We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
【部室】
かのん「わぁ~…っ!素敵…!」
可可「こんなに早く出来るなンて…!」
かのん「みんな、ありがとう!」
ななみ「学校のみんな、協力してくれてるから!」
やえ「他にもやれることあったらどんどん言って!」
ここの「出来ることは何でもするから!」
かのん「みんな……うんっ、ありがとう!」
……………………………………。
【ラブライブ決勝……当日】
恋「本当にここで歌うのですね……!」
きな子「こんな大きなステージで……」
メイ「う、うおおぉ……!」
四季「落ち着いて……」
夏美「うーーーーんっ、マニーの香りがしますのっ」
すみれ「ふふんっ、ギャラクシーな私に相応しい舞台と言えそうねっ」
千砂都「全部出し切らないとねっ」
可可「このステージを夢見て……ここまで頑張ってきたのデス!
結ヶ丘が始まってカラ…Liellaを始めてカラずっと……!」
かのん「私たちの持てる力を……すべてをこのステージで!」
千砂都「……行こう、みんな!」
きな子「はいっす!」
すみれ「声も気持ちも全部出し切るわよ!」
かのん「………」
千砂都「……かのんちゃん?」
かのん「……泣かない、命くんはそばで見ててくれるから」
千砂都「……うん、そうだねっ」
恋「私たちの立派なマネージャーですから」
メイ「届けようぜ、アタシらの想いをさ」
四季「Me Too」
かのん「……うん!」
………………………………………………。
【病室】
曜「……いよいよ始まったよ、命。」
悠「お前が携わって、支えて……一緒に歩んだLiellaの決勝のステージ……せめて、見えなくても……心で感じてくれ」
「……………………………………」
【????】
(……くそ…足が覚束無い……)
一体、どれくらいの時間をさまよっているのだろう。
暗く途方もない世界をただ1人……ずっと歩いていた。
「……ぁ……っ!!」
弱りきった体は、なんにもない所で躓き、その場に倒れ込んだ。
「……く、そ…………」
自分の手を見ると…酷く震えていた。
「……俺……は…………」
それでも……それでも前に進もうと、地を這って先を目指していると…………。
「……っ…………なん……だ……っ!?」
突然、目を覆いたくなるような光が自分の体を包んだ。
「………………くっ……!」
しかし、今の自分は目を瞑ることしか出来なかった。
「………………ぅ……ここ、は……。」
体の重い感覚にムチを打ちながら……目を開けて、ゆっくり立ち上がると……。
「………………砂……浜……?」
周りに何も無い……小さな砂浜に立っていた。
先に見える島のようなシルエットも霞みがかってて見えにくい。
事態が呑み込めないまま、辺りを見渡すと……人影を見つけた。
「…………ぐっ……うぅっ……!!」
ゆっくりと…ゆっくりとその人影に近づいていく。
(ここが……俺の終点……ってか……)
その人影を視界に捉えた瞬間、俺は違和感を感じていた。
(……水面に足を浸けている……?)
こちらを見向きもせずに、ただぼんやりと見える島を眺める……男?
「………あ、の─────」
声をかけようと、自分も水面に足を入れようとした時……。
???「来んじゃねぇ」
「……………えっ」
突然、制止させられてしまった。
声の感じからするに……同学年……か?
???「こっから先はお前が来ていい所じゃあ、ねえ」
「……それって、一体────」
困惑する俺を見かねたのか、こちらを振り向く謎の人物。
「───────なっ……」
そして、その姿を見て……俺は絶句した。
???「遂にここまで来たか、冴木 命」
「お前……あの時の……!!」
かのんと喧嘩して…家を出て1人で街を歩いてる時に……人の事を見透かして、勝手にアドバイスしてきた……!
「お、お前……何者なんだよ……!」
???「だから言ってるだろ……俺の詮索はいいって
それより……''お前、これからどうするんだ?''」
「……えっ?」
質問の意図が分からなかった。
どうするもこうするも自分の頭に無かったからだ。
???「先に言っておく、お前に迷う時間は残されてない」
「……どういう……ごほっ……うっ……!!」
体を蝕まれる感覚に、顔が歪む。
???「知っての通り、お前の体は限界だ
それを踏まえた上で聞く、お前は……どうしたい?」
「…………どうって……」
脳裏に浮かんだのは、かのんや…Liellaの事。
あの景色を……あのライブをまた見たい……しかし、その言葉は素直に口から出ることは無かった。
???「……今こうしてる間も…みんなは命…お前の事を思ってるんだぞ」
「………………えっ……?」
謎の人物が水面に目を移す。
そこに映っていたのは……。
「……かのん……っ……それに、みんなも……!」
大きな舞台で歌い、踊る9人の姿だった。
そして……その中心に居たかのんは……泣いていた。
「…………っ……。」
???「最後にもう一度聞く、お前はどうしたい。」
「…………まだ……くたばるわけにはいかねぇんだよ…っ!
俺は、もっともっと未来に歌を、Liellaという存在を響かせたい……!」
???「…………………………」
「自分の事はどうだっていい……誰かの為に……Liellaの為に……俺はまだまだ、やりきれてない事だらけだ……!」
???「……………………そうか」
全てを聞き終えた男は、少し口角を上げた。
???「良い覚悟だ……やっぱり''あいつ''の血を引いてるな」
「……えっ……?」
???「なら……その願いを、想いを、気持ちを心にずっと刻んどけよ」
砂浜に上がってきた男は、トンっと俺の肩を押した。
「────────えっ……!」
そして、俺は奈落に落とされる感覚に陥った。
???「その真っ直ぐな目、忘れないよ……冴木 命」
「……ま、まってくれ……!お前は……一体……!」
???「……''宮之原 峻''」
「……えっ……」
その言葉を最後に、俺の意識は……再び闇に落ちた。
峻「……もう、こんな場所に来んじゃねーぞ、命」
峻「お前の気持ちの強さ……親父以上だったな」
峻「……俺のサポートもこれでお終いたな」
また口角を上げた峻は、1人……水の中に歩みを進めていくのであった。
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