We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
「……大事な…話?」
神妙な面持ちを浮かべるかのんを見て、命も真っ直ぐかのんを見つめた。
かのん「……うん…まず……ラブライブの決勝…優勝、出来たよ。
命くんが感じた…未来の音…確かに私達にも、聞こえたよ。」
「…俺にも確かに聞こえたよ、かのんの…Liellaみんなの歌声が。
暗くて何も見えない世界に…歌声が…確かに。」
かのん「……命くん。」
「……何か、言い難い事…って、顔してるね。」
かのん「そ、そんな事ないよ!……ほら、ぜんぜん、ねっ」
「かのんが両手を振って否定する時は…何か嘘をついてる時…って、知ってるから。」
かのん「……やっぱり、命くんに隠し事は出来ないね…。」
「何年一緒に居ると思ってるんだよ……それで、話したいことって?」
かのん「……ラブライブ決勝前に…みんなに相談した事があってね。
実は……私……''ウィーンに音楽の勉強として留学してみないか''って理事長に誘われたの。」
「…………。」
かのんからの打ち明けられた内容に、命は目を閉じ静かに頷いた。
かのん「……それでね、Liellaのみんなと話して…命くんのお見舞いにも来て…
色々考えたの…どうしたらいいんだろう、どうなりたいんだろうって。」
「…………答えは、出たのかな?」
かのん「……うん。」
「……そっかぁ、留学かぁ……何だか凄い話になっちゃったね。」
バタンと布団にダイブする命。
かのん「……で、でも…命くんが聞いたらどう思うかなって考えたら…ちょっと今になって迷ってる……かも。」
「……そんな事言って、答えは決まってるんだろ?
きっと、かのんの事だから…留学して、結ヶ丘の代表としてこの学校がもっと有名になるように……そして…自分自身がもっともっと成長出来るよう挑戦してみる!って言ったりしてたんだろうなぁ。」
かのん「……!」
見透かされたかのんは、目を大きく見開いた。
「……じゃ、俺も約束しないとな。」
かのん「……約束?」
「かのんが留学してる間に俺もリハビリ頑張って、元気な姿で再会しないとな。」
かのん「凄いな……命くんは…やっぱり、命くんが1番だよ。」
「そんな事ないって。
……じゃあ、指出して?」
かのん「……指?」
キョトンとする中、命が小指を出した。
「ほら、約束って言ったら小指しかないだろ?」
かのん「あっ、う、うんっ……。」
「帰ってきたら、沢山デートしような。
……俺も、元気な姿で待ってるからさ…かのんも無事に帰ってこいよ。」
かのん「…ありがとう、命くん。」
「……で、皆はそこで盗み聞きしてるんだろ?」
かのん「えっ……?」
すみれ「ぎくっ……!」
可可「すみれが気配を消さないからデスよ…!」
すみれ「無理があるわよ、そんなの!」
きな子「もう隠す気も無いみたいっすね……。」
メイ「ったく、大丈夫なのかよ。」
「うん、まだ体は痛いけどね……いつつ……。」
四季「無理は、いけない。」
恋「何か必要な物はありますか?」
千砂都「遠慮なく言ってね、買ってきてあげるから。」
夏美「もちろん、手数料はもらうんですの~♪」
「あはは……。」
かのん「じゃあ……みんな揃ってるから…改めて言うね。
……私、ウィーンに留学する。
もちろん、命くんの事は心配だし…Liellaのみんなの事も気になる…けど。
私は…もっともっと成長したい……歌を響かせたい…!」
「心配な気持ちは同じだよ……でも、俺たちは繋がっているだろ?」
そう言って、命は右の胸に手を当てる。
すみれ「……そうね、私たちは1つよ、何時だってね。」
千砂都「流石マネージャー、言うことが違うねぇ~♪」
きな子「それでこそ、先輩っす!」
メイ「それだけ喋れるなら直ぐにでも復活しそうだな。」
四季「……脅威の回復力。」
かのん「……ありがとう、みんな…ありがとう、命くん。」
「……しかし、俺が目を覚まさない間に…そんな事が…。
何が起こるか分からないって、こういう事を言うんだな。」
すみれ「ホントよ、特にアンタは色々起こりすぎ。
そういう星の元に産まれてきたのかしら?」
「……否定出来ないよな、かのん。」
かのん「う、うん……昔から命くんは特に……。」
すみれ「……嘘、私地雷踏んだ……?」
可可「すみれが地雷と分かってて思い切り踏み抜くのは何時もの事デス。」
すみれ「ぬぁによぉ!!」
きな子「こ、ここは病室っすよ~……!」
千砂都「ほらほら、病人の前で騒がないの~。」
すみれ「……はい。」
可可「すみませんデス……。」
きな子「先輩たち、早く練習するっすよ!」
メイ「きな子燃えてんな~。」
夏美「モチベーションが高いのはいい事ですの~。」
四季「張り切り注意報……。」
恋「では、また来ますね命さん。」
すみれ「無理しないこと、いいわね!」
可可「お邪魔しまシタ~。」
千砂都「あ、かのんちゃんはまだ居て良いからね?じゃね~!」
かのん「……い、行っちゃったね。」
「嵐のような騒がしさ……でも、なんか懐かしいな。」
かのん「この光景が戻ってくれて……本当に良かった。」
「……だな。」
かのん「じゃあ…私も戻るね。
私も、留学までまだ時間あるからお見舞いに来るからね!」
「ん、ありがとうな。気をつけてな。」
手を振り、病室を後にするかのんを見送り……再び天井を眺める命。
(……早く自力で歩けるようにしないとな…せめて、かのんが留学する日くらい
見送りに行きたい……頑張らなくちゃな……。)
1人、決意を新たにする命だった。
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