We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
喫茶店を出たあと……すみれと可可は2人で並んで歩いていた。
……しかし、お互いの口から会話という言葉は出なかった。
可可「………」
すみれ「……………」
そして、それは突然訪れた。
可可「何ですみれがコッチに来るのデスか、家はむこうでショウ?」
すみれ「……アンタに単刀直入に聞くわ…いいえ、答えてちょうだい
答えるまで私はずっと追いかけるから」
可可「………………」
すみれ「……アンタ、隠してること…あるでしょ」
可可「………………」
すみれ「言いなさい、Liellaのメンバーの中で隠し事は無しでしょ
……聞けば何か言える事があるかもしれないし、それに一人で悩んでも────────」
可可「何デモありまセン、すみれの思い過ごしデス」
すみれ「嘘よ!!」
可可の眼前に立つすみれ…その顔は悔しそうな悲しそうな…本当に可可の事を心配してるようなそんな顔だった。
可可「………………」
すみれ「……何で、言ってくれない……のよ…」
可可の胸に縋り付き、俯くすみれ。
可可「…………」
すみれ「そんなにっ……そんなに私が足でまといだって言いたいのっ!?」
可可「言えるワケ、無いじゃないデスか……可可がどうしても勝ちにこだわりたい理由ナンテ」
すみれ「……………」
可可「…………忠告も含めて…すみれには言っておいてやるデス
可可は…このラブライブで優勝出来なければ…国に帰ることになりマス」
すみれ「……………………えっ……?」
突然の、予想も出来ない…そして、受け止めきれない現実にすみれは言葉を失う。
可可「元々、強引に日本に来たのデス
スクールアイドルが、やりたくて…デスが、条件付きで……と言う話で日本にやって来まシタ」
すみれ「…条、件……?」
可可「2年以内に、ラブライブで優勝する事……
両親は、良い大学に行く事を望んでまシタ……つまり、高校3年生までは待てナイ…と
しかし、1年でグループを作り…優勝と言うのは難しいというコトで
間を取って、2年という条件になりまシタ」
すみれ「でも、それって……っ…!」
可可「サニパ様が言ってた通り…ラブライブは1年に1回……つまり、今年がこの大会が…ラストチャンスデス
……だからこそ、可可は…勝ちにこだわりたい…そのためナラ…」
すみれ「い、今すぐみんなに相談するべきよっ!!
アンタ1人でそんな大きな不安抱えてなんて──────」
可可「言えるワケ、無いじゃないデスか!!!!」
すみれ「…………っ!!!」
可可の真剣な声に、すみれの肩がビクッと動いた。
パラパラと雨が降り始める中…通行人は雨宿りしようと足を急がせていたが……2人はその場に立ちつくしたままだった。
可可「Liellaは今…9人で……そして、大事な大事なマネージャーである…メーさんを含めた10人でラブライブと言う大きな道を走っていマス……
それを、可可1人のワガママで…壊したくない、デス…
可可は…勝ちたい…デモ、勝つのに…新しく入った1年生を…除け者にはしたく、ありまセン…
だから、可可は……誰にも話さずに…自分の胸にこの事を隠している…つもりでシタ…」
すみれの顔を見た可可…その顔は……泣いていた。
可可「心配性で…お節介な…すみれなんか……大っ嫌いデス…」
すみれ「待ってっ!!!」
眼前に居たすみれを押しのけて走り去る可可。
ふと、何か落ちたが……本人は気にする素振りもなく…走り去った。
すみれ「可可っ!!!…………そん、なっ……」
すみれ(私は……どうしたら、いいのよ……こんなの絶対……嫌よ……っ……)
────────────────────────
【一方その頃、かのんの部屋】
かのん「すごい雨だったね~…」
「通り雨で良かったけどな」
かのん「でも、雨のステージっていうのもかっこいいって思わない?」
「……そうかなぁ」
かのん「出来れば命くんにステージに立って欲しいけど」
「えぇ…」
何気なく、2人が会話をしている時だった。
「……ん……っ?」
窓の方に目をやると……点滅するライトのような光がこちらに向けられてる事に気付いた。
「……なんだ?」
かのん「ライト?」
「ちょっと見てくるわ」
かのん「あっ、待って!」
命に続き、かのんも家の外に出た。
「誰も居ないか…」
かのん「……誰だったのかな?」
???「澁谷かのん!!!」
かのん「……っ!!」
「この声は…」
???「……と、オマケも一緒のようね」
見上げると、そこに居たのは……。
「……ウィーン・マルガレーテ……っ!」
サニーパッションに勝った…ウィーン・マルガレーテだった。
なるべくかのんに見えないように前に立つ命。
ウィーン「どうしてこんな所で歌っているの?」
かのん「……えっ……」
突然の質問に、かのんは言葉を失った。
ウィーン「私が本当の歌を教えてあげる
アナタが歌ってるステージが如何にちっぽけでくだらない場所か
思い知らせてあげる」
かのん「……っ……!……くだらなくなんか──────」
言い返そうとするかのんを制止させる命。
「お前には分からないだろう
Liellaが……かのんが、9人がどれだけ輝いているかなんて
本当の歌?……笑わせんな…ここにだって、本当の歌は…ある!!」
ウィーン「ふんっ…私の言葉を覚えておいて
当日、その意味が分かるから」
かのん「……命くん……」
後ろから服を掴むかのんの手は……弱々しかった。
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