We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
かのん「ありがとうございました〜」
かのん(やっぱり、週末はお客さん多いなぁ……)
喫茶店の手伝いをしていたかのんが店内を見渡す。
かのん(命くんに来て欲しかったけど…居たら店内ざわついちゃうし……うん!手伝い終わるまでの我慢我慢!)
気合いを入れ直して、手伝いの続きをしようとしていたかのん。
カランカラン。
かのん「いらっしゃいま〜─────」
すみれ「か、かのんかのん!大変よ……っ!」
かのん「す、すみれちゃん!?……と、可可ちゃん!?」
息を切らして、2人が喫茶店にやって来たのだ。
かのん「ど、どうしたの2人とも……!?
……というか…お出かけ?」
すみれ「そ、そうよ…仲直りの意味も込めて…2人で出かけて……って、そうじゃなくって!!///」
可可「た、大変デス!メーさんが……メーさんが綺麗な女性と一緒に…っ!!」
すみれ「腕組んでたのよ~!!」
話し終わった2人から少しの間を置いてかのんがプラプラと手を振った。
かのん「あっははは……無い無い…命くんだよ?」
すみれ「で、でも!確かに見たのよ!この目で!」
可可「はいデス!2人が見たと言うんだカラ間違いないデス!」
かのん「他人の空似だよ~……」
と、言いつつも…何歩か後ろに後ずさりをするかのん。
かのん「お母さん、ごめん!2分だけ抜ける~!!!」
慌ただしく隣の家に向かうかのんを見て、店内からクスクスと笑い声が聞こえた。
かのん「す、すいません……っ!!」
家に入ると、掃除をしていた曜が居た。
曜「かのんちゃん?どうしたの?」
かのん「め、命くんは……!?」
曜「あ~……命、かぁ……」
あはは、と苦笑いを浮かべる曜。
かのん「綺麗な女性と街に居るって、すみれちゃん達が…!」
曜「……どちらかと言えば、居ると言うよりかは……攫われ、た?」
かのん「…………えっ?」
────────────────────────
【朝】
日課を朝のランニングを終えた命が家に帰ると……。
「ただいま」
???「おかえりなさいまし!!」
ピシッと正座をして、深々と頭下げる……女性。
「……何で居るんですか…聖良さん」
聖良「会いたくて会いたくて…震えて北海道から来ました!
前泊ですよ!前泊!!」
犬だったら、尻尾をブンブン振って機嫌が良いんだろうなってくらい目を輝かせる聖良。
「……冗談ですよね?」
聖良「ちっちっち…冗談だったら、この時間にここに居ることは不可能ですよ!♪」
確かに、今は朝の8時過ぎ…前泊でもしない限りこの時間には間に合わないだろう。
悠「……最近、東京に来る回数多くなったよね…聖良」
「あ、父さん」
曜(こういう人が、ホスト狂いになったりするのかなぁ……)
聖良「愛しの命のためなら…例え火の中水の中雪の中…!
……と!言うことで一緒にお出かけに行きましょう!♪」
「やです」
聖良「………………………………」
即答にも、笑顔を崩さない聖良。
しかし、ヘナヘナと床にへたり込む聖良。
次の瞬間……。
聖良「やだやだ~っ!!
い~や~で~す~っ!!!」
子供が駄々をこねるように、じたばたと暴れる聖良。
聖良「一緒にお出かけす~る~ん~です~っ!!」
「……あの、聖良さん」
聖良「はいっ!お出かけですかっ!?♪」
「何かアホっぽいのでやめてください」
聖良「アァッ…ホォ…!?
……ううっ、こんな年下に…こんな言われよう……っ!
……………………嬉しい……っ!!!」
曜「ダメだこりゃ…」
聖良「こうなれば、強行手段です!!行きますよ!」
命の首根っこを捕まえて家を出ようとする聖良。
「痛い、聖良さん、その掴み方は野ウサギ狩る時と同じやから」
悠「行ってらっしゃい~」
「止めないのか、父さんよ」
聖良「こほん、今の時代……TSとおねショタは正義と悠さんには教えてもらいましたので
昔……その節は大変お世話になったので」
曜「……悠く~ん?」
悠「時効です、時効」
────────────────────────
曜「……うん、まぁ…かのんちゃんが思ってるようなことじゃないから
安心してね…?」
かのん「……は、はぁ…曜さんがそう言うなら…でも、誰なんだろう…」
曜「……熱狂的な……淑女?」
かのん「……えっ???」
【街】
聖良「ふふっ、息子とお出かけするってこんな感じなんですかね?♪」
「親子は腕を組んだりしないと思いますが」
聖良「親バカって言葉、知ってますか?」
「親じゃないですよね、アナタ」
聖良「ひ、ひどいです!幼き頃はあんなにお風呂一緒に入ったのに!」
「街で大声で言う事じゃないですからね!?」
聖良「さっ、何か欲しい物はありますか?なんでも買ってあげますよ!♪」
「欲しい物って……」
聖良「運動してるなら、スニーカーとか…あっ、スクールアイドル活動に必要な物とかでも──────」
「なら、ゴムを」
聖良「……え?」
「ゴム」
聖良「……そんな、いけません…禁断の関係なんて…///」
「……えっと、輪ゴムの事なんだけど」
聖良「どうせそんな事だと思いましたよ!!///」
かのん「め、命くん……っ!!」
「あれ、かのん?」
聖良「恋敵っ!!」
「アナタ、もう負けてますから」
聖良「ま、まだです…まだ諦めてません…っ!」
「負けてるんですってば」
かのん「一緒に居たのって……聖良さんの事だったの!?」
「……なんの事?」
聖良「もしかして……スキャンダルですか?文集砲ですか???」
「聖良さん、ちょっと静かにしといて?」
聖良「YES、ボス」
かのん「(えぇーーーっと……)…何か、色々察したよ…」
「……???」
聖良「ですが、残念ですが…今日は私の物ですから!」
そう言うと、これ見よがしに命に抱きつく聖良。
それを見て固まるかのん。
かのん「だ、ダメですーーーーっ!!///」
反対の腕に抱きつくかのん。
「……あのー…見られてるんですけど…」
聖良「やりましたね!」
かのん「う、うんうん!///」
「……すみれと可可も見てるんだが」
かのん「……え?///」
すみれ「あーーー!この人!!」
可可「スキャンダルデス~!!!!」
聖良「そうなんです、私達……この度…」
「何事も無かった事をご報告します」
聖良「なんでそんなこと言うんですかぁ!」
かのん「わ、私とのスキャンダルだから!///」
聖良「いーえ!私が今から作りますから!!」
かのん「じゃ、じゃあ私は更に上を目指しますから…!!」
聖良「なるほど…恋のライバルですね……!」
固い握手を交わす2人。
それを見る3人。
「……俺~…逃げていいかなぁ…」
すみれ「諦めなさいったら諦めなさい」
可可「あっ、更にライバルが来まシタ」
「え?」
きな子「先輩~~っ!!♪」
聖良「ど、道産子っ!!!」
「いや、アンタも道産子でしょうが」
かのん「……年上にアンタって…」
「え、今更?」
聖良「むしろご褒美ですよ?」
すみれ(本当に伝説のスクールアイドルだったのかしら…)
可可(Saintトハ……)
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