We are The Super STAR!**   作:A×K(アツシくん)

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命くんがXYZに!?(伝わりにくいネタ)


11-1話

喫茶店を出たあと……すみれと可可は2人で並んで歩いていた。

……しかし、お互いの口から会話という言葉は出なかった。

 

可可「………」

すみれ「……………」

 

そして、それは突然訪れた。

可可「何ですみれがコッチに来るのデスか、家はむこうでショウ?」

すみれ「……アンタに単刀直入に聞くわ…いいえ、答えてちょうだい

答えるまで私はずっと追いかけるから」

 

可可「………………」

すみれ「……アンタ、隠してること…あるでしょ」

可可「………………」

すみれ「言いなさい、Liellaのメンバーの中で隠し事は無しでしょ

……聞けば何か言える事があるかもしれないし、それに一人で悩んでも────────」

 

可可「何デモありまセン、すみれの思い過ごしデス」

すみれ「嘘よ!!」

可可の眼前に立つすみれ…その顔は悔しそうな悲しそうな…本当に可可の事を心配してるようなそんな顔だった。

 

可可「………………」

すみれ「……何で、言ってくれない……のよ…」

可可の胸に縋り付き、俯くすみれ。

 

可可「…………」

すみれ「そんなにっ……そんなに私が足でまといだって言いたいのっ!?」

可可「言えるワケ、無いじゃないデスか……可可がどうしても勝ちにこだわりたい理由ナンテ」

すみれ「……………」

可可「…………忠告も含めて…すみれには言っておいてやるデス

可可は…このラブライブで優勝出来なければ…国に帰ることになりマス」

すみれ「……………………えっ……?」

 

突然の、予想も出来ない…そして、受け止めきれない現実にすみれは言葉を失う。

 

可可「元々、強引に日本に来たのデス

スクールアイドルが、やりたくて…デスが、条件付きで……と言う話で日本にやって来まシタ」

すみれ「…条、件……?」

可可「2年以内に、ラブライブで優勝する事……

両親は、良い大学に行く事を望んでまシタ……つまり、高校3年生までは待てナイ…と

しかし、1年でグループを作り…優勝と言うのは難しいというコトで

間を取って、2年という条件になりまシタ」

すみれ「でも、それって……っ…!」

可可「サニパ様が言ってた通り…ラブライブは1年に1回……つまり、今年がこの大会が…ラストチャンスデス

……だからこそ、可可は…勝ちにこだわりたい…そのためナラ…」

 

すみれ「い、今すぐみんなに相談するべきよっ!!

アンタ1人でそんな大きな不安抱えてなんて──────」

可可「言えるワケ、無いじゃないデスか!!!!」

すみれ「…………っ!!!」

 

可可の真剣な声に、すみれの肩がビクッと動いた。

パラパラと雨が降り始める中…通行人は雨宿りしようと足を急がせていたが……2人はその場に立ちつくしたままだった。

 

可可「Liellaは今…9人で……そして、大事な大事なマネージャーである…メーさんを含めた10人でラブライブと言う大きな道を走っていマス……

それを、可可1人のワガママで…壊したくない、デス…

可可は…勝ちたい…デモ、勝つのに…新しく入った1年生を…除け者にはしたく、ありまセン…

だから、可可は……誰にも話さずに…自分の胸にこの事を隠している…つもりでシタ…」

 

すみれの顔を見た可可…その顔は……泣いていた。

 

可可「心配性で…お節介な…すみれなんか……大っ嫌いデス…」

すみれ「待ってっ!!!」

 

 

眼前に居たすみれを押しのけて走り去る可可。

ふと、何か落ちたが……本人は気にする素振りもなく…走り去った。

 

すみれ「可可っ!!!…………そん、なっ……」

すみれ(私は……どうしたら、いいのよ……こんなの絶対……嫌よ……っ……)

 

 

 

────────────────────────

 

 

【一方その頃、かのんの部屋】

 

かのん「すごい雨だったね~…」

「通り雨で良かったけどな」

 

かのん「でも、雨のステージっていうのもかっこいいって思わない?」

「……そうかなぁ」

かのん「出来れば命くんにステージに立って欲しいけど」

「えぇ…」

 

何気なく、2人が会話をしている時だった。

「……ん……っ?」

窓の方に目をやると……点滅するライトのような光がこちらに向けられてる事に気付いた。

 

「……なんだ?」

かのん「ライト?」

「ちょっと見てくるわ」

かのん「あっ、待って!」

 

命に続き、かのんも家の外に出た。

「誰も居ないか…」

かのん「……誰だったのかな?」

 

 

???「澁谷かのん!!!」

 

かのん「……っ!!」

「この声は…」

 

???「……と、オマケも一緒のようね」

見上げると、そこに居たのは……。

 

「……ウィーン・マルガレーテ……っ!」

サニーパッションに勝った…ウィーン・マルガレーテだった。

なるべくかのんに見えないように前に立つ命。

 

ウィーン「どうしてこんな所で歌っているの?」

かのん「……えっ……」

突然の質問に、かのんは言葉を失った。

 

ウィーン「私が本当の歌を教えてあげる

アナタが歌ってるステージが如何にちっぽけでくだらない場所か

思い知らせてあげる」

かのん「……っ……!……くだらなくなんか──────」

言い返そうとするかのんを制止させる命。

 

「お前には分からないだろう

Liellaが……かのんが、9人がどれだけ輝いているかなんて

本当の歌?……笑わせんな…ここにだって、本当の歌は…ある!!」

ウィーン「ふんっ…私の言葉を覚えておいて

当日、その意味が分かるから」

 

かのん「……命くん……」

後ろから服を掴むかのんの手は……弱々しかった。




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