We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
【フェス翌日】
曜「新人特別賞おめでとう~っ!♪」
かのん「あ、ありがとうございますっ!…えへへ、まだ実感湧かないです、けど…」
可可「これで明日学校に行けば、憎き生徒会長も腰を抜かして承諾するに違いセン!」
かのん「…だと、いいけどね~…」
悠「……でも、驚いたな…命がこんな詞を作るなんて」
かのん母「命くんがっ!?」
ありあ「作詞したのぉ!?」
悠「……あれ、かのんちゃん言ってなかったの?」
かのん「……え、へへ……なんだか言いにくくて…///」
かのん母「……やっぱり付き合うべきよ、かのん!」
可可「そーデスよぉ!アタックです、アタック!」
かのん「か、簡単に言わないでよ~!///」
ありあ「あれ、そんな命さんは?」
曜「あー、この時間帯はいつも……」
────────────────────────
【ゲームセンター内 バッティングセンター】
「…………しゅっ!」
……スイングが甘い……集中できてない証拠だ。
「……くそ……」
フェス終了後の観客の感想をSNSで見た。
【すごい】や【新しいスクールアイドルの誕生か?】とか良い意見が沢山あった。
……が、その一方で。
【オレンジの髪の子可愛い】や【推しそう】などの異性と思われる投稿も散見された。
「…………………………」
確かに、かのんは可愛いだろう。
本人にはあまり伝えたことは無いが……少なくともその部類には入る。
しかし、それとは別で…………かのんに好意的な目が向けられるのが……。
────────俺には
────────────────嫌だ。と感じてしまった。
「……はぁ(練習、身が入らなかったな……)」
スクールアイドルをするのは、かのんの意思であって……俺の一方的な考えを押し付ける訳にはいかない。
(……どうしたんだ、俺)
らしくねぇと、頭を掻きながら帰ろうとした時だった。
すみれ「くっくっく……!!」
「……げ」
すみれ「……ぁ…………もおーーっ!!私ってば、いつもこう…………あら?」
「しまった……」
クレーンゲームで唸ってる……平安名……だっけ?を発見した。
すみれ「アンタは……昨日の……」
「……アンタって……俺の名前は冴木 命だっつの!パンツ丸出し野郎!」
すみれ「やっぱり見たんじゃないのよ!ジャリボーイ!」
「同い年だろうがよ!」
すみれ「ぐぬぬぬぬぬ……っ……!」
「……はぁ、んで……大丈夫なんかよ」
すみれ「……は、はぁ?」
「昨日コケたんだろ?……膝とか擦りむいてないか?」
すみれ「……べ、別に大丈夫ったら大丈夫よ、お節介」
「……これ、取りたかったのか?……オオグソクムシ……?」
すみれ「べ、別に欲しかったわけじゃ……!」
「……おりゃ、ほっ……お?おー?」
すみれ「えっ…………な、なんでなんでっ!?」
「ほい、GET……やるよ」
すみれ「……い、いいわよ!別に!」
「じゃあ、強制的に受け取らせる」
そう言うと、命はすみれの腕を掴みぬいぐるみを抱き抱えさせた。
すみれ「ちょっ…………あ、アンタねぇ~っ……!」
「んじゃな」
そう言って立ち去ろうとした時だった。
謎の女性【あの~……そこのお2人とも…少しいいですか?】
「……なんすか」
謎の女性【わたくし、こういう物なのですが……】
名刺を差し出すと、横にいたすみれがすぐに名刺を回収した。
すみれ「……芸能……事務所……ス、スカウトっ!?」
芸能事務所の女性【興味、ありませんか?】
「あー、そういうの結構なんで」
すみれ「な、なんでなんでっ!?超凄いことなのよ!?」
「って言われてもな」
芸能事務所の女性【貴方にも是非出てもらいたいものが……】
すみれ「わ、私ったら私~……っ!?キタキタキタキタ!」
芸能事務所の女性【それが──────】
すみれ「……は?」
────────────────────────
【帰り道】
「そう落ち込むなって」
すみれ「何よ、エキストラって……通行人役って……むっきー!」
「通行人役も大事な役?……だから」
すみれ「こっちは毎日毎日用もないのにあの通りに────」
「……お前、毎日あそこにいるのか?」
すみれ「やばっ……」
「……ま、深くは詮索しないけど」
すみれ「……アンタ……生意気なくせに…いいとこあるじゃない」
「一言余計なとこに関してはなんも言わねーよ、もう」
千砂都「………………あれ、命?…その隣にいるの……は???」
────────────────────────
【次の日の学校】
可可「晴れて、同好会としてスクールアイドル活動がスタートしマース!」
かのん「いきなり理事長室に呼ばれた時はダメかなって思ったんだけど……」
可可「初ステージにも関わらず、凄く評価され特別賞を貰ったことも要因の1つでシテ!」
かのん「曲も好きだって言って貰えて!もー、命くんや曜さん……それにちーちゃん様々って感じだよ~っ♪」
千砂都「……あっ、その命の事なんだけどね…………あっ」
すみれ「……え?」
千砂都「昨日命と一緒にいた……」
可可「ゲッ、生徒会長デス……!!」
かのん「え、ちょっと待って……命くんと一緒に居た……?」
恋「……これを」
かのん「……こ、これは……?」
恋「貴方たち同好会用の部室のカギです」
かのん「……ど、どうも………」
恋「では、これで」
かのん「……あ、あのっ!」
恋「…………はい?」
かのん「私たち、頑張るから!」
恋「……出来ることなら、スクールアイドル以外の活動で頑張って欲しいのですが」
かのん「……えっ?」
恋「スクールアイドル以外だったら、心から応援出来るのに」
かのん「……ごめん、それは出来ない……私、ステージで歌ってスクールアイドルって本当に素敵だなって思えた……もっといいライブがしたい!」
恋「……分かり合えず残念です」
かのん「……行っちゃった……」
可可「さすが、かのんさんデス!可可やメーさんの仇を討ってくれまシタ!」
かのん「……あ、そうだ!!命くんと一緒にいた女の子って!?」
千砂都「……あれ、居なくなっちゃった」
かのん「あの、金髪の白くて長い靴下履いた子!?」
千砂都「……う、うん……」
かのん「……平安名さんと……命くんが……どうして……???」
────────────────────────
【中庭】
すみれ「なになに、スクールアイドルとは…………ほうほう
学校でアイドル活動を行っている……要するにアマチュアって、ところかしらね……これがあの二人のライブ……過去にも大勢のスクールアイドルが居たようね……みゅ、μ's?……Aqours……虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会……ふーん、アマチュアの割には完成度高いわね」
すみれ「……閃いた……!これなら!」
────────────────────────
かのん「部室~……部室~~~~……」
可可(な、なんだか、かのんさんの目が上の空デス……!)
千砂都(無理もないよ、命が同じクラスの子と並んで歩いてたんだもん……)
かのん「……4-B……うげぇ……奥の奥じゃん……部室棟とはかけ離れ過ぎてる……」
可可「ありまシタ〜!…………学校……アイドル部?」
千砂都「何だか年季の入った表札だね……」
かのん「……で、出たりしないよね……?」
千砂都「出たら命と一緒に寝させてもらえばいいじゃ~ん♪」
かのん「……あ、あはは……そう、だね……」
可可「待ってくだサイ……誰かいます……!」
かのん「や、やややや、やっぱり曰く付きなんじゃ~ん!!!」
可可「誰デスかぁ!」
かのん「アグレッシブすぎるよ、可可ちゃーん!!」
すみれ「……あ、あの~……」
千砂都「あ!さっきの!というか昨日の!!」
かのん「命くんを横取りしようとしてる子だ!!」
すみれ「……はい?」
可可「……確か……以前、スクールアイドルに誘った~……」
すみれ「……ごめんなさい、話を整理してもいいかしら……?」
千砂都「そうだね、何か勘違いしてるのかも…」
すみれは事の次第を話し始めた。
すみれ「……貴方と、ジャリ…………さ、冴木さん、関係は分からないけど……そんな仲じゃないわ」
かのん「……よ、良かった~……って、わ、分かってたけどね!
命くんそんな事する人じゃないし!むしろピンチを救ったりして……はぁ、やっぱりかっこいいなぁ~……///」
すみれ「……えーっと」
千砂都「あはは、ごめんね……いつもの事だから…」
すみれ(ライブ会場に居た所を偶然……としか言ってないけど……コード引っ掛けた件……大丈夫かしら?)
すみれ「……ここ、スクールアイドル同好会の部室って聞いたんですけど……」
可可「……何か御用でショウか?」
すみれ「……その……実は、少し興味があって……スクールアイドルに」
かのん「興味……?……もしかして!」
可可「入部希望ですかァ!?」
すみれ「いや、入部というか……とりあえず話を─────」
可可「いーえ!今すぐ入部デス!ささっ、ここにサインをサラサラ~っと!」
かのん「可可ちゃん……」
千砂都「少し落ち着こうか……」
すみれ「これが、この地域の一番有名なスクールアイドル?」
可可「はいデス!サニーパッション様です!もちろん可可もフォロー済で~……」
すみれ(9万8000……やっぱり有名になれるのかしら……スクールアイドルって)
かのん「……平安名さん」
すみれ「……やるわ、スクールアイドル!」
千砂都「随分、即決だね~……?」
すみれ「ええっ、色々勘違いがあったようだけど一緒に頑張りましょ!」
千砂都「これで3人……!」
かのん「じゃあ、まずは報告だね!」
すみれ「……報、告……?」
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