私の想いを歌にのせて平和を願う   作:猫神瀬笈

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最近投稿ペースが遅いのは
もう1つの小説と卒論で
時間がかかっているから。

決してDMやMK8DXで
遊んでるから(では)ないです。

東方シンセカイを
買おうとも(思って)ないです。


第24話 星降る夜の眠り歌

 

 

「~~♪」

 

「スゥー」

 

「…zzz」

 

「~♪…眠ったかな?」

 

「その様ですね。

お疲れ様です、歌音様。」

 

「ヌ―スもありがとう。

今日は、ここで寝ようか。」

 

「はい。では、布団を持って参ります。」

 

「それなら文月も連れてきてあげて。」

 

「承知しました。」

 

部屋を出ていくヌ―ス。

 

涙を流しながら抱き合い、

布団に包まれて寝息を立てる駆逐達。

 

壁を背にし、肩を寄せ合って寝る

長門と天龍と加古。

 

駆逐を抱きしめて眠る神通と那珂。

 

アニメのようなタンコブができた

床に倒れた夜戦バカ(川内)

 

なぜこんなことになっているのか。

 

それは平和で終わるはずだった

今日の数時間前の事…。

 

 

 

 

 

今日は珍しく何もない日だった。

 

仕事や訓練が無いのではなく、

平和な一日ということだ。

 

何のトラブルもなく一日を過ごした。

 

朝歌って、のんびりするだけの。

 

もう寝るだけだった。

 

爆睡している秋雲の隣に布団を敷き、

グッスリと寝るだけだった。

 

しかし、そんな私の平和は、

近づいてくる泣き声によって消えた。

 

扉をノックされたから応答する。

 

すると駆逐艦、泣いている文月を抱いた

疲れた顔をした長門がいた。

 

かなりフラフラしており、

ヌ―スが体を支える。

 

「すまない。こんな時間だが、

助けてもらえないだろうか?」

 

私の平和、終了のお知らせだった。

 

詳しく事情を聴くと、

駆逐達が一斉に泣き始めたらしい。

 

原因はトラウマのフラッシュバック。

 

文月が泣き始め、連鎖するように

その部屋の子たちが泣きだしたらしい。

 

そこから隣の部屋に聞こえたことで、

駆逐達が全員泣いたのだとか。

 

今は一つの部屋に集め、

長門と天龍が癒しているのだが。

 

「どうしても泣き止んでくれないんだ。

このままだと皆に迷惑をかけてしまう。」

 

…既に迷惑をかけてるんだけどね⁈

 

まあ、仕方がないか。

 

とりあえず、

文月を泣き止ませることにした。

 

近づいて、文月の頭を撫でながら、

子守歌を歌う。

 

前にも歌ったことのある歌だ。

 

ゆっくりと、優しく、包むように。

 

泣き声は小さくなっていく。

 

それは、次第に寝息へと変わっていく。

 

文月は完全に眠った。

 

長門を掴んでいた手が緩んだのか、

落ちそうになったので抱っこする。

 

敷いていた布団で寝かせ、

布団をかけて寝かせた。

 

皆のいる部屋に連れて行って、

起こしてしまっては大変だからだ。

 

とりあえず長門に部屋を…

 

「…

 

…こいつ、寝てやがる。

 

私はとてもイラついた。

 

なので、あるものを取り出した。

 

それは有線のイヤホン。

 

猫さんに貰ったものだ。

 

音楽を聞く時に使っている。

 

機械?

 

それはヌ―スが使えるからヨシ!

 

とにかくそれを長門の耳に付けて

 

ある動画を流す。

 

「…ぬぁッ!み、耳がー!」

 

ぐっすり寝てたからお仕置き。

 

ちなみに流したのは

ワイヤレスイヤホン?用の大きな音。

 

無くした時に流すことで

発見するらしい。

 

それを音量Maxでかけたから

効果は絶大だった。

 

叩き起こすことには成功したから、

私達は部屋に向かった。

 

 

 

 

 

『うあーーん!』

 

ああ、これはヤバい…。

 

何で離れたところまで聞こえるのか。

 

部屋は端にあるのに、

反対の端まで聞こえてくる。

 

近づいていくが、

耳を塞いでいないと鼓膜が破けそう。

 

それぐらい大きな声だ。

 

我慢して、部屋に近づいて扉を開ける。

 

「ええーん!」「うあーん!」「うぅ…」

「びえええ!」「しくしく」

 

いろんな泣き声が一斉に襲ってくる。

 

周りに広がらないように、

急いで中に入って扉を閉める。

 

部屋は他の部屋と違う

少し大きな和室。

 

大きな旅館にあるような部屋だ。

 

そこに敷かれている横一列の布団。

 

神通と那珂と加古と天龍が、

駆逐達をなだめる。

 

皆、辛そうにしていた。

 

駆逐は睦月型と白露型。

 

第六駆逐隊は、此処にはいなかった。

 

あの4人も心配だが、

今はこの子たちをどうにかしよう。

 

そう思って、私はマイクを起動する。

 

次第に部屋が暗くなる。

 

そして、星が降り注ぐ。

 

黄色と水色の星が無数に飛び交う。

 

星座、流れ星、流星群…

 

様々な輝きを見せる星空は、

まるでプラネタリウムのよう。

 

その輝きと光景は、

歌と曲を後押しする。

 

闇夜に輝く星の明るさは

駆逐達を照らし出す。

 

優しく、キラキラと光り、

ゆっくりと振り落ちる。

 

生きているかのように、

駆逐達の周りを回り出す。

 

駆逐達の泣く声は、

次第に子供らしい声に変わる。

 

欲しいおもちゃを前にして

目をキラキラさせる子供の様に。

 

「わぁ~!」と声を上げる。

 

手に取ろうとすると、

星が集まり大きくなった。

 

素敵な御髭がトレンドマークの

赤い人が使う星のようなものに変わる。

 

その星は、駆逐達全員の体の中に

1つずつ、溶け込むように入っていく。

 

星の輝きは消えることなく、

駆逐達を輝かせる。

 

また、それには温もりがあるのだろう。

 

顔を赤らめ、心地良さそうな顔をする。

 

さっきまでと違い、

幸せそうな顔をしている。

 

次第に満足な顔をして、

ウトウトし始めた。

 

輝いた眼は、

少しずつ瞼の内に隠れる。

 

そして完全に姿を消した。

 

それと同時に寝息を立て始める。

 

長門たちは駆逐達を

そっと布団に寝かせる。

 

全員を寝かせたことで

緊張が緩んだのだろう。

 

私とヌ―ス以外、

その場に座り込んだ。

 

加古においては既に寝ていた。

 

「すまねえ、おかげで

ガキどもが寝てくれたよ。」

 

凄く眠たそうにしている

天龍から感謝された。

 

出来れば今すぐにでも寝たいのだろう。

 

だから、天龍を抱き寄せる。

 

「ちょッ!何を…。」

 

「~♪」

 

「あぁ…これは…

いい、な…zzz」

 

天龍はすぐに寝た。

 

皆も疲れているだろうから、

歌って眠らせる。

 

リラックスできるように

刺激の少ないゆっくりなテンポの曲で。

 

「~♪」

 

「あの光とは違う…

綺麗で、暖かいな…。」

 

「すぅーすぅー」

 

「ふにゃ~…」

 

「~♫~ ♪」

 

………全員、寝たようだ。

 

これでようやく寝れ………

 

バタンッ

「みんな起きてる⁈夜戦し…ぶへッ!

 

私の行動は早かった。

 

今までにない速さで拳を叩きこみ、

この馬鹿を黙らせることに成功した。

 

たんこぶくらい安いものだろう。

 

これで障害は無くなった。

 

安心して眠れるだろう。

 

しかし、さっきの音で

駆逐達の目が覚めかけていた。

 

気持ちよく、ぐっすり寝てもらいから

近くに行って歌う。

 

うるさくならないように、

起こさないように気を付けて。

 

 

 

 

 

…こうして冒頭へと戻る。

 

しばらくすると、ヌ―スが

文月と布団を抱いて戻ってきた。

 

ヌ―スは扉の近くで壁に体を預け、

私は布団と文月を抱いて横になる。

 

優しく、ゆっくり、トロトロと…。

 

 

 

 

 

「何度も言いましたけど、

帰る手段ぐらい考えておくのですッ!」

 

「本当にすまない。

頼むからこれ以上の減額は…。」

 

「いつも以上に赤城の食費に

回しておくのです。」

 

「うあああああ!」

 

頭を抱えながら絶望する猫提督。

 

その車を運転しているのは電。

 

白セーターとピンクのスカートを着て、

髪を下ろしてロングにしている。

 

後部座席には龍田と朝潮。

 

朝潮は行く時よりも落ち着いていた。

 

落ち着いたというよりは

スッキリしていた。

 

大本営で前提督と対面した。

 

そこで言われたのは

八つ当たりのような罵詈雑言。

 

『お前のせいで捕まった』

『役立たず』『欠陥兵器』

 

等など、そんな言葉で捲し立てた。

 

しかしそれは、提督の言葉を信じて

生きてきた朝潮には悪手だった。

 

刑務所にありそうな囚人と話す時の

ガラス越しの対面。

 

お互いの間には

1枚のガラスが(へだ)たっていた。

 

朝潮はそのガラスをぶち破り、

顔に1発、2発と拳を叩きこむ。

 

勿論なす術もなく、

提督は数日ぶりにボコボコにされた。

 

これによって目が覚めたのか、

朝潮は人が変わった。

 

戻ったらみんなに謝りたいらしい。

 

それなら急いで帰ろうと、

全速力で帰っているのだが。

 

車の中では説教が行われていた。

 

「俺の…なけなしの小遣いが…」

 

「ユリの為にも使うのです。

それぐらいで文句言わない。」

 

「赤城の食費の方が洒落にならんて…。」

 

この光景を見ている龍田は驚いていた。

 

さっきまで大本営で元帥を弄っていた人が、

見事なまでに尻に敷かれているからだ。

 

そして、イメージも違う。

 

鎮守府にいる電は大人しいが、

こっちの電はしっかりしている。

 

それもそうだろう。

 

龍田は、彼女の話を聞いて

この電が誰なのか分かっている。

 

聞いていなくても関係性は分かり易い。

 

それは言わなくても見れば分かる。

 

左手の薬指に光る銀のリングが

それを証明しているのだから。

 

 




心配していた第六駆逐隊は
一緒にいた職員の皆さんが
傍に居てくれました。

最後に出てきたのは
何ヅマさんでしょうかね?

次回も不定期ですが、
思いついたら書きます。

早ければ明日
それでは次回もお楽しみに。

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