私の想いを歌にのせて平和を願う   作:猫神瀬笈

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色々忙しくて久々の投稿
投稿ペースは遅いと思ってください。


第8話 コトバヲカワス

 

私は今、灯台にいる。

 

歌うために来ている。

 

寒いからあまり来たくないこの場所。

 

普段は使わないはずの灯台。

 

何故、私はここにいるのか。

 

それは気分がいいからだ。

 

今の私の気分は最高潮!

 

今なら何でもできそうな気がする。

 

最高にハイってやつだ!

 

理由は前日の夜の出来事。

 

いつも通り入渠して食事をした後。

 

寝る直前になったときの事だ。

 

私はいつも通り布団に入る。

 

もちろん横にはネ音がいる。

 

そして私はお休みと言って眠る。

 

ここに来てからはそうしている。

 

いつもならネ音の寝息が聞こえる。

 

しかし、この時は違った。

 

ネ音はこう言ったのだ。

 

オヤスミ…オネエチャン…。」

 

……そう、しゃべったのだ!

 

聞き間違えではない!

 

私のことをお姉ちゃんと呼んだのだ!

 

私はとても驚いた!!

 

基地でも頑張って練習していた。

 

駆逐艦の子たちにも手伝って貰った。

 

しかし、基地にいる間は話せなかった。

 

それが遂に喋れるようになったのだ。

 

それに声がとても可愛い。*1

 

しかも、その声でお姉ちゃん呼び……。

 

……おかげで私はテンションが高い。

 

ああ、壊れそうだ。

 

とても気分が高揚している。

 

嬉しさのあまり勝手に口が開く。

 

 

水平線に輝く光。

 

波に反射している光が私を

映しているようにキラキラしている。

 

いつもより激しい波の音が聞こえる。

 

私の高揚する気持ちを表すように。

 

水鳥の声がいつも以上に騒がしい。

 

私を祝福しているようだ。

 

 

ああ、高揚が治まらない。

 

私は時間を忘れて歌い続けた。

 

体を眩しいほどにキラキラさせて。

 

 

 

 

 

いつもより遅く私は戻った。

 

遅めの朝食をネ音と食べる。

 

その時も私はキラキラしていた。

 

食事後、私達は元帥に呼ばれた。

 

呼ばれたのは関係者大会議室。

 

普段はあまり使われない大きな部屋。

 

大本営の人たちぐらいしか使わない。

 

そんなところに私とネ音は呼ばれた。

 

部屋に着いたのでノックして入る。

 

そこには艦娘が勢ぞろいしていた。

 

艦娘だけでなく職員も数名いた。

 

何の集まりなのだろうか。

 

気になっていると元帥が話してくれた。

 

今回はお互いの自己紹介の場らしい。

 

確かに全員としっかり話してない。

 

それに私自身自己紹介をしていない。

 

ただ一方的に見ていただけだった。

 

だからこその場なのだろう。

 

元帥が指示を出すとみんなが整列する。

 

それぞれ同型艦で固まっていた。

 

職員も一列に並ぶ。

 

そして1人ずつ自己紹介をしていく。

 

現在顕現している艦娘のほとんどが

この大本営に存在している。

 

そのためこの部屋に280人以上いる。

 

とんでもない数である。

 

そのため、仕事のある職員さんを優先。

 

数人の職員さんと挨拶を交わす。

 

職員は握手をした後、部屋を出た。

 

その後は艦娘との挨拶。

 

もちろん時間はかかった。

 

だって一人一人に挨拶したもん。

 

それに挨拶が長い。

 

特に白露、川内、那珂ちゃん、

そして金剛四姉妹。

 

本当に長すぎる。

 

海防艦と潜水艦、特殊艦の人は

直ぐに終わったのに。

 

まあ、長かった理由はもう1つある。

 

それは同じ艦娘がいることだ。

 

艦娘の中には改造することで

艦種や名前が変わる人がいる。

 

そういう人たちもここにいるのだ。

 

「響とヴェールヌイ」、

「水上機千歳と空母千歳」

と言った感じだ。

 

つまりこの部屋には300人以上

いることが確定した。

 

他にコンバートというものもあるが、

ここでは随時変えるそうだ。

 

つまり、コンバートできる艦娘の

同名艦がいないということだ。

 

一部特殊なのでいるところはいる。

 

そんな感じで全員と挨拶した。

 

挨拶が終わり、改めて自己紹介をした。

 

私の事、加賀さんの事、ネ音の事。

 

佐世保の事だけ隠して伝えた。

 

もちろんざわついた。

 

でも、これは仕方がない。

 

気を取り直してネ音に挨拶をさせる。

 

せっかく言葉を覚えたのだから、

こういう場で挨拶をさせるべきだろう。

 

決して私が聞きたいからではない。

 

ネ音はゆっくりとだが、声を発する。

 

……エット…

ネキュウデス………

 

恥ずかしいのか声がとても小さい。

 

…オネエチャント

…ガンバリ……マス…

 

そう言ってすぐに私の後ろに隠れる。

 

私の服を掴んでチラチラと艦娘を見る。

 

皆でその姿を見て和む。

 

何人かは鼻血を出した。

 

しばらくの間、この部屋が

慌ただしくなったのは言うまでもない。

 

その後、しばらく会議室にいた。

 

遠征や任務がある人は退出し、

それ以外の人と交流をした。

 

皆個性的な人たちだった。

 

同じ艦娘でも艦種が違えば性格も違う。

 

例えば鈴谷と熊野。

 

さっき言った一部の特殊な例だ。

 

軽空母と航巡に行き来できるが、

艦種が変わるため同名艦がいる。

 

その2人だが性格が違うのだ。

 

重巡・航巡の2人は子供らしさがある。

 

対して軽空母の2人は大人。

 

子供たちの世話や言葉遣い、態度。

 

全てが大人だ。素は変わらないけど…。

 

そんな感じの人ばかりだった。

 

でも退屈はしなかった。

 

 

 

 

 

 

気づけばもうお昼を過ぎていた。

 

流石に全員解散。

 

艦娘たちは各自室へ。

 

私とネ音は昼食後に工廠に向かった。

 

工廠に来た理由は明石に呼ばれたから。

 

工廠に行くと明石が私たちを呼ぶ、

 

明石のところに行くと

大きな段ボールが置かれていた。

 

「例の物が届きましたよ。」

 

そう、明石が例の物を用意していた。

 

あたしは段ボールを開ける。

 

中にあったのは多くの可愛い服だ。

 

ネ音と私のサイズに合う服が沢山ある。

 

私は明石に感謝して、

それを部屋に持ち帰る。

 

部屋でそれを開けて、中身を出す。

 

私の服は大人の女性の服が多い。

 

すらっとした長めのズボンや

ロングスカートが多かった。

 

ネ音の服は可愛い服が多い。

 

白のうさ耳・猫耳パーカー。

 

黒い短パン、黒のストッキング。

 

茶色のジャケットに格子縞のドレス。

 

茶色のスウェットとスカート等。

 

女の子らしい秋の服が多かった。

 

早速、着替えてみる。

 

部屋に鏡があるのでそこで確認。

 

予想通り、服のサイズぴったりだった。

 

見事なまでのフィット感。

 

それに動きやすい生地で出来ている。

 

戦闘にも支障が出ないだろう。

 

出かける許可が下りたら、

ネ音と出かけるのもいいだろう。

 

ネ音の方もサイズはぴったりだった。

 

しかし、恥ずかしかったのだろう。

 

スカートやドレスは着替えず、

鏡の前で合わせるだけで終わった。

 

いつもきわどい格好をしているのに

なぜ恥ずかしいのか分からなかった。

 

とにかく他の服も試す。

 

うさ耳白パーカーと黒短パン、

黒のストッキングに着替えた。

 

ネ音は何度も鏡を見て喜んでいた。

 

どうやら気に入ったらしい。

 

猫耳パーカーも気に入ったようだ。

 

せっかくだからこの格好で食堂に行く。

 

私は白Tシャツに青のロングスカート。

 

ネ音はさっきの恰好(うさ耳)で行った。

 

もちろん食堂はざわつく。

 

普段見慣れない姿だからそうなるだろう。

 

特に駆逐の子たちは群がった。

 

ネ音は喋れるようになったことで

皆とコミュニケーションが取れている。

 

話せることの大切さを改めて感じた。

 

それを感じながらこの時間を過ごした。

 

 

 

 

 

夜は寝られないのではないか

思うほど興奮していた。

 

ネ音もいつも以上にソワソワしている。

 

それだけ服が気に入ったのだろう。

 

さっきの服を着たまま

布団に入っているのだから。

 

もちろん、ちゃんとお風呂には入った。

 

寝間着も入っていたけど仕方がない。

 

今度は服についての勉強も頼もう。

 

そう思いながら私はネ音を抱き寄せる。

 

優しく背中を撫でる。

 

規則正しい寝息が聞こえるまで続け、

それを確認して私も目を閉じた。

 

今日はネ音の成長を見ることができた。

 

私とネ音にとって、いい日になった。

 

もちろん皆にもいい日になったと思う。

 

明日からどんな日になっていくのか…。

 

いい日になることを祈って私は眠った。

 

 

 

 

 

オネ…エチャン…ダイス…キ………

 

 

*1
イメージ:水瀬いのりロリボイス




大本営にいる艦娘はほぼ全員います。
イメージはアーケードや図鑑表記。
各艦娘の艦種、名前違いがいます。

ちゃんとわかるように移動時には
名前のプレートを付けています。

ネ音の私服は後々描く予定です。
着なかったスカート姿も……。

久々の投稿だから
ネタをどれだけ入れるか悩んだの。

次回は早いうちに出せると思う。
だから楽しみに待ってほしいのです。

第2章で同行するメンバー(残りのメンバーは基地でお留守番)最終投票

  • キューちゃんズ(イ級×4)
  • ネ音(ネ級)
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