We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
でも、もう彼は…出て…こない…。
次の日、命は登校と同時に野球部の監督の元へ行った。
「…すいません」
野球部監督「…そう、か…残念だ」
「……こんな形で部を去ってしまい…本当になんと言ったら良いのか…」
野球部監督「仕方ない、それだけの出来事だったんだ…みんな理解してくれる」
「…すいません」
野球部監督(天才が消える瞬間は…いつも突然で…儚い、か)
こうして、命は野球部を抜ける事となった。
「…あとは、アイツらの所に行かないと…な」
かのんに連絡をし、放課後に結ヶ丘に顔を出すとメッセージを送った。
「…結局、俺はどこかで父さんの背中を追っていたのかもしれないな」
その心は…どこか清々しい気持ちで溢れていた。
────────────────────────
【放課後】
「…まずは…ごめん、みんな」
スクールアイドル部の部室に入るなり、命は頭を下げた。
かのん「命くん…」
「記憶が一時的に無くなったり…投げられなくなって自暴自棄になったり…正直、スクールアイドル部のメンバーを見るなんて時間無いって自分に言い訳していた」
すみれ「…アンタ…」
「でも、今は違う…野球を辞めて…道が無くなったと思った…けど、俺はかのんを支えたい…そして、かのんのやるスクールアイドルも例外じゃない」
千砂都「…命」
「これからの高校生活…全部お前らのために時間を費やす!」
可可「…良いの、デス…か?…本当に、ソレで…」
「…あぁ、後悔はない…むしろ、俺は…この5人が往く道を見てみたい」
かのん「…私からも、お願い…っ」
命の横に立ち、頭を下げるかのん。
すみれ「…私たちが言いたいのは、そーゆー事じゃないわよ」
「…え?」
すみれ「アンタ、さっき私達のことを考える時間なんてない…って、言ってたわよね?」
「…あ、あぁ…」
すみれ「自分の事でも大変なのに、私達のことを気にかけてくれてるんだって感心してたのよ」
「…えっ?…いや、だってそれは…」
千砂都「…まっ、命らしいけどねっ?」
「千砂都…」
可可「可可達も、色々考えを巡らせていたのデス!レンレン!」
恋「はいっ、こちらを…」
手渡されたのは…腕章…だった。
「…これ、は…?」
恋「理事長と生徒会長公認の…特別関係者の腕章です」
「…特別…関係者?」
恋「普通の関係者と言えば、OBや外部の方々…と、言っても目上の方ばかりです
ですが、命さんは隣の町の高校の生徒です
毎回関係者…と言って学校に入るのはお手を煩わせてしまうかと思いまして」
すみれ「私達も裏で色々行動してたって訳よ」
「…で、でも…いいのかよ?」
可可「これから私たちをトレーニングしてくれる人なんだから良いに決まってマスよ!」
恋「…もちろん受け取るか、受け取らないかは命さんの判断次第ですが…」
「……受け取るよ…ありがとうな、恋」
そう言って腕章を受け取り、早速腕に付けてみた。
千砂都「なんか生徒会長みたいだね~」
「…これを付けてれば、結ヶ丘に自由に出入りしていいってことなのか…」
すみれ「まっ、アンタ意外と噂の人だから居てもみんな違和感ないわよ」
「…えっ?」
可可「そりゃぁ、全校生徒の前であんだけの啖呵を切ったんデスよ?当たり前デスよっ」
「…あ、あぁ…そうだったよな…」
千砂都「気を配ってないと、かのんちゃん大変だよ~?♪」
かのん「な、ななな、何の事ぉ~っ!?!?!?//////」
「大丈夫、かのん以外見てないから」
かのん「……//////」
千砂都「あ、茹で上がっちゃった」
すみれ「どうしてアンタそんな簡単にくさいセリフ言えるのかしら」
「…えーっと…それじゃあ、練習…する?」
かのん「う、うんっ、やろう!!///」
可可「ダイジョーブデスかね……」
すみれ「って、気合入ってるけど、もう予選まで時間無いのよ?」
「大丈夫っ、ビシバシ今日から鍛えるから」
千砂都「命が言うと、冗談に聞こえないねぇ~…」
恋「投げれなくなっただけでスタミナとかは、ずば抜けてますからね…」
可可「…ところで、メーさんって言うのもせっかくだから変えませんカ?」
「…え?どうして?」
可可「私たちを束ねるんデスから、相応しい呼び方があると思いマス!
そこで、可可はリーダーと呼ぶに1票を投じマース!」
「り、リーダー…ぁ…!?」
かのん「うーん、部長がいいんじゃないかな?」
すみれ「部長って、正確にはスクールアイドル部には入ってないからおかしいわよ、ここはマネージャーがいいわよ、マネージャーがっ♪」
「ま、マネージャー…」
千砂都「えぇー?トレーナーがしっくり来るんだけどなぁ…」
「と、トレーナー…???」
恋「いいえっ、コーチが良いです!」
「コーチ…ねぇ…???」
5人「ぐぬぬっ(むむむっ)………」
「あ、あの…公平にジャンケンにしたら?」
5人「命(くん・さん)がそう言うなら…」
(足並み揃ってるのか揃ってないんだが…)
5人「「じゃーーんけーーーーん…っ!!!」」
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すみれ「と、言うわけでよろしくねっ、マネージャー♪」
「へいへい、んじゃ練習やるよ~」
かのん「部長…」
千砂都「トレ~ナ~ぁ………」
「…そこ、いじけてないの…」
かのん(…でも、なんだか…命くん…少し顔つきが柔らかくなった気がする…あんなに笑ったりすること…多くなかったのに)
可可「なーに、見蕩れてるんデスかぁ~…???」
かのん「ひぃっ!?///
く、可可ちゃんっ…!?///」
可可「スキャンダルだけはっ、絶対にダーーーメデスからねっ!」
かのん「そ、それは無いよ~…うん、うん…」
可可「怪しいデス…」
────────────────────────
【その日の夜…】
「ただいま~…」
悠「おかえり、命…っと、かのんちゃんは?」
「家の手伝いだって…母さんは?」
悠「母さんもかのんちゃんの家にお手伝いだよ」
「なんだかんだ言っても、母さんも母さんなんだな」
悠「…?どういう事だ?」
「行動力が凄いなって」
悠「あはは、じゃあ命はその遺伝子を受け継いでるのかもな」
「……どうなのかな」
???「あっ、ガキンチョ発見!とぉーりゃー!!」
リビングに向かうと、誰かが日大タックルを仕掛けてきた。
「…………相変わらずですね、千歌さん」
千歌「おぉっ!ガキンチョが避けないで千歌の事を受け止めた!
これが成長ってやつかねぇ~…!」
(いえ、役得なのでしばらくこの感覚を…って、いかん)
???「こーらっ、離れなさいっ」
千歌「あいたぁっ!」
???「ごめんね、いっつも騒がしくて」
「…アナタは…」
???「やっほ、久しぶり…って言っても、キミが生まれて少し経ってたから顔合わせたぶり…なんだけどねっ?」
千歌「痛いよ、果南ちゃ~ん…」
果南「千歌が困らすからでしょ?」
「…父さん、またどうして…」
悠「2人が仕事でこっちに来たからついでにって」
果南「いやぁ、大きくなったねぇ♪」
千歌「ほらほら、目元とか悠くんそっくりじゃない?」
果南「いやいや、これは曜ちゃん似だね」
千歌「えぇーっ!?」
「…………あの、とりあえず離してもらっても…」
千歌「あ、ごめんごめん」
果南「…それで、怪我は大丈夫なの?」
「聞いたんですか…」
千歌「聞いたよ~…っ!
もう気を失うかと思ったよ~…!!」
「実際気を失ったのは俺の方なんだけど…」
果南「まぁ…でも、元気そうで良かったよ」
千歌「打たれ強さは悠くん譲りだね♪」
悠「打たれ強さって…」
果南「…まっ、元気になって時間も出来たら沼津に遊びにおいでよ
案内もするし、宿も用意するよ…千歌持ちで」
千歌「え''っ…」
悠「…あ、そうだ…言い忘れてた
命、今日はかのんちゃんの家に行ってくれないか?」
「…なんで?」
悠「千歌と果南今日ウチに泊まってくからさ
命の部屋で寝てもらおうかなって」
「急だね…いつもながら」
千歌「ふっふっふ…かのんちゃんの部屋に行ってる間に物色をして…」
果南「千ー歌ーっ」
千歌「あいたっ!」
果南「そもそも、疚しいものなんてあると思う?」
千歌「…無いね、ガキンチョだし」
「…あのねぇ…」
────────────────────────
「…って事で、かのんの部屋に来たって訳」
かのん「…仲良しそうで何よりでーす…ぷいっ…」
「なにヤキモチ妬いてるのさ」
かのん「べ、べつにぃーっ???」
「俺はかのんしか見てないから」
かのん「…ま、真顔で真っ直ぐに言うのは…ちょっと、反則じゃないかな~……って…///」
「かのん」
かのん「…な、なに…?///」
「好きだ」
かのん「うっさい!バーカバーカ!!寝ちゃえ!!///」
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夏美「なーーーーーんですの、このイチャイチャは…甘ったるくて仕方ありませんわ」
メイ「お、俺は~…これくらいっ?なんとも思わねーけどなっ!?///」
四季「顔真っ赤」
きな子「こ、これが都会なんすね…っ!」
夏美「こうなったら隠し撮りでもして…」
四季「…犯罪係数300オーヴァー…」