We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
神津島でのライブも終わり、また平和な日々が戻りつつあった……。
……が、この男は違った。
「……っしゃぁああぁっ!」
千砂都「うっひゃー、気合入ってるねぇ~……」
かのん「命くん、声とか出すタイプじゃないんだけどね…」
練習を眺めてる2人の視線の先には凛々しくマウンドに立つ命の姿があった。
千砂都「……あれ、でもなんか見に来る女の子たち増えてきてない?」
かのん「えぇっ!?そ、そんなぁっ!」
千砂都「こりゃー、うかうかしてられないよ~♪」
かのん「ほ、ほらっ!命くんは野球バカだし……大丈夫だよっ!」
千砂都「そーやって、言い訳ばかりしてると……にしし~♪」
かのん「……も、もーっ!茶化さないでよ~っ!///」
千砂都「ほら、あの子とか~あの子とか~…………あう?」
かのん「……えっ、なになにっ???」
千砂都「……あれ……葉月さん?」
かのん「えっ、どこどこっ!?」
千砂都が指差した先には確かに恋の姿があった。
こちらにはまだ気づいてないようだ。
かのん「……な、なんで生徒会長がここに……っ???
学校違うのに……」
千砂都「……あれ…命の事見てない?」
かのん「……えっ?」
確かに視線の先は命の方を向いてるような気もした。
かのん「……な、なんで?」
千砂都「さぁ……」
結局、練習が終わるまで恋は命のことを見ていた。
「…………ふぅ……」
かのん「命くん、お疲れ様!」
千砂都「ほら、タオル」
「ありがとな、2人とも……それよりも…なんか騒いでたっぽいけど……どうしたの?」
かのん「あ、いや……それは……」
恋「……貴方が冴木 命さんですね?」
ゆっくりと近づいてきた恋に命は睨みを効かせた。
「……誰だお前」
千砂都「め、命っ……!私たちの学校の生徒会長だよ……っ!」
「……生徒会長?なんでまたそんな人がうちの学校にいんだ?」
恋「今日はお伝えしたい事があって来ました」
「……伝えたいことだあ?」
恋「あまり、我が校の生徒に接触するのは控えてください」
かのん「……え?」
「…………」
恋「特に、そちらにいる嵐さんはダンスにおいて誇れる実績の持ち主です、うつつを抜かす訳には─────」
かのん「ちょ、ちょっとそんな事─────」
「いいんだ、かのん」
かのんを手で制し……俺は葉月と言う生徒会長に強烈な圧をぶつけた。
「あんたの考えてる事が何かは分からんが……そんなこと言われる筋合いは……ねぇよな?」
恋「……っ……」
「俺からも伝えたいことがある……あんまり、かのん達に陰湿な事をするなよ……これ以上するなら、俺も出るとこ出るぞ」
恋「……」
「ま、かのんや千砂都達を含めて……俺も知らない仲じゃないからな…そんだけだ、行くぞかのん、千砂都」
かのん「う、うん」
千砂都「わ、分かった……」
恋の顔を見ずに命はその場を離れた。
恋「……冴木……命……あれが……」
「……ったく、あれがお前らのとこの生徒会長か?」
かのん「ご、ごめんね……何か巻き込んじゃって…」
「それに、なんで俺の事を見になんか来たんだ?」
千砂都「……あ、それはね────────」
「……なるほど、それで思わず啖呵を切ってしまったと」
千砂都「ごめん……売り言葉に買い言葉で…」
「いーよ、俺も気になってたしな」
かのん「……でも、あんな風に言っちゃったら…今後どうするのか分からないよ……?」
「大丈夫だよ、なんかあったら言ってこい」
千砂都「命には頼りっぱなしだね……」
「……ところで、千砂都?」
千砂都「……んー?」
「……制服、変えた?いつもは白い制服だったじゃんか」
千砂都「……あー、その件ね……私ね、転科したの普通科に」
「……えっ?」
千砂都「そう決心させてくれたのは、命なんだけどな~♪」
「お、俺……っ?」
千砂都「そーれーよーりーもー……似合ってる?♪」
「……なんか新鮮だな」
かのん「……むぅ……///」
「……あ、でも……かのんも音楽科の制服が着れる日が……?」
かのん「良いもんっ、どうせ私なんか似合いませんよ~だ」
「んな事ないだろ、かのん可愛いんだし」
かのん「……っ……っ!!!???////
……も、もうっ……命くんだけにはいつか見せてあげなくも……ないん、だからね……っ!!///」
千砂都(……ちょろいなぁ~かのんちゃん……)
────────────────────────
【次の日】
かのん「それでね、その時命くんが~……」
可可「ムムっ、なにやら賑やかデスよ……?」
校舎に入ると、人だかりができていた。
千砂都「どしたの~?」
クラスメイトA【あ、見て見てっ、これ!】
指さしたのは、1枚の張り紙だった。
かのん「……生徒会?」
可可「延期になっていた……本校の初年度生徒会を……発足ゥう!?」
クラスメイトB【そうなの、とりあえず生徒会長の希望者を募って……複数いる場合は選挙をして…】
可可「閃きマシタ!!かのん、生徒会です!リッコーホです!!」
かのん「そ、そだねー……?」
可可「生徒会長になったら、メーさんももった見直しますよ!」
クラスメイトB【メーさん???誰々?】
クラスメイトA【もしかして、かのんちゃん……っ!】
かのん「色々とちょっと待って~っ!!///」
可可「かのん、コレをっ!」
一体いつ作ったのか……可可はタスキをかのんに差し出した。
かのん「……なに、これ」
可可「ナニって選挙には欠かせないアイテムデスよっ!」
かのん「……選挙……には???」
可可「あ、ここに立候補届出用紙もありマスのでっ♪」
かのん「いつの間にぃっ!?」
可可「さぁ、かのん……リッコーホするのデス……」
かのん「きょ、脅迫紛いになってる……」
可可「そうすれば、学校の権力は全て我々に……」
かのん「あー……」
可可「それを見越して、アカウントも作成したのデ……!」
かのん「……いー……」
可可「まずは、タスキをかけて校内……いや、街中をも駆け巡……」
かのん「うえお、まみむ、命くーーん!!!」
可可「かのーん!!!それはさすがに無理がありマスよぉー!!」
────────────────────────
【部室】
可可「かのんー!貴方は包囲されてマース!大人しく出て来やがれデスー!」
かのん「嫌だ、絶対出ないーーーっ!!!」
千砂都「やるかやらないか……かのんちゃん……どっちなのっ?」
かのん「やーらーなーーいー!!!!」
可可「スクールアイドルのためデスよぉー!ヤァーーー!!」
千砂都「普通科の生徒が生徒会長になった方がいいって声も多いよっ!」
かのん「だったら、ちーちゃんか可可ちゃんか女装させた命くんにやらせて〜!」
すみれ「……ふっ……お困りのようね……皆々様……」
千砂都「……むぅ?」
すみれ「ショ~~~~ビジネスで鍛えたカリスマ性で生徒会長の座をこの私、平安名すみれがかっさらっ────────」
可可「かのん、お願いしマス~っ!すみれにやらせたら学園崩壊の一途を辿りマス~!!」
千砂都「かのんちゃんっ!命の隠し撮りで手を打とう!」
かのん「いやぁああああぁ!!」
すみれ「んんんんっ、ギャラクシィッ!!!???」
────────────────────────
恋「……立候補者が……他に?」
音楽科生徒A【なんか……普通科に1人いるみたいで…】
恋「……そう」
音楽科生徒B【選挙になっちゃうけど……大丈夫?】
恋「大丈夫ですよっ…………それに……私、絶対に負けませんから」
音楽科生徒A(な、なんだか葉月さん……怖いよぉ~……)
音楽科生徒B(鬼気迫るというか……なんというか……)
恋「……こんな所で……立ち止まる訳には」
評価・感想・お気に入り登録・読了報告
よろしくお願いします。