We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
【中庭】
冬毬「前回の優勝グループのセンターと衝撃のパフォーマンスを披露したマルガレーテのコラボレーション。」
冬毬「⋯興味を引くようなプロフィールにしてみました。」
ウィーン「良いんじゃない?」
冬毬「一旦、命さんにも確認はしてもらいますが。
現状のサイト閲覧数からすると、当日は5万以上の観客が視聴すると予想されます。」
ウィーン「5万⋯っ⋯。」
かのん「凄い⋯大きな野球場でもそんな入らないのに⋯。
つまり⋯5人に1人に評価してもらえれば⋯。」
冬毬「⋯はい、無事に目標達成できる、かと。」
【教室】
かのん「曲作りも終わったし⋯まず、マルガレーテちゃんが歌詞のアイデアを出してみてよっ。」
ウィーン「何で⋯私⋯?」
かのん「⋯?
だって、センターはマルガレーテちゃんでしょ?」
ウィーン「そ、それは⋯っ⋯。」
冬毬「⋯⋯⋯⋯⋯。」
ウィーン「⋯良いわ、やるわよっ、センター。」
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
【冴木家】
かのん「1、2、3、4、5、6、7、8⋯うんっ、2人とも良いよ!」
曜「特に、冬毬ちゃん⋯だっけ?振りが細部まで綺麗に行き届いてるね!」
冬毬「⋯注目を浴びたければこれくらいは必要、かと。
⋯ですが、お2人は出来ますか?」
ウィーン「ら、らららら、楽勝も楽勝⋯っ!
easy victoryよ⋯!」
曜(マルガレーテちゃんって、善子ちゃんみたいな立ち位置なのかな~。)
かのん「こらこらこら⋯見栄はらないの⋯無理だから⋯っ!」
冬毬「⋯では、次は衣装のチェックを。」
かのん「曜さん、お願いしても良いですか⋯?」
曜「ヨーソロー!腕が鳴るね~!♪」
かのん「────って⋯。」
曜「⋯ほわぁ⋯これはまた⋯。」
かのん「こ、これで歌うのっ⋯!?」
ウィーン「本気⋯?」
冬毬「この衣装で歌っていただけたら、利益も上がるかと。」
かのん「⋯利益?」
冬毬「今度のライブですが、私達だけ独自の課金システムを───」
曜「ストーーーーップ!!!」
かのん「よ、曜さん!?」
曜「それはスクールアイドルレギュレーション的にバツ!だーめっ!」
ウィーン「スクールアイドル⋯。」
かのん「レギュレーション⋯。」
冬毬「⋯手厳しい⋯。」
曜「⋯それはそうと、ライブで着ずとも⋯命が喜びそうな衣装だよね、かのんちゃん?」
かのん「そ、それは⋯っ!?///」
ウィーン「⋯ふーん、アイツこういうのが好きなの。」
曜「どちらかと言えば、衣装を着て恥ずかしがってるかのんちゃんを見るのが好きかもね。」
かのん「よ、曜さん!!///」
冬毬「⋯アンノーン⋯。」
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
かのん「ほらっ、ペース落ちてるよ!」
ウィーン「わ、分かってるわよ⋯!」
冬毬「もう少しで小休憩です、あとひと踏ん張りです。」
かのん「練習終わったら、美味しいご飯が待ってるよ!」
ウィーン「そんなもんじゃ吊られないわよ⋯!!」
かのん「曜さんが英気を養うために焼肉ご馳走してくれるって言ってたよ!」
冬毬「焼肉⋯スパシーバです。」
ウィーン「ハラミで腹満たしてやるんだから~!!」
冬毬「ペース上がりました。」
かのん「ダ、ダダダ、ダジャレ⋯?」
────────────────────────
【夜】
恋「いよいよ、今日なのですね⋯!」
メイ「やっぱ注目されてたぞ⋯!
マルガレーテとかのん先輩、夢の共演って!」
四季「1番ワクワクしてのは、メイ。」
メイ「なわけねーよっ!///」
夏美「冬毬も徐々に人気が出てきているようですの⋯。」
きな子「もしかして、冬毬ちゃんもスクールアイドルの事好きになってくれたんっすか!」
夏美「分かりませんの⋯ただ⋯一時の感情に流されるような子では無いので⋯それより⋯。」
メイ「どうした?」
夏美「いや⋯何でも⋯。」
「なーんか不穏な雰囲気がするんだよな。」
夏美「そうですの、上手くは言えない不安が────」
メイ「⋯⋯⋯って⋯。」
Liellaメンバー「「「えぇえぇ~っ!!!???!?!?」」」
可可「メーさんの幽霊デス~!」
メイ「いよいよ未練が残って成仏できなくなったか!?」
きな子「先輩~っ!」
「っとと、きな子ちゃんタックル強くなったな⋯。」
きな子「きな子センサーがしっかり反応したっす!先輩は本物っす!」
すみれ「あ、アンタ何してんのよ!?」
四季「病院⋯抜け出し⋯大事⋯。」
「いやいや、ちゃんと一時外泊の許可取ったから。」
恋「一言くらい言ってくだされば迎えに行きましたのに⋯!」
「まぁ、母さんと父さんにも言われたけど⋯こうして歩けて来れたんだし大丈夫だよ。
⋯でも、かのん達のライブ見終わったらすぐに戻らないとな。」
千砂都「⋯命も、やっぱり何か感じる?」
「⋯あぁ、杞憂⋯だったらいいんだけどな。」
すみれ「⋯かのん達には言ったの、見に来ること。」
「んいや、伝えてないよ⋯本番どころじゃ無くなっちゃいそうだしな。」
きな子「先輩っ、そろそろ始まるっす!お手を貸すっす!」
「あはは、きな子ちゃん⋯看護師みたいなこと言うね⋯。」
────────────────────────
【舞台上】
ナナミ「カメラテストー!⋯⋯うんっ、準備OK!」
ヤエ「もうすぐ前のグループが終わるから、もう少しで配信ね!」
ココノ「⋯でも⋯。」
かのん「⋯いよいよだね。」
ウィーン「⋯えぇ。」
かのん「緊張してる?」
ウィーン「誰がっ⋯!」
かのん「ふふっ、大丈夫!可愛いよっ。」
冬毬「しかし遅いですね⋯もう時間のはずですが。」
ヤエ「かのんちゃーん!もうスタートの時間なんだけど⋯。」
ココノ「ただ⋯視聴者の数が⋯。」
「⋯8000人⋯か。」
すみれ「これじゃ、どう頑張っても1万なんて無理じゃない⋯!」
夏美「ずっと心配してましたの⋯サイトには思ったよりも批判的なコメントも多くて⋯。」
可可「なんで批判的に?」
メイ「去年の東京大会が原因か?」
きな子「⋯あっ⋯!」
四季「マルガレーテちゃんの乱暴な発言⋯それに⋯。」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
恋「その⋯影響で⋯?」
千砂都「かのんちゃん⋯。」
かのん「そんな⋯っ。」
冬毬「1万以上の評価は、この時点で不可能と判断されます。
従って、歌う必要はありません⋯⋯⋯残念、ですが⋯⋯。」
かのん「嘘でしょ⋯。」
ウィーン「⋯⋯ふっ⋯そういう事ね。
笑顔になりたいと思ってた場所で不快な思いをさせたんだものね。
⋯⋯私の事⋯嫌いにもなる⋯この顔を見ているだけで腹が立つ人が居るって事よね⋯。」
かのん「⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
冬毬「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
千砂都「かのんちゃ────」
「⋯⋯⋯⋯歌ってよ!3人とも!」
かのん「⋯⋯っ!!!」
ウィーン「なっ⋯⋯。」
冬毬「⋯どうして⋯。」
「────これだけは言わせて。」
「諦めない事が⋯夢への手がかりだから。」
かのん「命⋯くん⋯。」
「⋯歌は想い⋯だろ?」
きな子「⋯そうっす!歌は想いっす!」
すみれ「結果よりも先に挑戦する気持ちを無くすなんて、らしくないわよ。」
かのん「みんな⋯。」
「マルガレーテ、本当の気持ちを信じて。」
ウィーン「⋯命⋯。」
夏美「⋯冬毬⋯。」
冬毬「⋯⋯⋯⋯っ⋯。
やりましょう⋯ここからがスタートなんです、私たちの。」
ウィーン「ここから⋯。」
かのん「⋯大丈夫、みんな見ててくれてる⋯1人じゃない。」
ウィーン「────今日は⋯私たちのライブを見に来てくれて⋯ありがとう
ここに来てくれた全ての人に⋯今、この声が届いてる全ての人に⋯私たちの歌が⋯届きますように。」
「⋯⋯⋯⋯うん、顔つきが変わったな。」
すみれ「⋯戻るの?」
「俺が出来るのはここまで、ちょっと無理しすぎたから帰りのに時間かかっちゃいそうだし。」
きな子「病院まで付き添うっす⋯!」
「ありがとうね、きな子ちゃん。でも大丈夫、父さん呼んであるから。」
すみれ「⋯また、アンタに助けられたわね。」
「それがマネージャーの仕事だろ?⋯それに、やっぱり目の前で見て⋯良かったって思えたよ。
早く万全にして、戻らないとな⋯あの場所に。」
四季「何時までも、待ってる。」
恋「どうか、ご無理だけはなさらないように⋯。」
夏美「バディ⋯冬毬の件、すみませんでしたの⋯。」
「厄介事は慣れてるから大丈夫だよ、それに1歩前進出来たならそれでOKさ。」
千砂都「かのんちゃんには、私の方から伝えておくね。」
「あぁ、また面会に来たら色々言われそうだけど⋯。」
千砂都「⋯ありがとね、命。」
「お礼を言われるような事は何もしてないよ。」
千砂都「本当はね、相談しようか迷ってたの。」
「そんな気はしてたよ。」
千砂都「やっぱり、Liellaには命が居なきゃダメ。
⋯だから、早く帰ってきてね。」
「ん、もちろんだよ。」
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