「いけないいけない、もう始まっちゃってるわよね!?もう私のバカ~!!」
体育館へと急ぐように走るミッドナイト、彼女も彼女で体育館で行っていたA組のライブは楽しみにしていた。監督役として練習を見ていた身としては皆の努力の結晶がどんな物なのか気になる、急ぎ足で体育館へと到着すると急いで中へと入った。其処に広がっていたのは―――
「何これ……!?」
そこは……言うなれば、異世界、異空間、別世界、そのような言葉でなければ形容できないもので溢れていた。満天の星空に浮かび上がる幻想的な星々の煌きに流星、彗星、その中を駆け巡る様に走る線路とその上を疾走する列車。そしてそれらを従えながらダンスを踊りながらも歌い続けている星辰。
「YEAH!!!本当に最高だなこりゃ!!」
「……中々だな」
監視、という名目で待機しているプレゼント・マイクと相澤。普通科などの生徒達がバカな真似をしない為に此処に居るのだが……今は監視という事はあまり考えずに純粋にライブを楽しんでいるように見える。
かけがえない想い出を集めて
もう少しあと少し…届かない星空
諦めたらそこが終点さ
響香と背中合わせになりながら満点の笑顔を浮かべながら踊り、その背中では響香が彼女以外には全く出来なかった難所を軽々と演奏していく。やはりあの二人の仲の良さは色々と邪推したくなってしまう。男女であそこまで笑顔を浮かべ合いが出来るなんてそれはもうそういう事だと言っているような物だ、青春が大好きなミッドナイトとしてはそういうのも大好物なので最高過ぎるライブである。
不可能超えて 掴み取るさClimax
変わることを恐れないで 明日の自分見失うだけ
誰より高く 昨日より高くClimax Jump!
歌い切りながらも空に向けて指を向けた、その先に開いたワームホールのような渦に列車が飛び込んだ途端にそれは大きな花火となって世界を彩っていく。それによって更なる歓声が沸き上がって体育館は更なる歓声で包まれていく。汗だくになりつつも星辰はやり切ったと言わんばかりにいい顔をしていた。
「いい顔して、青春、してるわねぇ……!!」
345:IS世界のメンタルセラピスト
キャーイッチ~!!
346:青春学園の熱血教師
青春してるなぁ~!!!俺もしたいぜ~!!
347:クトゥルフ系狩人
電王は俺でも知ってるからスゲェ楽しめたぜ!!
348:砂漠の虎
流石は平成ライダー屈指の人気者っすね!!
349:超次元中学生
一体何時になったら平成終わるんだろう。
350:CC立香
まあFGOでも平成なんて時代は残り続けてるし。
351:普通のカウンセラー
にしてもスレの伸びがえぐいわね。
352:光の国の戦士
まあ前世の音楽となれば血が騒ぎますよね。
私でも騒ぎますもん。
353:無法地帯の料理人
そう言えばさ、ライダーと共闘した作品あるけどあれってどういう扱いなん?
354:光の国の戦士
>>353
それ今聞きますか。あれは違う世界、マルチバースでの出来事ですよ。
少なくともこの光の国ではない事柄です。
355:ヒスイの調査兵
何でもいいから騒げ~!!
356:円卓の鬼
にしても……仮面ライダーの力をこんな風に使う奴が過去いただろうか
357:纏め役の転生者
別にいいんじゃないのか?平和的で。
358:DD風紀委員長
激しく同意。
359:普通のカウンセラー
著しく古いわよ
「んじゃ今度はウチの参加だよ!!皆まだまだ行けるよねぇ!!?」
『オオオオオッ!!!』
「よっしゃ!!んじゃ行くよ~!!Giant Step!!!」
360:纏め役の転生者
おっ今度はフォーゼか。
361:DD風紀委員長
てっきりOPのSWITCH ONかと思ったのに。
362:ヒスイの調査兵
ちょっと変化球だな
363:IS世界のメンタルセラピスト
俺にとってはドストレートだけどな!!!
364:CC立香
好い加減にしとかないとまた妖精さん呼ぶよ?
目の前で行われ続けて行く非日常的な幻想的な光景を支配するようにしながらも、歌い続けてるエボルビルドと響香。その二人とA組が生み出すのは一人の少女に向けたメッセージ、それは確かに届いて来た。これまでの閉鎖的でしかなかった世界が、たった一人の出会いから一気に開け放たれて、大きな世界へと―――駆け巡っていく。
「わぁぁぁぁぁっ!!!凄い、凄い凄い!!」
始めてみせた、年相応の少女の笑顔に、肩に乗せていたミリオは思わず涙を流してしまった。ああ、この時、漸く壊理は本当の意味でヒーローに救われたんだとミリオは確信しながらも笑った。
こっそりと緑谷の方を見ると心から嬉しそうな顔をしていた、当然それは壊理ちゃんが心からの笑顔を見せてくれたからだ。曰く、まだ治埼に囚われていると語っていたが、今回のこれで何とか振り払う事が出来たらしい。それならば自分も此処までの事をした甲斐があった、何故ならばここまでの演出は壊理ちゃんの為だけにやっているのだから。
他の生徒なんて如何でもいい、星辰はあの時に見せた不思議な星を作り出して花火を作るという不思議な力を持っている事を証明した。そしてそれを今度は違う方向性でアピールして子供の心を刺激した。そう、子供は成長した自分達よりもずっと感受性が高いし自分の心に素直、だから子供を感動させられるという事は大人をもとりこにするも同然なのだ。
「いいぞ~ヒーロー科~!!!」
「A組最高~!!」
「もっと歌ってくれ~!!」
「響香ちゃ~ん!!」
「星辰君~!!!」
『アンコール!!アンコール!!アンコール!!』
もう既に自分達の虜になっている観客、捻じ伏せられる所か最早感涙して聞き入ってる者さえもいる。これはもう取ったな、と星辰は勝ちを確信しながらも時間をこっそりと確認するともう直ぐ終了時間、即ち―――次がラストだ。此処までライダーメドレーを行ってきたが、所々でアンコールに応えてしまっている。流石に皆の疲労もキツくなって来た事だろう、故に大取は自分がやらせて貰う事にする。
「さあそろそろラストだ、最後は俺のソロだ―――雄英に相応しい歌捧げるから気合入れて行けぇぇぇぇ!!!」
『YEAHHHHHHH!!!!』
「行くぞBE THE ONE!!!」
奏でられて行く何処か切なげでありながらも美しく思わずリズムを取ってしまうような曲調、ダンス隊の全員も思わず手拍子を取ってしまったがそれはあっという間に波及していき相澤達も思わず手を叩いてしまっていた。それを見て星辰は笑いながらも歌い始める。
今夜もまっすぐ一人の足跡たどって
果てしないだけどきみだけは
どこかで待ってる笑顔絶やさずに
There You will
女性顔負けの透明な声と抜群の歌唱力、それに驚きつつも皆は更に聞き入る。此処まで熱くなる曲から一転して染みわたるようなそれは自然と身体へと馴染んでいく。そしてあっという間に虜になる、それに釣られるようにダンス隊、演出隊も完全なアドリブを始めて行く。だが全員に淀みは無く、それぞれのやりたい事が分かっているかのように進行されていく。
All right!
明日の地球を投げ出せないから
Be The Light, Be The Light
All right!
強くなれるよ 愛は負けない
何かを助け救って抱きしめ
心に触れて 届くよ 伝われ
Be The One, Be The Light
メッセージ送るよ 響くよ
宇宙の星々が爆ぜた、それによって生まれた無数の閃光は彗星へ、流れ星へと変わる中で人の形へと取っていく。そしてそれらは頭上で激しい戦いを繰り広げ始めた。
「うおおおおなんだありゃあああ!!?」
「星の光が、ヒーローになって戦ってるぅ!!?」
「ハハハッなんだこりゃどうやってんだ!?」
「最高過ぎるだろぉ!!」
今夜を必ず前に進めなきゃいけない
昨日より強さとやさしさ
大人になってるみんな感じてる
There you will
Be The One, Be The One
We Will
必ず夜明けは巡ってくるから
Be The Lights, Be The Lights
We Will
未来へつなごう 過去をいたわろう
奇跡と偶然 太陽と月
Be The One, Be The Lights
メッセージ 届くよ 刻むよ
「響香さんおいで!!」
「えっ!?」
突然のパスに驚いてしまった、何故ならばこれはソロだった筈だ。最後の最後は一番の立役者に……と言う話だったのに、それを星辰は自分を誘っている。本当にいいのかと迷っていると全員が頷いた、それは爆豪も同じでさっさと行けと言わんばかりに顎で示した。
「響香―――来い!!」
「うん!!」
それを見て、笑いながら飛び出した。そして星辰は彼女を抱き上げるとそのまま浮き上がり―――響香は満面の笑みを歌い始めた。
We will may all your sight
You'll be the one
Be The Lights, Be The Lights
Will take darkness into brightness yeah
Leading you into the light
Be the Lights
Oh You will be alive
Be The One, Be The One,
You will Be the one
We'll make a way
そして最後は―――二人のデュエットだ。
全てを歌い切った時、体育館を包み込んだのは圧倒的な歓声と拍手。それは体育館を突き抜けて外にまで漏れる程の凄まじさだった。やり切った、全員がそう思える程に最高の出来だった……。
「―――如何だったお前ら、最高のクライマックスだっただろう!!?」
「楽しんでもらえた~!!?」
『最高だった~!!!』
「ッシャア!!じゃあテメェら、今度は文化祭全体を楽しんで全員で文化祭のクライマックスを盛り上げんぞぉ!!!」
『おおおおおおおおおおお!!!!』
なんか、星辰がシンジさんみたいになってもうた。