We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
【全校集会】
舞台袖で静かに状況を見守る命。
その横を通り過ぎる恋…その目は肚を括ったような目をしていた。
恋「…生徒会長の葉月恋です
…学園祭の話をする前に…まず、先日の私の発言によって学校を混乱させてしまった事を謝らせてください」
そう言うと、深々と頭を下げる恋。
恋「…本当にすいませんでした
不快に思った人や、怒りを感じた人も多かった気がします…
…ただっ、私はこの学校の良さを外の人に知ってもら───」
普通科生徒A【普通科はどうなるんですかっ?】
普通科生徒B【学園祭に参加できるんですよね!?】
恋「…っ…そ、それは…っ…!」
普通科生徒C【音楽科でなくても歌いたいです!】
普通科生徒A【どうなんですか、生徒会長!】
「…ま、こうなるって予測で残ってて正解だったな」
恋「…あ、貴方…っ…!」
「選手交代だ、恋…あと、普通に呼んでくれや、こそばゆい」
恋「……………」
普通科生徒A【あの人…かのんちゃんの横にいた…】
普通科生徒B【この前学校で見た人だ】
普通科生徒C【かのんちゃん、どういうこと…?】
かのん「…えっと、それは」
「隣町の西結ヶ丘の生徒だよ…ひょんな事でこのトラブルに首を突っ込む事になってな」
そう言うと、命はマイクを取った。
「…まず、今回の件だが、恋…いや…生徒会長も色々悩んだ末での決断で音楽科メインと言った……最初は、な」
恋「…………」
「でも、それが間違いだと…これではいけないと、気づいた
もちろん、やっぱりみんなでやりましょう!この前の件はごめんよで済む話では無いことくらいは誰だってわかる」
普通科生徒A【………】
普通科生徒B【………………】
かのん「…命くん」
「でも、人間誰だって間違いをする、失敗だってする
それを気づけて正しい方向に生徒会長もしようとしている
今すぐにそれを鵜呑みして信用してくれとは言わない…だけど、もう音楽科がとか普通科はとか…そんなことは言わないはずだ
学校は皆の物だからな」
恋「……!」
「…だから、生徒会長の話に耳を傾けてやってくれ
しがない隣町の生徒からのお願いだ」
そう言うと、マイクを置きそのまま降りようとする命。
「…後はしっかりやってくれよ、恋」
恋「…はい…っ!」
恋「…先程あった通り、私は…」
普通科生徒A【…生徒会長…ごめんなさい】
恋「…えっ?」
普通科生徒B【私たち、頭ごなしに意見述べたりして…】
普通科生徒C【生徒会長が裏でどんな事に悩んでたのか知らずに…私たちは…】
恋「そんなっ、わたくしも…!」
音楽科生徒A【…ねぇ】
普通科生徒A【…えっ?】
音楽科生徒B【…一緒にやろうよ、学園祭】
音楽科生徒C【さっきの人も言ってた通りだよ…やっぱり学校はみんなも物だもん】
普通科生徒B【…あっ…】
普通科生徒C【…は、早く段取りとかプログラム見せなさいっ】
音楽科生徒B【あははっ、OKOKっ!♪】
恋「…皆さん…っ」
普通科生徒A【生徒会長、今回の学園祭絶対成功させようね】
恋「…っ…はいっ!」
───────────────────
【その後…】
かのん「葉月さんっ、ここの確認してもらえるっ?」
恋「…これは…スクールアイドルの…」
かのん「学園祭ライブのステージ、だよっ!」
恋「…みんなで…作り上げる…ステージ…」
かのん「…ねぇ、葉月さんっ」
恋「…ぁ……はい…っ?」
かのん「葉月さん…ううんっ、恋ちゃん!
…一緒に、スクールアイドル…始めませんかっ!」
その一言に作業していた生徒たちの手も止まった。
恋「…っ…今まで、澁谷さん達の邪魔をしてきた私にそのような資格は…」
かのん「私、恋ちゃんと一緒に…スクールアイドルとして歌いたい!
この学校の為に…ううん、この場所で作られた、たくさんの思いの為に!」
恋「…………………っ」
千砂都「大丈夫っ、出来るよっ!♪」
すみれ「素直じゃないわねっ」
可可「私たちは何時でもファインファインデスよっ」
恋「…皆さ…ん……っ…私…私は…っ!!」
目に涙を浮かべながら…恋は静かにかのんの手を握った。
───────────────────────
【その日の夜】
「…そっか、恋もスクールアイドルに」
かのん「それもこれも…全部全部、命くんが動いてくれたからだよ」
「お陰でミッチリ叱られたけどな…」
かのん「無茶しちゃダメだよ…もう」
「…でも、これで5人でのライブだな」
かのん「絶対に見に来てね、命くん!」
「もちろんだよ」
かのん「そして…それが終わったら…命くんも、大会だね」
「…あのさ、かのん」
かのん「…?」
「俺、今までは大会とかそんなに気にしてなかったんだけど…
今回の試合…俺はお前の為に勝ちたい
勝って、お前に勇気を届けたい」
かのん「…命くん…」
「…だから、約束…」
そう言って窓から小指を出す命。
「…あはは、って言っても…届かないよな」
かのん「…ううん、届かせるからっ」
そう言って窓から窓へ屋根の上を歩こうとするかのん。
命の部屋へあと一歩という所で…。
かのん「うわ、わっ…!!」
バランスを崩したかのん。
「かのんっ!」
命はかのんの腕を引っ張り、こちら側へと引き寄せた。
かのん「…えへへ、失敗失敗…」
「気をつけてくれよ、本当に…約束どころじゃ無くなっちまうだろ」
かのん「…でも、命くんの勇気…私はちゃんと貰えてるよ」
「…え?」
かのん「………私ね…」
────────命くんの事が、好きなの。
「…はっ?」
かのん「出会ってから小学校から中学校…そして、今日まで…ずっとアナタに片想いしてました…///」
「…かのん」
かのん「…幼馴染としてじゃなくて…これからは…恋人として…女の子として…見て欲しい…///」
「…お前…」
かのん「…お願い…命くんの気持ちを…聞かせて…///」
「…良いのか、俺で」
かのん「命くんだから、いいんだよ…///」
「野球バカだぞ」
かのん「そんな姿も見てて嬉しくなっちゃうから…///」
「…………馬鹿野郎」
そう言っておでこにキスをする命。
かのん「…///」
「……俺も、好きだよ…恥ずかしいから2度目は無しだからな」
かのん「…っ…!///」
月明かりの下で2人はキスをした。
かのんの頬に伝う涙を拭き、そのまま抱きしめた。
「…今まで全然気付かなかった」
かのん「だって命くんだもん…///」
「その分これからたくさん温かい気持ちにさせる」
かのん「…うん…期待…してるよ…///」
────しかし、この時は2人とも気付かなかった。
────────幸せが少しずつ蝕まれている事を。
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夏美「スクープですのっ、アップしてやるですの!」
「おらっ(バキッ)」
夏美「夏美のケータイがぁ~っ!?」
「100均のドッキリおもちゃでした~
逆にお前のこの慌てた表情をアップしてやろか?」
夏美「…ぐっ…鬼め…!」
「鬼はお前だろ」