We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
やっぱりのんちゃん好きだわ……。
かのん「やっほ、命くんっ♪」
ひょこっと病室の扉から顔を出すかのん。
しかし、命からの返答が無かった。
かのん「……あれ……命くん?」
恐る恐る近づいてみると……。
「……すぅ……ぐぅ……。」
かのん「良かった…寝てるだけだった……。」
ほっと胸を撫で下ろして寝顔を見つめるかのん。
かのん(寝顔は……前と変わらないな…ふふっ、何か安心しちゃった。)
間近で見つめて1人笑うかのん。
……そんな微笑ましい光景をぶち壊すノックが響いた……。
コンコン。
かのん(あれ…悠さんと曜さん…今日は来ないはずなんだけど…)
コンコン、コンココン、コンコンコンコン。
かのん「な、何その変なノック……っ!?」
「……んぅ…どうしたのさ、かのん……。」
狼狽えるかのんの声で命が目を覚ました。
???「ようやく……ようやく来ることが出来ました……!」
かのん「……この声って……。」
「…………かのん、門前払いしてくれ……。」
怪訝な顔をして、手を払う命。
しかし、そんな忠告を無視しながら…その人物は中に入ってきた。
聖良「目を覚ましたんですね……命……っ……!」
「……ここ病室ですから…もう少しボリュームを……。」
聖良「本当に良かった……良かったです……っ!」
何故か、かのんの手を握りブンブンと振る聖良。
引き攣った笑顔のまま何とか対応するかのん。
「……はぁ……何しに来たんですか……。」
聖良「何って…お見舞いですよ、お見舞い!
曜さんからお電話をもらった時は自分の耳を疑いましたが…。
こうして、命を見るまでは信じない!と…菊泉をサボ…
こほん、臨時休業してやって来たのです。」
「……どちらにせよ、すんごい事しでかしてるのは分かった…。」
聖良「いや~、命に褒められるなんて~…」
「この人は耳が凍傷にでも遭ったのか」
かのん「あ、あはは……。」
聖良「そんな事より!」
「そんな事って。」
聖良「お体は大丈夫なんですか?ちゃんと食べていますか?枕は合っていますか?」
「……後半になるにつれて趣旨がズレてきてる気がする…。
と言うか…一度にそんなに質問しないでください、出禁にしますよ…。」
聖良「……出禁…それは……出来ん!」
「かのん、俺の代わりに頭叩いていいよ。」
かのん「で、出来ないよぉ!」
聖良「……まぁ、それだけ話せるのなら心配はいりませんね。
……ですが!リハビリを頑張ろって無理をしたりするのは絶対にいけませんよ。
頑張りすぎるところは親子よく似ているのですから。」
「……急にまともなこと言うんだよな……この人。」
聖良「……はっ!そうでした、今日は''ある物''持ってきたんです。」
「ある物?」
かのん「何ですか?」
ゴソゴソとカバンから何かを取り出す聖良。
出てきたのは……。
かのん「……色鉛筆?」
「と……ノート2冊?」
聖良「はい、ただのノートとスケッチブックです。」
「……何でコレを?」
聖良「ノートは歌詞を書いたり…まぁ、文字を書くリハビリ用に、と。
こちらは……深い意味はありません、気晴らしに絵でもどうでしょうか?」
「絵か……」
聖良「特別に私の絵も1ページ目に描いてありますよ!♪」
そう言って意気揚々と聖良が自作のイラストを見せてきた。
「……なんですか、7色の背びれにちっちゃい羽に…のほほんとした顔の…怪獣?」
聖良「ひ、酷い……自信作なのに……!」
かのん「あ、あーーっ!凄いですよ!可愛い!うん、可愛い!」
聖良「ふふん、もっと褒めてくれて良いんですよっ。」
(……ああは言ってるけど、なんだかんだ気にかけてくれてるんだな…ありがとうね、聖良さん)
聖良「……はっ!
今なんか褒められた気がします!」
「気のせいなので早く帰ってください。」
聖良「いいえ、2泊3日します。」
「……だと思いましたよ。」
かのん「め、命くんのお見舞いは私の担当ですからねっ!?」
聖良「ぬぅっ…!ライバル…燃えますね……!」
かのん「ま、負けませんから……!」
(……俺、蚊帳の外だなぁ……。)
きな子「お、遅れてすまないっす~……!」
聖良「出ましたね、第三勢力!!!」
きな子「っす~~~~!?」
「あの、ここ病室……。」
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