下手なのでそういうものだと
思ってくれると助かります……。
今日はついに決闘の日。
瑞鶴との対決の日だ。
私は朝から準備をする。
準備と言ってもいつもの日課だ。
発声練習にもなる。
いつもより緊張した声で歌う。
いつもより長めに歌った。
何とか緊張は解れた。
もう少し落ち着くために
部屋に戻ろうとする。
すると妖精さんがやってきた。
若ではない他の妖精さんだ。
珍しいから何用か聞くと
工廠へ行くように言われた。
最期のチェックでもあるのだろうか?
私はとりあえず工廠に向かった。
工廠に行くと久しぶりの再会をした。
宙に浮く白い真ん丸。
しばらく会ってなかった大福たちだ。
明石の改造で装備が変化していた。
機銃は抜かれ、装置を付けている。
その装置はバリア装置。
相手の攻撃を防ぐ盾。
大福はこの装置の性能を確認する
役目を任されていた。
いつも出撃の際に同行していた。
だから私と会うことが無かったのだ。
評判はとてもいいらしい。
そして私が呼ばれた理由もこの子だ。
今回の決闘で連れて行けと言われた。
最終確認も兼ねているらしい。
私に断る理由はない。
今回の戦いで活躍してもらう。
その返答に大福は大喜びだ。
私は大福を撫でながら例の物を聞く。
明石は「調整は完璧だ」と豪語した。
私は信用して自分の部屋に戻った。
部屋ではネ音が吹雪と一緒にいた。
叢雲のことで精神が不安定のため、
私の部屋で一晩過ごしたのだ。
今はネ音が吹雪をなだめている。
膝枕をして頭を撫でていた。
私は近くに座り、一緒になだめる。
左手で背中をさする。
吹雪の顔が少しずつ穏やかになる。
そして開いた手でネ音の頭を撫でる。
ネ音は震えながら私の服を掴む。
その顔は今にも泣きそうな顔だ。
ネ音は私のことを心配してくれている。
ここに来た時のようにならないで。
そんな思いが伝わってくる。
だから私はネ音の頭を胸に持ってくる。
私が鳳翔さんにされたように。
心臓の音が聞こえやすいように。
ゆっくりと頭を撫でる。
必ず戻るから安心してと。
しばらく二人を撫で続けた。
決戦の時間となった。
皆、戦いを見届けるために来ていた。
その中には車いすに乗った叢雲もいた。
1人では立てないようだ。
足を包帯でぐるぐる巻きにされていた。
今はみんながいるから大丈夫そうだ。
気持ちはかなり落ち込んではいたが。
私はしっかり気持ちを切り替えて
工廠に入った。
そして、しばらく準備をして海へ出る。
私と瑞鶴は抜錨した後、距離を開ける。
瑞鶴が空母のため距離は遠い。
提督の合図で決闘が始まる。
私の装備は前に選んだ長い棒。
大福×2と例の物だ。
瑞鶴の装備は分からない。
ただ、かなり優秀だろう。
姿は改二甲。
中破しても撃ってくる。
自分の中で注意点を再確認。
これで準備は整った。
そして提督の開始の合図が響いた。
瑞鶴は直ぐに放ってきた。
無数の艦載機がこちらにやってくる。
私は背中に刺した棒を取り出す。
上空から放たれる無数の弾丸。
私はそれを棒を回転させて弾く。
明石製の棒は強度も完璧。
欠けることも折れることもない。
私は弾丸を全て弾いた。
すると瑞鶴は艦爆と艦攻を放つ。
これはさすがに弾けない。
だから大福たちに守ってもらう。
バリアは完全に攻撃を防いだ。
向こうはかなり驚いているだろう。
私もかなり驚いている。
予想以上にバリアが強かった。
瑞鶴はすかさず次の矢を放った。
どうしようか悩んでいると
明石から連絡が来た。
大福たちのデータは十分だそうだ。
私は大福たちを帰させる。
そして棒を背中に戻し、例の物を出す。
私が使いたかったものだ。
那珂ちゃんは絶対欲しがるもの。
歌うには……必要なものでしょ?
と言うわけで反撃を開始する。
私は例の物、マイクをオンにする。
すると藍色の光と共にマイクが変形。
イ級の口からマイクが出ている形に。
そして私の後ろに現れる3枚の
寒色の目立つ鮮やかなステンドグラス。
それに亀裂が入り、割れる。
破片は私の周りで飛び回る。
まるで意思のあるように。
そして大福たちと同じ姿をした
二機のスピーカーが現れる。
そこから大音量の音が響く。
さあ、かまそうか!
「
なんでも歌える我が名は歌音
この地で生まれた新の
見せてあげましょう、最高の歌で
この素敵な世界の幕開けを
」
歌うのと同時に周囲の破片が飛ぶ。
とんだ破片は艦載機に向かい、
次々と撃ち落としていく。
とんだ破片は全ての艦載機を撃墜。
空は黒から綺麗な水色に変わった。
その空に破片が煌びやかに映える。
その光景に驚きの声が湧く。
瑞鶴は何が起こったか分からず
口を開けたまま突っ立っていた。
つまり隙ができた。
戦場において隙は命取り。
だから私はさらに歌う。
「
余所見は厳禁、温もったエンジン
これからお前に見せるは片鱗
全身全霊のこの言霊に
きちんと返信してみなさいな
歌プロが送るlyricを聴け。
叢雲に対する謝罪はなしの
胸糞悪いproud*1なお前に
一発かましてやる、このblast*2
」
全力の歌を放つ。
瑞鶴に破片が向かっていく。
瑞鶴は反応が遅れて矢を放てない。
回避も間に合わない。
破片は勢いよく瑞鶴に刺さる。
そして爆発を起こす。
その勢いで瑞鶴は後方に吹き飛ぶ。
服がボロボロになっていた。
飛行甲板が無事であるため、
おそらくまだ中破なのだろう。
つまり、後1、2回は歌うことになる。
瑞鶴は何とか立ち上がった。
そして声を荒げる。
自分は間違っていないと。
守るために力が必要だと。
自分が強くなって全て守ると。
どうやらこれではだめだったようだ。
色々納得いかなかったらしい。
瑞鶴は弓を構える。
私をヤル気にはなったようだ。
まあ、そうなるな……。
なら私も全力で歌おう。
次はどんな歌を歌おうか?
どの歌であろうと全力で歌うよ。
さて、後半戦を始めようか!
作者の初挑戦とはラップの作詞でした。
1から韻を調べて書いた自作です。
作者はカラオケでは歌えるけど
リズム感がなく音痴です。
そんな奴が書いたラップなので、
「とりあえず書いてみたんだな」
ぐらいに思っててください。
影響されたのは「ヒプノシスマイク」。
例の物はそのマイクでした。
これを作る明石はヤバいやつです。
次回は後2,3個ほど作詞する予定。
第2章で同行するメンバー(残りのメンバーは基地でお留守番)最終投票
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キューちゃんズ(イ級×4)
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ネ音(ネ級)