We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
【数日後】
理事長「……後悔しない?」
かのん「はい、やっぱりピンと来なくて……
せっかくのお話だと言うのは分かるんですけど……
それに……今は、命くんのそばに……」
理事長「……決めるのは、貴方……よ?本当に良いのね」
かのん「……はい。」
理事長(……そう簡単に、揺らぐ程の気持ちでは無い……という事、かしらね)
コンコンっ。
千砂都「失礼します!」
理事長「……嵐さん?」
千砂都「…………あのっ。」
──────────────────────
【屋上】
すみれ「う、ううぅっ……さ、寒いったら……寒いわね……。
寒すぎて、サムゲ……うん?」
Liellaメンバー「「「ほわ~…………ぁ…」」」
すみれ「なに屋上にコタツ持ち込んでんのよ!」
四季「コタツふぇ、あふぁふぁか~く~…」
きな子「ぬくぬくっす~…」
メイ「…ゴロニャ~……」
すみれ「何言ってるか分からないわよ!」
恋「これがコタツなのですか~……?コタツがそびえ立つんですね~……♪」
すみれ「暖かすぎておかしくなってる!!」
かのん「さぁ、決勝はすぐそこだよ!練習練習!」
メイ「も、モチベーションの塊だぁ…」
夏美「見てるだけで寒いですの~……!」
可可「流石の可可も、ややドン引きデス…!」
かのん「ダメだよ、そんなんじゃ!気合い入れてみんなで練習していれば……すぐに温かくなる~……ぞっ!」
きな子「ひぃぃ~っ!寒いっす~!」
夏美「きな子、雪国育ちなんだからその発言はNGですの~!」
かのん「さっ、始めるよ~!」
千砂都「………………………………。」
かのん「あっ、ちーちゃん!」
千砂都「かのんちゃ……ううん、みんなも……話があるの」
Liellaメンバー「「「「……???」」」」
夏美「どうしたんですの?」
千砂都「……まだ、命がどう言うか分からない……
それに、反対されるのも分かってる…でも、正直な気持ちだから……はっきり言うね」
千砂都「……私、かのんちゃんに…留学して欲しい」
かのん「……っ……ちーちゃん……。」
千砂都「かのんちゃんは、世界に歌を響かせるんでしょ?
小さい頃からの夢だったよね……今こそ、夢を叶えるチャンスなんだよ。」
かのん「……っ……でも……。」
千砂都「私は、かのんちゃんに夢を叶えて欲しい。
かのんちゃんにしか叶えられない夢を。
……そして、命もそれを望んでるって思うから」
きな子「……先輩なら、そう言うと思うっす」
メイ「で、でもさ!……今じゃないと……ダメなのか?」
恋「………………」
きな子&メイ「「……ぁ…………。」」
千砂都「もし、断って…この話が無くなっちゃたら…」
かのん「しょうがないよ、その時はその時」
千砂都「みんなもそれでいいの?」
すみれ「……………………」
千砂都「もしそうなったら…命も自分のせいでかのんちゃんの夢を奪ったって後悔すると思う……だったら!」
かのん「でも決めたのは私!……私はこの学校に────」
千砂都「世界に歌を響かせるんでしょ!!」
かのん「……っ……!!」
千砂都「……今しかない……チャンスなんだよ……っ。」
かのん「………………………………。」
……………………………………。
【病室】
かのん「……命くん、今日ね…千砂都ちゃんに…世界に歌を響かせるんでしょって……言われたの」
かのん「昔からの夢なのに…今はそんな夢ですら…私、どうでもいいと思っちゃってたみたい」
かのん「……ちーちゃんは、私の事を思ってくれたのに……私は…」
かのん「……どうすれば、いいのかな……命くん……」
かのん(留学したら……命くんと会えない……けど、命くんが大好きだった私の歌を…世界に響かせるチャンス……どっちかなんて……選べないよ……)
かのん「…………こんな姿…笑われちゃうな……私……。」
「……………………………………………………」
───────────────────
【澁谷家】
かのん「ただいま~……」
かのん母「おかえり~……ん?……かのん?」
かのん「えっ?…………あ、う、うんっ、何かな?」
かのん母「顔色少し悪いわよ?平気?」
かのん「へ、平気平気!ほら!……うっ……っ…たこ焼き、買ってきたぁ~……っ。」
……………………………………
かのん母「かのん、よく聞いて。」
かのん母「今のかのんを取り巻く状況や留学の件で悩んでる事は、お母さんたちも痛いほど分かるわ
心配だし……寂しくもなる…簡単に行ってらっしゃいとは言えないもの」
かのん母「でもね……ちーちゃんの言いたいことが、もう分かってるから悩んでるんでしょ?」
ありあ「世界に歌を響かせる」
かのん母「貴方に来たこの話は、誰にでも来る話じゃない…
お母さんなら、喜んで行っちゃうかな~。」
かのん「それは、お母さんが能天気だから……。」
かのん母「ふふっ、そうかもしれないわね。
でもね、お母さんは……かのんがどの道を進んでも応援する。
それは、命くんも同じじゃないかしら」
かのん「……うん。」
曜「お話は終わったかな?」
かのん「ぁ……よ、曜さん!」
曜「お客さんが来たから、案内しに来ちゃった」
かのん「……お客さん?」
ウィーン「………………………………」
かのん「ま、マルガレーテちゃん…!」
……………………………………。
ウィーン「部長から話は聞いたわよね」
かのん「……部長……ちーちゃん?」
ウィーン「あの子に留学の話をしたのは、私よ。
貴方が留学すれば、私も付いて戻ることが出来るの……
家族からは、かのんの元で歌を学びなさいって言われていてね。」
かのん「……そんな話に…。」
ウィーン「あの子は''それだけ評価されてるだ''とか''凄いな''って言ってたわ。
でも、それ以上に……''命なら……''って言ってたわ」
かのん「……………………」
ウィーン「貴方に……貴方だけに来た話。
そう思えば、その命とか言う人も、背中を押してくれると思うのだけれど」
ウィーン「……私は、そんな協力なんか要らない。
1人で…自分の力でウィーンに戻ってみせる……そう言ってたのに、口だけになってしまったわけだし。」
ウィーン「……正直、貴方に付いてウィーンに戻るのは……嫌だけど
自分の夢の為だから…どんな方法でも条件でも…私は構わない。」
かのん「……私にとって、Liellaや学校…命くんは
自分の夢くらい大切な存在なの。
……私、結ヶ丘に入学していなければ…命くんの幼馴染じゃなかったら……音楽をやめていたと思う。
そんな大切な場所や人を失うのが…正直、怖いんだ。」
ウィーン「贅沢な悩みね。」
かのん「……ごめん。」
ウィーン「……そろそろ帰るわ」
かのん「……ぁ…………う、うん……。」
曜「お話は終わった?」
ウィーン「……はい、道案内ありがとうございました」
曜「そんなお礼を言われる程の事でも……」
ウィーン「……それと……もう1つ、お願いがあります。」
曜「……?」
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