We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
…ん?明日は…?
【出発当日】
かのん「いぎだくなぃ~っ!!」
「駄々をこねるんじゃないよ…」
千砂都「はいはい、そこまでですよ~」
かのん「水分補給するんだよっ!オーバーワークもダメだからねっ!」
可可「過保護ってヤツデスかね…」
すみれ「ショ~ビジネスのあいうえおを叩き込むから安心しなさいっ♪」
「うっせ、タモリみたいなサングラスしやがって」
すみれ「なんですってぇ~っ!!?!?!?」
可可「ドーセ教えるならグソクムシダンスがいいデースっ♪」
すみれ「グソクムシ言うなっ!」
かのん「…バカンスに行くんじゃないんだけどな~…その格好…」
すみれ「気分だけでも楽しみたいのよっ!」
「…んな呑気な事言ってていいのか…出発10分前ってアナウンス入ってるぞ」
かのん「わわっ!…すみれちゃん、可可ちゃん!集まってー!」
可可「はいデス!♪」
すみれ「…何ったら…何よ?」
かのん「うぃっす!」
千砂都「うぃっす!♪」
可可「…こ、こう…デスか?ウィッス!」
すみれ「…う、うぃっす…?」
かのん「ほらほら、命くんも!」
「…いや、俺は…」
かのん「いーから、いーから!」
「…はぁ、うぃっす」
「「「うぃーーっす!」」」
「…で、これは一体なんだったんだ…」
かのん「…か、掛け声…的な?」
「こんな調子で大丈夫なのかね…気をつけるんだよ、かのん」
かのん「…命くんもねっ」
グータッチの後、2人は手でLの字を作った。
かのん「…///」
その後、少しだけかのんは命の胸の中に入った。
「…出発するよ」
かのん「…う、うんっ…じゃね、命くん!///」
恥ずかしそうに、かのんは船へと乗り込んだ。
千砂都「…何か今生の別れみたいだったね?」
「大袈裟だよ…かのんが寂しくなってるだけだって」
千砂都「昔からホームシックな所あるからねぇ…」
すみれ「…さっきやってたポーズ、何かしら?」
かのん「あー、これの事?」
両手でLを作るかのん。
すみれ「…そう、それそれ…かのんってよく何かある度にそのポーズしてるけど…」
かのん「元々はね、命くんがホームラン打った時によく私に向けてやっていたポーズだったの…なんでこのポーズ?って聞いたら…命だからLife…で、Lって…命くんらしいよねっ」
すみれ「…あー…なんかキラキラしすぎて倒れそうね」
かのん「えぇっ、どうしてっ!?」
すみれ「早く付き合っちゃいなさいよ、2人とも」
かのん「む、無理だよぉ…自信持てないし…///」
可可「…ぁぅ~…ぁ~…」
すみれ「…って、ここにも倒れてるのが一人居たわね」
可可「うるさい…デェース…」
かのん「…私、お水持ってくるね?」
可可「…お、お気遣い感謝…デェース…」
かのん(…そんなに揺れてないんだけどなぁ…?)
────────────────────────
かのん「持ってきたよ、お水」
すみれ「しーっ」
かのん「…?」
すみれ「寝ちゃったわよ…ライブが楽しみで寝不足だったらしいわよ」
かのん「…そっか」
すみれ「さっ、私も寝るわよ?」
かのん「うんっ、じゃあ私もう寝て朝は少し起きてるよ」
すみれ「…早起きしても、やることなんてないわよ?」
かのん「…えへへ…日課!♪」
すみれ「…?」
────────────────────────
【一方その頃】
「…久しぶりだな、千砂都が部屋に来るなんて」
千砂都「そだね、なんも変わってないなぁ」
「…かのんもそうだが、男の部屋をジロジロ見るもんじゃないぞ」
千砂都「命の部屋だからいーんですっ」
「…なんじゃそりゃ」
千砂都「…えっとね、言いたいことがあって…」
「この前の事か?」
千砂都「うん、そそ…」
「聞こうか」
千砂都「…私ね、今回の大会で…成績良くなかったら…退学しようと思ってるの」
「…え?」
千砂都「アメリカとか留学するもの…悪くは無いかなって」
「…どうして…また?」
千砂都「…命の力に、なれないから」
「…俺の?」
千砂都「覚えてる?…昔、私たちが出会った頃の事」
「…そりゃ、もちろん」
千砂都「…その時に…私が約束した事」
「……あっ…」
幼き日の千砂都【私、命くんのお手伝いするっ!】
幼き日の命【…?】
幼き日の千砂都【命くんと一緒!】
幼き日の命【……………】
千砂都「…それが、今こうやって出来てる…けど」
「…けど?」
千砂都「…あはは、やっぱり私はまだまだ未熟だからさ…?
命のお手伝いなんか出来てないなって…かのんちゃん達のトレーニングとかも…命が見てるし」
「…いや、お前はダンスを見て──────」
千砂都「…それでも…やっぱり及ばないよ…命には」
「……ダメだ」
一呼吸置いて、命が真剣な表情で千砂都を見た。
千砂都「…命」
「これは命令だ、絶対だ…辞めるなんて言うな
…幼馴染なら俺の横にいろ…自分だって、そう言ったんだろ?」
千砂都「…でも、私…」
「関係ない、不甲斐ないとか、役立たずとか…関係ない
かのんと千砂都は…ずっと一緒に居てもらわなきゃダメなんだ」
千砂都「…命…っ…///」
「…あ、いや…そのずっとって…結婚するな、とか…将来一緒に3人で住むとかそういった話じゃなくてだな…」
千砂都「…ぷっ…あはははっ!台無しだよ、命~!」
「…は?いや、何が…??」
千砂都「…はー…お腹痛い…っ…もう、命には負けたよ」
「…千砂都?」
千砂都「迷ってたのかもね、私も…でも、踏ん切りがついたよ」
「…?」
千砂都「…この続きは…大会が終わってから…でも、私は決めたから」
「…決め、た?」
千砂都(…それと同時に…かのんちゃんが命に惹かれる理由も…分かった気がするよ…こんなに真っ直ぐな人が居たら…こうなっちゃうよね)
「…千砂都ー?」
千砂都(…でも、私は…かのんちゃんの幸せのために諦めるよ
その代わり…2人の為に協力だってするし、心から幸せを願うよ)
千砂都「なんでもないっ!そんなじっと顔を見んな~っ♪」
「いった…っ!!」
千砂都「まんまるアタック~♪」
「ただのグーパンチじゃん!」
吹っ切れたかのように笑う千砂都。
そんな姿を見て…少し安心する命だった。
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