私の精神が削られます(´-ω-`)
翌朝、私達は憲兵の待機所に
集まっていた。
昨日の夜、呉鎮守府から2人、
佐世保へ偵察に行ったそうだ。
そのため、その情報が届くまで
待機することになった。
後で提督とくるそうなので、
何もすることなく待機する。
少しずつ経っていく時間。
カチ…カチ…カチ…。
壁にかかった時計の音が
私の不安を募らせる。
偵察に行った人たちは
無事なのだろうか。
捕まってひどい目に
会っていないだろうか。
そんな事を想像してしまう。
落ち着くために
用意されていたお茶を飲む。
そのお茶は生ぬるかった。
少し冷たいせいかコップを持った手が
小刻みに震えていた。
緊張もあるのだろうが、
嫌なことを考えてしまう。
夏雲のあの姿を見ているから尚更だ。
次第に体も震えてくる。
しかし、近くにいた秋雲が優しく
背中を撫でてくれている。
震えは治まらないが、少し落ち着いた。
少しずつ落ち着いていると、
部屋の扉が開いた。
入ってきたのは猫さんと2人の艦娘。
艦娘は赤城と川内。
2人は破れた黒いコートを着ていた。
恐らくこの2人が潜入したのだろう。
猫さんはいつもの服ではなく、
黒シャツに黒い上着を着ていた。
腰には短刀を付けている。
そしていくつかの書類を持ってきた。
「待たせたね、証拠は揃ったよ。」
そう言って紙を机に置いた。
書かれているのは佐世保の細かい内容。
最初に猫さんが持ってきた情報と
地下施設の情報。
何人かの艦娘が地下に
囚われているらしい、
赤城がそこにいることも分かった。
写真は見ることは無かったが、
撮っているそうだ。
証拠が揃い、準備もできた。
私達は今から佐世保に突撃する。
「赤城達は鎮守府を頼む。
それじゃあ、出発だ!行くぞ!」
猫さんの声と共に私たちは行動する。
全員で大型トラックに乗り、
佐世保に向かった。
運転する人は誰でも一緒なのだろうか。
猫さんも秋雲と同類だった。
まだマシだと言えるぐらいだ。
片道5時間を3時間ちょっとで行く
変人が軍には多いのだろうか。
本当に気分が悪くなる。
しかし、もう佐世保に着いた。
これからの戦いのために
体を落ち着かせる。
鎮守府の近くで
ゆっくりと車を進ませる。
しかし、少し離れたところで
車が止まった。
猫さんは後ろの窓を開けて話し出す。
「今から佐世保に突入する。
全員気を引き締めろ!
作戦の確認も忘れるな!」
その言葉に全員の顔色が変わる。
さっきまでゾンビのような顔が
やる気に満ちた顔に変わった。
その様子を見た猫さんは
車を発進させて佐世保に向かった。
佐世保に着くまでに作戦を再確認。
今回の状況を考えて猫さんが同行。
私のマイクでの誘い出しも
別の形で誘い出すことになった。
作戦の再確認が終える頃に
建物が見えてきた。
佐世保鎮守府だ。
鎮守府の門前には
憲兵が2人立っていた。
その憲兵の前に車を止める。
「何者だ、今日は
面会の予定はないはずだが。」
そう言って銃を向ける憲兵たち。
猫さんは車を降りて憲兵に近づく。
「いや、用事があってきたんですよ。
…お前たちを捕まえるためにな!」
そう言って猫さんは
憲兵の横腹を短刀で切りつけた。
神通よりも早い攻撃と移動。
気づいた時には憲兵たちの後ろにいた。
猫さんとすれ違った憲兵たちは
何もできずに膝から倒れる。
しかし、血は流れていない。
服に傷が入っただけのようだ。
一体何故?
「これは神経毒のナイフでね。
大丈夫、命は奪わないさ。」
そう言って短刀を収めて先を行く。
憲兵たちはそのまま放置された。
何人かが門に残り、
私達はそのまま建物の前に行く。
建物入口には人も艦娘もいない。
声すらしなかった。
猫さんは私たちに待機させ、
少し離れた建物を窓から覗く。
しばらくして戻ってくると
憲兵隊を2班に分けた。
「こっちの班はあの建物に行ってくれ。
中には憲兵と放置された艦娘がいる。」
艦娘を保護するように指示を出すが、
合図が出るまで待つように言う。
先に突撃して、提督やそっちの艦娘に
なにか知らされたら厄介だからだ。
その憲兵たちを建物付近で待機させる
残った秋雲たちにも指示を出す。
「秋雲、君たちも合図があるまで待機、
歌音ちゃんは俺についてきてくれ。」
私は指示に従って猫さんについて行く。
たどり着いたのは海岸沿い、
作戦予定地だ。
ここで猫さんが止まって振り返る。
私も止まって後ろの方を見た。
そして私はあることに気づいた。
この鎮守府に見覚えがあったからだ。
そのまま左の方を見る。
遠くに見えるのは見覚えのある石碑。
微かに見える花々。
視線を戻すと見覚えのある建物。
ここはアニメの鎮守府と
同じ建造物がある。
私が覚えている限り、
配置が全く同じだ。
もしかしたら
何か関係があるのかもしれない。
そう思いながら猫さんの方に向く。
猫さんは私を見るとこう言った。
「今から君のバッジを外す。
忙しくなるから覚悟しておいて。」
私は棒を手に持って覚悟を決める。
そして猫さんは私のバッジを外した。
ウーーーーーーーッ!!!
いきなり鳴り響くサイレン。
鎮守府は一気に慌ただしくなった。
私は棒を構えたまま待機する。
隣では猫さんが猫のお面を被り、
仁王立ちで待機していた。
しばらくすると
艦娘が集団でやってきた。
全員が艤装を持っている。
その先頭には書類に書かれていた
提督側の艦娘が揃っていた。
「侵入者2名、提督の命により
ここで拘束、いえ、始末します。」
そう言って全員が砲を構えた。
私達も迎え撃つように構える。
しかし、相手は艤装。
それに対して私たちは
近接武器しかない。
明らかに不利だ。
すると猫さんが提案してきた。
「俺が彼女たちを分散させよう。
半分ほど相手してくれるかい?」
私はその提案に乗る。
乗るしかないが正しいが…。
しかし、どのように分散するのだろう。
そう思っていると何か取り出した。
それはどこかで見覚えのある物。
先端に2つの玉をつけた40㎝ほどの紐。
それを2セット取り出し、両手に持って
カチカチと鳴らし始めた。
それは次第に輪を作っていく。
間違いなく私はそれの事を知っている。
名前は「アメリカンクラッカー」
玉のぶつかる甲高い音が周囲に響く。
しかもその速さはどんどん増していく。
艦娘たちは何かを察して砲撃を始めた。
私達を襲ってくる無数の砲弾。
だが、その砲撃は全て猫さんが防いだ。
全てが空中でクラッカーに当たった
その衝撃で爆散する。
黒煙を上げるがクラッカーの動きで
煙が徐々に晴れていく。
クラッカーはバランスを崩すことなく
ずっと鳴り続けている。
「玉にエネルギーを貯めて強化した
特製のアメリカンクラッカー、
名付けて『エネルギークラッカー』。
その程度の砲撃じゃ届かないぜ!」
そう言ってクラッカーを鳴らし続け、
艦娘たちに突撃していく。
「ケガしたくないなら全力で躱しな!
行くぞ、『クラッカーヴォレイ!』」
掛け声とともに艦娘たちに向かう玉。
艦娘たちはそれを全力で回避する。
その一撃は
あまりの威力に驚いたが、
おかげで艦娘が分散した。
私もそこに突撃する。
分散した片側に突撃し、棒を振り回す。
なるべく体に当てないようにする。
艤装を攻撃して、戦えなくするように。
砲撃を弾き、体を傷つけないように。
こうして佐世保での最初の戦い、
2人VS大勢の戦闘が始まった。
アイテム紹介
<エネルギークラッカー>
呉鎮守府の明石が提督用に改造した
アメリカンクラッカー。
玉にはエネルギー保存装置があり、
それに貯めると凄まじい威力を出す。
砲弾を弾くその威力は人間に当てれば
間違いなく木っ端みじんになる。
注意点は溜めれるのが1時間分なのと、
扱いがとても難しい。
猫提督だからこそ扱える。
リアルでも扱いが難しいらしい。
皆さんはアメリカンクラッカーを
手に入れても改造したり
ぶつけたりしないようにしましょう。
…私は一度やってみたい。
第2章で同行するメンバー(残りのメンバーは基地でお留守番)最終投票
-
キューちゃんズ(イ級×4)
-
ネ音(ネ級)