We are The Super STAR!**   作:A×K(アツシくん)

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かの曜……そして、命への想いを語るかのん……。


9-000話

かのん「うわぁ~っ、綺麗……!♪」

 

風呂から上がると、部屋着姿のかのんと母さんが何かを見ていた。

 

「かのん?何してるんだ?」

かのん「あっ、命くん!♪

えへへ、お裾分けついでにちょっとね♪」

 

 

お裾分け……あぁ、コーヒー豆か

父さん好きなんだよな、これ。

仕事してると飲みに行けないからって言ったら、かのんのお父さんがくれたんだっけ。

…そう思うと…仲良いな、うちの両親とかのんの両親……。

 

「何見てるの?」

かのん「えっと……ねぇ~…///」

 

見られたくないのか、体で何かを隠すかのんちゃん。

曜「別に恥ずかしいものじゃないんだし、いいんじゃない?

写ってるの、私だし」

かのん「で、ですが~……うぅ、分かりました…///」

 

観念したのか、体を退かすかのん。

隠していた物が顔を出すと……そこには…。

 

「……何だこれ、アルバム?」

曜「私と悠くんの結婚式の時のアルバムだよ~♪」

「……あー、なるほどね」

 

こんな物を見てる姿を見られたら……って事で恥ずかしいってことか。

「いいじゃん、女の子らしくて」

かのん「……う~っ……///」

 

確かに、そこにはウェディングドレスを着た母さんと

ピシッとスーツを着込んだ父さんが色んな人から祝われてる写真が出てきた。

 

かのん「……やっぱり憧れるなぁ…///」

「……まぁ、人生最幸の日だしなぁ」

かのん「昔は、男の子になりたいなって思ってたんだけどね~…」

苦笑いを浮かべるかのんの対面に座る命。

 

「……男の子に?何で???」

かのん「……えっと、ね……///」

言おうか言わまいか迷ってたかのんだったが……静かに口を開いた。

 

 

かのん「……昔の話だけど……///」

 

 

 

………………………………

 

 

 

幼き日のかのん(命くん、運動してる時……かっこいいな~……///)

 

 

かのん母「どうしたの、かのん?」

幼き日のかのん「命くんと、一緒に運動したかったな~……って…///」

かのん母「本当に好きなのね、命くんの事」

幼き日のかのん「うんっ!!♪

絶対にお嫁さんになるっ!//////」

 

 

かのん母「後は本人に言えればいいのにね~……?」

幼き日のかのん「……あう……あう……//////」

 

 

………………………………

 

 

 

「……あぁ、だから一時期野球教えてって言ってたのか…」

かのん「うん……命くんと…大きくなっても、キャッチボールしたいなって……思ってたから……///」

 

「……かのん…」

かのん「えへへ、でも……男の子になりたいなって思ったり…音楽を頑張りたいって思ったり……私って、優柔不断だよね……///」

自虐し、笑うかのん。

 

「そんな事無いよ、俺はどんな夢でも頑張って走るお前が好きだから」

かのん「……命、くん……///」

 

「それに、そんな昔から俺の事を目で追いかけてくれてたって事実が嬉しいっていうか……」

かのん「だ、だって……命くんの事……ずっと……ずっと……っ///」

 

曜「はぁぁあぁぁあぁあああ~~~~あぁ……良い、ねぇ……♪」

頬杖をついて目を細める曜。

 

かのん「す、すいません!何か置いてけぼりにしちゃって……!///」

「……そう言う母さんも、父さんとの馴れ初めとか……あるだろ?」

 

曜「……馴れ初め?……あ~…」

かのん「気になりますっ!///」

 

曜「寂しくって、悠くんと顔合わせ無かったら……追いかけてくれて

その時、私はプールに入ってたんだけどね?

悠くんってば、持ってるものとか全部投げ捨てて制服のままプールに入ってくれて……///」

 

「……うわ……」

かのん「なんですか、それ……すっごく、素敵じゃないですか…///」

恥ずかしいのか、口を押えて悶えるかのん。

 

曜「あの時は嬉しかったな~……あっ、悠くんには内緒だよ?♪」

「いや、多分遅いと思……」

曜「……えっ?」

悠「曜ちゃん……恥ずかしいからやめてよ…」

曜「う、うわぁあぁああっ!?///」

 

悠「あの時は……その、必死だったからそうなったって言うかさ…」

曜「ご、ごめんごめんっ!!…2人がどうしてもって言うから~…///」

 

(言ってないけどな)

かのん(むしろ、曜さん……自分からノリノリで話し始めたような…)

 

 

悠「ちょうどこの件で話があったんだ……命、こっちに」

「え、何、怖い……説教?」

悠「違うよ……男同士の話だ」

 

そう言うと、命を連れて自分の部屋に行った悠。

 

曜「……な、なんだろ?」

かのん「さ、さぁ……」

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

部屋に入ると、悠がクローゼットを漁り始めた。

 

 

悠「まぁ、お前も年頃になればこういう話が出るな~とは思ってたが……」

「何を探してるの?」

 

悠「おっ、あったあった!これこれ!」

悠が見つけたのは……。

 

「……これ、アルバムにあった写真で着てた…」

悠「スーツだ、お前にやるよ」

 

「えぇっ!?」

悠「流石に今の体じゃ入らないからさ」

「な、なんで急に……っ!」

 

命の話を聞かずに、体の上にスーツをあてがう悠。

悠「このスーツさ、Aqoursの時に居た3年生3人から貰ったんだ

……で、俺はお前が産まれる前にその3人に相談したんだ」

 

 

 

 

………………………………

 

 

悠「もし……」

 

果南「?」

鞠莉「What's?」

ダイヤ「どうしたのですが、思い詰めた顔して……」

 

悠「生まれてきた子が……大きくなったら、このスーツ…譲ってあげても、いいかな?」

 

ダイヤ「もちろん、構いませんが……急にどうして…」

悠「いや、なんて言うか……さ……想いを繋いで欲しいって言うか…

親らしいこと、してあげたいって言うか……」

 

鞠莉「悠らしいわねっ」

果南「まー、遠くない未来…着る姿見たら悠も私達も泣いちゃうんだろうな~」

 

悠「……俺たち以上に、あの人が泣きそうな気がするけど…」

ダイヤ「釘を刺されましたわ……ランドセルは譲れない、と…」

鞠莉「聖良って、将来親バカになりそうよね」

果南「……いや、もう既になってる気がする……他人の子に、だけど」

 

 

………………………………

 

 

悠「って事があってな?」

「いや、じゃあ大事なもんじゃんかよ……!」

 

悠「だからだよ」

「……え?」

 

悠「大事なもの……だからこそ、お前に渡したいんだ

それだけ俺や曜ちゃん……色んな人の想いが詰まってるから」

「……想い……」

 

悠「1回、着てみるか?」

「い、良いのか?」

悠「そう遠くないだろ、着る日は」

「え、ええ……っ?」

悠「冴木かのんってなるんだもんなぁ」

「き、気が早いよ!」

 

悠「そうか?父さんは子供2人は欲しいぞ」

「こ、子供ぉっ!?!?!?!?」

 

 

 

大きい声を出したせいか、かのんと母さんがドアを開けた。

 

かのん「子供って!?!?///」

曜「どういう話してるの!?///」

 

 

 

悠&命「………………………………え?」

 

 

着替え終わった命を見たかのんが……そのまま卒倒した。

 

かのん「あ、ああ…………尊……い……っ///」

曜「かのんちゃーーーーん!?!?!?///」

 

悠「聞き耳立ててたな……」

「かのん……」

 

曜「そ、そのスーツ……っ」

悠「あげるには良い頃合だと思ってね」

曜「……似合ってるよ、命っ♪

……でーもっ、まだまだ着こなし方は様になってないかな~♪」

 

襟元を直す母さん。

「……着慣れないね、これ」

曜「あはは、悠くんと同じこと言ってる~♪」

 

「……かのん、起きろ~…」

かのん「はっ!!!現代の坂本龍馬!?!?!?///」

「何言ってるの……」

 




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