私の想いを歌にのせて平和を願う   作:猫神瀬笈

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お久しぶりです。
就活とやる気の問題で
手が動かなかったです(´;ω;`)

文がいつもより少ない…


第13話 時は流れ、目を覚ます

 

彼の名前を「ヌ―ス」に決めた後、

私達は食堂へと向かう。

 

ヌ―スと言う名前を

みんなに伝えるためだ。

 

昼食の時間になるし、

食堂で全員に伝える方が早い。

 

私のお腹がすいているのも

理由の1つなのは黙っておく。

 

食堂に着くと良い匂いがしてきた。

 

私にとっては朝食になるが、

重たいものでも食べれそうだ。

 

だがその前に、全員にヌ―スを紹介。

 

紹介と言うより名前の報告かな。

 

みんなに理由とか聞かれたけど、

決めた時と同じ説明をした。

 

駆逐達は分かってなさそうだったが、

他の艦娘たちが理解したので良し。

 

報告の後は食事。

 

今日はお試しで用意されていた

魚の定食だった。

 

これなら食べられそうだと思ったが、

私に出されたのはお粥だった。

 

何故だろうと思っていたが、

間宮さんにしっかり説明された。

 

倒れた理由が疲労や寝不足のため、

そのための食事にしたようだ。

 

あれだ、親に「病人はお粥を食え」

と言われている感じだ。

 

私は大人しくお粥を食べる。

 

ヌ―スはただ横に座っていた。

 

本当に僕のような子だ。

 

このままだと食べないだろうから、

間宮さんに頼んでヌ―スの分をもらう。

 

それをヌ―スの前に置く。

 

ヌ―スは驚いていた。

 

何度も「いや…」とか「しかし…」とか

言っていたけど食べさせた。

 

「主より良い物は」とか、

思っているだろうから。

 

ネ音くらいの関係がいいのだが、

生まれが生まれだから仕方ない。

 

とりあえず一緒に食べるように

命令して食べた。

 

食べながら彼のことを見る。

 

ネ音が猫舌だったから

ヌ―スも同じかもしれない。

 

確認はしておかなければならない。

 

だが、それは杞憂(きゆう)だった。

 

普通に熱いみそ汁を飲んでいるから。

 

箸もちゃんと持っている。

 

触手の先が「パカッ」と開き、

手のようにしていた。

 

明石ほどではないが、

ヌ―スの生態が凄く気になった。

 

気になったが、

今は我慢して食事を続けた。

 

 

 

 

 

それからいろいろな事があった。

 

神通教官に特訓させられたり、

駆逐艦と一緒に歌ったり、

踊ったりもした。

 

工廠では面白いことが起きた。

 

検査のために工廠に行くと

2人の明石と妖精が仕事をしていた。

 

私は明石たちと話をしていたのだが、

ヌ―スはなぜか少し離れていた。

 

よく見ると妖精と話していた。

 

机の上で仁王立ちする妖精と

膝をついて下から目線のヌ―ス。

 

見ているだけだと不思議な状態。

 

その妖精の声は聞こえなかったので

髪が崩れているヌ―スに詳しく聞いた。

 

どうやらあの妖精はヌ―スの上司?

のような人らしい。

 

加賀の艤装にいた頃に

お世話になったそうだ。

 

また姿は違っても何かを感じたらしく、

すぐにその存在に気づいたらしい。

 

その後は、同期、他の空母の妖精たちに

泣きながらもみくちゃにされたとか。

 

服や髪の毛が乱れ、

私に失礼だと嘆いているヌ―ス。

 

しかし、そんな彼の顔を見る限り、

まんざらでもなかったようだ。

 

彼がいつも見せてくれる笑顔とは

ちょっと違う嬉しそうな顔。

 

その笑顔を写真に撮りたいと思った。

 

また、その後の検査では

ヌ―スの生態について知れた。

 

体の構造は私達と同じだけど

少し丈夫なのだとか。

 

男性の体だからなのだろう。

 

触手は特殊過ぎて

分からなかったらしい。

 

一番知りたかったが、

諦めることにした。

 

ちなみにだが、「あれ」は付いてない。

 

 

 

交流の時は不思議なことがあった。

 

この鎮守府の空母のほとんどが

私達を受け入れてくれた。

 

二航戦の2人や瑞鳳、祥鳳、龍驤

といった軽空母もいた。

 

しかし、飛龍は一航戦2人の事があり、

みんなのようには受け入れなかった。

 

私達(特に加賀の体である私)に対して

飛龍は冷たい態度を取るのだ。

 

でも、そんな飛龍を見たヌ―スが

顎に触手を当てながら、こう呟いた。

 

「青葉さん。飛龍さんの部屋、机の棚、

上から3段目、ノート②と③。」

 

そう言うと遠くで足音が聞こえ、

飛龍は顔を真っ赤にした。

 

そして、足音がした方に

全力で走っていった。

 

私にとっては謎の単語だが、

空母たちは理解したらしい。

 

本当はヌ―スに詳しく聞きたかったが

これだけは話してくれなかった。

 

この日の夕食の時間では

飛龍に締められる青葉が見られた。

 

 

 

 

 

そんなこんなで数日が経ち、

ついに、この日が来た。

 

今私がいるのは入渠施設。

 

ここの艦娘は勢揃いしている。

 

治っていると言っても怪我はひどい。

 

そのため、駆逐達は他の艦娘たちより

後ろにいて貰っている。

 

ヌ―スと猫さんには

外で待機してもらっている。

 

男子禁制なのだから当たり前である。

 

それが例えヌ―スでもだ。

 

少しずつ減っていく残り時間。

 

たった数分が何時間にも感じる。

 

そんな時間がようやく「0」になる。

 

「……ン…ンン…」

 

呻き声が聞こえるのと同時に瞼が開く。

 

焦点の合っていない目で辺りを見渡す。

 

「…ここは……、私は……確か…。」

 

赤城さんはそう呟いた。

 

その様子を見て我慢できなかったのは

この鎮守府にいる空母たち。

 

続くように泣きながら、喜びながら

みんなが赤城さんのところに集まる。

 

近くにいた駆逐達も

みんな赤城さんの元に向かった。

 

みんなに囲まれて困惑する赤城。

 

私はそれを少し離れた場所で見る。

 

本当なら誰よりも早く

あの場所に行きたかった。

 

私の体がそうしたいと疼いていた。

 

しかし、そうはしなかった。

 

前に出るのは私ではない、

彼女たちだ。

 

加賀さんの体とはいえ、

前に出るべきではない。

 

今の赤城さんに真実を伝えても

納得はしてくれないだろう。

 

それに混乱させてしまう。

 

そう考えたし、猫さんも言ったから

私は前に出ず、後ろで見守る。

 

もちろん皆にも言わないように

お願いをしている。

 

私が赤城さんに関わるのは明日からだ。

 

艦娘たちが人間慣れするために

大本営から来ているという設定で。

 

ヌ―スは私の傍付きとしている。

 

いつかは言わなければいけない。

 

真実を伝えるその時まで。

 

 




赤城さんが目覚めました。
次回から、赤城さんのお世話です。

遅くても4月中には出す予定…

第2章で同行するメンバー(残りのメンバーは基地でお留守番)最終投票

  • キューちゃんズ(イ級×4)
  • ネ音(ネ級)
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