We are The Super STAR!**   作:A×K(アツシくん)

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スパスタ2期楽しみですね


第3話

かのん「…うぅ~…」

「…段々分かれ道に向かう足取りが重くなってるぞ、かのん」

 

かのん「だってぇ~…」

「誘われたけどOK出した訳じゃないんだし…もしかしたら、ただ単にお話したいだけかもよ?」

 

かのん「…そうなのかなぁ…」

「そうだと思うけど…」

 

かのん「…命くんは、今日から体験入部…だっけ?」

「あぁ、とりあえずは…な」

 

かのん「そっかぁ…」

かのん(…しばらくは、学校…午前中だけだし…良かったら、見に行こう…かな?)

 

「んじゃ、行ってらっしゃい」

かのん「う、うんっ!」

 

 

 

 

 

 

かのん(居ませんように~…居ませんように~…)

可可「おはようゴザイマス!!」

 

かのん「い、居たぁ~っ!!!」

可可「あっ、待って下サイ!」

 

かのん「待ってって言われても…っ!…って、日本語上手…」

可可「はぅ、ようやく話す事ができマース…」

 

可可「コホン…改めまして、私の名前は唐可可と言いマスっ」

かのん「し、澁谷かのん…です…(…あ、あれ…?本当に命くんの言う通り…話したいだけ、だったのかな…?)」

 

可可「ズバリ!かのんさんに聞きます!」

かのん「な、なに…っ…!?」

 

可可「恋…してマスね?!」

かのん「は、はぁっ!?///」

 

学校に向かう途中での会話…もちろん、かのんの大きな声も他の人には聞かれていた。

 

かのん「な、ななな、なんのことっ!?///」

可可「アレ…違いましたカ?一緒に仲良く歩いてる男の人を見たので…アオハルなのかと…」

 

かのん「(め、命くんの事だ~…!!)ち、違うよ!あの人はただの幼馴染だから!昔からああだから!///」

可可「あ、ナルホドですっ!♪」

 

かのん(うぅ、私ってもしかして、顔に出やすいタイプ…?)

可可「さて、ではここからが本題デーすっ♪」

かのん「今の話が本題じゃなかったのっ!?」

 

可可「かのんさん!かのんさんの歌声はスバラシイです!

なので、可可と一緒に…スクールアイドルを~…♪」

かのん「…いや、私は歌うのが…」

 

可可「かのんさんの歌声はとても優しい歌声デス

…もしかして、あの人の前だから…デスか?」

かのん「そ、そんな事……ご、ごめんね、やっぱり私は…遠慮しておく…」

 

可可「な、何故デスか~…??」

かのん「こういうの、やるタイプじゃないって言うか…」

可可「そんな事ありません!あの人もスクールアイドルになったかのんさんを見てみたいと言うと思います!」

 

かのん「…め、命くん…が?…いや、いやいや…命くんそういうの無頓着だし、どうせ「お前がやるの?…違和感~…」とか言ってきたりしそうだし…って、言うかお母さん元スクールアイドルなのに無頓着なのもどうかと思うし…」

可可「あの~…考え込んでるところすいませんが~…かのんさんはかわいいですし…似合うと思いマスよ?」

 

かのん「か、かわっ…!?///」

可可「ハイっ、とっても可愛いです!♪」

かのん「か、可愛くは…ないと思うけど~…///」

可可「歌もあの人のことも好きなんですよネ?♪」

 

かのん「すっ……!!////……き、嫌いじゃ…ないけど…っ?///」

可可「可可は、一回聞いて分かりました、かのんさんの歌声はスバラシイ…そして、可可はその魅力に惹かれました…だから、可可と一緒に──────」

 

 

 

 

???「貴方ですか、昨日看板を持って学校内を歩き回っていた生徒と言うのは」

 

可可「…???」

???「勝手な勧誘を…理事長の許可は取ったのですか?」

 

可可「…あ、す、スイマセン…分からなくて~…その、スクールアイドル部を作りたいという一心で…」

???「…スクール…アイ…ドル…」

 

 

かのん(…この人、今一瞬だけ…すごく怖い顔してた…)

 

 

可可「…も、もしかして…ダメ…です、かぁ…?

部員も、ちゃんと集めマスし…何より、この学校は音楽に力を入れて───────」

 

 

???「音楽に力を入れてるからこそ…余計な行動は控えていただきたいと申しているのです」

 

かのん「ちょ、ちょっといい?…いきなりそんなこと言ったら、可哀想じゃないの?(…う、うわぁあぁ…らしくも無いことしてるって!命くんみたいなことしちゃったぁ~…!)」

 

???「…貴方は?もしかして、同じ部員だとでも言うつもりで?」

かのん「…ぶ、部員…では、無いけど…」

 

???「それなら貴方にも言っておきましょう

この学校において、音楽はとても大切な物です、生半可な気持ちで行動するのは慎んでください」

 

かのん「な、生半可かどうかなんてそっちが決めることじゃない!

スクールアイドルがダメな理由を聞かない限り、こっちも納得なんかしないんだから!

頭ごなしにダメだなんて可哀想すぎるでしょっ!(…あ~…帰ったら命くんに慰めてもらお…)」

 

???「…相応しくないから、が理由です」

かのん「相応しくないって何?スクールアイドルのどこが相応しくないって言うの?」

 

???「少なくとも、この学校において良い物とは言えない、ということです」

かのん「どうしてそんなこと言い切れるの!」

 

???「…そうは言ってますが、貴方はどうなんでしょうか?」

かのん「…えっ…」

???「そこまで言うということは…貴方はスクールアイドルがやりたい…そうでしょうか?」

 

かのん「私…は…」

???「とにかく、お話は以上です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

可可「…かのん、さん…」

かのん「…私ね、音楽科の受験…落ちちゃったんだ」

可可「…えっ…」

かのん「大好きなんだけどね…きっと、才能無いんだよ

…だから、もう歌はおしまい…じゃあね」

 

 

 

 

可可「かのん…さん…」

 

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 

 

 

かのん「はぁ…素晴らしい…歌声…ね…」

そんな訳ないよ…だって、私は…。

 

 

 

【あ、アイツ1年だよな…?】

【知らないのかよ…!中学時代敵無しで超有名高校からのスカウトを蹴ったって奴…!】

【さ、3年のキャプテンが手も足も出ない…!】

 

「…さて、志賀先輩と山手先輩あと茅野先輩…クリーンナップ抑えましたが?」

【即入部に即一軍…すげぇ…】

【とんでもない奴が現れたな…】

 

 

 

かのん「…命くん…」

「何見てんの」

 

かのん「う、うわぁっ!!///」

「入部テスト終わって引き上げてきたと思ったら…見学?」

 

かのん「あ、え、えと…午前中で学校終わったから、ど、どうしてるのかな~って!!」

「…かのんが前髪をいじる時ってなんかあった時…だよな?」

 

かのん「…あ、うぅ…」

「もうすぐ終わるから、少し待ってろ、な?」

 

そう言うと再び輪の中に命は戻って行った。

かのん「…ずるいよ、私の事何でも見透かすなんて…」

少し嬉しそうに…けれど、どこか複雑そうな顔をするかのんだった。

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

【帰り道】

 

「…あぁ、やっぱりスクールアイドルに誘われたんだ」

かのん「う、うん…」

 

「そしたら、変な生徒が現れてスパッと言い切られたと」

かのん「…そ、そうなんだよね…」

 

「…んー…俺はスクールアイドルってモノは分からないし…否定も出来ないが…気の利くこと言えない…なぁ…ごめんな」

かのん「う、ううん!聞いて貰えただけ嬉しいから大丈夫!」

 

「母さんに聞いてみるよ、その方がよっぽど適任だと思うし」

かのん「お手を煩わせてごめんなさい…」

「気にすんなよ、幼馴染だろ?」

かのん(幼馴染…かぁ…)

 

 

千砂都「お2人とも~、熱いねぇ♪」

かのん「ち、ちーちゃん!」

「おっす、ちゃんとバイトしてんな千砂都」

 

千砂都「来てくれたんだね~…って、かのんちゃん!顔色悪いよ!?」

かのん「あ、あはは…」

 

千砂都「もー、命?しっかり見ててあげないとダメだよ?」

「…へいへい」

 

 

 

 

 

 

 

千砂都「…スクールアイドル?」

かのん「うん、誰か興味ありそうな子居ないかな~って…」

 

千砂都「探すのは全然いいけど~…あんまり居ない気がするっていうか…」

かのん「…えっ?」

 

千砂都「音楽科は…特に、ね…」

「…さしずめ、それ1本でやってきたから…今他の物に手を出すのは本人が大変だって事、だろう?」

 

千砂都「うん、まあそういう事、だね…」

「千砂都が歌うとか楽器を弾くとか、俺がいきなりサッカーをしろって言われてるようなもんだからな」

 

千砂都「多分、歌に拘ってる人は…歌が大事だってなると思うし…」

かのん「…そっ、かぁ…」

 

千砂都「それに…スクールアイドルあんまり好きじゃないって人もいて、特に葉月さんなんかはこの学校には必要ないって」

「…母さんが聞いたら悲しくなりそうな発言だな、それ」

 

かのん「葉月…もしかして…髪をこ~やって結んで、目がこ~んな感じの人っ?」

千砂都「ぷっ…あっはは!知ってるの?似てる似てるっ♪

あの人、私たちの学校を作った人の娘さんらしいよ?しかも生徒会長っ」

かのん「…ぁ…そうなんだ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【かのんの部屋】

 

「…あんまり気を落とすなよ」

かのん「…うん、ごめんね…平然を装ってたつもりなんだけど」

 

「貫き通せるわけないだろ?何年いると思ってんだ」

かのん「…そう、だよね…」

 

 

 

「…なぁ、かのん…お前はさ…」

かのん「…えっ?」

 

「…いや、何でもない…今日はもう帰るわ」

かのん「…あっ、う、うん…」

 

 

 

「…あぁ、そうそう…帰る前に一つだけ…

かのんはさ、好きな事を頑張ることに…終わりってあると思う?」

 

かのん「…えっ?」

「そんだけ、んじゃな」

 

 

 

 

命くんが、帰ったあと…またあの音が隣の家から聞こえてくる。

昨日も…そして明日もやるであろう…あの音が。

 

 

かのん「…好きな事を頑張るのに…か…」

…私は…。




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