私の想いを歌にのせて平和を願う   作:猫神瀬笈

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イベント前のいつも通りの日常は
波乱の幕開けの合図だと思う。

↓投稿が遅れた理由
(E3-2で荒れました。)


第9話 こんな時間をいつまでも……

翔鶴から話を聞いた次の日。

 

私は瑞鶴のことをいろんな人に聞いた。

 

瑞鶴のことをどう思っているのか。

 

もちろん本人には内緒だ。

 

話を聞くと色々と違いがあった

 

軽巡以下の子達からは怒り。

 

瑞鶴の行動、大破した味方を無視。

 

納得いかないことが多かったそうだ。

 

それに対して空母や戦艦たち、

船だった時の仲間たちは悔恨。

 

自分たちへの怒りがあった。

 

鎮守府を守れなかったこと。

 

瑞鶴を支えることができなかったこと。

 

自分たちが力不足だったこと。

 

瑞鶴の思いを知っているからこそ、

彼女たちは自分たちを悔やんだ。

 

分かってはいるのだ。

 

瑞鶴が変わってしまった理由を。

 

でも、戻すことができない。

 

誰も瑞鶴に敵わないから。

 

誰よりも戦果を挙げていることが、

この現状を強固なものにしてしまった。

 

提督が強く言えない理由もこれだ。

 

提督に対しては他にもありそうだが。

 

その話を聞いた私は歌を考える。

 

今日は本来の休み。

 

提督からは昨日のこともあり、

休んでも大丈夫だと許可は得ている。

 

だから今日は歌を考える。

 

瑞鶴の心に響かせる曲。

 

仲間の大切さ、1人の限界。

 

本当の力、仲間の想い。

 

それを書き出していく。

 

心からの声を聴きだす歌を。

 

胸の内に潜んだ本当の声を。

 

ただひたすらに書きだしていく。

 

これは彼女を倒す歌ではない。

 

彼女を救うための歌だ。

 

私の目的の第一歩。

 

この基地の平和を願う。

 

そうでないと私は次に進めない。

 

私はひたすらに文字を書き出す。

 

時間など気にすることなくひたすらに。

 

 

 

ひたすらに書いてひと段落終えた。

 

気づけば夕暮れ。

 

もう少しで夕食の時間だ。

 

ここで休憩を入れる。

 

今夜はこれをまとめていく予定だ。

 

今は少しリラックスしたい。

 

とりあえず、お風呂に入りたい。

 

私は書いた紙を整理して席を立つ。

 

その時、何か違和感を覚えた。

 

いつもと部屋の雰囲気が違う。

 

私は部屋を見渡す。

 

その原因がすぐに分かった。

 

それは床に横たわる6つの影。

 

吹雪、キューちゃんたち、ネ音。

 

仲良く川の字で寝ていた。

 

お互いに向かい合って寝ていた。

 

キューちゃんたちは寄り添うように。

 

その横には湯呑と歪なクッキーの山。

 

所々焦げている歪なクッキー。

 

この子たちが作ってくれたのだろう。

 

お茶も暖かいのを淹れてくれたはずだ。

 

私は申し訳ないと思った。

 

それだけ集中していたのだろう。

 

彼女たちの気づかなかったのだから。

 

私はお茶を飲み干し、

クッキーにラップを掛ける。

 

浴衣を取り、入浴の準備をする。

 

その間も気持ちよく寝ていた。

 

流石に起こすのはかわいそうだ。

 

そう思った私は優しく頭を撫でる。

 

起こさないようにゆっくりと。

 

しばらく撫でた後、私はお風呂へ。

 

部屋には6つの寝息が残った。

 

 

 

お風呂でリラックスした後、

食堂でゆっくりしていた。

 

ネ音たちのことは鳳翔さん達に伝えた。

 

謝罪と感謝をしてゆっくりする。

 

次第に人が集まってくる。

 

駆逐達は一目散に私の元へ。

 

頭を撫でたり髪を梳いたりする。

 

ただゆっくりとこの時間を過ごす。

 

時には歌を歌う。

 

食堂の雰囲気に合った歌を口ずさむ。

 

でも今日は私の気分で歌う。

 

静かな落ち着いた歌を歌った。

 

悲しい曲ではなく優しい曲を

 

優しく落ち着いた歌を歌った。

 

小一時間ほど歌っていた。

 

食べることすらも忘れて……。

 

歌い終わると拍手が送られた。

 

皆の前で歌うのは初めてだ。

 

かなり絶賛された。

 

私は嬉しかった。

 

自分の歌で喜んでもらえたから。

 

今日はひたすらに歌を書こう。

 

私はその気持ちを抑えながら

食事の時間を楽しんだ。

 

 

 

かなりの時間が経った。

 

私は自室で歌を書き続ける。

 

ネ音たちはまだ寝ていた。

 

慣れないことをして疲れたのだろう。

 

ちなみに寝ているのは吹雪とネ音。

 

キューちゃんたちは起きている。

 

既にそれぞれの持ち場に戻った。

 

キューちゃんは2人の監視だ。

 

まだ、2日目だからね。

 

本当にいい子だよ、この子は。

 

だからこそ安心できる。

 

私は2人のことを任せて

ひたすら歌を書き続ける。

 

あの人に届くか分からない。

 

今書いているこの歌が

全て無駄になるかもしれない。

 

だとしても書き続ける。

 

それが私の目標だから。

 

 

 

キリがいいところまで書けた。

 

時間は9時を指している。

 

頭を使ったから甘いものが欲しい。

 

私はあることを思い出し冷蔵庫へ。

 

冷蔵庫を開けてクッキーを取りだす。

 

昼に2人が作ってくれた奴だ。

 

私はクッキーに合う紅茶を作る。

 

そして、4つのカップに淹れる。

 

2人が飲める熱さで淹れる。

 

もちろんネ音は別で淹れる。

 

それをさっきまで使っていた机とは違う

折り畳み式の机を出してそこに置く。

 

休憩の用意ができた。

 

私はクッキーを頬張る。

 

疲れた脳には丁度いい甘さだ。

 

所々にある焦げもあまり気にならない。

 

キューちゃんにもあげる。

 

美味しそうに食べる。

 

でも、焦げは気になったらしい。

 

そこは私と違うようだ。

 

キューちゃんは顔をしかめていた。

 

その顔に私は声を出して笑う。

 

すると寝ている2人が動いた。

 

起こしてしまったのだろう。

 

2人は目を擦りながら体を起こす。

 

2人とも寝ぼけたまま机の前に座る。

 

私は2人に紅茶を出す。

 

2人ともようやく目を覚ました。

 

「何してたっけ?」というので説明。

 

2人がクッキーを持ってきたけど

私が気付かずそのまま昼寝。

 

この時間までグッスリだった。

 

クッキーが美味しかったことも伝える。

 

吹雪は嬉しそうにネ音は照れていた。

 

この2人はいいコンビになりそう。

 

私はそんな気がした。

 

 

 

少し話をして、吹雪は部屋に戻った。

 

時間が時間だから。

 

遅ければ叢雲が回収しに来ただろう。

 

私は空になったカップを洗う。

 

その間にネ音とキューちゃんは

机を片づけて布団を敷く。

 

洗い終わって椅子に座る。

 

ネ音は風呂に入っていないので

部屋に付いているシャワーを浴びる。

 

その間に私は歌の続きを書く。

 

どんなリズムでどんな曲を歌うか。

 

何を伝えるかを考えて書きだす。

 

また集中する。

 

そして気づけば0時を過ぎていた。

 

振り向くとネ音は布団で寝ていた。

 

さっきまで寝ていたのに……。

 

とりあえず私も休むことにした。

 

食堂で明石に作業の進みを聞いた。

 

今のところ順調に進んでいるようだ。

 

速ければ1週間で完成するらしい。

 

遅くても2週間だそうだ。

 

でもそれはありがたい。

 

瑞鶴がこれ以上酷くなれば……。

 

……これ以上は考えるのをやめる。

 

嫌な考えしか浮かばなくなる。

 

私は部屋の電気を消して布団に入る。

 

今日はキューちゃんが一緒に眠る。

 

私が布団に入ると同時に体を擦る。

 

しばらく甘えてなかったからだろうか?

 

私はキューちゃんの身体を撫でながら

ゆっくりと目を閉じる。

 

いつまでもこんなゆったりとした

時間が続けばいいのに。

 

そんなことを考えながら眠る。

 

だがそんな願いは叶わない。

 

それを知るのは数日後。

 

あんなことが起こるなんて

今の私が気付くことは無かった。

 




瑞鶴に対する思いは様々、
立場が違えば思いも違う。

物事は多方面から確認すべし。


次回は今後の大事なお話しが……

第2章で同行するメンバー(残りのメンバーは基地でお留守番)最終投票

  • キューちゃんズ(イ級×4)
  • ネ音(ネ級)
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