We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
【ライブ直前】
かのん「……皆さん、はじめまして!
私たちは、結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル…」
「「「「「Liellaです!!!」」」」」
かのん「……このステージに立って…この景色を見て…私は胸を張って言えます……!
結ヶ丘の生徒になれて、良かったって!この学校が1番だって!
私たちの歌を……聞いてください……っ!!!」
ライブ開始と共に……動画を撮る生徒の肩を誰かが叩いた
生徒「あっ…………!」
「しーっ、代わるよ」
レンズ越しに見る彼女たちは……どんな光よりも輝いていて。
眩しくて……色んな想いが胸に込み上げてきた。
(すごいよ……本当に……かのん達は…)
それは、彼も例外では無かった。
目の奥で……確かに光る何かを感じたから。
────────────────────────
ライブも終わり、結果発表が行われていた。
5位…4位と…次々と発表されていく。
3位までに、Liellaの名前は無かった。
祈るような想いで……2位の画面をみるメンバーと生徒達。
──2位 Liella
その結果に、周りからは唖然とした声が漏れた。
「……1位は……サニーパッション……か……」
すみれ「……っ……もうっ……なんなのよったら、なんなのよ…!!」
悔しさのあまり、悲鳴にも近い想いを叫ぶすみれ。
かのんも悔しさで顔を俯かせた。
「……みんな、お疲れ様」
かのん「……命くん…ごめん、ダメだった……」
「そんな事ないよ、最高のステージだった
俺はみんなが誇らしいよ、だから胸張って…な?
勝たせてあげられなかったのは……俺の力不足だから」
天を仰ぎ、目を閉じる命。
「……片付け、行ってくるわ!」
困ったような顔で笑う命を見て……かのんはグッと拳を握った。
恋「かのんさん、私たちも……」
可可「……デス…」
かのん「……これが…悔しい……ってこと、なんだ…
私……悔しいよ……ちーちゃん……」
千砂都「かのんちゃん……」
かのん「せっかくみんなが協力してくれたのに……
なのに……何もお返しが出来なかった……
みんなが協力してくれたのに…何も返せずにお終いになっちゃった……!」
可可「……かのん……」
すみれ「……また、全力で挑みましょ…」
恋「そうです……」
かのん「勝ちたい……私、勝ちたい……!!
勝って、ここにいるみんなを笑顔にしたい!!やったってみんなで喜びたい……!!私たちの歌で……Liellaの歌で!結ヶ丘の歌で優勝したい……!!!」
その心の叫びに……拍手する者がいた。
「ありがとう、かのん……言いたいこと、全部言ってくれて」
かのん「命くん……っ……!!」
「みんなが片付けやっておくから、かのんちゃん達のところにいてあげてって……気を使わせちゃったかな」
もう一度、目を閉じ……大きく息を吸う命。
「……優勝するよ!!絶対に!!
俺達にはまだ先がある!前へ進める!始まったばかりだ!
一度口に出したんだ……貫いてみせるよ……絶対に……優勝……」
命の目から一筋の涙が零れた。
それを見たメンバー達も涙を流した。
かのん「……命……くん……っ……うっ……ぁああぁっ……!!」
かのんを含め…5人が命に駆け寄る。
「……みんな……っ」
すみれ「当たり、前よ……っ……!」
可可「Liellaはこんな所で……終わりま……セン……っ」
千砂都「命の……バカ……っ、最初から……そのつもり……だよ……!」
恋「結ヶ丘は一番の学校です……っ……!」
「……もっと……たくさんの人に……最高の歌を……届けよう!」
「「「「「……うんっ(はいっ)!!」」」」」
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悔し涙で終わったライブから数時間後……命は自室にいた。
「……もう一度……足掻いてみるかな」
手には、野球のボールが握られていた。
前へ進める……それはきっと、Liellaだけじゃなく……俺にだって…。
「……………………」
ボールに触れれば……思い出す、あの時の記憶。
「…………っ……はぁ……っ……はぁ…!!!」
右の胸が苦しくなる。
「……っ……大丈夫……大丈夫……っ…」
自分を落ち着かせて、吸引器を口にする。
(こんな所で……アイツらの前では…絶対にこんな姿は見せれない……)
【リビング】
曜「命?どうしたのこんな時間に……」
「……もう一度、頑張ってみようかなって」
曜「……でも…」
「かのん達のライブ見てたらさ……自信を貰ったって言うか…
頑張れば、前へ進めるんだって……思えたからさ」
曜「…………」
「………………ふぅ……」
大きく息を吐き…振りかぶる命。
しかし、投げることは出来ず…腕の動きが止まってしまう。
「……く、そっ…………」
悠「……アイツ……また……」
曜「やらせてあげようよ」
悠「……曜ちゃん…?」
曜「奇跡は……きっとある、から
私はそれを……スクールアイドルから教えてもらった
命だって……きっと……」
悠「……分かった…曜ちゃんがそう言うなら…」
「……投げたい…」
目に力が入り、何度目かの動作に入る。
(もう一度……投げられるようになって……
かのんの喜ぶ顔が……見たいから……っ……!!!)
試合で活躍する度に……かのんは嬉しそうに感想を言ってくれた。
そのかのんが頑張って……俺が逃げる訳には……!!
「……くっ……あぁああぁっ!!!」
指から放たれたボールは……いつもの半分以下のスピードではあったが……地面を1回、2回とバウンドし、壁に当たった。
「……投げ、れた……」
悠「お前……今……」
「……出来るんだ……俺にも……!」
その様子を……かのんが自分の部屋から見ていた。
かのん「……命くん……」
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【次の日】
かのん「さすがに、クリスマスの装飾も外れてきてるね」
「まぁ、終わったからなぁ……」
かのん「……来年は、ちゃんとクリスマスにデートしたいねっ♪」
「ん、じゃあ約束しよっか」
かのん「うんっ!♪」
「……って、即ち…俺らももう2年生ってことかぁ…」
かのん「1年ってあっという間だね…」
「かのんと居ると時間があっという間に感じるよ」
かのん「そんな事言ってたら、すぐおじいちゃんおばあちゃんになっちゃうよ?♪」
「あはは、かもな」
地面に残った雪を見ながら……ポツリと命が言葉を続けた。
「……かのん、お前……高校卒業ってなったら……どうするの?」
かのん「……えっ?」
「いや、何となく気になったから聞いただけ……何も無いなら答えなくても…」
かのん「……決まってるよ、将来のこと」
「……えっ?」
予想外だったのか、命は目を点にする。
かのん「……私ね、高校卒業したら…スポーツ医学が学べる大学に行く!」
「……えっ……なんで…?」
かのん「……知ってるよ、命くんが……また歩き始めようとしてること……だから、私は……命くんの為になることしたい
高校生活の全部を私たちに費やしてくれるって言ってくれたんだもん
……今度は、私が恩返しをする番だよ」
「……お前、だからってそこまですること……」
かのん「……命くんの為になるなら、何だってするよ
だって……もう一度、あの舞台に立って欲しい……から」
「……かのん……」
かのん「……って、その為には、もうちょーーーっと勉強頑張らないといけないけどね~……っ!///」
恥ずかしそうに笑うかのん。
それを見た命は、穏やかな笑みを浮かべた。
「ありがとう、かのん…すごく嬉しいよ」
かのん「……命くん……」
「……そうだっ、これ!」
紙袋を渡す命。
かのん「……?」
「開けてみ?」
かのん「……これ……マフラー?」
「クリスマスプレゼント!……って、一日遅いけどね
かのん、寒そうにしてたし……良いかなーって」
かのん「命くん……これ、長すぎだよぉ……」
マフラーを広げたかのん、確かにかのんの首を何回り出来るんだと言うくらいの長さだった。
「あれぇっ!?ま、間違えちゃった!?」
かのん「あははっ、命くんらしいな~♪
……じゃあ……こうしよ?♪///」
そう言って、かのんは自分の首と命の首にマフラーをかけた。
「かのん……」
かのん「ほらっ、暖かいよ?///」
「そ、そうだな……」
かのん「……お返し、何も考えてないや……どうしよ……」
「そんなん良いって……」
かのん「……っ……///」
頬にキスをするかのん。
かのん「……お、お返し……っ!///」
「……ご、ごちそうさまです……?」
かのん「ほ、ほらっ!色々巡るんだから急ごっ!//////」
そう言って、命の手を握るかのん。
かのん「命くん……2年生になっても……よろしくねっ///」
その一言に、もちろんと頷く命だった。
1期、完!!!!!!
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メイ「さーて、出番だな」
四季「……zzz」
きな子 置き手紙【シティガールになるっす、探さないで欲しいっす】
夏美「ブンブン、オニナッツですの~っ♪」
メイ「寝てるし!?アイツ居ねーし!?そっちのけでライブ配信してるし!!??大丈夫なのかよ!こんな調子で!!」