We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
─────検査とリバビリと経過観察を経て…命は2週間ぶりに退院した。
「……んっ……ああぁ~…シャバの匂い…」
悠「どこで覚えたんだ、そんな言葉」
曜「悠くんも退院した時、おんなじ事言ってたけどね~」
かのん「あはっ、親子って感じですね!♪」
かのんもすっかり元通りになり、悠と命の会話を数歩後ろから見ていた。
曜「悠くんの場合は~…」
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【退院後……】
悠「シャバの匂~……あいてててて……」
曜「あぁ、もうっ……まだ体がいつも通りに動くわけないでしょっ、もう~…」
悠「……世知辛いなぁ……」
曜「ついでに日本語の使い方もおかしくなってるし……」
千歌「兄貴ぃ!退院おめでとうございまぁーす!!
……ほらっ、聖良さんも!」
聖良「お、おめでとうございまーすっ!……な、なぜ私なんですか…」
悠「……いや、2人とも……何してるの…」
千歌「退院祝い!」
悠「……あ、そ、そうなんだ…」
果南「はいはい、病院の前だからね~」
善子「……偉くいつも通りで拍子抜けしちゃうわね」
梨子「まぁ……悠くんだし?」
鞠莉「そんなことより~……お祝いのパーティーしましょっ!♪」
ダイヤ「ま、まだ病み上がりなのですよっ!?」
花丸「みんな、悠さんが困ってるずら」
ルビィ「うゆ……」
理亜「周りが盛り上がっててどうするのさ…」
悠「いや……日常に帰ってきたなって……少し安心したよ」
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曜「……って!」
「……いや、色々突っ込みたいんだけど……父さん…」
悠「へ、変なところはないからな!???!?」
「いや、どうなったら女の子に囲まれる生活になるのさ!」
悠「……いや、気がついた……ら?」
「……うわぁ…」
かのん(命くんも同じような立場になってる気がするんだけどなぁ……)
曜(唯一違う点があるとすれば、もうかのんちゃんと付き合ってることくらいかな……)
家に着くなり、かのんが部屋へと入ってきた。
かのん「命くーんっ!///」
「……あのなぁ…」
流石にベッタリと抱きついてくるのは勘弁して欲しい。
……と、言いたかったが…かのんの幸せそうな顔を見たらそんな事も言えなくなっていた。
かのん「ねぇねぇっ!明日土曜日だし……お出かけしよっ!♪」
「……先生から運動してもいいって許可出たから自主練したかったんだけど…」
かのん「……あ……そ、そうだよ……ね……しゅん…」
「だあああぁああ!分かった、分かったから!どこでも何時でも付き合うよ!」
かのん「ホントっ?!やったぁっ!♪」
悲しい思いをさせてしまったんだから、それの償いをしなくてはな……と喜ぶかのんを見て命は思った。
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【次の日】
かのん「おはようございまーすっ♪」
曜「おっ、かのんちゃんコーディネートが気合入ってるね~♪」
かのん「えへへ……命くんとの初めてのデートなので……///」
悠「……眩しいなぁ」
曜「悠くんにもそんな時期があったんだからね?……それで、どこに行くの?」
かのん「はいっ!お台場に行こうかと!♪」
曜「ほーうっ?……ほうほう……へー……♪」
悠「懐かしいな、お台場」
かのん「お2人も行かれたことが…?」
曜「うんっ、何回もねっ♪」
悠「せっかくだから、オススメの場所を教えるよ……それはね…」
かのん「……へぇ~……っ!!!」
「……お、おまたせ……かのん」
かのん「あっ、命く…………っ……わぁ……っ!///」
曜「ふふんっ、コーディネートしたのは曜ちゃんなのであります!」
「……落ち着かねぇ…」
かのん「かっこいい……かっこいいよ、命くん!///」
悠「俺のお下がりだけどね」
「父さんの高校時代がオシャレすぎるんだよ……ったく…」
悠(いや、俺も着せ替え人形にさせられてたんだけどな……)
かのん「そ、それじゃあ行ってきます!///」
「こんな調子で大丈夫かな……」
曜「いやぁ、青春だねぇ…」
悠「これは冴木かのんになる日も近いかな?」
曜「気が早いよ~」
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【お台場】
かのん「うわぁ~……っ!
フジテレビ!ビーナスフォート!すごーいっ!」
「意外と原宿じゃない所来るの初めてだもんな」
かのん「まさか命くんとデートって形で来れるなんて思ってなかったよ~……///」
「……おい、かのん」
かのん「……ふぇ?」
「……デートっつーんだったら……手を繋ぐとか、腕組むとかしろよ……その……そばに居てくれないと落ち着かないって言うか…」
かのん「(ズキュン!!)……か、可愛い……っ……!!///
う、うんっ、もちろんだよっ!!///」
そう言うと、かのんは命の手をしっかりと握りしめた。
かのん「……ドキドキするね…///」
「……言うな、余計ドキドキするから…」
恥ずかしいのか、命はそっぽを向いていた。
かのん「……あっ、そうだ!悠さん達にここに行ってみなって言われたの!」
「……隣の駅?なんかあったっけ?」
かのん「……えっとね、虹ヶ咲学園……って学校があるみたい!」
「……虹ヶ咲……あっ、スクールアイドルがいるって言ってたような…」
かのん「うんっ、見に行こうよ!」
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【虹ヶ咲学園前】
かのん「うわぁ~……大きい……!」
「ウチらの学校とは違った大きさだよな」
かのん「って、流石に中には入れないもんね」
「それに、土曜日だしな……スクールアイドルがいるかも分からないし」
かのん「……ここで、曜さん達Aqoursと虹ヶ咲学園のスクールアイドルのみんながライブしたんだよね……」
「ああ、確か父さんが言ってたな……こっちのスクールアイドルを纏める人がいて、名前が─────」
???「ここで何をしているのですか?」
かのん「う、うわぁっ!……す、すいません!怪しいものではなくて!」
キチンとした身なりをした眼鏡をかけた女性が歩み寄ってきた。
???「あぁ、そのっ……疑ってる訳ではありませんよ
ただ、見慣れない方々だったので……」
「……えっと、ここにスクールアイドルが居たって聞いてどんな学校だったのかなって」
???「スクールアイドル……貴方も、ですか?」
女性はかのんの方を見た。
かのん「は、はいっ、スクールアイドル……やってます」
???「……くすっ……そうでしたか!
私たちの年代から脈々と受け継がれていると思うと……感慨深いですね♪」
「……貴方も……なんですか?」
???「申し遅れました、私虹ヶ咲学園の理事長をしています
中川菜々と言います……スクールアイドル時代は優木せつ菜という名前で活動をしていました」
「……優木せつ菜……つまり、父さんのことを知って…」
菜々「……父さん?貴方のお父さんって…」
「冴木悠って言います、Aqoursの……リーダーの……」
菜々「……!……ご子息の方でしたか!
冴木さんと私たちスクールアイドル同好会の侑さんとは、良くしていただきましたからね、もちろん覚えていますよ」
「その節は……父がどうも」
菜々「……確かに、よくよく見ると…お父さんそっくりですね♪」
かのん「……むぅ…」
菜々「……っと、彼女さんがヤキモチ焼いてるので、わたしはこれで
宜しければ、またいつでも来てくださいね」
「……あ、ど、どうも…」
そう言うと、理事長である中川さんは学園の中へ入っていった。
かのん「……不思議な人だったね?」
「父さんたち……これが狙いだったな…」
かのん「でも……うんっ、スクールアイドルってやっぱり凄いなって改めて思っちゃった!」
「お前も練習、頑張らないとな」
かのん「もうすぐ予選だからね……頑張るよ、命くんのためにも!」
真っ直ぐな目でそう訴えた後……かのんはニコッと笑った。
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よろしくお願いします!
夏美「次回もシリアス回ってカンペが出てますの」
メイ「あー、シカトしとこうぜ……」
四季「現実から目を背けないの」
きな子「っす」