We are The Super STAR!**   作:A×K(アツシくん)

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17話

【病室】

 

かのん「命くん、調子は────」

 

かのん「……あれ……?」

そこに、命の姿は無かった。

 

かのん「どこ行っちゃったんだろ……。」

あの体で病室の抜け出す事なんてまず出来ない。

そう遠くへは行ってないと考えたかのんは命を探しに行った。

 

 

 

……………………………………

 

 

かのん「おかしいなぁ……カフェテリアにも居ない……。」

屋上、カフェテリア、ロビー……考えられる場所は全て探し回った。

 

かのん(……何かあったのかな……)

ザワっとした気持ちがかのんを不安に駆り立てる。

連絡もつかない、病室にも戻っていなかった。

 

かのん「……命くん。」

看護師「あぁ、冴木さんなら─────」

かのん「……えっ?」

 

そこに通りかかった看護師が思いもよらぬ発言をし…かのんは目を丸くさせた。

 

 

 

 

 

 

【とある一室】

 

 

 

「はぁっ……はぁっ……!」

そこには、大粒の汗をかきながら力の入らない体を何とか震え立たせる命の姿があった。

 

かのん「命くん……。」

声をかけようと、中に入ろうとした時だった。

 

悠「─────待って。」

かのん「っ……悠、さん?」

後ろから悠に呼び止められた。

そこには、曜の姿もあった。

 

悠「入りたくなる気持ちは分かるけど…アイツのためでもある、そっとしてあげて欲しい。」

かのん「……それって……。」

 

曜「命にも釘を刺されちゃってね、''早く元に戻れるように自分で何とかする''って」

かのん「……命くん。」

悠「……ったく、カッコつけやがってよ…。」

 

 

「……っ…往復で歩き終わるまで…約5分…かかりすぎだな……。」

悠「早く元気な姿をかのんに見せるんだって…張り切ってたよ。」

かのん「…………………………。」

 

 

心配と嬉しさが織り交ぜられる中……じっと命を観察するかのん。

かのん「……すいません、私やっぱり……っ!」

悠「あぁ、ちょっ─────」

 

かのん「命くん!」

「……っ……!?……かのん、なんで……。」

かのん「……水臭いよ、もう。」

「…何でここが分かったんだ…。」

かのん「看護師さんが教えてくれたから、最初に聞いた時にはびっくりしちゃった。」

「…………悪い、格好悪い姿見せちまって。」

 

 

 

かのん「…………………………。」

顔を背け、ポツリと呟く命に対して、かのんは─────

 

 

 

 

かのん「……はぁあああぁああぁああぁ~~……

大きなため息をついた。

これには命も驚いた表情を隠せなかった。

 

かのん「知ってるよ、今の命くん…らしくないもん。」

「なっ─────」

かのん「弱気だし、元気もないし。」

「……そ、そうかもしれないけど……!」

かのん「───でもね、そんな命くんでも私は好き。

それに……ずっと支えるって決めたんだから。」

「…っ………かのん。」

 

かのん「そんな事で隠し事なんかしないっ!……ね?」

「………………ごめん、かのん。」

 

かのん「ん、謝れて偉いねっ♪」

「ちょっと…肩貸してくれないか……?」

かのん「はーい、仕方ないな~♪」

 

 

 

 

悠「……かのんちゃんの方が一枚上手だったね。」

曜「かのんちゃん自身も…命と一緒に色んなことを乗り越えてきたからね……。」

 

 

 

 

 

かのん「あ、あの~……命くん?

立つのにも力が必要なのは分かるけど……何で私の胸を掴んで支えにしてるの……?///」

「……ごめん、わざとじゃない……から。」

かのん「う、嘘だよねっ!?///」

「……き、気のせいだから……。」

かのん「全く離そうとしないあたり……説得力無いよぉ~……///」

 

 

 

 

 

曜「……何だか、私たちに似てきたね?♪」

悠「こっちを見ながら言わないでくれ、曜ちゃん……。」

曜「えぇ~?……悠くんも昔は~……。」

悠「わーわー!!」

 

 

 

 

 

……………………………………………………

 

 

 

【その日の夜】

 

 

 

千砂都「へぇ~、命も少しずつ元気になってきてるんだねっ。」

かのん「うんっ……留学が終わるまでに……って、頑張ってくれて…私、嬉しかったな。」

 

千砂都「こりゃ~、留学で成長した姿を見せれなかったらお仕置されちゃうね~♪」

かのん「え、えぇっ……!?……でも、命くんからのなら……うん……///」

千砂都「ありゃ、フレームアウトしちゃった。」

 

 

すみれ「フレームアウトしちゃった。……じゃないわよ!私たちを蚊帳の外にしないの!」

千砂都「あ、居たんだ。」

すみれ「最初から居たわよ!千砂都、分かってて言ってるでしょ!」

千砂都「あっはは~。」

 

可可「デスが…あまり詰め込みすぎると疲れちゃう気がしマス……。」

恋「そうですね…何か気分転換になるような事…出来たらいいのですが…。」

千砂都「って事で、かのんちゃん何か発案よろしく!♪」

かのん「う''ぇええっ!?わ、私っ!?」

すみれ「物凄い勢いでフレームインしてきて…忙しい子ね、ホント。」

 

千砂都「流石に外に出る事は出来ないから、なにかそれ以外で良い案よろしくっ♪」

かのん「えぇええっ~~…………っ!?」




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