We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
かのん「うぇ~…命く~~ん……」
「自分からメンバーのみんなに言ったんでしょ、手を動かす」
かのん「お~にぃ~…」
「鬼じゃありません」
命の部屋に来たかのんはホロホロと涙を流しながらペンを握っていた。
ちなみに、命はベットに腰掛けながらグループ名を考えていた。
かのん「大体、作詞は私がやるべきだ~とか曲は詞が無きゃ作れない~っとか、みんな私に頼りすぎなんだよ~…」
「…かのん、それ俺の前で言うか?」
かのん「……はい、すいません」
「…まぁ、頼られるのは良いことじゃん
…頼られすぎはアレだけど」
かのん「んー…みんなの個性かぁ…」
「コレってのが無いからね、みんな」
かのん「…曜さん達Aqoursって…どうだったんだろう…」
「個性の塊みたいな人達だらけだったんじゃないかな?」
かのん「私たち…らしさ…かぁ…」
「…まぁ、始まったばかりって言うか…まだ、白色って感じっていうか…」
かのん「…白…始まり……か…うんっ、なんか…そうかもねっ!」
「おっ、なんか閃いた顔してるな」
かのん「…結局、命くんに頼りたくなっちゃったね」
「お役に立てて何よりだよ……さてとっ、俺の方も…」
かのん「できたのっ、グループ名っ!?」
「まだ3合目位でーす」
かのん「がくっ………し、しっかりしてよね~…もう…っ」
「あはは、かのん達の今後を担う名前を考えると思うと変に力が入ってな」
かのん「でも、お互いに方向性が見えてきたんじゃない?」
「…あぁ、かもな」
かのん「…よしっ、じゃあ…続きは自分の部屋でするねっ
ありがとうっ、命くん!♪」
部屋を出る前に、口に軽くキスをするかのん。
そのまま手を振り…部屋を後にした。
「…あ、あいつ…何だか積極的になってないか…?」
唇に触れて苦笑いを浮かべる命。
────────────────────────
【深夜1時】
「…さてっと…こっからは本番だな」
辞書にタブレット…揃えられる物は全部揃えた。
「…っと、あとは元気が出る魔法のアイテムっと」
机の上には、かのんお手製のカフェオレが入っていた。
「作り置きしてくれて、冷蔵庫に入れて置いてくれる…
ホント、よく出来た彼女だな」
…そんな彼女の為に、俺は出来ることをしてあげたい。
「…やるか!」
一通り思い浮かんだワードを書き並べていく命。
(…問題は、このワードを組み合わせたり抜粋したり…語呂や意味も考えないといけないからな…長い道のりになりそうだ)
考え込んでると、机の上に置いておいた高校野球の小冊子に目が移った。
「…これ…」
一面には大きく【消えた天才高校球児】との見出しが。
「…消えた…ねぇ…」
ポイッとベットに投げる命。
「天才なんかじゃないよ、俺は…周りのみんなに支えられて今の俺がある…それだけだ」
冷静な頭とは裏腹に高鳴る右胸に手をやる。
「………(分かってたさ、人とは違うことなんて、とっくに)」
それでも、信じてくれる人がいる。
一緒に、歩いてくれる人がいる。
「……これからが俺の再スタート…だもんな」
「…再…スタート…リスタート…」
ペンを走らせ、Re:と書く命。
「…でも、再スタートをするって事は…何か道が終わったって事だよな…俺だったら…野球って競技に終わりを告げた……終わり…エンド…かぁ」
「……それでも、辞めても…また前向いて…突っ走って行こうしてる…走る…ラン…」
「…って、やっぱり野球の事かよ、俺…」
苦笑いしながらそれぞれの頭文字を試しに取ってみる命。
「…リ…エラ……リエラ…かぁ」
何か別の意味が無いかなと辞書を開く。
「…繋ぐ…または、結ぶ…Lier…かぁ」
「…結ぶ…結ヶ丘…想いを…繋ぐ…」
「…ラ…ラ…Love?…うーん…なんか安直…
ライス…RICE……ライス…???」
パラパラとページを捲ったり、タブレットで単語を調べたりしてると…ふと、1つのワードに目が止まった。
「…ブリランテ…brillante…なんか、かっこいいじゃん
意味が……内面的な輝き…かぁ」
(輝き…母さんたちAqoursが目指していたものに通ずるのかな…)
「…合わせると…Liella…かぁ」
「…なんか元気良さがないから…最後に…ビックリマークをつけて…」
「────────出来た!!!」
嬉しさのあまり、ノートを持ちながら立ち上がった命。
…外を見ると、もう日が明けようとしていた。
「……あ''っ」
気がつけば、時刻は4時半を指していた。
「…やっちまった~…!!」
そのまま寝る事なく…命は学校に向かうことになった。
────────────────────────
【放課後】
「ふぁ~~………ぁ……くぅ…」
かのん「だ、大丈夫…命くん…」
「しんどい」
かのん「もう…なんで徹夜なんかするの…」
「でも、した甲斐があったから…早く発表したい」
千砂都「うぃーす!」
恋「お待たせしました」
可可「ゲェっ!何ですかそのクマはぁ!?」
すみれ「今にも眠りにつきそうな顔してるわね…」
「…グループ名…思いつ………すやぁ…」
可可「起きてくだサーーーーイ!!!!」
かのん「…命くん、発表したら寝ていいから、ね?」
命の頭を撫でるかのん…すると、光の速さで目を開いた命。
「よしっ、発表するぞ!」
すみれ「単っっっ純ね…」
千砂都「それが、良さでもあるんだけどね~」
ホワイトボードに文字を書く命。
その様子を5人が見守っていた。
恋「…リエ…ラ…ですか?」
「意味は2つある
…1つが…結ぶ・繋ぐって意味のLireから導いてみた…これはフランス語から来ていて
結ヶ丘って高校の名前にピッタリだなって」
すみれ「…それで、もう1つの意味は?」
「…再スタート…リスタートのRe:…何かが終わる…エンド
走り出す…走り続ける…ランの頭文字を取って付けてみた」
可可「……???」
「…俺たち6人ってさ…ある意味、再スタートだと思うんだ
かのんは、音楽科に受からなくて…でも、スクールアイドルとして再スタートを切った
千砂都もダンス一本だったのをスクールアイドルをするってなった
可可も、1人で出来ないって思っていたスクールアイドル部を立ち上げてここから再び歩こうとしている
すみれも、ショービジネスの世界から…輝き目指してまたがんばろうしている
恋も、スクールアイドルに対してのわだかまりや普通科と音楽科のぶつかりを解決して…母親と同じスクールアイドルをし始めた」
「…でも、その再スタートの後ろには…諦めた夢や…叶わなかった想いもある
もちろん、簡単に忘れたり無かったことには出来ないけど…でも、それを糧にして…走り出すことは出来る
…そんな願いを込めて、Liella!って名前にしてみた
…って、結局野球用語のエンドランから来てるんだけどね…」
恋「…どうですか、かのんさん?」
かのん「Liella!……うんっ、すっっごくいい!!Liella!」
「…良かった……名付けた俺から言えることは…ただ1つ
このグループ名に…赤だったり青だったり…5人の個性を乗せて輝かせて欲しい」
可可「…メーさん」
かのん「…私もね、詞…出来たんだ、読んでみてちーちゃん」
千砂都「う、うん…………………おぉ、これ…」
千砂都「すっごくいい!」
かのん「私も、命くんからアドバイスもらって…始まったばかりの…私達だからこそできる歌詞があるんじゃないかって」
すみれ「…そうね、悪くないんじゃない?
この歌詞も、Liella!も」
恋「そうですねっ…Liella…!」
千砂都「Liella!」
可可「初めての名前…Liella!」
かのん「命くんの想いも乗せて…輝かせるよ…Liella!」
「………………」
かのん「命くん?」
かのんが命の顔を覗き込むと…。
かのん「…寝ちゃってる」
すみれ「そっとしておきましょ」
千砂都「かのんちゃん、命の事見てて?」
かのん「えっ…ちーちゃん達は?」
可可「こんな事もあろうかと…日頃から準備してまシタ…!」
屋上に出た可可は拡声器を手に取る。
可可「結ヶ丘スクールアイドル部~~~~!!!
名前が、決まりまシタ~!!!
その名前とは~~…Liella!…デス~!!!」
千砂都「いよっ!めでたいよ~!!」
すみれ「ギャラクシーっ!」
拡声器を持つ可可の横で紙吹雪を舞わせる2人。
その様子を少し困ったような顔で見る恋。
かのん「い、いやいやいやっ!?派手すぎないっ!?」
命の耳を塞ぎながら突っ込むかのんだった…。
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よろしくお願いします!
夏美「はぇーーーー、文才まであーーるんですの」
「よせよ…」
四季「ハイスペック…」
「だーかーらー…」
きな子「つん○♂の再来っす!」
「…ごめん、それはよく分からない」