We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
意識を取り戻した命。
数日経った後も病室で身動きが取れない状態が続いていた。
「…………………………。」
曜「体調はどう、命?」
心配そうに顔を覗かせる曜。
「まだ体は重いし…頭がぼーっとする…。」
曜「無理もないよ…すごく長い時間意識が無かったんだもん…。」
「………………。」
その言葉に、命は自分の右胸に手を当てた。
「……心臓病……か…。」
曜「命……。」
「…ごめん、母さん……俺が…無茶なんかしなければ…こんな事には…。」
曜「ううん、今回の事は……不幸が重なって起きた事だから…
でも、こうやって命が目を覚ましてくれた…それだけで本当に良かったって思えたから……。」
「……ありがとう……母さん。」
確かに聞こえる胸の鼓動に、命の表情も柔らかくなった。
「……そう言えば、父さんは…?」
曜「悠くんはね…何だか慌てた様子でどこかに出かけちゃった。」
「……え?」
曜「確かめたい事があるって……行先も伝えないで…大丈夫かな…。」
「……確かめたい、事……。」
曜「命は気にしないで安静にしてることっ、良いね?」
「……ん。」
────────────────────
【お台場海浜公園】
悠「……………………。」
砂浜に立ち、辺りを見渡す悠。
好都合だったのは、人がいない事……くらいか。
悠「……峻……アイツが……。」
???「俺がなんだって?」
悠「……!」
声がした、しかし……悠は振り返らないでいた。
???「へぇ……随分と冷静じゃん。」
悠「色々な出来事に巻き込まれたからな…
ちょっとやそっとじゃ驚かないよ……''峻''」
その回答に、声の主はケラケラと笑った。
峻「はははっ!…しかしさぁ、父親と言い息子と言い…どうしてこうも…なぁ?」
悠「俺の事はいいよ……でも、命の事については聞きたい事と言いたい事があった。」
ここで振り返る…そこには、ぼんやりと霞みがかった峻の姿が見えた。
……でも、見えるのは…恐らく自分だけなのだろう。
悠「……命に、会ったな?」
その質問に、溜め息と共に頭を搔いた峻。
峻「会ったな?…じゃねぇよ、こっちはもうお前の前から姿を消して
これでやり残した事も~…って思ってた矢先だったのによ。」
悠「………………。」
峻「……あんだけ真っ直ぐな生きたいって希望に満ちた目を見て
あっ、そうって見過ごす訳にもいかねぇだろ、ましてやお前の息子と来たもんだし」
悠「……2度も、助けられちまったな。」
峻「高くつくぞ?…なんてな。
何か若い頃の自分にそっくりだなって思ったよ。」
悠「……お前は、これからどうするんだ?」
峻「何だよ、見守ってて欲しいってか。」
悠「そうじゃなくて……!!」
峻「安心しろ、もう本当にやり残す事はねぇよ。
……まっ、後は好きなようにするさ。」
悠「……ありがとうな、峻…。」
その言葉に、何も返さず……ただ手を振り、姿が消えた。
悠「…………最後まで、アイツらしい……な。」
見上げた空には、虹がかかっていた。
────────────────────
【病室】
かのん「こんにちはっ!」
曜「あっ、かのんちゃんこんにちはっ。」
すっかり元気になったかのんがお見舞いに訪れた。
かのん「命くん、体調はどう?」
「……最悪だよ。」
かのん「とりあえず話は出来そうだね……水分も~…うん、ちゃんと取ってるね。
……あっ、でも…また入院服を着崩して~…もー、ダメだよ?」
テキパキと動きながら、日々の変化やこちらの様子を確認するかのん。
そんな姿を見て、曜がクスッと笑った。
曜「何だか、かのんちゃんお母さんみたいだね♪」
かのん「お、お母っ……!?///」
曜「将来は安心だね~。」
かのん「そ、そんな……っ……気が早いですよ…っ!///」
(……騒がしいなぁ…。)
以前の様な賑やかさに安心しつつも、病院という場所を忘れてる2人に苦笑いを浮かべる命だった。
かのん「……あっ、そうだ……曜さん、ごめんなさい…。
ちょっと席を外してもらう事って……出来、ますか?」
曜「……?……良いけど……イチャイチャする感じ?」
かのん「ち、違います!///
えっと……命くんと、話したい事が……あって……。」
曜「……分かった、私待合室に居るから、終わったら声かけてね。」
そう言うと、曜は病室を後にした。
「……話したい事って…改まってどうしたんだよ。
……ラブライブの事について……か?」
かのん「─────大事な……話なの。」
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