We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
こいついっっっっっっっっっっっっっつも…。
夏美「さ~て、今日もマニーの為に動画作成しますのっ
どれどれ、コメントは~っと…」
いつものようにパソコンを開き、コメント欄を確認する夏美。
すると、あるコメントが目に止まった。
夏美「…最近、オニナッツ楽しそうに映ってる…?」
そのコメントだけではなく、同じようなコメントもちらほらと見かけた。
夏美「…あっ、ここにも……よく笑うようになった…楽しそうにしている………」
僅かな心境の変化も視聴者は見逃してないようだ。
夏美「…別に、夏美は何も変わってないんですの」
ただ、この学校に入って…スクールアイドルLiellaを知って…
たくさんの人と交流して……それから…夢ができて…。
夏美「………夢………」
そう………夏美には、夢ができた。
Liellaのみんなと一緒に夢を追いかけたい…そして、Liellaの一員と名乗りたい。
夏美「その夢を教えてくれたのは…バディで…夏美は、何も…」
……よく笑うようになったのも…楽しそうなのも…全部、バディのおかげ…?
夏美「…よ、よくよく見返したら…っ
バディと一緒に撮った動画にたくさんその様なコメントが…っ!」
違う、と否定したかったが…。
でも…確かに命というビジネスパートナーでありバディと出会えたから変われた自分があると言うのもまた事実だった。
夏美(~~~……///
何だが、集中できないですの…ど、動画作成は後回しにしますのっ!///)
きな子「夏美ちゃ~ん?」
夏美「は、はいですのっ!」
きな子「練習、始まるっすよ?」
夏美「ちょ、ちょうど動画作成終わったところですの…今行きますの~♪」
四季「…何か思い詰めてる」
メイ「らしくねぇな」
夏美「そ、そんな事…っ!!」
きな子「ありそうっすね、きな子達で良ければ聞くっすよ?」
夏美「…あの…皆さんから見て…夏美ってどう見えますの?」
メイ「どうって…」
四季「難しい質問」
きな子「ん~~~…変な動画撮るってイメージっす」
夏美「ま、まぁ…そんなイメージのはず…ですの」
メイ「でも、変わったよなお前」
四季「楽しそう」
きな子「確かにっ、もうすっかりLiellaの一員って感じっす!」
夏美「変わった…夏美が、ですの…?」
メイ「きっと何か変われるきっかけがあったんだろうな」
きな子「やっぱり、強化合宿後っすか?」
四季「それとも、初ライブの後?」
夏美「……分からないんですの…でも、きっと…全部、夏美にとっては…大きい出来事、だったのかもしれないんですの」
「おーい、何してる?始めるよ~」
きな子「は、はいっす!」
メイ「ほらっ、行くぞ?」
四季「ん」
夏美(…強化合宿…思えば、夏美の心境の変化には…いつもバディが居ましたの……もしかして、夏美は……バディの…事、が…///)
────────────────────────
【その日の夜 夏美の部屋】
夏美「……あ~~う~…///」
そんな風に考え始めたら、恥ずかしくて頭が沸騰しそうですの…。
夏美「そんなはずない…と、自分に言い聞かせても…頭にはバディが出てくるんですの…///」
そ、それに…いつも振り回されてるバディは…夏美の事なんて、何とも思ってないはず…ですの…。
夏美「…それでも…///」
それでも…想いは、伝えたい……。
例え、届かなくても…この想いは…自分の心だけにしまいこんでおきたく…ない。
夏美「…で、でも…直接言うのは…ハードルが高いんですの…///」
携帯?…今どきっぽいとは思いますの…でも、それでは軽い感じになってしまいますの…。
夏美「…ぁ……そ、そうですの!///」
何か閃いた夏美は、早速準備に取り掛かった。
────────────────────────
【次の日】
夏美「じゃっ、動画作成お願いしますの~♪///」
「人使い荒いんだから…もう…」
千砂都「命~っ?ランニング行ってくるよ~?」
「ちゃんと休憩挟みながらやれよ~?」
千砂都「うぃーっす!」
「…さて、と…任されたし…やりますかねぇ…」
「…んー…とは言え、何を題材にしようかな…
伝説のスクールアイドルとコラボ!?…って、どっかのセイントな人が鼻息荒く突撃して来そうだし、却下だな…」
いくつか案を出していく命。
その中で、1つの案を丸で囲った。
「次回ライブの見どころと一緒に盛り上がれるポイントの紹介…これだな!
後は、サビの振りの解説動画とか上げたりして~…」
一旦、練習風景の動画を参考にしようとフォルダを開く命。
すると、見慣れないフォルダがある事に気付いた。
「…【???】ってなんだよ、変なファイル…しかも、パスワード設定してある…」
Liellaの練習風景とか自撮り写真とかライブ動画しか入ってないはずなのに…。
「夏美に聞いてみる…かぁ…」
とりあえず、なんとなくパスワードを入れてみる。
「んー……0707………ひ、開いたっ!?」
適当に入れた自分の誕生日と同じ番号に驚きを隠さない命。
「…ど、動画が1個ある…保存日が昨日の夜だ…
タイトルは……無し、か…」
何かまずいものを見てしまうんじゃないかと心配になりつつも…
命は動画を開いた。
夏美【バディへ】
動画に出てきたのは、夏美だった。
「…これは…夏美の部屋、か???」
夏美【この動画を見てるという事は…パスワードを解除したって事になりますの
さすが夏美のバディですの♪】
いつも通りの様子で、へらへらと手を振る夏美。
それを見て苦笑いを浮かべる命。
夏美【…今日は、どうしても伝えたい事があって…動画にしましたの
面と向かって言うのは…少し、照れくさいので…夏美なりの行動だと思ってもらえれば幸いですの…♪///】
咳払いをし、画面越しの命を真っ直ぐに見つめる夏美。
夏美【この度、夏美には新しい夢が出来ましたの!
今回は、その発表動画になりますの!♪】
「は、発表動画だ~…???」
またどうせ大したことない事だろ…と肩を透かしてると…。
夏美【それは…バディである…命さんの1番になりたい…という、夢…です…の…///】
「…えっ?」
夏美【命さん、は…私に夢の大切さ…夢を持つ事の大事さを教えてくれたんですの…っ///
そんな、命さんに…夏美は、いつしか…心が奪われてしまったんですの…///
これが、人の事を好きになる気持ちなんだと…気付いて、この動画を…撮ることにしたんですの…っ///】
「……夏美…」
夏美【届かなくても…鼻で笑われても構いませんの…///
でも、この気持ちを…命さんに────────】
夏美「………ぁっ…!!!///」
後ろから物音がした……。
振り返ると、そこには…夏美が居た…。
「…夏美…っ!」
夏美「あ、ああぁ…あのっ、そのっ…この動画は…ち、違うんですの~っ♪///
お粗末な動画を見せてしまって、申し訳ないんですの~…っ///」
無かった事のようにパソコンを閉じようとする夏美。
しかし、命はその手を止めた。
「夏美の想い、聞かせて」
夏美「……///」
「お願いだ」
夏美「……はい、ですの…///」
観念したのか、命の目の前に立って息を整える夏美。
夏美「…動画で話した通り…私は、バディである…命さんの事が好きになってしまいましたの…///
昨日の夜はその事ばかり考えて…いつも、夏美の心境の変化には…貴方が居てくれた、と…その事実が…すごく嬉しくて…温かくて…///」
「…夏美…」
夏美「で、ですがっ…そんな事急に言われても…困るに決まってますの…っ///
バディは、何も気にしなくて────────」
「…ありがとう、夏美」
立ち上がり、夏美を抱きしめる命。
「……俺も、夏美と同じ気持ちを…共有したい」
夏美「…それって…///」
「俺も…夏美の事が好きだ
ずっと一緒に動画撮ってたりして…分かった…俺もお前の事が気になって仕方がなかったんだって」
夏美「……っ…!!///」
「…………これから、よろしく…な?」
夏美「…はいっ!もちろんですの!///」
その日の夜に投稿された動画に映る2人の顔は…
どこか幸せに溢れているような表情だった。
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