We are The Super STAR!**   作:A×K(アツシくん)

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第12話

「おはよ、かのん」

かのん「おはよう、命くん…ふぁ…ぁ…」

 

「眠そうだね」

かのん「ううん、平気っ…それよりも…」

可可「お待タせしまシたーっ!♪」

かのん「可可ちゃん!起きれたんだねっ♪」

可可「可可、朝から目が冴えてます…!さあ、走りまショウ!」

 

「…どうしたんだ、アイツ?」

かのん「やる気に満ちてるんだよっ、ほら命くんも行こ!♪」

「最初から飛ばすなよー」

 

 

 

 

 

【しばらくして】

 

可可「…はぁーはぁー…ど、どうデスかぁ~…可可の走りは~…」

「息切れする回数も少なくなってる…ホントに特訓したんだな」

 

可可「当たり前デスっ!」

「…かのんも、随分とスタミナが………かのん?」

 

かのん「………キレイ…」

「…?」

 

かのん「…あっ、ご、ごめんね!…普段、ここから朝の景色見ることって無いから…なんだか新鮮で」

「…そっか」

 

可可「…今ならかのんさん、歌えるんじゃないんデスか?」

かのん「…えっ?」

可可「可可は、かのんさんの歌声聞きたいデスっ

メーさんもそうですよねっ?」

 

「…発声練習にもなるんだし、少し声だし、しといたら?」

可可「素直じゃねーデスねぇ…」

「うっさい」

 

かのん「…わ、わかった…!……よ、よーしっ……」

大きく息を吸い、歌い出そうとするかのん。

 

かのん「…ぁ…っ…」

…しかし、情けない声と共に、その歌声はかき消された。

 

可可「…かのんさん?」

かのん「…あ、あはは!ごめんごめん!…この時間帯…結構人いるんだね…よ、よーし…!」

 

「…待って、かのん…お前、もしかして…」

かのん「…歌え……なくなっちゃった~…!!!!!」

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

【命の部屋】

 

かのん「ど、どうしようどうしようっ!?歌えなくなっちゃったよ、命くん!!」

「お、落ち着いて…あの場所だったからだろ?今なら歌えるだろ?」

 

かのん「…すぅ……はぁ……っ……あ、ぁ…っ…!」

「…マジか、お前…」

 

かのん「フェ、フェスで1位取らないといけないのに…どうしよ~…っ!!!!」

「…母さんに相談したい…が、今は無理そうだからな…」

かのん「曜さん、いないの…?」

「…いや、いるんだけど……いるんだけど、な…」

 

 

 

 

 

曜【うおーっ!可愛い衣装作るよ~っ!♪】

「…って、現役時代の血が蘇ったのか…没頭してて部屋から出てこないんだよ

父さんも仕事忙しくてパソコンと睨み合いしてるし」

 

かのん「…ごめんね、巻き込んじゃって」

「ま、俺はかのんが居ればいいんだけどな」

かのん「…ぇ…///」

「さて、それよりもどうしようか…人前で声が出せる方法…」

 

かのん「(あ、スルーするんだ…そこ…)…命くんは、周りから注目されてる時ってどんな心境なの?」

「…我関せずの精神でいる、かな」

かのん「あはは…命くんらしいや…」

「じゃあ、ホラー映画でも見て耐久付ける?」

 

かのん「それは嫌っ!…って言うか、昔それをして寝れなくて命くんと一緒に寝たの忘れたのっ!?」

「あはは…あん時のかのん、しがみついてたもんな」

 

 

かのん「はぁ…解決策…無し、かぁ…学校行こ、命くん」

「協力出来ることがあるならなんでも言ってな」

かのん「こうして話聞いてもらえるだけでも救われてるよ、私は」

「…かのん?」

 

かのん(あー…これはこっちの伝えたいことが伝わってないなぁ…命くん、完全に頭の上にはてなマーク浮かべてるもん…)

 

 

────────────────────────

 

 

 

千砂都「えぇっ、遂に命の前でも歌えなくなっちゃったの???」

かのん「そうなの…完全に八方塞がりな状態に…」

可可「ま、まだ分かりまセンよ!時間はありますシ!」

 

 

恋「…その話、本当ですか?」

可可「げげっ、コンチクショ~2号!」

 

恋「言葉の端々を聞いていたのですが…結論を言いましょう

諦めた方がいいのではないでしょうか?

醜態を晒しては、この学校の評判も下がってしまいます

とてもここから歌えるようになり、フェスで結果が残せるとは思えないのですが」

 

可可「まだ決まった訳ではありまセン!」

かのん「そ、そうだよっ!!それに心強い味方がいるもん!」

千砂都「かのんちゃん!しー、しーっ!!」

かのん「あっ、し、しまっ……」

 

恋「心強い味方…?一体どこの誰だか知りませんが何人集まっても結末は変わらないと思います」

 

可可「そんなことありまセン!実際力になってるのは確かデス!」

かのん「…あの人は…何時だって私の味方でいてくれる…とっても心強い…ただ1人の大事な人だもん!!」

千砂都「かのんちゃん…うん、私もそう思う」

 

恋「3人が口を揃えてそこまで言うその味方と言う方をぜひ見てみたいですね、どこの馬の骨かも分かりませんが」

そう言うと、恋は去っていった。

 

 

 

かのん「…悔しい…」

千砂都「…かのんちゃん?」

 

かのん「命くんまで馬鹿にされたの…すっごく悔しい

…私、絶対に歌えるようになる!!」

可可「それでこそかのんさんデス!」

千砂都「よーし!ならとことん特訓だよ!」

 

かのん「……と、特訓?」

 

 

 

────────────────────────

 

 

かのん「……………って…た、たこ焼きぃ~っ!?」

可可「美味しそうデ~ス!♪」

 

かのん「…えっと、たこ焼きと歌えない事に…なんの関係性が…?」

千砂都「かのんちゃんが歌えないのは決まって人前とか大きなステージだったでしょ?」

 

かのん「でも、今回は…」

千砂都「その原因は絶っっっっ対、プレッシャー!

フェスで1位取らなきゃ…!ってかのんちゃんの中で新しいプレッシャーが生まれてるはずっ…………それ即ち!!!」

 

 

 

かのん「………………へ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

かのん「えーっと…い、いらっしゃいませ~っ!♪……って、何故っ!?」

千砂都「レッツ、たこ焼き修行&接客特訓!

…喫茶店で手伝いはしてるけど、所変われば何とやら!

不慣れな状況も対応できるようにしないとね!」

 

千砂都「ほら、今こうやって作ってる間もお客さんの視線を感じるでしょ?こういう状況でも集中してれば自ずと声も出てくるよ!」

かのん「…な、なるほど…」

可可「美味しそうデ~ス!つまみ食いデスっ!…っっついデェ!ス!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千砂都「…うーん…たこ焼きの腕が上がった…だけだったね」

可可「むしろ声を出すよりもたこ焼きを作るスピードがめちゃくちゃ上がりマシタね…」

 

千砂都「そんな簡単じゃ…無いかぁ…!」

かのん「…どうしよう…」

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

【夜】

 

 

「…そうか、解決の糸口は見つけられなかったか」

かのん「…うん、どうしよう…」

 

「…1回さ、頭の中…空っぽにしてみたら?

余計なことを考え過ぎてて…空回りしちゃってるんじゃない?」

かのん「…空回り…かぁ…」

 

「…って、無責任すぎたよな、ごめん」

かのん「ううん!…でもね、私ひとつ決心は出来たの

…絶対歌えるようになるって!」

「…何かあったのか?」

かのん「秘密っ…あ、そうそう!これね今日千砂都ちゃんと可可ちゃんに選んでもらったの!…どう、かな?///」

 

「…どうって…歌えない事と洋服になんの関係性が…」

かのん「可愛い服きて…視線を集めようって…もう目的が脱線しまくってるよね……………って、め、命くんっ?なんで身を乗り出してるのっ???」

「そっち行く」

かのん「えっ、えっ????…な、なんでっ???」

 

困惑するかのんを尻目に…命はかのんの部屋に入った。

 

「…似合ってる……けど」

かのん「…けど?」

「何か視線を集めるって言葉が引っかかった」

 

そう言うと、命はかのんへと距離を詰めた。

かのん「……め、命くん…っ?///」

「かのんが可愛いのは分かるけど、変な男も沢山いるんだから気をつけなよ」

 

かのん「……………だったら……命くんが守ってよ……///」

「かのん?」

かのん「……っ……ばぁーかっ!///」

「いって!」

 

かのん「…はぁ、なんか少しスッキリしたかも」

「それは良かった」

 

かのん「…な、なんか…安心したら涙出てきちゃった…っ」

「…かのん…」

 

涙を拭くと…かのんは命に寄りかかった。

かのん「…お願い、命くん…今日は…そばにいて…」

「……かのん……分かったよ、居てやるよ…ずっとな」

 

 

かのん「…ありがとう…命くん」




次回:かのんちゃん、遂に歌えるように…っ!


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