バスタード・ソードマン   作:ジェームズ・リッチマン

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第八回高級燻製山羊肉猥談バトル

 

 

 レゴール伯爵結婚の前に治安を改善しなければならない。

 衛兵達も躍起になっているが、ギルドマンだってそれは例外ではない。

 自分たちが拠点としている街で悪が蔓延っているようじゃ面子にも関わるしな。

 

 大手のパーティーはどこも精力的に活動している。

 “大地の盾”は東部と南部の街道沿いを中心に警備を行って既に何人もの盗賊や小規模組織を撃破しているらしいし、“収穫の剣”は北部方面に拠点を置くちょっとした馬車強盗の組織とバチバチにやりあっているそうだ。

 “アルテミス”はレゴール近郊の討伐や貴族街でも何やら弓術指南で忙しそうにしているし、“若木の杖”もなんかどういうわけだか知らんけど成り行きで敵の拠点に乗り込んでしまったサリーがレゴール地下に巣食う悪党の拠点の一つを潰したと聞いている。

 そして俺は製材所のトーマスさんから端材を貰い、屋台で使う専用の調理システムを頑張って自作しようと奮闘していた。

 

 ギルドマンは十人十色だが、それぞれが頑張っている。

 皆別々の場所で、けど確かに戦っているんだ。

 負けてらんねえよな……平和を脅かす悪い連中にはよ……。

 

 

 

「今朝の橋近くであった小火騒ぎってモングレル先輩だったんスか……」

「いやー、揚げ物の試作やってたんだけどな。気がついたら油に引火して試作の調理台も含めて丸ごと燃えて大変なことになったわ。明るいなぁ、油が燃えると」

「門番の人が半笑いで話してたっスよ……」

「いやぁお騒がせしました。火力の調整が難しくて難しくて……」

 

 今朝起きたイベントそのいち。

 俺が試作していた調理台がラードと一緒に消し炭になった。

 しばらく油を放置して別の作業をしていた俺にも非はあるが、炭の火力も一定とはいえちと強すぎたらしく、見事に炎上してしまったようだ。気付いた時には既に遅く、色々巻き込んで炎の中へ消えてしまった。川沿いでやってて良かったわ。街中の屋外炊事場でやってたら普通に衛兵から小言もらってたかもしれん。

 

「せっかく今日は唐揚げ食えるコンディションを整えてきたのにな……あてが外れちまったよ」

「整えるってなんスか」

「大人はな。重いものを食う前に一食……もしくは二食分、加減して飯を食わないと駄目なんだよ」

「なんなんスかねそれ……」

 

 ライナにはわからんでしょうねぇ……。

 お前もあと十年もすれば……いや、十年経っても大人っぽくなったライナが想像できないな……。

 

「ライナの方はどうだよ。今日も貴族街で任務だったんだろ」

「あー、まぁはい。子供たちへの弓の指南っスね。そろそろバロアの森での狩猟をメインにしても良いと思うんスけどねぇ」

「まぁ割りの良さそうな仕事で良いじゃないか。森もそろそろ時期だろうし、指南なんてできるのは今くらいのもんだぞ」

「私の持ってる弓より高級っぽいやつ使ってるからなんか切ないんスよ……」

「ははは、道具だけは既にいっちょ前か」

 

 貴族街の子供……まぁほとんどは金持ちの息子や娘達になるわけだが。

 そういう子供たちほど、小さい頃から弓だの槍だのといった武術を習わせられる。もちろん剣も人気だ。

 しかし剣や槍になるとギルドマンよりは騎士団の方に声が掛かる。ギルドマンから呼ばれるのは多分本当に弓くらいのもんなんだろうな。

 特にシーナは弓使いとしては破格の能力を持っているだろうし、それを見込んで呼びつけたい連中も多いはずだ。騎士団を差し置いてお呼ばれするってのもなかなかすげぇよな。さすがは“アルテミス”というべきか……。

 

 そんな話をしていると、資料室の方からダフネたちが出てきた。

 ローサーはおらず、何故かウルリカとレオが一緒にいる。

 

「……とまぁ、罠についてはそんなところかな。高いし仕掛ける場所にも気を払わなきゃいけないから、それだけ特に注意しておかないとね」

「罠は正規品だと高いよー。盗まれないようにしないとねー」

「ううーん……やっぱりそう簡単にはいかないもんなのねぇ……あ、モングレルさん。それとライナちゃん」

 

 どうやらまたギルドマンの仕事について色々質問していたらしい。

 ダフネは物怖じせずガンガン質問するタイプだから、お節介焼きなベテラン連中からも結構気に入られている。レオやウルリカも親切なタイプなので、縁を結ぶのも一瞬のことであった。

 

「よう。まぁ椅子あるからこっちのテーブル座れよ」

「ありがとう、モングレルさん。僕こっち側失礼するね」

「私こっちー」

「はーあ、罠って難しいのね……引っ掛けるだけならまだできるとしても……」

「強引に切られることも多いし、同業に盗まれることも多いんだよねぇー……ま、仕掛けやすいポイントはいくつもあるからさ、奥の方ならチャンスはあると思うよー」

 

 ダフネ率いる“ローリエの冠”はどうやら罠による中型魔物の捕縛からの討伐を目論んでいるらしい。

 実際、バロアの森でのたまに見かける討伐方法である。おっかない魔物と真正面からガチンコするよりは罠にかけて有利を取ってからボコった方が早いのでね。

 しかし罠にも色々と問題があるから、そう簡単にはいかない。さてさて。ダフネ達は秋の狩猟シーズンに間に合わせることができるのやら。

 

「罠さえあれば討伐はもっと楽にいくのよね……やらない手はないわ……」

「あ、それでダフネちゃん最近よく罠とかの勉強してるんスか」

「ええそうよ。メンバー集めもやってるけど、より安全に討伐できるならそれが一番だものね」

「うんうん、よくわかってるなぁーダフネは。格好つけたがる人たちはそういうの嫌がったりするけど、より有利に戦えるならその方が一番だよねー」

「けどレゴールの罠の規定は色々と複雑だよね。僕はレゴールに来て驚いたよ。道具類も色々専用の物を使わなきゃいけなかったりで……」

「あーわかる。ドライデンは良くも悪くも大らかだからなー……」

 

 若者の多いテーブルだぜ。うーん、肉が食いたいな……けどギルドの酒場で食う肉料理は高いからなぁ……。

 

「お~いみんなァ~! 英雄たちのおかえりだぜェ~!」

「帰還だぞー!」

「腹減ったぁー! 飯と酒だー!」

 

 とりあえずエールでも注文するかと思った辺りで、入り口から騒々しい一団が入ってきた。

 何やら激しい戦いを終えた後らしく、装備の所々に汚れや傷の滲んだ“収穫の剣”のメンバーたちだ。

 ディックバルト、チャック、アレクトラ、双子、バルガー、その他大勢……まぁ随分と大所帯だ。一体何をやってきたのだか。

 

「……“収穫の剣”が一番ギルドマンらしいのよねー、私の中では」

「あ、わかるっス。ダフネちゃんもそう思うスか」

「うんうん。好き勝手やってるとことかね」

「あはは、確かにその通りかもね」

 

 実際、“収穫の剣”の連中がギルドに入ってくると一気にやかましくなる。

 声がでけぇしテンションもたけぇ。まだ酒飲んでないくせに飲んでる俺よりも勢いが強いのは軽いバグだと思う。

 まぁ賑やかしにはもってこいの連中だけどな。

 

「あら……これは。ボストーク街道で家畜強盗を撃退ですか。お手柄ですね!」

「そうなんだぜぇ~ミレーヌさん! 刃物持った盗賊が二十人くらい出てきやがってよぉ~! 俺たちが揃ってなかったらヤバかったんだぜぇ~!?」

 

 やけにテンションたけーなと思ったら普通に大手柄じゃねえか。やるなオイ。

 

「――敵の幹部格を捕縛できたのは僥倖だった。おかげで連中のアジトを割り出し、討伐することができたのでな――……」

「アジトの前の大穴に捨てられてたあの大量の骨! 酷いことする連中だよ全く。相当手を焼いてたろうねぇ、あれは」

「お疲れ様です。ひとまず護衛の基本報酬をお渡ししますので、盗賊掃討の報酬はまた後ほどということで。詳しい調査も必要になるでしょうから」

「ああ、お願いするよミレーヌちゃん」

「……そしてェ! 今回馬車を守り抜いた俺たちになんとぉ~……商会の人が高級燻製肉を譲ってくれたんだぜェ~! かなり珍しいサンセットゴートの燻製肉だァ~!」

 

 ギルドの酒場が“おおー”とざわめく。

 これだけ聞くと羨ましいだけで終わる話だが、こういう流れにあるチャックはそんなつまらないことは決してしない……。

 

「この肉を食いきれねえほど貰ったからよぉ~……なぁもうやるしかねぇよなぁ~!?」

「うおおおお!」

「来るのか! やっちまうのか!」

「やるんだなチャック! 今ここで!」

「おうともやるぜェ! 第八回高級燻製山羊肉猥談バトル……開催だァアアアア~!」

「イヤッホォオオオオオオウ!」

「きたぜきたぜきたぜぇえええええ!」

「ぐらぐらぅるぅぅぅぅぁぁあああッ!」

 

 ついに始まったか猥談バトル……!

 いやしかし今日ばかりは待ってたぜこの瞬間(とき)をよぉ……!

 なんてったって今の俺は肉全然食えてねえんだ……! 肉を巡って争うなら今ほど最高のコンディションは無いくらいだぜ……!

 

 ……でも八回って……わりと数字飛んでるな。

 なんか俺不在の時でも結構やってるのね……それはそれでちょっと惜しいような……。

 

「え、えっ、何? なにこれなにこれ?」

 

 ダフネがキョドっている。

 何が起きたのかわからんって面をしてるな……同情するぞ……。

 

「わからんかダフネ。ここはもう猥談バトルの観客席になっちまったんだよ……」

「わい……猥談バトル!?」

「たまにギルドでやってるスケベバトルっス」

「なにそれ何らかの法に抵触してないの!?」

「……多分してないんじゃねえか?」

「自信持って答えなよ、モングレルさん……」

 

 猥談バトル。それは男たちのノリと勢いと熱いスケベ心が冷え切った女の視線を浴びることによって生まれる強大な上昇気流である。

 これはもう突発的に開催される腕相撲大会みたいなものだと思ったほうが早いかもしれんね。

 

「ルールは簡単だァ! 参加者は一対一で戦い、お互いのスケベ知識を披露していく! その後審判の判定によって勝者が決まる! それだけだァ! 勝った方は山羊肉3枚、負けた方にも1枚進呈するぜェ~!」

「――審判はこの俺、ディックバルトがやらせてもらう。皆の者、今宵は存分にやましい心をぶつけ合おうではないか――」

「うおおおおッ! ディックバルトさんが審判だぁあああ!」

「ディックバルトさんは複雑なスケベ計算も瞬時に頭の中で行えるからな!」

「頼もしいぜディックバルトさん!」

 

 ガンガン注文されるエール。次々にスライスされてゆく山羊肉。

 そもそもサンセットゴートの肉がそんなに美味かった記憶はないんだが、食ったのは大分昔だったからなぁ……でも高級って言うからには美味いんだろう。

 よし、やる気が出てきた。

 

「まーた参加するんスかモングレル先輩」

「男は肉のために狩りに出る生き物なんだよライナ」

「……せっかくなんだしさー、ちゃんとしっかり三枚もらってきてほしいなー」

「あ、ウルリカまたもらおうとしてるね?」

「タダで肉がもらえる……ふむふむ……これは私でもチャンスが……」

 

 お、ダフネも参加するつもりか……?

 いいのか……ここから先は地獄だぞ。

 

「先鋒は俺がいかせてもらうぜぇ!」

「おっと! ここから先に行きたきゃ俺を倒して行くんだなぁ!」

 

 そして早くも決まるマッチング。

 ギルドマン達のこのスケベ話における腰の軽さはなんなんだろうな?

 

「今まで誰にも共有しなかったこいつで仕留めてやる……! いくぜ! “個室の待ち人亭で隣に女の子を座らせておくのではなく向かい側に座らせておくと……イイ”!」

「な、なんだそれはーッ!? イイ!? あ、あまりにも漠然としすぎているが……!?」

「――ムゥッ……! “理解”……しているようだな……!」

「おーっと! これはディックバルトさん高得点だぁー!」

「一体何がイイんだ……!」

「くっ……あんな狭い店の情報に負けるわけにはいかねえんだよ! くらえッ! “愛の一座にいる女の子にお金を渡すと……もっと広いテントでサービスしてくれる”……!」

「――確かにより良い設備のテントはアリだが……精神の発展性は低い! 勝者ブライアン!」

「ば、ばかなぁあああっ!?」

「っしゃぁあああ!」

 

 始まったな、猥談バトルが……。

 相変わらずよくわからん店名が当然のように飛び交うバトルだぜ……。

 

「……やっぱり私やめとくわ」

「賢明な判断っス」

 

 ダフネ……その決断を臆したなどとは言うまい。

 ここは男の戦場だ。あまり顔を出さない方が良いぞ。

 

「モングレルさん、今日は自信あるー?」

「ふっ……俺をなんだと思ってるんだウルリカ。そりゃあるぜ。今戦ってる連中の話してる内容も……まぁよくわからんけど、負ける気はしねぇな。いつでもやれるさ」

「ふーん……」

「自慢気に言うことじゃないと思うスけど……」

「モングレルさんがスケベってなんだか意外だわ」

 

 男はみんなスケベなんだよダフネ。気をつけるんだな……。

 

「おいおいそこのモングレルさんよォ~! いつにも増して女の子侍らせて見せつけてくれるじゃねぇかよォ~えぇ~!?」

「出たな妬み野郎……だが待ってたぜ。この戦いをな……」

 

 実を言えば男女比は3:2で男の方が多いから的はずれな僻みを受けているんだが、それはさておき。

 

「出たぞ、チャックとモングレルの一騎打ちだ……」

「しかし……チャックは未だモングレル相手には……」

「机こっちでいい?」

「もうちょいこっちのが良いな……」

 

 チャックとの間に火花が散る間にもバトルフィールドが整えられてゆく。

 というかむしろ特定の敗北者が演出として飛び込んでいくだけのフィールドな気もするが……今の俺は腹が減っている。

 

「さっさと決めてやるよ。今回は俺から先行、いかせてもらうぜ……チャック」

「いや俺が先行だァ!」

「ええ……これ先に宣言した方が取れるシステムじゃないの……?」

「いくぜェ! “宿場町ボーデにある娼館で宿泊した時に瓶で酒を頼むと……女の子がもう一人ついてくれる”ッ!」

 

 ざわり、と無駄に空気が変わった。

 

「な……二人……!?」

「ばかな……たったそれだけで……!?」

「おっと、これで攻撃は終わりじゃねぇぜモングレル! “しかもその女の子は仲よさげに相手してくれる”んだぜェ……!」

「ボーデ……!」

「行くか……王都行きの任務……!」

「レゴールで休んでるわけにはいかねぇぞ……!」

 

 な……なんだ。娼館ネタなのにいつも以上の熱気を感じる……!?

 チャックめ……単純に火力の高いお得情報をチョイスして使ってきたか……。

 

「――ちなみに俺のオススメはマリューナちゃんだ――」

 

 知らないです……。

 でも一応名前だけは覚えておくな。一応ね……。

 

「さぁどうするモングレルさんよォ……! 前回はネタ切れが近かったみてえだからなァ~! ここらが年貢の納め時じゃねえのかよォ~!」

「……やれやれ。見くびられたもんだな、チャックよ」

「ぁあ!?」

「前回俺が決めかねていたのは……“どれにしようか迷っていたから”に過ぎない。武器屋に並ぶ沢山の剣を見て、そのどれを選ぼうかを迷っていただけなんだよ……」

「な……そんな……ウソだ! まだそんなにあるわけ……!?」

 

 スケベ伝道師は武器を選ばない。

 チャックよ……沈め。

 

「“普段の食事に魚や赤身肉、チーズ、レバー、ナッツを取り入れると良い”……“それらの食品は男にとって”……“子種を増やす効果が高いから”だ……!」

「まッ……まじかよッ……!?」

「――ヌゥウウウッ! 勝者、モングレルッ!」

「あ、ちょっと待って。そこのナッツだけ食わせてくれ……モグモグ…………ぐわぁああああああ~ッ!?」

「うわぁ!? チャックさんが吹っ飛んだぁー!」

 

 若干のタイムラグがありつつも、チャックは7メートルほどふっ飛ばされてテーブルを巻き込んでダウンした。

 馬鹿な奴め……俺に逆らうからこうなるんだよ。

 

「――俺は常々考えていた……何故、野菜や粥では普段ほど強い迸りがないのかと――……」

「そんな……ディックバルトさんでもそんな日があるっていうのか……!?」

「ウソだろ……ウソだって言ってくれよ、ディックバルトさん……!」

「――真実だ。しかし……これからの俺は、常に最高のコンディションで戦いに臨めるだろう――」

 

 ディックバルトが俺の方を見て、爽やかに微笑んでみせた。

 

「――お前のおかげだ、モングレル――」

「違います。俺はスケベ伝道師から聞いただけです」

「またか、スケベ伝道師……!」

「本当かよその情報……! とりあえずこの燻製肉美味しそうだから食べておくか。あとチーズとナッツも」

「そうだな。真偽は俺たちで探るしかねえ。もっと注文しておこう……」

 

 実際のところは俺もよくわからんけど、なんか亜鉛を含む食い物をよく摂取しておくと精子が沢山できるとかなんとか。

 うなぎなんかもそうだな。まさに精の付く食品ってわけだ。

 この世界じゃ子作りも重要な時があるだろうから、わりと真面目な知恵かもしれんね。

 

 ……別に精子が増えたからって、娼館に通う男の何がどう変わるってわけではないとは思うんだが……それでも何故か男はそのへんで“男らしさ”が得られると思ってしまうのだろうか。

 いや回数が増えればお得だからか……?

 

 

 

「よし、肉を5枚貰ってきたぞ。人数分で2枚おまけしてくれたわ」

「わぁい」

「やった。山羊肉って食べたことないから気になってたのよ! ありがとね、モングレルさん!」

「僕からもありがとう、モングレルさん。……それにしても、本当にこういうことに詳しいよね、モングレルさんは」

「まぁ俺も聞きかじったことだけだからな。ほれほれ、肉食え肉。さて、俺も味見してみるか……」

 

 肉は高級というだけあって、絶妙に柔らかくそして味わい深いものだった。

 独特の香りはあるが、調味液につけ込んだおかげだろうか。そこに入っている香辛料のおかげか臭さは感じない。実に上品で美味い肉だ……。

 

「……モングレルさんって肉とか魚料理好きだよねー」

「まぁな。パンを食うよりは肉とか魚食ってた方が良いな」

 

 逆にパンが美味くないから肉の方面に逃げたともいうんだがね。

 肉は裏切らねえからよ……。

 

「でもあんまり肉を食べすぎても駄目っスよ。お貴族様みたいにぶくぶくに太っちゃうスから」

「はは、太らねえよそのくらいじゃ。むしろ太る人ってのは肉よりも、パンや甘いものを食べまくってる人に多いんだ」

「そうなんスか!」

「へえ、やっぱりデザートは太るんだね。でも肉で太らないのはちょっと意外だったかも。そうか、パンも太りやすいんだ」

「じゃあモングレルさんはもっとお肉食べたほうが良いってことだねー」

 

 いやでもそこらへんは結局適量でお願いしたいわ。

 美味いものでもそれだけ単体で食い続けてると飽きるからさ……。

 

 




当作品の文字数が100万文字を超えました。

ついに長編らしい文字数になってきました。

ここまで続けられたのも読者の皆様の応援があったからこそです。

これからもバッソマンをよろしくお願い致します。


( *・∀・)ヒャクマァーン♪
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