We are The Super STAR!**   作:A×K(アツシくん)

108 / 158
幕間多い?またそれも一興。


11-000話

「……変な手紙?」

かのん「うん、ここ最近……凄い来ていて…」

恋「2週間で10通ほど……中身もなんだが気味が悪くて……」

 

「……どれどれ…なるほど、これは……」

手紙【16時37分 澁谷かのんちゃんが走ってた

髪の毛結ばない格好も可愛かった

写真勝手に撮っちゃったけど許してね

 

あと、すみれちゃんの──────】

 

(…見るに堪えない内容だな……これ)

千砂都「……どうする、命?」

「帰る時はちょっと気をつけないとな」

 

すみれ「流石に命にみんな付き添ってもらうわけには、いかないものね」

メイ「居るんだな、こーゆーヤツも」

四季「過激派……」

夏美「注意喚起動画上げますの?」

可可「火に油だと思いマス……」

 

きな子「先輩~…」

かのん「きな子ちゃんは、過去にそういう経験があるから余計怖いよね…」

 

「……何事も無ければ良いけど…」

 

 

 

────────────────────────

 

【その日の夜】

 

「父さん」

悠「……なんか相談事って感じの顔だな、どうした?」

 

「うん……変な事聞くんだけど…その、母さんたちAqoursに変なファンって居たこと……あった?」

悠「……なるほど」

 

何度か頷いた後、ガラス窓の鍵をかける悠。

 

悠「母さんにあんまり聞かれちゃマズイからな…

結論から言うと……ある(つっても、どちらかと言えば虹ヶ咲の時…だけどな)」

「……そういう時、父さんならどうしてた?」

悠「……あはは、頭に血が上ってたから…冷静には考えられなかったかな……でも、大切な物を守るためには……って思ってたかな」

 

「……そっか」

悠「なんか怪しい動きでもあったのか?」

「まぁ……ちょっと……ね」

 

悠「そういう時こそ、冷静でいろよ……特にお前は、な…」

「……?

ちなみに、父さんの時はどんな……」

 

悠「いきなり2階から花瓶落とされたかなぁ…

その後追いかけたら警棒でぶっ叩かれたけど…最後反撃して…」

「……父さんも、まぁまぁ人間やめてるよね…」

悠「そうか?……まぁ、言われてみればそうかもな」

「全然本人は他人事だし…」

 

 

曜「2人とも~?何してるの~?」

悠「行こうか、命」

「ん」

 

 

────────────────────────

 

 

【数日後……】

 

 

「……遅くなっちまったな…」

 

自分の学校を出て携帯の時間を見る命。

(まさか野暮用にここまで捕まるとはな…急いで向かわないと)

 

 

しかし、この時…命は知らなかった。

Liellaの身に危機が及びそうになっていることに……。

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

【結ヶ丘女子高等学校】

 

「着いたはいいが…かのんのやつ、連絡出ないな…」

携帯にいくら電話をかけても出ることはなかった。

 

「……まさか…」

1つの懸念か頭を過ぎる。

かのん達に何かあったんではないか、と。

 

「あっ、そこの君!」

生徒A「は、はい?……あれっ、Liellaのマネージャーくんだ、どうしたの?」

「そのLiellaなんだけど…どっか学校の外に出たとか見てない?」

生徒A「うーん、見てないかなぁ…」

生徒B「あっ、私見たよ?みんなでランニングに行ってたよ」

 

「……やっぱり……!!」

多分、近いから大丈夫だと思ったのだろう。

しかし、この胸のざわめきは多分…杞憂じゃない!

 

「ごめん!預かってて!」

目の前にいる生徒にカバンを預けて、急いで学校を出る命。

呆気に取られてただただ見守るしか出来ない生徒達だった……。

 

 

 

 

……………………。

 

 

【ランニング中】

 

 

すみれ「いいの?命に何も言わなくて」

かのん「公園までちょっと走って戻ってくるだけだし、大丈夫だと思うんだけど…」

 

きな子「先輩の事だから追いかけて探しに来るっすよ」

メイ「だろうな、先の件もあるしな」

 

千砂都「とりあえず、戻ろうか?」

四季「同意」

可可「デスね、可可は疲れたデス~…」

 

戻ろうと、来た道を引き返そうとしたLiellaメンバー…。

そこに複数の人だからが出来てる……ような気がした。

 

 

恋(…あの件があっただけに、身が引き締まりますね…

何も無いとは思いますが……)

 

 

何事もなく、通り過ぎるはず…………だった。

 

 

 

ガラの悪い男「あれあれ、無視?」

声をかけられて…道を塞がれてしまった。

 

ガラの悪い男「おー、ホンモノのLiellaじゃんかよ」

きな子「……ひっ……!」

何かに気づいたきな子が、かのんの後ろに隠れた。

 

きな子「こ、この人…東京に来た時に悪いことしようとした人達っす…!」

かのん「……あの時、命くんが助けた時の…?」

 

ガラの悪い男「その時は仲間がどーも…さーて、どうする?」

ガラの悪い男「やっちゃうしかないだろ」

ガラの悪い男「ファンとの交流も大事だろ~?」

 

近づいてくる男達に、かのん達はジリジリと追い込まれていた。

 

すみれ「や、やめなさい!人を呼ぶわよ!」

メイ「少しでも手を出してみろ……許さないからな…!!」

 

ガラの悪い男「おーおー、勝気だね

……まぁ、分からせれば良いだけっしょ」

ガラの悪い男「ここでやるのか?連れ出しても良いと思うけど」

ガラの悪い男「海も電車も室内もどこも変わらないだろ

それに、周りに見せつければ…コイツらは何も言い返せないし…手を出せない……って事、だよ」

 

醜悪な笑みを浮かべて、かのんに近づく男。

周りの怖さからか、涙を零し目を瞑るかのん。

 

ガラの悪い男「泣いてる顔なんて唆るって知らないんだろうなぁ…よし、抑えとけ」

ガラの悪い男「見張っとくから順番来たら回せよ?」

 

 

 

 

かのん(怖いよ……命くん…)

 

 

 

絶体絶命……その時だった。

 

 

 

かのん「助けてっ………………命くん……っ!!!!!!」

出せる限りの声を出したかのん。

一瞬、怯んだ男たちだったが……それも効果は薄かったようだ。

 

 

ガラの悪い男「お前……っ!!」

「なにしてんだ」

 

 

 

人だかりの先から聞こえる声に、全員の視線が向けられた。

 

 

かのん「……命……くん……」

「……お前らか…あんな真似して付け回していたヤツらは」

 

 

ガラの悪い男「なんだコイツ?」

ガラの悪い男「仲間やったヤツだ…ちっ、もう追いかけてくるなんて…!」

 

「今すぐその手を離せ…じゃねぇと…」

夏美(……!……この感じ、前に見た時と同じですの…!)

 

 

 

力の限り握り拳を作る命。

その体は、怒りで震えていた。

 

 

ガラの悪い男「おっと、メンバーがどうなってもいいのか?」

かのん「命くんっ!……きゃぁっ!」

 

肩を掴まれたかのん。

その顔には、恐怖に満ちていた。

 

 

 

「……て、めぇっ……!!!」

大きく瞳孔が開く命。

飛びかかろうとした時だった。

後ろから、大きな衝撃を受けた。

 

 

「ぐっ……ぁっ……!!」

よろついて、後ろを見ると…角材を持った連中が居た。

頭からは流血していたが…命は気にも止めなかった。

 

 

ガラの悪い男「10数人対1人なんて勝てるわけないだろ」

ガラの悪い男「やっちまえ!」

ガラの悪い男「どうせなら、目の前で恥ずかしい姿見せつけてやろうぜ!」

 

 

 

 

 

その一言で、命の中の何かが…ドクンと跳ねた。

 

 

 

 

 

「…………」

何も発さず…不意打ちをしかけた2人組の方に近づく命。

 

ガラの悪い男「わざわざやられにき──────」

喋ってる途中で、命は頭突きを繰り出した。

 

ガラの悪い男「あ、がっ……!!」

「喋ってねぇで攻撃しろよ、三下が」

 

ガラの悪い男「こいつ───────」

「テメェらは絶対に許さねぇ…完膚なきまでに叩き潰してやる」

 

普段の声よりも、低い声で男に攻撃を繰り出す命。

目にも止まらぬ早さで脇腹に貫手を繰り出す。

ガラの悪い男「……っ!?!?」

 

 

 

フラフラと、かのん達の方に歩いていく命。

ただ事じゃないことは、メンバー達もわかっていた。

 

千砂都「……め、い…?」

夏美「い、1度だけ……見たことがありますの…

周りの空気が…おかしくなるくらい…怒りに震える命さんを…」

かのん「……怒ってる……命くんが……こんなの、初めて…」

 

 

 

ガラの悪い男「まとめてかかれ!」

ガラの悪い男「調子乗んなよ!!」

 

 

4人まとめてかかってきたが……命は至って冷静に対処していた。

 

 

「4人……舐めやがって…同時に四方の敵を倒せばまとめてかかってこようが、関係ねぇんだよ…」

1人には、ボディーブロー……1人には、回し蹴り。

瞬く間に、命は4人を封殺した。

 

 

「……………………」

頭から流れる血を手に付けて…舐め取る命。

その姿は、普段の命とはかけ離れ過ぎていた。

 

 

すみれ(こ、これが…アイツが本当に怒った時の姿……)

きな子(先輩……っ……)

 

 

ガラの悪い男「な、なんなんだよ……こいつ!!」

懐からナイフを取り出した1人の男が命に向かってナイフを投げてきた。

 

「照準も定まってない…当たらない…」

命は、表情1つ変えずに…人差し指と中指でナイフを挟んだ。

 

ガラの悪い男「……なっ……あ、ああっ……」

「ほら、返してやるよ」

 

そのまま、手を反転させてナイフを投げ返す命。

男の頬を掠めて……地面へと、転がった。

 

 

ガラの悪い男「ば、バケモンだぁあっ!!!」

ガラの悪い男「ま、待て!逃げるな!」

 

倒れてた仲間を連れて、しっぽを巻いて逃げる男達。

残ったのは、かのんの近くにいた男1人になった。

 

 

「……お前、だけは……絶対に許さない……」

ガラの悪い男「…………っ……!!」

 

絶対に勝てない、そんな威圧感に男は怯んでいた。

 

 

「原型留めてないくらい……殴り続けてやる…」

命が攻撃を繰り出す……その時だった。

 

 

かのん「ダメっ、命くんっ!!!」

男の手を逃れて、かのんが庇うように抱きついてきた。

 

かのん「ダメ……ダメ、だよ…命くん……っ」

その声は、心配してるような

怯えてるような声をしていた。

 

ガラの悪い男「……っ……!!」

逃げようとしていた男だったが…目の前にはパトカーが止まっていた。

 

 

きな子「先輩……っ!!」

すみれ「酷い怪我……!急いで手当しないと…!」

 

「……こんなの、かすり傷だ」

千砂都「嘘言わないの!こんなに血を流して…!!」

 

「……大丈夫だ」

メイ「ったく、ほら肩貸してやるから」

四季「救急車、呼んだ」

 

 

────────────────────────

 

 

結局、傷が深かったのか4針縫うことになった。

以前と同じようなところをやられたからだろう……。

 

 

処置が終わると、みんなが待っていた。

 

 

「……ごめん、怖いところ見せて」

かのん「ううん、私たちの方こそ……ごめんなさい」

 

「暴力振るうようなマネージャーはだめだよなぁ、やっぱり」

千砂都「ううん、命がしてくれたのは…誰かのために使った力……

これは、決して悪じゃないよ」

すみれ「私たちの方こそ、命に助けられっぱなしね…」

きな子「また、先輩に怪我させちゃったっす……」

 

「……じゃあ、しばらくの間は世話でもしてもらおうかな…なんてな?」

恋「は、はいっ!何をすれば良いのでしょうかっ!?」

きな子「き、きな子、あーんってするっす!」

かのん「えぇっ!!?じゃ、じゃあ私はお風呂担当!///」

 

「あはは、嘘だよ嘘……って、本気にしてる?みんな?」

 

 

 

 

 

 

夏美「……やっぱり凄い人ですの」

メイ「知れば知るほど、Liellaに必要な人だって改めて思うな」

四季「……超人…」

メイ「そのうち、髪の毛金色になって、オーラとか放つんじゃないか?」

可可「いえ、ココは大擂台賽に出るべきデス!」

恋「いーえ!レベル5の超能力者です!」

四季「一子相伝の神拳使い……」

 

 

「……何を盛り上がってるんだ、アッチは」

きな子「じゃあ、こうするっす!週4日はきな子がお風呂やご飯のサポートをするっす!かのん先輩は週3日で!」

かのん「あ、うんっ分かった〜〜〜〜……とはならないからね?!///」

すみれ「そうよ!1日私にもくらい渡しなさいよ!」

千砂都「ちーちゃんにもー!!」

「……こっちはこっちでまだ話し合ってるし……」

 

 

やれやれと言いながらも、いつも通りのLiellaに戻って安堵する命だった。

……そして、彼の知らないところで……結ヶ丘最強の男と恐れられるのだった。




評価・感想・お気に入り登録・読了報告
よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。