明石の説明を受けた私達は
会議室で作戦を立てた。
内容の立案は秋雲。
ここまでの状況を聞いて
それを全て
雪風のこれからの行動を
想像したものを書き起こす。
明石はそれに合わせて
使うセットの作成。
この会議室で大本営艦娘と
キューちゃんたちが作業する。
その間に私はネ音のところへ。
秋雲の台本の中にネ音のことが
書かれてあったからだ。
「
この一文を見て、私は医務室へ走った。
このことを北上と大井に事情を話し、
ネ音を抱っこして会議室へ。
部屋の隅にネ音を寝かせ、
吹雪と夕張に見てもらう。
私は時間が来るまで待機した。
しばらくして青葉と川内から
雪風が動き出したと連絡が入る。
川内は雪風の動きの監視、
青葉は証拠のための撮影をする。
私は廊下の物陰に隠れて待機。
雪風がポイントを通るまで待つ。
明石曰く、作り話を幻覚として
見せることもできる、らしい。
実験の様子を見ていない以上、
どこまで信じていいか分からない。
少し不安だが、これが
証拠を得るために必要なのだ。
上手くいくことを祈って待機する。
待つことおよそ5分。
雪風がもう少しでポイントに
到達するという連絡が来た。
私はポイントを見ながら待つ。
少しして黒いフードの人物が来た。
「歌音さん、その人が雪風です。
すぐにマイクを起動してください」
青葉から言われてマイクを起動する。
雪風は少しふらつき、
その場で座り込んだ。
マイクの効果だろうか?
そう思っていると立ち上がる。
そして、医務室の方へ歩いていく。
効いていない⁉
これはマズイと思い、雪風を目視する。
このまま医務室に入ってしまう!
と思ったが、雪風は医務室を
通り過ぎそのまま進んでいく。
私達はその後を追う。
なるべく音を立てないように。
進んでいくと雪風は
ある部屋の前で辺りを見渡す。
そして静かに扉を開けて中に入った。
そこはあの会議室だった。
私達は雪風が入った扉から離れた
もう1つの扉から入る。
雪風を見るとナイフを持っていた。
そして何かの塊にナイフを振り下ろす。
そして雪風は急いで部屋を出ようとする。
すると大井が小道具で殴り飛ばす。
木と段ボールで出来たハンマー。
それで勢いよく飛ばす。
雪風はそのまま段ボールで
出来た壁に勢いよく当たる。
するとその段ボールが壊れて
人が通れるほどの穴が開いた。
雪風はそこから出ると
走って逃げる。
長方形の形をしたこの会議室の
左から右へ逃げていく。
しかし途中から進まなくなる。
雪風の足元にはコンベア。
明石が作ったランニングマシンで
走者の速さで速度が変わる。
速度の変化をする必要がない
ランニングマシンだ。
雪風はそれのコンベアの上にいる。
少しして雪風は進み、
段ボールの柱から夕立を見る。
夕立が怪しんでいると時雨が来る。
これも秋雲の台本通りなのだろう。
2人とも演技が上手い。
そのまま2人は部屋の端に移動。
あ、夕立が姉妹に囲まれている。
口を開かれて、元帥に……。
ああ、元帥が頭を抱えている。
これはマジなやつだ。
秋雲の方を向くと首を横に振る。
どうやらアドリブのようだ。
しばらくして神通達が動き出す。
憲兵たちの声の入った
CDを流しながら台本通りに。
その間に雪風は………
段ボールを被っていた。
大本営艦娘たちは
笑いをこらえるのに必死だった。
神通たち教官は呆れていたが。
私は一度見ているので笑わずに済んだ。
あれを教えたのは確か卯月だったはず。
いや、確かに優秀だけど……、
荒れはあくまでゲームの中だけだから。
雪風はそのまま移動。
再びコンベアの上で移動。
しばらくして段ボールを投げ捨てると
部屋がある場所へ移動する。
段ボールと板材で作られたハリボテ。
幻覚もいい感じに見せているのだろう。
雪風の部屋の作りも
しっかりとしていた。
雪風は部屋に入り、引き出しを開ける。
そして虚無を掴んで自分に刺す。
その後、手を確認してフードを千切る。
そして服も着替える。
……着替える?
あれ、着替えなんかある?
このままだと雪風が
見せられない格好になってしまう。
と思っていたが、
ちゃんと用意されていた。
明石、その辺はしっかりしていた。
一安心できた。
でもその後の笑いに驚いた。
あ~あ、高笑いしてるよ。
そのセリフもダメだよ……。
もうこれは雪風が犯人だと
認めざるを得ないようだ。
そして私は近づく。
作られた扉の前に立ち、
台本通りにセリフを言う。
「次の貴方のセリフは
「「幸運の女神とは私のことだ!」よ」
そう言って扉を蹴り破った。
これが今回の事の真相だ。
叢雲によって雪風のことを知り、
明石の発明によって証拠をつかんだ。
でも、まだやることが残っている。
だってまだ知らないのだ。
なんで、どうして……。
「何故、私達を殺そうとしたの?」
私達は雪風の動機を知らない。
叢雲たちの動機は理解できる。
でも、雪風の動機は理解できないのだ。
矢矧のように最初から突き放すとか、
あの北上のような動機がないと。
雪風は体を震わせながら、口を開く。
「だって……、だって……!」
「だって貴方を殺さないと!
みんな死んじゃうんです!」
雪風は泣きながらそう言った。
私を殺さないとみんな死ぬと。
私を殺すことで救われる命がある。
一体この子に何があったのだろうか。
今回はちょっと少なめ。
次回も少なめだけど我慢してね。
第2章で同行するメンバー(残りのメンバーは基地でお留守番)最終投票
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キューちゃんズ(イ級×4)
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ネ音(ネ級)