We are The Super STAR!** 作:A×K(アツシくん)
対戦ありがとうございました。
「…………んー…」
部屋で1人……体を捻らせ瞑想に入る命。
しかし、その顔は険しく…呻き声を上げていた。
かのん「……あ、命くん…今作業中だった?」
「……見ての通りだよ」
かのん「命くんから教えてもらったリラックスするためのヨガ
何かいいフレーズは降ってきた?」
「……ダーメだ、なんも思い浮かばねぇ」
かのん「……そっ、か」
「ごめんな、急いでいるのに」
かのん「ううん!大丈夫っ!……あ、それとね……可可ちゃんについて相談があるんだけど…」
「……唐って奴?どうしたの」
かのん「あの子、スタミナ面がかなり怪しくって……命くん、お願い!
フィジカルトレーニングの手伝いして!」
「……おいおい、作詞をする上にフィジカルトレーニング…?」
かのん「……ほんっっっっとーにお願い!一生の!」
「……それ、もう15回目……ったく、分かったよ
つっても、今日は休みだから明日からな」
かのん「ありがとうっ、命くん!」
「その代わり」
かのん「……えっ?」
────────────────────────
【竹下通り】
「んーーー……っ、やっぱ羽目を外さないとやってられないわ」
かのん「……えっと、命くん?///……これは、一体……///」
「一体も何も……出かけてるだけだろ、ここに」
かのん「……2人で?///」
「……お前霊感とかあったっけ?」
かのん「そうじゃなくてー!!!///(年頃の男の子と女の子ならこれはデートって呼ぶんだよっ!?///……って、命くんがそこまで考えてる訳ないかぁ……)」
「服でも見ようかな……あ、靴も良いかもな」
かのん「……これ以上かっこよくなられたら、困るんだけどな……///」
「なんか言ったか?」
かのん「な、何も!///…………って、あれ…?」
かのんの目線の先には……クレープを持った女の子が…。
「……知り合い?」
かのん「……平安名…さん?」
すみれ「……………………」
「……何かすっごいキョロキョロしてるけど」
かのん「な、何してるのかな…?」
すみれ「うわ~あ!♪
すっごく美味しそ~!♪…………むむっ……!」
「……えっと…………かのん、友達は選んだ方がいいと進言しとくぞ」
かのん「し、辛辣だよ!命くん!……と言うか、まだそんなに話したこともないし!」
すみれ「ちょっと」
「……うわ、かのん逃げるぞ」
かのん「……も、もう手遅れだと思うな~…」
すみれ「……アナタ、この間の…」
かのん「ぐ、偶然だね~平安名さんっ」
すみれ「……こっちは……ナンパ?」
「どこからどう見たらそう見えるんだ、お前は」
かのん「えっと、幼馴染の冴木 命くん。西結ヶ丘高校の1年生だよ」
「どーも、かのんの連れです」
かのん「い、言い方……」
すみれ「ふぅん……で、今の見てたんでしょ?」
「……なんの事やら?」
すみれ「とぼけないで!……で、どうだったかしら?」
「どう、とは?」
すみれ「他の人とは違うカリスマ性っ……溢れてたかしら?」
「無いな、全く」
すみれ「キッパリと言うなぁ!」
かのん「あ、あはは、ご、ごめんね~っ!口は悪いけど根はいい人だから、じゃ、じゃーねー!」
「……事実を言った迄なのに……」
かのん「命くんの初めて会った人にも思ったことを言っちゃうの、悪い癖だよっ!」
「……はいはい」
すみれ「……あのジャリボーイ~……」
────────────────────────
【次の日】
「唐、ペース落ちてるぞ!」
可可「お、鬼デス~……スパルタデス~……パタリ…」
「……スタミナゼロだな」
千砂都「もうお手上げって感じ…」
可可「きょ、今日はこのくらいにしておいてやるデス…」
「とても説得力のない負け惜しみだな」
可可「ぐ、ぐるじぃ~……」
千砂都「これでよくスクールアイドルをやろうって思ったよね…」
可可「ナンノっ、気持ちデス!1番大切なものは気持ちなのデス!」
千砂都「……な、なるほど?」
可可「くぅ……リズムゲームは世界で100位に入るくらい完璧なダンスが出来るのに……何故デスかぁー!」
かのん「それは関係ないと思うけど……」
「というか、サラッとすごいこと言わなかった?」
可可「なんで、メーさんは息一つ切れてないのデスか!!」
千砂都「そりゃあ、現役の野球部の人だもんスタミナだったら勝てっこないよ」
「まだトレーニングメニューの2割も消化してないけどな」
可可「お、おいたわしや~……」
千砂都「……え、えーっと……とりあえずリズムゲームがすごく得意ってことは、リズム感はあるって事で!」
かのん「急にポジティブ!」
「でも、時間はちょっとしかないからな?」
可可「ぐぅっ……!」
千砂都「そーだよ、あっという間……だよ?」
可可「……ひ、ひえぇえ~……!」
かのん「……命くん、作詞もあるからあまり人の事は…」
「……かのんって時々痛いとこ突くよな」
千砂都「さ、休憩終わり!走るよ!」
「……どちらにせよ、その体力じゃスクールアイドルは厳しいと思う
多分、母さんに聞いても同じ答えが返ってくると思うよ」
千砂都「そうだね、まずは基礎体力を上げてから……その後並行してダンスの練習もしないと」
「……出来るのかー、唐」
可可「や、やりマース!」
───────────────────────────
【しばらくして】
かのん「はぁ……はぁ……!!」
可可「……はぁ、はぁ……ア゛ァ゛ア~……!!!」
千砂都「今日はここまで!……で、いいよね命?」
「あぁ、結構走ったけどな」
千砂都「やっぱ体力面じゃ命には到底敵わないな~♪」
「千砂都は中学の頃ずっとトレーニングに付き合ってたからな、かなりスタミナ付いた方だろ」
千砂都「まぁねー♪」
「……んじゃ、明日からはダンスの練習だな
俺は作詞を仕上げるから、母さんが見てくれるよ」
かのん「あ、ありがとう~……!」
可可「謝…謝……パタリ……」
────────────────────────
【その日の夜】
「……うん、ここに入るワード……この候補の中だったら…
これは、かのんらしい歌詞じゃないな……なら、こっちは……語呂的に少し不自然か……」
曜「……やってるみたいだね」
悠「命と同じ歳の時……俺もああだったのかな」
曜「後ろ姿とか悠くんそっくり♪」
悠「なんか、恥ずかしくなるね」
かのん「命くーんっ」
「……ん、かのん?」
かのん「これ、差し入れっ」
「あー、悪いな、気使わせて」
かのん「ううん、大丈夫!今、そっち行くからねっ」
そう言うとかのんは自分の部屋の窓を閉めて……屋根の上を歩いてこちらに来た。
「危ないからあんまりそういうことするなって言ったでしょ?」
かのん「もう何回もしてるから大丈夫だもーん」
「……ったく」
差し入れを机に置いたかのんはベットへと腰掛けた。
「……帰んないのか?」
かのん「もう少しだけ……居ようかなって♪」
「……見たって面白いものでもないのに」
かのん「いーのっ♪(……こうやって命くんの背中を見てるのが……好きなんだもん…///)」
「……ん……んー……」
かのん「……あ、命くん……この日、試合?」
カレンダーを手に取り、こちらを覗くかのん。
「ん、まぁ練習試合だけどな」
かのん「投げるの?」
「予定ではな」
かのん「そっか、じゃあ……応援に行こうかな?」
「おいおい、イベントフェスの前日だよ、ダメに決まってるだろ」
かのん「絶対に行くもん!……命くんの出る日は絶対に応援したいもん」
「……お前も物好きだよな」
かのん「…………鈍感……///」
「ん?」
かのん「なんでもなーい、ほらほら手を動かす!」
「わ、分かったから……」
【1時間後……】
「……よし、大方は進んだかな……おーい、かのん?」
かのん「すぅ……すぅ…………」
「……寝てるし……ったく、走って疲れたなら直ぐに休めばいいのに」
(……とは言え、困ったな……今からかのんの部屋に戻す訳にもいかないしな……)
かのん「……んぅ……命くん……///」
寝ながら命の指を握るかのん。
「……やれやれ、このまま寝かせてやるか……
……高校生になっても、まだまだ子供だな、かのんは」
かのん「すぅ…………すぅ……///」
頭を撫でるとかのんは嬉しそうな寝顔を浮かべた。
評価・感想・お気に入り登録・読了報告
よろしくお願いします。