自分の頭の中に音楽が流れる。

 

私が考えていた音楽が、歌詞が

私の頭の中にどんどん流れてくる。

 

それに比例するように掃除も進む。

 

楽しくて作業が捗る。

 

床もその勢いでどんどん掃除する。

 

気づけば辺りはピッカピカ。

 

これで完璧である。

 

掃除が終わり時間はお昼前。

 

そろそろ食堂が開く時間だ。

 

私は手伝いをしに行くために

掃除道具を片付けに行く。

 

その途中で私は提督に会った。

 

私は提督に挨拶をする。

 

提督も私に挨拶をしてくれたが、

なぜか驚いている。

 

何故だろうと思っていると

提督から質問された。

 

「なんでメイド服なんだ?」

 

そんなに驚く事だろうか?

 

確かに、私はメイド服を着ている。

 

クラシカルメイド服。

 

これ、ロングスカートだけど

動きやすいんだよね。

 

とりあえず私は提督の質問に

おすすめされたから、と答える。

 

あの人が勧めてきたけど

別に嫌じゃないんだよね。

 

一度メイドさんになりたかったしね。

 

提督は「そうか…」

と言って執務室に入った。

 

私は提督の反応を不思議に思いつつ、

掃除道具を片付けに行った。

 

 

 

私は掃除道具を片付け、食堂を手伝う。

 

食堂は多くの艦娘で賑わっていた。

 

食堂は満席で外まで列ができている。

 

食堂は広いが全員は入れない。

 

提督曰く、元々この基地は

精鋭部隊の拠点として作られたらしい。

 

大人数は予定されていなかったのだ。

 

そのため外に列ができている。

 

ネ音と非番の子たちが

手伝っているが、 中々回らない。

 

だから私も食堂の手伝いをする。

 

清掃、誘導、配膳、水汲み等々。

 

数人がかりで何とか回す。

 

そして、手伝いから1時間ほどで

外の行列がなくなった。

 

注文も全てとり終えたため、

後は配膳だけで終了だ。

 

いつもならあの赤い人がいるのだが、

今日は夜まで帰ってこない予定だ。

 

あの人次第で食堂の忙しさが変わる。

 

最初の数日でそれがよく分かった。

 

今日はその時よりも早く、

最後の人への配膳も終えたからだ。

 

いつもより早く終わった私たちは

食事をすることにした。

 

私は日替わりの定食、ネ音はうどん。

 

うどんはもちろん冷たいやつだ。

 

私たちは一緒に手伝った子たちと

話をしながら食事をした。

 

 

 

食事を終えて私は畑に向かった。

 

収穫は少し前に終わったため、

今は新しい種を植えている。

 

私がやることは雑草抜きだ。

 

生えている雑草を抜き取っていく。

 

抜くのは畑の周りと作物の近くだ。

 

畑に生える雑草は

根に近いものをだけを取る。

 

こうすると作物の成長を邪魔されない。

 

それに周りの雑草があれば

畑が豊かになり、害虫からも守れる。

 

ということを吹雪に教わった。

 

最初に作業を共にしたのが吹雪だ。

 

親切に分かり易く教えてくれたのだ。

 

そのおかげで今は1人でも作業できる。

 

また、たまに他の子が暇つぶしで

やって来ることがある。

 

私の知らないことを沢山話してくれる。

 

彼女たちのあまり見られない

一面を見ることもある。

 

この作業の時間はそんな時間だ。

 

私の曲作りのアイデアにもなる。

 

今日は誰も来なかったけどね。

 

 

 

作業も終わり、私は夕食の準備をする。

 

服の土と汚れを落とし、

衛生管理をしっかりとして食堂に入る。

 

夕食は特に準備することが多い。

 

料理を作っているのは

鳳翔さんと間宮さんの二人だけだ。

 

昼は2人で回せるが、

夜だけはそうはいかない。

 

何故なら酒が絡むからだ。

 

鳳翔さんが酒飲みたちの相手をする。

 

そのため夕食は間宮さんと私で作る。

 

これでも料理を作っていたのだ。

 

出来ないことは無い。

 

まあ、鳳翔さんにはOKを貰っている。

 

皆からの評判も悪くないからね。

 

食堂のテーブルや配膳は

ネ音たちがしてくれる。

 

そのため心配する必要はない。

 

私は安心して夕食の準備をする。

 

次第に食堂は騒がしくなる。

 

夕食の時間になったのだ。

 

皆が我先にと食堂入ってくる。

 

特に出撃があった子たちは早い。

 

でも今日は直ぐに終わる。

 

理由は今日が金曜日だからだ。

 

金曜日と言えばカレーである。

 

そう、皆が大好きなカレーである。

 

しかも、夕食は基本的に

全員が同じメニューである。

 

つまり、注文される料理は

必ず同じ料理になる。

 

だから、同じ料理をたくさん

作るだけで終わるのだ。

 

これもかなり疲れることだけどね。

 

今いる人たちへの配膳が終わり、

しばらくはゆっくり休んでいた。

 

何百人といるのだから疲れる。

 

だが、その休憩は直ぐに無くなった。

 

あの赤い人が食堂にやってきた。

 

綺麗な長い髪、すらっとした身体、

あの人を印象付ける赤い袴の女性。

 

そう、加賀さんの相方「赤城」さんだ。

 

今日は出撃していたためかなり食べる。

 

あの人が来ると私は付きっきりになる。

 

普通より大きな皿にカレーを盛り、

赤城さんのテーブルに持っていく。

 

赤城さんは合掌をして食べ始める。

 

口をリスのように膨らませて食べる。

 

その間に台車に2つの容器を乗せて

赤城さんのもとに持っていく。

 

私が持って行ったのは

「赤城さん専用お代わり容器」だ。

 

赤城さんのお代わり回数はヤバい。

 

他の人の分まで食べかねないのだ。

 

そのため、制限を掛ける目的を兼ねて、

この容器が用意されているのだ。

 

ちなみにこれは前からあったらしい。

 

食費を抑えるのに提督が考えたそうだ。

 

これがあることで昼より楽に過ごせる。

 

それに終わるまでは交流ができる。

 

色々な会話が聞けるため、退屈しない。

 

赤城さんの歌でも作ろうかな?

 

 

 

しばらくして赤城さんの食事が終了。

 

満足して食堂を後にしていった。

 

私は食堂の片づけをする。

 

山積みになった皿やまな板に包丁、

カレーの容器を丁寧に掃除していく。

 

数があるためかなり疲れる。

 

30分ほどでようやく終わった。

 

殆ど間宮さんが終わらせたけどね。

 

とにかく終わったので私は食事。

 

ここでカレーが残ることは無い。

 

必ずと言っていいほど消える。

 

そのため、最初に私たちの分を

避けておいてくれるのだ。

 

私はそのカレーを食べる。

 

程よい辛さでとてもおいしい。

 

私は綺麗に食べて皿を洗う。

 

やることが終わったため、後のことを

間宮さんたちに任せて部屋に戻る。

 

部屋に戻るとネ音が待っていた。

 

お風呂セットを持って。

 

私もお風呂セットを持っていく。

 

お風呂は時間的に貸し切り状態。

 

部屋以外で二人きりの時間である。

 

この状況ですることは一つだけ。

 

そう、背中を流しっこするのである。

 

始めはネ音からやり始めた。

 

最初は加減が分からず苦戦していたが、

一か月も経てば上手になっている。

 

私は前からやっているから慣れている。

 

ネ音が寝てしまうぐらいには

気持ち良くできているのだろう。

 

今日もネ音は寝てしまった。

 

私は溺れないようにお風呂に入れる。

 

この時間を存分に満喫した。

 

 

 

お風呂から上がり部屋に戻る。

 

ちなみに部屋着は浴衣だ。

 

部屋にはナイトキャップをかぶった

キューちゃんたちが集まって寝ていた。

 

なんだ、この可愛い生物は。

 

写真を撮りたいがカメラがない。

 

私は諦めてネ音と布団に入る。

 

布団はキューちゃんたちが

敷いてくれているのだ。

 

本当にいい子たちである。

 

だが、今日の布団は一つで良かった。

 

何故ならネ音に掴まれているから。

 

だから今日は同じ布団で寝る。

 

今日は歌を制作する時間はなさそうだ。

 

私はこの温もりを感じながら眠る。

 

今日も私の幸せな一日が幕を閉じた。

 




ネ級の名前はネ音ちゃんになりました。
ネーちゃんよりはましかな?

ここでも赤城さんは大食いキャラ。
ただし量は制限します。

次回はメイド服を勧めてきた「あの人」
とのお話になります。

第2章で同行するメンバー(残りのメンバーは基地でお留守番)最終投票

  • キューちゃんズ(イ級×4)
  • ネ音(ネ級)
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