We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
【その日の夕方 病院】
千砂都「やっほ、めーいっ♪」
「ごめんな、面会時間ギリギリに呼びつけて」
千砂都「いーえっ。
本当に戻ってきてたんだね、かのんちゃん。びっくりっ。
…とか言って~…やっぱりオバケなんじゃないの~?♪」
と、笑いながらかのんに抱きつく千砂都。
千砂都「あははっ、本物だった♪
何か暫く会えないんだろうなって思ってたから嬉しくなっちゃうね。」
かのん「私も。」
千砂都「みんなも、顔を見れれば喜ぶはずだよ。」
かのん「……うん、そうだね。」
「……本題はそこじゃないだろ?」
かのん「……うん、あのね…私……。」
かのん「マルガレーテちゃんに歌を教えるために結ヶ丘に残る事になったの。」
千砂都「マルガレーテちゃんに……」
かのん「マルガレーテちゃんはLiellaに勝ちたい、その気持ちは揺らがない。
私…マルガレーテちゃんの気持ち、分かるんだ。
受験に失敗して、サニパさんに負けて…どうしても勝ちたい…乗り越えたいって思った。」
千砂都「だから、マルガレーテちゃんもきっと……。」
かのん「……うん。」
かのん「私が居なくなって、Liellaの皆は今まで以上にやる気に満ちている。
それぞれがそれぞれに最大限に頑張ってて、安心できた……だから……だから……その…。」
「……かのんとしては、マルガレーテの所に行きたい…そう決心したから呼んだ…だろ?」
千砂都「……かのんちゃん。」
かのん「……でも、これが1番良い選択なのか、分からない。」
千砂都「なるほどね、そういう事か。
私は、かのんちゃんに戻ってきて欲しい、もちろんマルガレーテちゃんの気持ちも大事にしたいけど。」
かのん「……ちーちゃん。」
千砂都「でも、急がなくていい。」
かのん「えっ……。」
千砂都「今は、ここにかのんちゃんが居てくれる事が素直に嬉しい。
自分の信じる道を突き進むかのんちゃんで居て?
……まずは、おかえりなさい、かのんちゃん。」
……………………………………………………………
【帰り道】
かのん(自分の信じる道……か……)
かのん「あれ……この曲……って……。」
ふと、視線を向けると…そこには、自分が初めて立ったステージがあった。
そこに居たのは……。
かのん「……マルガレーテちゃん。」
しかし、マルガレーテの歌を聞く観衆は……全く居らず……。
歌い終わっても、鳴る拍手は疎らだった。
かのん「…………!」
何かを決意したかのんは家路に急ぐのであった。
………………………………………………………………
【次の日】
かのん母「また朝のおはようメッセージ?ラブラブね~。」
かのん「もうっ、茶化さないでよ~!」
ありあ「行ってきま~す!」
かのん母「行ってらっしゃい~!制服似合ってるわよ~!」
かのん「結ヶ丘に来れば、一緒に登校出来たのに~……。」
かのん母「貴方の姿を見て、新しい事にチャレンジしようって本人なりに考えているみたいよ。」
かのん「ふふっ…私も、命くんからの受け売りなんだけどねっ。
さっ、行ってきまーす!」
【朝練中】
メイ「スクールアイドルとしての1日の計は、朝練にあーーーる!」
可可「デーースーー!」
四季「……初耳。」
メイ「何をぉ~!?これはあのかの有名なAqoursのリーダー、高海千歌さんが言ってた名言で……!」
夏美「朝から元気ですの~……。」
かのん「元気が一番!だよ!」
夏美「ほ~らぁ~……あまりの元気の良さにかのん先輩の幻聴も…………。
──か、かのん先輩~っ!?」
すみれ「ど、どういう事っ!?」
恋「留学は……!?」
きな子「ほ、本物っす~っ!!」
可可「这样的白痴~!?」
【結ヶ丘女子高等学校 屋上】
可可「ど~して、かのんがニホンに~っ!?」
かのん「ずっと言えなくて、ごめん。」
恋「他の生徒会の皆さんも知らないはず……。」
メイ「び、びっくりだせ……。」
かのん「私、この学校に残る事になった。
ウィーンに行くのは、少しお預け。」
千砂都「私も、昨日かのんちゃんから聞いて、びっくり。」
すみれ(って事は…命はその前から知ってた…って考えるのが妥当かしらね。)
メイ「先輩が、戻ってきた…!」
夏美「ですの……!」
恋「また私達…!」
四季「一緒に……」
可可「可可、嬉しいデス!これでまた共にラブライブを目指せますね!
目指せ連覇デス!優勝デス~!」
かのん「─────可可ちゃん、私ね。」
かのん「私ね……Liellaには、戻らない。」
可可「……………………えっ?」
千砂都「……かのんちゃん。」
夏美「どういう事ですの…?」
四季「意味不明…」
すみれ「……かのん、説明してもらえる?」
かのん「私、向こうに行っても…みんなの気持ちに負けないよう自分ももっと大きくなるって思ってた。
そう考えたら、頑張ろうって思えた。
……今Liellaに戻ったら、私の気持ちも皆の頑張ろうって気持ちも元に戻っちゃう。」
きな子「そんな……。」
可可「なら、かのんはどうするのデスか?
もう歌わないのデスか?」
メイ「そ、そうだよ!辞めちゃうのか、スクールアイドル…!」
かのん「ううん。私、ウィーンの学校から
マルガレーテちゃんに歌を教えて欲しいって頼まれたの。」
メイ「も、もしかして……アイツの所に…!」
かのん「─────うん。」
すみれ「嘘でしょ……それは…かのんの決断なのよね。
命は、知ってるの……。」
かのん「知ってるよ。命くんにも曜さんにも相談した…その上での決断。」
夏美「かのん先輩が……。」
千砂都「私たち、ライバルになっちゃうね。」
かのん「でも……ただ離れるわけじゃない。
───いつか、1つのチームになるために!」
千砂都「…………!」
かのん「2つのグループが競い合って…互いに切磋琢磨しあえば
もっともっと成長できる…良い歌が生まれる。」
四季「成長……。」
かのん「それが出来たら…きっと、皆納得できるゴールが見つかる気がする。」
千砂都「いつか……。」
メイ「いつか1つに……。」
かのん「2つのグループが高めあった先に今よりもっと素敵な未来が待ってるはず。
今はまだ離れていても、互いに競い合って1番素敵なスクールアイドルを結ヶ丘に作りたい!」
すみれ「……そう……なら……手加減しないわよ」
可可「…可可、まだよく分かりません…。」
きな子「かのん先輩…それでも……それでもきな子は寂しいっす…!」
かのん「ずっと近くにいるよ、だからそんな顔をしないで。
いつか1つになる日を……目指して!」
【そして……】
ウィーン「スクールアイドル部です。」
かのん「ほらほらっ、もっとお腹から声出さないと誰も振り向いて貰えないよ?」
ウィーン「うるさいわね、放っておいてよ!」
かのん「はいっ、これ。」
ウィーン「……なに?」
かのん「名前、書いてきたよ?」
ウィーン「……ふぇっ?」
かのん「入部届。私、入部を希望します。」
ウィーン「ひぇっ?!?」
かのん「3年生の、澁谷かのんです!」
ウィーン「う、うううう、嘘でしょっ!?
あ、アンタが私とスクールアイドルぅ~っ!?」
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