星狩りのヒーローアカデミア   作:魔女っ子アルト姫

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インターン編
78スレ


遂に新学期が始まった。またヒーローになる為の勉学の日々が始まったと思ったそんな矢先の事、緑谷と爆豪が大喧嘩をして謹慎処分になったと新学期の初日に聞かされたのであった。一体何をやっているんだとも思ったが、もしかしたら緑谷の個性関係ではないかと思うとこれはこれで致し方ない物なのだろうと勝手に納得していた。

 

「にっがぁ!!?あの時は何で美味しく出来たんだよ!?」

「いやウチはこれはこれで好きだよ?」

 

そんな最中でも星辰はマイペースに珈琲を淹れる特訓をし続けていた。以前よりは断然飲めるようにはなっているのだが……美味しくなったことでより苦さが強調されてきたのか以前よりも飲みづらくなってきている気がするのであった。そんなこんなで三日が過ぎて緑谷が爆豪より一足先に謹慎から戻ってきた日のHR。

 

「それじゃあ緑谷も戻ってきた事だし、インターンについての詳しい話をしようと思う。まあ俺が説明するよりも実際にインターンを行っている方から言われた方が説得力とかあるだろう」

 

その言葉の直後に教室の扉が開け放たれる、そこから三つの影が見えると直ぐに入室してきた。酷く大柄で筋肉質な金髪の男にロングヘアに笑顔が絶えない表情が非常に映えている美人、猫背だが何処か瞳に鋭さと凄みを感じさせる男の三人。

 

「多忙の中を態々時間を合わせてくれたんだ、感謝しておけ。現雄英生の中でもトップに君臨する3年の3人、通称ビッグ3だ」

 

ビッグ3。雄英生徒の中で断トツの実力を誇る三強の生徒達、そんな人たちが時間を作って自分達に会いに来てくれたという事に少しだけ緊張が皆に走った―――が、一人の姿を見た時に星辰はあっ声を出すのだが、一方も同じように声を出しながらも笑顔のまま向かってきた。

 

「やっぱり~居た~!!お久しぶり~!!」

「なんだビッグ3って貴方の事だったんですね」

「また一緒だね後輩君~♪」

「そうですねセ~ンパイ♪」

 

や~♪と仲良しさをアピールするが如く笑顔のまま手を合わせる二人にクラスは呆気に取られていたが、先輩の一人が笑いながら声を掛けた。

 

「ハハハッ如何やら彼が波動さんが何時も言ってた後輩君みたいだね、このクラスで良かったね」

「うん♪」

「取り敢えずこっちに戻っておいでよ、挨拶しなきゃいけないし」

「あっそうだね」

 

言われて戻っていくねじれに相変わらずだなぁと苦笑する星辰に対して周囲からの視線が集中していく、何故雄英トップに訓練する先輩とあそこまで仲良しなのか、あんな美人とあそこ迄親密になっているとはけしからん!!と怒りを思う者―――

 

……

「ヒィッ!?如何したんだ耳郎!!?」

……なんでも

 

余りにも親密そうな様子に嫉妬の念を燃やし尽くす耳郎と様々な反応があった。そんな異常な空気を相澤も感じ取ったか進行して空気を変えようとして自己紹介を促そうとするのだが……

 

「―――ミリオ、波動さん……駄目だ、緊張以上にこのクラス何処からか発生している邪悪な思念を受信してしまって身体の震えと動悸が収まらない……本気でこのクラス怖いマジで帰りたい……!!!」

 

壁に額を押し当てながら帰りたい……と切実な願いを漏らしている先輩、唯の緊張というだけではなく何かしらの邪念に怯えているらしいが本当にこの人は雄英トップの三人のうちの一人なのだろうか……と感じずにはいられない。それともこのクラスにはそんな先輩すら震わせる何かがあるのだろうか……。

 

「う~ん大丈夫天喰君?でも確かになんか感じる物はあるよね、不思議だね~あっでも皆心配しないでね、彼はノミの心臓って言われるぐらいに凄い上がり屋さんなの」

 

それは心配しなくてもいい事なのだろうか……と思っている中で今度はねじれが自己紹介をし始めた。

 

「私が波動 ねじれ。今日はインターンについて皆にお話ししてほしいと頼まれて来ました。それでここには後輩君が居るって分かって私は凄い嬉しいよ、あっ何で星辰君を後輩君って呼んでるのかって言うとね、職場体験先が私がインターンで行ってるリューキュウの所で一緒で凄い仲良くなったからなんだよね!ねえねえ知ってる?後輩君ってば凄い料理も上手でリューキュウや事務所の皆も感謝してたんだよ」

 

それを言われて皆は漸く思い出した事があった、職場体験に連絡を取り合っていたグループチャットで星辰がよく体験先の雰囲気を映した写真を送っていたがその時によく抱き着くようにしながらも笑顔でいた人そのものだった。

 

「ねぇねぇ後輩君、インターンはまたリューキュウ事務所だよね?」

「一応そのつもりですから、今は取り敢えず、ねっセ~ンパイ」

「は~い♪先輩は待ちま~す♪」

「収まりましたよ相澤先生」

「ご苦労石動」

 

このままねじれのペースで色々と合理的には進みそうになさそうな雰囲気が収まった事に対して相澤は感謝を述べる、述べるのだが……何か余計に教室の中にある空気が重くなっているような気がしてならない……いったい何が原因なのだろうかと探るよりも先にさっさと紹介を済ませてしまおう。

 

「え~っと色々とやりたい事を考えたけど、流石にやめておいた方が賢明かな!!さてと、取り敢えずインターンについてだけど必修ではない、それなのに態々どうして先輩が来てくれたのか分からないって子もいると思うから―――俺と戦ってみようか!!」

『ええっ~!!?』

 

突然の提案だが、相澤は全くそれを否定しなかった。寧ろインターンで得た経験を表現するには戦闘してみるというのは効果的にも思えた。なので早速戦闘の為に空いているTDLへと移動する事になったのだが―――

 

「ねぇ星辰アンタあの先輩とはどういう関係な訳」

「唯の先輩と後輩の関係です……」

 

その途中で物陰へと引き込まれた星辰は耳郎からの尋問にあっていた。

 

「あの距離感は絶対に可笑しい、何隠してんでしょねぇ嘘言わないでよ」

「嘘なんて微塵もついてません……ねじれちゃん先輩にはあのテンションに合わせないとこっちが疲れるからそうしてるだけなんだ、そうした方がコミュニケーションも楽だから」

「ちゃん、先輩……?」

「いやそういうヒーローネームなの!!ねじれちゃんっていうのが波動先輩のヒーローネームなのマジで!!」

 

ジッと目の奥を覗き込んでくるような耳郎に対して一切目を反らす事もなく言葉を紡ぎ出す、そして見つめ合い続ける。どの位の時間が経ったのかも分からないが漸く耳郎は笑顔になった。

 

「そうなんだったんだね、ごめんね変な風に勘ぐっちゃってさ」

「ああいやお気になさらず……」

「んじゃ早くいこっ先生に怒られる!!」

 

耳郎に手を引かれるように歩き出すのだが、星辰は本格的にこれから大丈夫なのかと不安になって来たのであった。

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