We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
【合宿後…】
「……いよいよ、だな」
いつになく、ソワソワしてる命が大きく息を吐いた。
千砂都「…そう、だね…始まるね…」
かのん「……うんっ」
「……大丈夫、みんなだった─────」
???「澁谷かのん!」
「……お前は…」
後ろから聞こえる声に一同が振り返った。
かのん「マルガレーテ…ちゃん…」
ウィーン「私が本当の歌を教えてあげる
歌は力…そして、私は未来を私自身でビルドする…歌の、力で」
不退転の覚悟を決め、ステージに向かうマルガレーテ。
「それは違う」
しかし、その足を命が止めた。
ウィーン「……こんな所までのこのこと付いてきて…
オマケに違うと言い始めるなんて、どういう了見をしてるのかしら」
真っ直ぐ、命を見るマルガレーテ。
この目は、冷たく…奥底まで見ているようだった。
「……歌は、想いだ
自分の気持ちを歌に乗せて……誰かに聞いて欲しいって想いを乗せて…届けるんだ
想いが繋いで…また誰かに渡される
そういうもんじゃないのか……?」
ウィーン「……ふんっ」
鼻で笑い、再び歩みを進めるマルガレーテ。
かのん「……そうだよ……そんなの…そんなの、本当の歌じゃない……っ!」
「……かのん…」
ウィーン「…………」
聞こえたか、聞き流したのか……ウィーンは見向きもせずにステージへと向かった。
────────────────────────
マルガレーテのライブは、見ている者達の口を唖然とさせた。
少しの静寂の後…拍手が湧き上がっていた。
きな子「……これが、マルガレーテちゃんのライブ…っすか…!?」
メイ「悔しいけど…鳥肌、立っちまった」
四季「強者の余裕とオーラ…」
恋「私達のライブ…この後、なんですよね…」
「────────怖いか?」
その言葉に、メンバー達は表情を曇らす。
俯き、言葉を絞り出そうとしていた。
「……今だから、ううん、ずっと思ってた
俺は、このメンバーが1番だって、最高の仲間たちだって」
かのん「命くん…」
「かのん!
…正直、ここまで来れるなんて高校入った時は想像もつかなかったよ
でも、かのんは強い子だ…誇りだよ、俺の
その歌声をどこまでも響かせてくれ」
かのん「……うんっ!」
「千砂都!
お前が昔言ってた、俺の助けたい…支えたいって言葉
凄く励みになった…千砂都がLiellaに来てくれた時は本当に嬉しかった
お前の踊りで…皆を虜にしちゃえ!」
千砂都「えへへっ、もちろんだよっ!」
「すみれ!
……Liellaに入る前は、大丈夫かなって心配な所も多かった…
けど、お前の努力する姿や気立ての良さは…Liellaに無くてはならない
お前をスカウトして……本当に良かったって思ってる」
すみれ「な、何よっ…こんな大事な時に…」
「可可!
まずは…ごめん
大事な事情があったなんて知らなくって…
でも、その情熱と想いは……確かに受け取ったよ
俺だけじゃない…みんなにも伝わったよ……だから、勝とう
俺は、もっともっとスクールアイドルをする可可が見たい」
可可「メーさん……はいっ、もちろんデス!」
「恋!
昔の事は…まぁ、もう水に流したよな
経緯はどうであれ、今のLiellaには欠かせない存在だよ
華やかで面倒見も良くて……でもちょっと抜けてる所もあって…
でも、恋の事が知れたから…もっと深く結ばれたと俺は思ってるよ」
恋「……はいっ、私も命さんとこうして居られるのが…とても光栄です」
「きな子!
1人で東京に来て新しい事にチャレンジする…なかなか出来ることじゃないよ
そんな中で、トレーニングもダンスも頑張る姿に…いつも頑張らなきゃって元気を貰っていたよ
今回の歌詞…俺、凄く気に入ったよ…だから、胸張って堂々と歌って来い」
きな子「先輩……はいっす!先輩の為に、絶対に勝つっす!」
「メイ……っと、そういえばセカンド・メイって言わなくなったな
最初、絶対嫌われてるんだろうなって思ってたよ
けど…話聞いてく内に…メイの思う事…胸の中の重荷が分かった気がしたよ
メイが言うなって言っても……俺は言うよ、メイは可愛い
そして、Liellaに来てくれてありがとうって」
メイン 「……っせ……///」
「四季!
メイと一緒なら……って、始めたスクールアイドルだった…けど
始めてくに連れて…四季の中でもLiellaって存在の在り方が変わってきたんじゃないかなって俺は思ってるよ
四季が思うように……俺もそう感じる
大事なメンバーだし…四季が居てくれて良かったって」
四季「……ん…情意投合」
「夏美
まぁ……バディとして言える事があるとすれば1つ
なんだかんだ動画撮るの、楽しかったぜ
でも、それ以上に…メンバーの事をよく見て提案してくれて
誰かが迷ったりしてる時には背中を押してくれる
ムードメーカーみたいな存在の夏美が居て…毎日楽しかったよ」
夏美「お礼を言いたいのは、夏美の方ですの
バディのおかげで、毎日楽しくて仕方ありませんの」
かのん「……行こう、みんな!」
想いが1つになったLiellaのメンバーは
指と指を紡いだ。
かのん「……命くん、本当にありがとう」
千砂都「…行ってきます!」
すみれ「最高のライブを、よーく見ておきなさいよっ!」
可可「勝ちマス…Liellaの為に…メーさんの為に!」
恋「Liellaの歌を響かせてきます!」
きな子「先輩が背中を押してくれてると思うと百人力っす!」
メイ「だな、何だかんだあっても、最高のマネージャーだよ」
四季「惹かれる理由が、分かった」
夏美「でーすのっ♪」
決意を新たに、ステージへと向かうメンバー達。
それを見送り、少し笑みがこぼれる命。
………。
「……………………っ……!」
………………ドックン。
「………………ぁ……っ…!!」
……………ドックン……ドックン…。
「…胸…がっ……」
右の胸を押さえる命。
呼吸が荒く、立っていることすら出来なくなり、膝をついた。
「…………ぁ…………みん……な………」
そのまま命は、力なく倒れ込んでしまった。
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