星狩りのヒーローアカデミア   作:魔女っ子アルト姫

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10スレ

「轟、中はどうなっているんだ……?」

 

凍結したビルを外から見つめている障子。内部を探った後に外に出ていろと言われてそのまま待機している障子は中の状況が全く分からなかった、だが連絡用にと渡されていた通信機からオールマイトの声が聞こえて来た。

 

『轟少年確保!!戦闘不能(リタイア)!!』

「轟が、リタイア!?」

 

思わず聞き返してしまった、あの轟が確保されたというのか!?目の前でビルを丸々一つ氷付けにしてしまう程のあいつが……愕然としているとビルの入り口に此方を舐めているかのように足を組みながら寄り掛かっている星辰が姿を見せた。

 

「如何だい、相方がやられるのを聞いた気分は」

「その声……成程、確かに声の仕事が上手いらしいな」

「お褒めに預かり恐悦至極」

 

慇懃無礼に大袈裟なお辞儀をしてくる姿は真面目な星辰の姿とは酷く異なっていた、いやヴィランとしてなり切ろうとした飯田の事を考えると星辰なりにヴィランらしく振舞おうとしている結果なのかもしれないが……声も変わっているせいで人格が入れ替わっているように見えてしまう。

 

「さて如何する、お前さんにはもう勝ちの可能性なんざぁ残ってない。一緒に行動しなかったところを見るとお前は轟から戦力外扱いされていたみたいだな。そんなオマエが俺に勝てると思ってるのか、んんっ?」

 

何処か神経を逆なでさせるような言葉を選んでいるような話し方に本当に違和感を覚える。だが自分は待機するように言われた、それは戦力外と思われていたとしても可笑しくはない。正しいが故に自分に腹が立ってきた。

 

「ああ、確かに俺も勝ちの目はないかもな……轟にも俺は力不足だと思われてたかもな」

「そこまでに自分を卑下するこたぁねぇ、無謀な行動をとらないのも立派な行動だと俺は思うぜぇ?だからこそお前は投降すべきだ」

「―――ああ、俺はきっとお前に勝てない……そんな自分に腹が立つ!!」

 

そう言いながら―――触手の先に自らの拳を複製する事で合計6本の腕を作り出しながらファイティングポーズを取った。

 

「此処で俺が何もしないのは間違っているだろう。轟は戦って敗れた、ならそのチームメイトの俺が唯降参するのは違う。せめて精一杯に戦うのが俺の、パートナーとしての俺の役目だ!!」

 

 

100:無銘の転生者

障子ぃぃぃぃ!!!!

 

101:クトゥルフ系狩人

ふっつうにカッコいいなぁお前ぇ!!

 

102:青春学園の熱血教師

全く青春してるなぁ~お前らぁぁ!!

 

103:無法地帯の料理人

熱血教師違いだ教師ニキ

 

104:超次元中学生

嫌でも凄いカッコいい、仲間思いだなぁ障子君。

普通にグッときた。

 

 

「―――ククククッ……クハハハハハ!!!だからヒーローは面白い……良いだろう、そうしたいなら存分に付き合ってやろう!!」

「悪いな……俺の我儘に付き合って貰う!!」

 

105:IS世界のメンタルセラピスト

イッチも存分にエボルトムーブを決めていくぅ!!

 

106:普通のカウンセラー

これあれね、マッドローグの。

 

107:光の国の戦士

ホント仮面ライダーって定期的にネットミーム作りますよね。

 

108:ヒスイの調査兵

>>107

いやウルトラマンだって人の事言えねえだろ。

 

 

「ああ勿論だ……だが、当然俺の我儘にも付き合え」

「障子君確保ぉ!!」

「―――なっ!?」

 

 

109:円卓の鬼

葉隠さぁん!!?

 

110:D×D風紀委員長

男同士の一騎打ちに横やりをぶっこんだぁ!!?

 

111:纏め役の転生者

いや、今のタイミングからしてこりゃイッチもグルだな?

 

 

『障子少年確保、戦闘不能!!よってヴィランチーム WIN!!!』

 

「駄目だねぇヴィランの言う事を鵜呑みにしたらぁ……自棄を起こしたらそこで敗北決定だぜ?」

「……まさか、今の全て計算済みだったのか?」

「当然。軽く挑発して熱くさせるつもりだったが、思った以上に仲間思いでいてくれたから予想以上の型に嵌ってくれて有難うよ。お陰で俺に集中して索敵を怠ってくれた」

「葉隠を俺に接近させるのが目的だったのか……!?」

 

 

112:クトゥルフ系狩人

いや、これは普通にイッチが上手い。良い感じに障子を熱くさせて冷静さを失わせてたのか。

 

113:光の国の戦士

良い感じにヴィラン役に徹してましたねぇ……オールマイトが言ってた

 

「真に賢しいヴィラン」

 

を体現してたと思いますよ。

 

114:ヒスイの調査兵

まあイッチにはエボルトっつう最高の参考素材あるもんな。

 

115:IS世界のメンタルセラピスト

いやでもこれ、障子君不完全燃焼過ぎねぇかこれ?

 

116:纏め役の転生者

戦闘訓練の肝はヒーローなら如何するのか、ヴィランなら如何するかを学ぶだ。

これは良くも悪くもいい経験になるだろ。

 

 

 

「さぁ、講評の時間だ!!」

 

戦闘訓練も終了してモニタールームへと戻った一同、そこではオールマイト主導で講評が行われる事になった。焦点は誰が最もMVPに相応しいのか、そして何故相応しいのかを考察しながらどのような行動が素晴らしかったかを考える事。それらを総合した結果としてオールマイトは葉隠をMVPとして推した。

 

「えっええええええっ!!?私なのぉ!?」

「勿論だとも、君は指示通りに待機しながらもタイミングを自分で考え計りながら轟少年を確保した。今回のようなケースでは葉隠少女に対する負担は非常に重い、それを跳ね除けて君は石動少年が作った隙を見事に活かして確保テープを巻き付けた、素晴らしかったぞ!!加えて言うならば―――尾白少年!!」

「はっはい!!」

「君が最後の砦として構えていたからこそ安心して石動少年は派手に動く事が出来たんだ。故に基礎的な基点に君も踏まえて二人がMVPだ!」

 

オールマイトにそう言われて葉隠と尾白は酷く嬉しそうにしながらも照れている、特に尾白は核をずっと守っていただけで何もしていなかったのに星辰を抑えてMVPなんて貰っていいのかな……と気まずそうにしていると肩を力強く星辰に叩かれる。

 

「気にする事なんてないよ、俺が突破される可能性を考えても最後の砦は必要だし俺達を信じて守り続けてくれたんだからね」

「そ、そうかな……?あっでもさ、今度の戦闘訓練は俺はもっと前線に出るからさ、その時に俺の強さを見ててくれよ」

「うん。期待させて貰うよ」

「あっそうだこれ返すよ」

 

そう言いながらずっと握りしめていたスチームブレードを返却する尾白と星辰のやり取りを見てオールマイトは青春だなぁ~と思いながら咳払いをしつつ次に行く。

 

「此処まで二回バトルを行ったけどその中でヴィラン役の行動は如何だったと思うかな?」

 

突然の質問に困惑する皆の中で八百万だけが考えながら答えた。

 

「……飯田さんは何処か真面目ですが抜かりの無いヴィラン、石動さんは飄々としていますが何処か底知れなさがある不気味さと油断が出来ないヴィランという印象を受けましたわ」

「そう、正しくその通り!!飯田少年と石動少年は立派にヴィラン役を演じてくれた、その中で想うべきはヴィランの思考を読むという事なんだ。相手は次はどうするのか自分は如何するべきなのか、それを考えるべきだった」

 

オールマイトはリモコンを押しながらモニターに障子と星辰の最後のシーンを音声付きで流しつつ解説する。

 

「最後の障子少年の轟少年に報いようとする強い意志と行動は素晴らしい、だがヴィランがそれに乗ってくれるとは限らない。事実として石動少年は乗るような雰囲気を出していたけど実際は罠を張り続けていただろう?」

 

「確かに……男らしくねぇと思ったけどヴィランなら罠を張ったりするのは当たり前だもんな……」

「障子の考えを誘導して葉隠が近づくのをバレないようにもしてた」

「詰将棋が如き勝利」

「計算尽くめの勝利って訳か……」

 

意外と好評だったことに星辰は思わずホッとしていた。ヴィラン役として自分はエボルトをモデルにした、元々エボルトの力がある身としてはあれと同じような事をするなんて簡単な事だった。正直卑怯だとは思っていたのだが……ヒーローとして大成する為にはヴィランの行動を読まなければいけないとオールマイトが言ったようにそう言った相手を想定すると星辰のエボルトムーブはある種最適な行動だった。

 

「(だけどなんか途中から楽しくなってたっていうか……どんどん乗って行ってたような気がする……清濁併せ呑むって決めたけどこれは、ちょっと……)」

 

少しだけ、エボルトに傾いている自分が居て星辰は少しだけそれが嫌になった。




スレにいる転生者紹介

・クトゥルフ系狩人
這いよれ!ニャル子さんに転生した。
特典はモンスターハンターのハンターの身体能力。
邪神ハンターの最前線、ハンター内でも完全な人外扱いをされる開拓者として活躍中。メイン武器は大剣。
最近シュブ=ニグラス星人の恋人が出来た。
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