We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
【次の日の朝】
「ふぁ……ぁ…投げた後の痛みは残ってない…と」
曜「おはよう、命」
「おはよう、母さん」
かのん「ぅん…ふぁ…おはよ~…命くん…むにゃ…」
「かのん…今日本番だろ?」
曜(…えっ…確かに昨日の夜ウチに上がってきたのは分かってたけど…かのんちゃん、部屋着乱れてるよっ!?…もしかして、もしかしちゃった…っ!?!?)
「それに、寝相悪すぎ…シャキッとしなさい」
かのん「あはは~っ、ごめん~…♪」
曜(何事もなく服の乱れを直したっ!?…あー、普通に寝てただけなんだ…相変わらずというか…悩ましいというか…)
「……どうしたの母さん…頭なんか抱えて」
曜「いや、何か…残念だなーって…」
「…?」
かのん「……っ!!?!?!?///
お、おはようっ、命くんっ!///」
「やっと目が覚めたのか…って、なんで自分の体抱きしめながら後ずさりしてるの…」
かのん「い、いやーーーっ???///
朝ごはんまだだから、お腹の音が聞こえないように…って、ね??あは、あははーっ!///」
「変なかのん…」
曜(命もだからね…)
【朝ごはんの後】
曜「はいっ、これ!♪」
かのん「これが…衣装…」
曜「命の作詞にイメージした衣装!曜の自信作だよっ!」
「…着てみないのか?」
かのん「気になる…けどっ、可可ちゃんにも見せないといけないし…
ごめん、ね…命くんに独り占めさせてあげれなくて…」
「ステージが一番近くで見える特等席で応援してるから安心しろ」
曜(……あれ?…やっぱりこの2人なんかあったよね??よね??)
「…んじゃ、唐の奴んとこに行くか…って、母さん?」
曜「あ、ううん!なんでもないよ〜っ!」
「…そう?…行ってくるよ」
かのん「曜さん、本当にありがとうございますっ!」
曜「いいっていいって♪
それよりも、ライブ頑張ってね!」
かのん「はいっ!」
──────────────────────────
【その道中】
かのん「…ごめんね、持たせちゃって」
「荷物係はいつもの役目だろ?」
かのん「えへへ、そうだったね…………ね、命くん?」
「ん?」
かのん「…その、手…握ってもいいかな…?」
「手?…別にいいけど…」
かのん「…えと、じゃあ…///」
慣れない様子で指を絡ませるかのん。
命は特に気にも留めずに前を向いていた。
かのん「…やっぱり、男の子の手…って感じ…だね///」
「…どうしたんだ、お前……………あっ、もしかして!」
かのん「っ?!?!?///」
なにかマズいと思ったのか、かのんは目を見開いた。
「…高校生になって、甘えん坊が加速した?
子供じゃないんだから、そろそろ成長しろよー」
かのん「……あ、あはは……成長してないのは命くんも同じだよ…」
苦笑いをし目を細めるかのんだった。
かのん「…それに、命くんの前くらい…甘えん坊で居させてよ…///」
「かのん?この前から思ってたんだけど聞き取りにくい事を言うくらいならはっきりと言ったら?」
かのん「言えるわけないよぉ!///」
「…え、なに…言えないことをボソボソ言ってたの…?」
かのん「…だ、ダメだこりゃ…」
何かを諦めたのか、かのんは大きなため息をついた。
────────────────────────
【可可の家】
かのん「これ、衣装だって!」
可可「はわ~…っ!!!Aqoursデス!可可達はAqoursになったのデス!」
「なっとらんなっとらん」
可可「着替えてきマース!」
「はいはい、気持ちはわかるけど、今汚したりしたら大変でしょ?
本番まで我慢しとくの」
可可「…うぅー…ハイ、デス……それより、かのんさん…歌の方は…」
かのん「…可可ちゃん、聞いてて…っ!」
立ち上がったかのんは、ゆっくりと歌声を響かせ始めた。
可可「…かのんさん…」
かのん「私…もう大丈夫っ!だって、可可ちゃんがいる!ちーちゃんもいる!…それに…」
「…?」
かのん「命くんだって、そばにいるから!」
可可「スバラシイアオハルデス~…っ!!!」
何度もパチパチと手を叩く可可。
「…ま、まぁ感動はライブ終わりまで取っておこうよ…な、唐」
可可「…不思議に思ってたのデスが…可可のことは唐って言うんですよね、メーさん」
「…変か?」
可可「可可と呼んでもらえた方が可可も嬉しいデス!」
「…えっと…可可…さん?」
可可「50点デース、コンチクショ~1号」
「…え、コンチクショ~1号って俺の事?」
かのん「…知らない…っ」
「かのんさん???」
「…もーっ…可可?」
可可「はいっ、可可デス!♪」
「…やれやれ、かのんと違って呼び慣れてないっての…」
かのん(…命くんのバカ…っ)
「何拗ねてんだよ」
呆れたような顔で命は頭を撫でた。
かのん「…ちょ…別に拗ねてないし!///
…もう!最後の確認するよ!」
「へいへい」
可可(かのんさんは分かりやすいデスね~…)
そうして、ライブへの最終調整が粛々と行われてた…。
────────────────────────
【ライブ会場】
かのん「うわ~…っ!すごい人…!」
可可「流石スクールアイドルっ!ライブデース!」
「…周り、女が多いんだな」
可可「そりゃー、スクールアイドルのライブデスからっ♪」
「…ふーん」
かのん「…ど、どうしよう…緊張しちゃう…」
「かのんなら出来る…っていうか、出来てたんだし大丈夫」
かのん「…でも…」
「…分かった、なら俺と約束してくれ」
かのん「…約束…?」
「もし、ステージに立って…昔の事や歌えないかもって不安な気持ちが出てきたらさ」
そう言うと、命は天を指さした。
「上を見上げてみろよ」
かのん「…上?」
可可「かのんサーン!ライブのスタッフさんが呼んでマスよー!」
かのん「えっ?!……あ、う、うん!!
…そ、それじゃぁ…命くん、また後でね…っ!」
「おう、気張ってこい」
結局、命が言った事が分からないままかのんは舞台裏へと消えていった。
「…さ、俺も移動するかね……………ん?」
すみれ(…コソコソ)
「…あいつ………確か、かのんのクラスメイトの…」
すみれ(…じーっ)
「何してんだ?」
千砂都「おっ、命ー!早いじゃーん!」
「千砂都……見失ったか…」
千砂都「…?」
「いや、なんでもない…かのん達の出番、すぐらしいぞ」
千砂都「そうみたいだねっ、間に合ってよかった~…!
頑張れーっ!クーカー!」
「…クーカー?」
千砂都「そうっ!かのんちゃんと可可ちゃんで、クーカー!」
「…安直だなぁ…」
曜「いーじゃない?親しみやすそうだしっ♪」
「母さんっ…!?」
悠「毎年見に来るって曜ちゃん言ってたの忘れたのか~?」
「父さんまで…!」
かのん母「私たちも」
ありあ「いるよ~っ」
「お2人まで…!」
千砂都「…あっ、あれってサニーパッションじゃない?」
「…サニー…パッション?」
曜「ここらへんで有名なスクールアイドルだよ
結構レベル高いって評判みたい」
悠「へー、何かSaint Snowみたいだな」
曜「向こうはSnowでこっちはサニーって真逆だよ、悠くん」
悠「…比喩的な表現じゃなくてだなあ…」
千砂都「あっ、出てきたよ!」
ライトアップされたステージには2人が立っていた。
かのん母「あれが…かのん?」
ありあ「きれ~…」
悠「曜ちゃんの自信作…だな」
曜「…大丈夫かな…2人とも…」
悠「…え?」
千砂都「…何だか、手が震えてるような…」
「…かのん………」
すみれ(…じーっ)
「…またアイツいるよ……」
千砂都「命、大丈夫だと思う?……………あれ、命?」
悠「どこ行ったんだ、アイツ…」
すみれ「なるほどねぇ~…スクールアイドルのライブフェス…通りでスカウトが街に居ないわけね…でも、ここじゃ見えにくいわね…もう少し前に…」
足元に気を配ってなかったせいか…すみれは何かに足をひっかけた。
すみれ「フンギャロっ!」
「おい、お前────────」
その瞬間、辺り一帯の明かりが消えた。
千砂都「えっ、な、なになにっ!?」
悠「トラブルか?…よりによって、2人の出番の時に…!」
曜「もしかして…命…?」
悠「アイツはそんなヘマをしないし、頭が回るタイプだから違うと思う…けど、一体…」
すみれ「…あ、あう…」
「おい、盛大に転げてるんじゃねぇよ、起きろ!」
すみれ「…はっ!スカートの中見た!!」
「見るわけねぇだろ、それよりはよどうにかしろ!」
すみれ「…え?…あっ!…や、やっちゃった!!!
やっちゃったったら、やっちゃった!!!」
慌てふためいてコードを手に取るすみれ。
その頃、ステージでは…。
可可「ど、どうしまショウ…かのんさん…っ!」
かのん「……ぁ…あ、ああぁっ…」
可可「かのんさんっ…?!」
かのん(思い…だしちゃう…あの時の…記憶…っ…)
目の前が真っ暗になった嫌な思い出がフラッシュバックされた。
逃げ出したい…そんな気持ちを止めたのは彼の言葉だった。
【不安な気持ちが出てきたらさ…上、見上げてみろ】
かのん「…あっ…上…空…っ!」
可可「…空…デスか?」
2人が上を見上げると…そこには、1つの星が燦然と輝いていた。
可可「…わぁっ…」
かのん「…私…プレッシャーで、周りが…見えてなかったのかも、しれない…こんなにも…星が輝いてるのに…分からなかった…」
可可「…行きまショウ…かのんさんっ!」
かのん「…うんっ、行こう!(きっと、命くんなら…こんなピンチでも、助けてくれる…!)」
(空を見たな…イレギュラーとはいえ、タイミングとしては言う事なしだ)
すみれ「わ、分からないぃ~っ!!」
「どけ」
すみれ「ちょ、なんなのよ~っ!!」
「…歌いだせ…かのんっ!」
かのん(受け取ったよ…命くん!)
明かりがついた瞬間、かのんを皮切りに歌い始める
タイトルは…''Tiny Stars''
知ってか知らずか…星が輝く日に相応しい曲となった。
千砂都「…すごい…凄いよ、かのんちゃん、可可ちゃん!」
曜「…やっぱり似てるなぁ…かのんちゃん」
悠「…千歌に…だろ?」
曜「歌にいくつもの想いや気持ちを乗せる感じ…そっくりだよ」
悠「…じゃ、スクールアイドルの素質ありってことだ」
曜「リーダーの血がまだ蘇る?♪」
悠「あの二人をサポートをするのは俺では無いよ
…ま、そのおバカさんは今この場に居ないけどな」
すみれ「ギャ、ギャラクシ~っ!!」
「あ、待て!お前!」
その言葉にビクっとしたすみれがこちらを振り返った。
すみれ「も、申し訳ないことしたって自覚はあるわ!
でも、アンタを認めてなんかこれっぽっちもないんだからね!」
そう言うと、すみれは走り去ってしまった。
「…なんだ、あいつ」
追いかけても仕方ないと思った命は、ステージの方を向いた。
「…最高に輝いてるな、かのん」
(俺が書いた詞を…かのんが歌う…か…
なんだろうな、この気持ち…言葉に出来ない…不思議な気持ちだ)
歌い終わり、観客に向かって頭を下げるかのんと可可を見て…
静かに笑う命だった。
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