We are The Super STAR!**   作:A×K(アツシくん)

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スパスタ2話前更新気持ちよす(略)


第13話

【朝】

 

 

かのん「はぁ、結局歌える方法が分かんないまま前日を迎えちゃった…」

千砂都「…こうなると…ぶっつけ本番…に、なっちゃう…よね…」

かのん「…もう歌無しで踊るしか…」

 

千砂都「ダメだよっ!せっかく命が作ったのに!」

かのん「…そう、だよね…」

千砂都「かのんちゃん…」

かのん「…さっ!命くんの応援、行こっか!」

千砂都「…うん」

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

可可「あっ、千砂都サーン!かのんサーン!」

かのん「お待たせ、可可ちゃん!」

千砂都「ごめんごめん~っ」

 

可可「さぁ、早く行きまショウ!メーさんの出番が終わってしまいますヨッ!」

かのん「大丈夫大丈夫っ、そんな焦らなくても試合はまだだよ♪」

 

千砂都「可可ちゃん、野球の試合見るのってもしかして初めて?」

可可「ハイっ、可可は運動が苦手ナノで、見る方を楽しみたいと思いマス!」

千砂都「そっか~、見たらびっくりするよね、かのんちゃんっ♪」

 

かのん「な、なななな、なんで私に聞くのっ!?///」

千砂都「そりゃ~…ねぇ~???」

可可「……んん~…????」

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

可可「オーっ、ここが西結ヶ丘デスか!」

かのん「凄いね、学校の真向かいにグラウンドがあるなんて」

千砂都「音楽の結ヶ丘、スポーツの西結ヶ丘って呼ばれてるくらいだからね…って言っても、有名なのはテニスやサッカーで……」

 

 

可可「…負けてまセンか?メーさん達の方」

かのん「……じゅ、12-0…命くんはまだ出てないみたいだけど…」

可可「また打たれたデス!」

千砂都「こりゃ~、一方的だねぇ…」

 

 

 

 

 

 

野球部員A【つ、強すぎる…なんで練習試合の相手がここら辺の地域で一番強い高校なんだよ…】

野球部員B【も、もう投げたくない…】

野球部員C【か、監督!】

野球部監督【む、むむむ…っ…】

 

 

 

 

「……ったく、投げる気ないなら変わってくださいよ

こっちはとっくにウォーミングアップ出来てるんすから」

野球部員A【お、お前っ…1年のくせに…っ!】

「マウンド上がったら、1年も3年も無いっしょ

…って事で、良いですよね監督さん」

野球部監督【…わ、分かった…】

 

 

 

 

 

 

 

可可「メーさんです!」

かのん「…やっぱりかっこいいな…命くん」

千砂都「…かのんちゃん」

かのん「…えっ?」

 

 

 

 

 

相手チーム野球部員A【おいおい、アイツ1年か?】

相手チーム野球部員B【もう試合諦めたってか、笑えるわ】

 

 

 

 

 

 

野球部員C【…お、お前何投げれるんだ?何も打ち合わせもしてないのに…】

「ストレート」

 

野球部員C【…え?】

「ストレート1本、以上

コースはそっちに任せます、打たせやしないんで」

 

野球部員C【お、お前…ストレートだけって…!】

「それだけで十分な相手ってことっすよ」

野球部員C【……分かった、打たれても知らないからな】

「どーも」

 

 

 

 

 

 

 

 

千砂都「今は、歌うことは…出来なくても…それでも、こんな状況でも…声に出して、言えること…あるんじゃないのかな?」

かのん「…声に…出して…」

 

千砂都「一歩勇気、踏み出してみようよ!」

可可「かのんさんなら出来ます!」

 

 

 

 

かのん「………分かった…………すぅ……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かのん「命くん────────っ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

かのん「……────────頑張れっ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かのんらしいな…でも、度胸見せつけられたら…俺も応えなきゃいけないよな」

野球部員C(コイツの球…何球しか見てないが…そんなに…)

 

 

 

 

 

相手チーム野球部員A【ホームランで畳かけろ~!】

相手チーム野球部員B【打ち抜いちまえ~!】

 

 

「……これが………」

 

 

 

「…俺からのエールだ…っ!!!!」

 

 

 

 

 

 

シュッ…………。

 

 

 

スパァンッ!!!

 

 

 

 

相手チーム野球部員A【…えっ?】

野球部員C「…なっ…」

審判「…あっ……ス、ストラーイク!」

 

 

相手チーム野球部員B【……速くないか?あれ…】

相手チーム野球部員C【何キロ出てんだ、あれ…】

 

野球部員C(体感だけの話だが…コイツ…150前半はあるぞ…っ?!)

「…しゅっ!」

 

 

スパァンッ!!!

 

審判「ス、ストラーイク!バッターアウト!」

野球部員C「三球…三振…」

野球部員C(それも、全て構えたコースにほぼ来ている…)

 

監督(まるで2段階くらいブーストがかかったかのようなノビをしている…とんでもない怪物だ…)

審判「ストライク!バッターアウト!」

 

野球部員A「三者連続三球三振…」

野球部員B「しかも、1度もバットを振らせなかった…」

 

「振らなかったんじゃねーよ、振れないんだよ」

相手チーム野球部員A【くっ…!】

 

 

 

 

 

可可「…あれ、本当にメーさんデスか?」

かのん「あはは…命くん、ああなるとスイッチ入っちゃうから…」

千砂都「んで、毎回応援に駆けつけてるかのんちゃんから見て、今日の命の調子はどうなの?」

 

かのん「…調子、いいと思うな…それに、なんだか楽しそうに投げてるしっ!♪」

可可「そこまで分かるんデスかっ!?」

 

かのん「なんとなくねっ」

千砂都「かのんちゃんも、何か感じたんじゃないかな?」

かのん「…うんっ…何かね…上手く伝えられないけど…今ならなんでもできそうな気がするっ!」

千砂都「幼馴染のパワーは凄いね~」

かのん「ちーちゃんも幼馴染でしょっ!?」

 

千砂都「いやぁー、2人の熱ーい雰囲気に入る余地はないからね~♪」

かのん「も、もうっ、またそうやってからかって~!///」

可可(否定はしないんデスね…)

 

 

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

【その日の夜】

 

 

かのん「試合、負けちゃったね」

「気にしてないさ…それより特大の応援、ありがとよ」

 

かのん「ううん、私は何も…」

「歌えそうか?」

 

かのん「…あのね、そっち行っていいかな?」

「…ん?…いい、けど…」

 

かのん「じゃあ、行くから玄関開けておいてっ」

「玄関?窓から来るんじゃないのか?…って、聞いてないし…」

 

 

 

 

玄関を開けると、かのんはギターを片手に命の家へと上がった。

「…ギター?」

かのん「話は、命くんの部屋で…」

「………うん???」

 

 

 

 

命の部屋に入ったかのんは、ギターを置いて命の手を握った。

「…かのん?」

かのん「フェスで1位を取るのも大事…だけど…私は今回のライブ…命くんのために歌いたいっ!」

 

「…かのん…」

かのん「…だから…明日みんなの前で聞いてもらう前に…命くんに聞いてほしいの…いい、かな?」

「…いいのか?独り占めして」

かのん「…ううん、して欲しいの…独り占め」

「…分かった、聞かせて…かのんの歌声」

 

 

ゆっくり頷いたかのんはギターの音色と共に歌声を発した。

その歌声は自信に満ちたこれまでのかのんとは違う歌声のようだった。




次回:初ライブ


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