We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
恋「すいません、お手伝いしてもらって…」
「いいよ、何だかんだ楽しいし」
恋「別の高校の生徒にお手伝いしてもらって…恐れ多いです…」
「まぁ、むしろ?自分の学校に居る時よりも楽しいかもな」
あっけらかんと笑う命を見て、少し困惑する恋。
恋「……あの、何かお礼がしたいのですが……っ」
「お礼?……まぁ、じゃあ生徒会の仕事少しでも軽くして休むなりスクールアイドル部の練習の時間に当ててくれよ」
恋「そ、そういう意味ではなく……っ!」
「俺の厚意でやってる事だ、なんか見返りが欲しくてやってる訳じゃないよ」
恋「ですが……」
「よしっ、終わり!部活行こっか~」
恋「…………………………」
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【次の日】
かのん「えっ、命くん?」
恋「はい、自分の本来行ってる高校ではどうしてるのか気になりまして…」
かのん「うーん、聞いた話だけど、やっぱり誰かと馴れ合う……ってことはしてないみたいだよ?
それに、同性の生徒からは凄い妬みの視線が送られてるって言ってたけど…」
恋「……妬み…ですか?」
かのん「まぁ、結女に自由に行き来出来たりしたり……スクールアイドル部のマネージャーって知られたら……そうなっちゃうよねぇ?」
恋「そう、でしたか…」
かのん「でも、急にどうしたの?」
恋「いえ、生徒会の仕事を手伝ってもらったり…スクールアイドル部の事を見てもらったり…何かこちらからも日頃のお礼を、と思いまして…」
かのん「あはは、要らないって言われたでしょ?♪」
恋「……はい」
かのん「ありのままの言葉を伝えれば、命くんも受け取ってくれるよ
……あ、でも、変なお願いしたら普通にビンタとかしていいからね?」
恋「そ、それは……っ!」
かのん「ちーちゃんとか、いっつもしてるから大丈夫だよ~」
恋「……………………なるほど…」
────────────────────────
【その日の夜】
恋「……ありのままの言葉……です、か…」
サヤ「恋お嬢様、如何なさいましたか?」
恋「サヤさんっ……いえ、何も」
サヤ「そのお顔は何かに悩まれてると見受けられますが…良かったら私にお話してもらえないでしょうか?」
恋「……その…実は…」
………………。
サヤ「なるほど……冴木様の…」
恋「こう、言葉にするのは難しいなと思いまして…」
サヤ「……慕っているのですね、冴木様の事」
恋「……えっ?」
サヤ「思えば、恋お嬢様が悩んだりどうしようも無いと困った時……助けてくれたんですものね」
恋「……あっ…」
サヤ「私は、変わったと思います…今の恋お嬢様はお母様が居た時と同じ様な顔をしていらっしゃいますよ」
恋「…助けて……くれた…」
恋(思えば…音楽科と普通科で対立した時も…スクールアイドル部を認めないと言った時も……命さんが必ず居た……もし、居なかったら…)
サヤ「それに、恋お嬢様は1年生の時からそんな風に思わせる行動をしてたではないですか」
クスクスと笑うサヤに頭の記憶を巡らせる恋。
恋「わ、私……何かしましたか…!?」
サヤ「わざわざ冴木様の事を調べて隣町の高校まで足を向かわせて…本人と話す……昔の恋お嬢様では考えられませんよ?」
恋「……あ、あれは……っ!」
サヤ「気になって……ですよね?」
恋「……はい」
サヤ「どうしても忘れられない人というのはそういう物ですよ…それを人は好きという感情と呼ぶのかもしれませんね」
恋「私が……命さんの事を……」
サヤ「あとは、恋お嬢様次第です……陰ながら応援しております」
恋「サヤさん……ありがとうございます……私、命さんとちゃんと話してきたいと思います!」
─────────────────────
【次の日】
「恋~、この資料をホチキス止めすればいいんだよな~?」
恋「………………」
「……?恋~???」
恋(い、いざ決心したら……緊張してきました……っ!///)
「おーい」
恋「は、はいっ!?///」
「……また上の空だな…ゲームの新作でも出たのか?」
笑いながら作業を進める命。
そんな姿を見ていた恋が静かに立ち上がった。
「……?」
恋「こっち見たら……怒ります」
「えっ……あ、うん…(何か気に触る事言っちゃったかな…)」
恋「……1年生の最初の頃は…この生徒会室も、静かな物でした…」
「あはは、ツンツンしてた恋の頃だろ?変わったよなぁ」
恋「……ええ、変わりました……貴方が居てくれたから…」
「……恋?」
命の背中を指でなぞる恋。
命が恋の方を振り返ろうとした時だった……。
恋「……心から…ありがとうと、伝えさせてください…///」
「……れ、ん……っ?」
後ろから抱きしめられた命の動きがフリーズした。
そんな命の困惑を他所に、恋は抱きしめる力を強める。
恋「貴方が居なかったら……と、思うと…すごく、胸が苦しくなるんです…」
「……それは…ごめ、ん?」
恋「でも……昨日考えたんです…どうして、こうなるのかって……」
「……う、うん…」
恋「……その…私は、命さんの事を……深く深く……誰よりも……お慕いしているの、だと…///」
「……恋…」
恋「好きだから…生徒会の仕事を手伝って貰えてるのも嬉しく思ったり……何かお礼がしたい…命さんの喜ぶ事をしてあげたい……そんな風に考えてしまうのかもしれない……と…///」
「そんな、俺は特別なことは…」
恋「してます!……だって、貴方は何時だって私を助けてくれる…恩人なのですから……っ///」
「……恩人……か」
恋「……ぁ……す、すいません!私、何て大それた事を……っ!」
「良いんだよ、その……嬉しいよ」
恋「あ、あの……それで…お答えの方は…」
「これからも手伝うけど…変なお礼とかお願いをしちゃうかもよ?」
恋「そ、そんな事をしたらビンタ……と、かのんさんからは言われましたが……私は、その……命さんが良ければ何時でも…///」
「めちゃくちゃ恋の家に行くよ?」
恋「はいっ、チビとサヤさんと…お待ちしておりますから……///」
「……その……えっと……悪い、俺も自分の口から好きって言うの……ちょっと恥ずかしいかも……」
恋「2人で乗り越えましょう……命さんが居れば…心強いですから……♪///」
「えっと、じゃあ……1度しか言わないから……聞いてね
……俺と、付き合ってください……葉月恋、さん……」
恋「……はいっ!こちらこそよろしくお願いします!///」
顔を見合って笑う2人。
恋の顔が赤いのは、夕日のせいか……それとも嬉しさかは、本人しか知らない。
……けど、その笑顔を見て心の底から安心する命だった。
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