星狩りのヒーローアカデミア   作:魔女っ子アルト姫

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14スレ

「……うん、確かに大丈夫っぽい。地面からも心音とか聞こえてこなかった」

「はぁ~……取り敢えず、何とかなって良かったぜぇ」

 

星辰が確認はしているが、念には念を入れるという事で耳郎が地面にプラグを指して確認したが隠れているヴィランは皆無という確証を得る事が出来た。その一方で星辰は一か所にヴィランを纏める作業を行っている、後で教師が回収する時に楽にする為である。

 

「これで全員ですわ。ワイヤーを御作り致します?」

 

八百万、彼女の個性は創造。生物以外ならば作り出す事が出来る、卓越した頭脳がある彼女は創造するための条件でもある分子構造まで頭に入るので様々な物を作り出せる。なのでカーボンファイバーのワイヤーで縛るか?と提案してくるが、星辰はやんわりと断っておく。

 

「それ、八百万さんが消耗するでしょ。それなら俺がやるから」

 

そう言いながらもトランスチームライフルに新しくフルボトルを装填すると気を失っているヴィランへと狙いを定める。

 

FULL BOTTLE!!

STEAM ATTACK!!

 

トリガーが引かれると銃口から再びエネルギーが放出されるが、それは瞬時に広がってネットのようになりながらヴィラン全体へと降り注いだ。そしてヴィラン達を完全に捕縛して身動きを取れ無くしてしまった。

 

「蜘蛛の糸による捕縛ネット、八百万さんなら分かるよね?」

「成程、天然の蜘蛛糸の強度は鋼鉄の340倍、炭素繊維の15倍と言われておりますものね。捕縛にはピッタリですわ」

 

某スーパーヒーローで大活躍の蜘蛛糸、重さあたりの強靭性で言うと地球上で最も強い素材とも言われている。どの位凄いかと言えば、太さ1センチの蜘蛛糸で巣を作ればジャンボジェット機を蝶などと同じように捕まえる事が出来ると言われている程。

 

「でも取り敢えずこれで完全に安全性確保だね」

「他の連中心配だけどなぁ……大丈夫かなぁ」

「きっと大丈夫ですわ、私が無事だったように切り抜けている筈ですわ」

 

そんな話をしている時に思ってしまう、本当にこれで終わりなのかと。

 

「―――ねえ、なんか可笑しくない?」

「可笑しいって、何が?」

「オールマイトを殺す為に此処に来たって言いながら俺達が戦った奴らって正直凄い弱くなかった?」

「……確かに。石動さんが強いという事を踏まえても幾らなんでも弱すぎますわね、私たちでも対応出来た位ですし……」

 

そう、余りにも弱すぎる……エボルトムーブとフルボトルの力で圧倒していたがそれでも弱すぎる。ロクな反撃をする事も出来ないまま倒されていった連中を見て本当にオールマイトを殺す気があるのか?という疑問が浮かぶ。

 

「だ、だったらよぉ中央広場に行かねえか!?俺達みたいに他の施設に飛ばされてる奴も目指してるかもしれないし……相澤先生がいるじゃねえか!プロが居るんだからそこに行って指示を仰ごうぜ!!」

「……そう、ですわね。取り敢えず他の方々と合流するのが先決だと思いますわ。此処に留まって奇襲を受けるのも問題ですわ」

「それじゃあ中央を目指そう」

 

一先ず、入り口まで無事に戻る事は出来た。そのまま中央広場へと向かって行く時の事……鈍く、生々しい音が響いてきた。

 

「ヒッ!?なんだよ今の……!?」

「男がそんな情けない声出すなっつの!少しは星辰を見習えっての」

「兎も角、此処からは慎重に……」

「そうしよう」

 

身を屈めて茂みに隠れるようにしながら進んでいった先、それを見てしまった。オールマイトと戦闘を行っている脳が剥き出しになっている二人のヴィラン……あろうことか、そのヴィラン達はオールマイトの一撃を受けても平気そうな顔をしながらもオールマイトに迫り続けている。

 

 

107:青春学園の熱血教師

脳無!!?ってちょっと待て何で2体も居んだよ!?

 

108:普通のカウンセラー

待って原作だと1体の筈でしょ!?

 

109:IS世界のメンタルセラピスト

何だぁあのバケモン!?

 

110:ヒロアカエボルト

あれ何なんです!?脳が剥き出しなんですけどぉ!!?

 

111:纏め役の転生者

>>110

落ち着けイッチ。あれはヴィラン連合が作り出した改造人間、通称脳無だ。

原作だと対オールマイトとして一体連れて来られたんだが……。

 

112:ヒスイの調査兵

まんまだな……。というか対策で1体!?

 

113:無銘の転生者

って事は原作よりも状況がマジヤバでチャケパネェって事じゃん!!

 

114:クトゥルフ系狩人

>>113

ハデス様はお帰り下さい。

 

115:超次元中学生

いや、これ……流石にオールマイトでもムリゲー臭くねぇか?

 

116:D×D風紀委員長

元々の脳無だけでもショック吸収と超再生の個性持ちですもんね……

 

117:無法地帯の料理人

これは、如何するべきなんだ……!?

 

118:普通のカウンセラー

イッチ、どうしたい?

 

119:IS世界のメンタルセラピスト

戦いたいならサポートするけど。

 

120:ヒロアカエボルト

俺は……ってやばい!!?

 

121:纏め役の転生者

イッチ!?

 

 

「頑張るなぁ~オールマイトォ……ならその頑張りを讃えて―――絶望をプレゼントしてやるよ」

 

身体に手を付けた男……恐らくヴィラン連合のリーダー格と思われる男が視線を向きを変えた。するとオールマイトと殴り合っていた脳無の一体が後退した、直後―――凄まじいスピードで外れの茂みへと走り出したのだ。それに思わず飛び出したのは星辰だった、飛び出してきたのをみてコースを変えて星辰へと向かってそのまま殴り掛かるが、それをギリギリで回避する。

 

「石動少年!?今―――くそ私を行かせないつもりか!!」

 

脳無が立ち塞がって星辰の元へと向かえない、このまま足止めして星辰が殺される姿を見せ付けるつもりだと悟る。何とか突破したいが、自分並のパワーとスピード、そしてショック吸収と超再生という個性を持つ相手では容易に突破出来ない。

 

122:ヒスイの調査兵

野郎、イッチに脳無を差し向けやがったのか!?

 

123:光の国の戦士

いえ違います、隠れていた茂み諸共吹き飛ばそうとしたんです。

でもイッチが派手に飛び出したから其方にターゲットを変えたんですよ。

 

124:D×D風紀委員長

良い判断……でも、このままだと不味いですよ。

 

125:ヒロアカエボルト

大丈夫です、このままこいつを引き付けます。

 

126:IS世界のメンタルセラピスト

おい正気かイッチ!?そいつもオールマイト対策なんだぞ!!?

 

127:ヒロアカエボルト

対策が半分になればオールマイトにも勝ち目がある、時間さえ稼げば先生たちも来る。

 

 

「なんだ遊んでほしいのか、良いぜ相手してやる。来やがれ!!」

「待つんだ少年!そいつは私対策のヴィランだ、生半可な相手では……!!」

「だったらさっさとそいつをぶっ飛ばせよオールマイト!!時間は稼いでやるからよぉ!!」

「ッ―――ああ、分かったぁ!!」

 

教え子は分かっている、自分対策が二人居たお陰でもあって抑え気味だったのを。だからこそ、自分を助ける為に一体を引き受けてくれたのだ。ならば―――速攻でこいつをぶっ潰す!!

 

「調子に乗るなよぉ、そいつは対オールマイトの脳無だ。個性は炭素変化とダイラタンシー、あいつには劣るがそいつだって十二分に強いからなぁ……!!」

「べらべらとよく回る舌だな、自慢げに玩具の解説か?」

「あ"っ?殺せ」

 

沸点が低いのか、軽いエボルトムーブで一瞬でキレたのか即座に指示を出した。それに従って脳無は拳を振り上げて叩き潰そうとする―――が、星辰はそれを回避しつつも懐に入り込むと拳を構えた。それを男、死柄木弔は笑った。聞いてなかったのか、防御系の個性二つがあるんだから効く訳がない。

 

「そぉらぁ!!」

「―――ハッ?」

 

繰り出されたアッパーカットの一撃は脳無の身体を揺らしながら僅かに空へと打ち上げた。

 

128:無銘の転生者

殴れたぁ!!

 

129:円卓の鬼

まあ、仮面ライダーのスペック持ちに炭素硬化程度は問題ないわな。

 

130:無銘の転生者

ダイラタンシー……って何だっけ

 

131:纏め役の転生者

>>130

衝撃の瞬間に硬化する事だ。炭素硬化との併せ技とんでもない硬さになる筈だ。

そりゃオールマイトも苦戦する筈だ。

だが、エボルにはEVOゼノベイダーグローブ・シューズがある。

触れた物体を自在に分解・再構築する事によって敵の装甲を無視して攻撃を叩き込むことが可能だ。

 

132:D×D風紀委員長

ああっ!!それで防御貫通してエボルの一撃が入ったんだ!!

 

 

「身体の硬さが自慢らしいが―――生憎俺には関係ないんでねぇ!!」

 

空中へと浮いた脳無へ何度も何度も拳を打ち付けて行く。脳無はそれを受けて地面へと落ちながらもダメージに苦しんでいるような姿を見せると、死柄木弔は激しく歯軋りさせながら星辰を睨みつけた。

 

「脳無の防御を貫く……!?チートがぁ……!!」

「残念チートじゃねえんだな、唯の―――防御貫通アビリティだ!!」

 

FULL BOTTLE!!

STEAM ATTACK!!

 

トランスチームライフルに再度、スパイダーボトルを装填してトリガーを引く。今度は極太の蜘蛛糸が発射されて脳無を絡み取っていく、身体中に絡まっていく糸を取ろうとするのだが取ろうとしたところで凄まじい粘着力で手が完全にくっ付いてしまう。

 

 

133:無法地帯の料理人

おおっ捕まえた!?

 

134:ヒスイの調査兵

なぁ~んか、既視感あるぞ俺。

 

135:普通のカウンセラー

奇遇ね、私もよ。

 

 

完全確保を終えると星辰はそのままレバーを回し始めた。そして漲っていく力に任せて思いっきりトランスチームライフルを引っ張った。それによって脳無は勢いよく引き寄せられてくる。

 

READY GO!!

EVOLTECH FINISH!!

 

「だぁぁりゃああ!!!!」

 

凄まじい力で引き寄せられた脳無は抵抗も出来ないまま、星辰の元へと向かって行く。そんな脳無をフルパワーをチャージした星辰は飛んでくる脳無目掛けて渾身のオーバーヘッドキックを叩きこんだ。蜘蛛糸が一瞬で消滅する程の凄まじいエネルギーを纏った一撃は脳無が瞬間的に行った最大防御を貫通した、そしてそのまま中央広場にある噴水へと吹き飛ぶと激突と同時に大爆発を引き起こした。

 

CHAO!!

 

136:青春学園の熱血教師

やっぱりィィ!!!

 

137:普通のカウンセラー

エボルトじゃなくてキルバスだったぁ!!

 

138:無法地帯の料理人

しかもキルバスと違ってちゃんと着地成功させてやがるwww

 

139:IS世界のメンタルセラピスト

さっすが俺達のイッチ!!

 

140:円卓の鬼

というか、あれ脳無死んだんじゃね?

 

141:纏め役の転生者

安心しろ、脳無は既に生物学的には死んでる筈だ。

 

142:クトゥルフ系狩人

つまり……おばけ!?俺おばけ無理なんだけど!!?

 

143:無銘の転生者

おい、おばけよりも恐ろしいもん狩ってる奴が何言ってんだ。

 

 

「おい、嘘だろ……脳無が何で生徒なんかにやられるんだよ……!?」

「まさか、脳無が……!?」

 

流石にこれはヴィラン連合としても完全な想定外だったのか動揺が見て取れる、それを見てオールマイトは大きく笑うと迫って来た拳を跳ね除けた。

 

「やるなぁ石動少年!!ならば私が負けてる訳にはいかないなぁ。教師であるからこそ見せなければいけない精神、それをこの一撃で体現する!!PLUS ULTRA SMASH!!

 

オールマイト、渾身の一撃は脳無の肉体に深々と突き刺さった。それは如何に超再生とショック吸収があると言っても受け止めきれるような物ではなかった、脳無の身体は簡単に宙へと舞い上がるとそのままUSJの内壁をぶち破り空の彼方へと飛んで行って星となって消えて行ってしまった。

 

 

144:クトゥルフ系狩人

……対、オールマイトの改造人間じゃなかったっけ?

 

145:円卓の鬼

あれ、原作外れてる?

 

146:D×D風紀委員長

大丈夫です、原作でもオールマイトはごり押しで脳無ぶっ飛ばしてますから。

 

147:クトゥルフ系狩人

てっきり長年の経験で対処法知ってるからみたいなもんだとばかり……

 

148:超次元中学生

まあ、オールマイトやし。

 

149:ヒスイの調査兵

流石原作が進むたびに全盛期が再評価される男。

 

150:光の国の戦士

そんなオールマイトをボロボロにしたオール・フォー・ワンってなんなんでしょう?

 

151:IS世界のメンタルセラピスト

そんな奴を倒したオールマイトって……

 

152:普通のカウンセラー

やめておきましょう無限ループする話題よこれ。

 

153:纏め役の転生者

ヴィラン連合も撤退していったな。だがまさか脳無をぶっ飛ばすとは……

あれだけ時間稼ぎすればとか言ってたのに。

 

154:ヒスイの調査兵

まあいいんじゃね?仮面ライダーとしての意識が出て来たと思えば。

 

155:普通のカウンセラー

お疲れ様イッチ。

 

156:D×D風紀委員長

見ごたえありましたね~お陰でライザー対策思い付きました。

 

157:無銘の転生者

>>156

へぇっ何やんの?

 

158:D×D風紀委員長

簡単です―――雲の手錠で全身拘束してから締め上げて殺し続けます。

 

159:円卓の鬼

>>158

鬼だwwww

 

160:光の国の戦士

>>158

確かに不死性がある相手にはあきれるほど有効な手ですねwww

 

161:青春学園の熱血教師

>>158

というか匣兵器もあるのなww

 

162:D×D風紀委員長

なんか死ぬ気の炎あるのにそれだけあれでしょって事でもらえました。

ボンゴレ匣込みで。

 

163:無銘の転生者

というかあれか、真6弔花のデイジーにやってた奴だなww

 

164:無法地帯の料理人

ああ、確かにあったな。

 

165:纏め役の転生者

まあ兎も角色々終わって何より……あれ、イッチ?

 

 

「お、オールマイト大丈夫!!?」

「おおっ!!耳郎少女に上鳴少年、八百万少女もいたのか!」

 

オールマイトは草臥れているが教え子たちに安心させる為に気持ちに鞭を入れる、如何やら星辰は彼女たちを庇う為にも飛び出したらしい。

 

「だが全然気づかなかったなぁ、隠密も出来るなんて凄いぞ!!」

「ああいや違うの、星辰がこれを貸してくれたから」

 

そう言いながら耳郎はおばけフルボトルを取り出した、飛び出した際に彼はそれをそっと落としていたらしくそれに気付いた耳郎は大慌てでそれを拾って前に使っていた事を思い出し、二人と手を繋いで姿を消していたとの事。

 

「なんとそんな物まで……!!益々凄いぞ石動少年、あの一瞬でそんな判断まで……石動少年?」

 

なんて凄いんだと褒めようとするのだが……着地体勢から一切動こうとしない星辰に不安を抱きつつも肩を軽く叩くのだが……

 

「ガァッ……」

 

そんな声を漏らしながらも変身の強制解除が起こり、そのまま倒れてしまった。出力を最大にまで上げてしまった結果、ハザードレベルの変動が起きてしまっている。その影響で変身が強制解除されてしまった。

 

「い、石動少年!!?確り、確りするんだ!!?」

 

倒れこんだ星辰の瞳は赤く輝いていた。妖しい……赤みを帯びて。

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